2026/06/23 09:00
今週(2026年6月27日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、テイラー・スウィフトの「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」が2週目の首位を獲得。TOP10には、オリヴィア・ロドリゴの最新作『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』から、収録曲が4曲ランクインした。
先週のチャート(6月20日付)で1位に初登場したテイラー・スウィフトの「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」は、ディズニー&ピクサー最新作『トイ・ストーリー5』のために書き下ろした新曲で、同曲が収録されたサウンドトラックも、映画の公開と同日の6月19日にリリースされている。映画の全米週末興行収入は1億6,000万ドル(約250億円)からスタートし、1995年に始まった同フランチャイズの最高記録を更新するとともに、2026年最高のオープニング週末記録を樹立した。
「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」が首位を獲得したことで、テイラー・スウィフトは首位獲得曲数を通算15曲目に更新し、ザ・ビートルズ(20曲)、マライア・キャリー(19曲)に次ぐ、ソング・チャート“Hot 100”の歴史において単独3位に記録を更新した。
登場2週目の集計期間(2026年6月12日~6月18日)には、公式ストリーミング再生数が1,870万回(前週比31%減)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が4,010万人(14%減)、セールスは183,000を記録。ストリーミング・ソング・チャートでは前週の1位から7位に下降。エアプレイ・チャートでも7位から10位に順位を下げたが、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでは13位から12位へ、ポップ・エアプレイ・チャートではその週最も勢いのある楽曲に送られる<Greatest Gainer>を獲得して、20位から16位に順位を上げている。
デジタル・ソング・セールス・チャートでも前週の1位から3位へと順位を下げたが、売上総数は183,000と大健闘している。ダウンロード数は7,500(前週比89%減)に減ったものの、以前から予約されていたアナログ盤が今週の集計期間中に発送されたことで、フィジカルの売上が176,000(前週比920%増)へと急増したため、売上総数自体は上昇した。
ジャンル別のチャートでは、カントリー・ソング・チャートでも通算2週目の首位を獲得。同曲は前週、テイラー・スウィフトにとって同チャートで10曲目となるNo.1タイトルとして初登場していた。
今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で自身最高、また今年のソロ・アーティストがリリースしたアルバムとしても最大の週間アルバム・ユニット485,000を記録してNo.1デビューを飾ったオリヴィア・ロドリゴの最新作『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ(邦題:恋に落ちた女の子にしては、なんだかずいぶん悲しそうだね)』から、収録曲が4曲TOP10にランクインしている。
アルバムと同日の6月12日にシングル・カットされた「ステューピッド・ソング」は、公式ストリーミング再生数が2,840万回、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が140万、セールスは2,000を記録して、3位に初登場した。また、ストリーミング・ソング・チャートでは通算5曲目の首位を獲得している。
5月2日付のチャートで初登場1位を記録した「ドロップ・デッド」は、ストリーミング再生数が2,030万回(96%増)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が3,030万(6%増)、セールスは9,000(797%増)にそれぞれ数字を伸ばし、前週の13位から4位へTOP10復帰した。
6月6日付のチャートで現時点の最高位となる5位にデビューした「ザ・キュア」も、ストリーミング再生数が前週から69%増加の2,160万回に上昇し、17位から6位にジャンプアップした。また、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートでは通算2週目の首位を獲得している。
もう1曲ランクインした「ハニービー」は、初週ストリーミング再生数が1,850万回を記録して9位に初登場した。
「ステューピッド・ソング」と「ハニービー」の2曲が新たにランクインしたことで、オリヴィア・ロドリゴはTOP10入りした曲数を通算10曲目に更新した。特筆すべきは、これら10曲のすべてが「初登場」でTOP10入りを果たしている点だ。これにより自身の持つ「初獲得の曲から連続して初登場でTOP10入りした曲数」の記録を女性アーティスト最多の10曲目に更新した。すべてのアーティストを含めると、21サヴェージ(17曲すべてがTOP10に初登場)と、メトロ・ブーミン(10曲すべてが初登場でTOP10入り)の2組が同様の記録を達成している。
さらに、今週『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』から4曲がTOP10入りしたことで、オリヴィア・ロドリゴはデビュー・アルバム『サワー』が持つ「1枚のアルバムからTOP10入りした最多曲数」の記録に並んだ。なお、2ndアルバム『ガッツ』からは2曲がTOP10にランクインしている。
1st『サワー』
・「ドライバーズ・ライセンス」(最高1位)
・「デジャヴ」(最高3位)
・「グッド・フォー・ユー」(最高1位)
・「トレイター」(最高9位)
2nd『ガッツ』
・「ヴァンパイア」(最高1位)
・「バッド・アイディア・ライト?」(最高7位)
3rd『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』
・「ドロップ・デッド」(最高1位)
・「ザ・キュア」(最高5位)
・「ステューピッド・ソング」(最高3位)
・「ハニービー」(最高9位)
TOP10入りした曲数は『サワー』と同率の4曲だが、同時(同週)にランクインした曲数としては今週本作が記録した4曲が最多記録となる。なお、『サワー』からは2021年6月に3曲が同時チャートインしていた。
オリヴィア・ロドリゴが4曲を送り込む中、エラ・ラングレーも今週2曲をTOP10にランクインさせている。2月から5月にかけて通算10週首位を記録した「チュージン・テキサス」は、前週に続き今週も2位をキープ。「ビー・ハー」(最高2位)は4位から5位にランクダウンしたが、TOP5を死守した。「チュージン・テキサス」は、今年のソング・オブ・ザ・サマー・チャートで3週目の首位を獲得している。
5月30~6月6日付の2週1位を記録したドレイクの「Janice STFU」は、前週の3位から7位にランクダウンしたが、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでも、それぞれ5週目の首位を獲得した。
6月13日付でNo.1デビューを飾ったアリアナ・グランデの「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」も5位から8位に順位を下げたが、ラジオのオーディエンス・インプレッション数は24%増加の1,990万に上昇し、今週最も聴取者数を伸ばした楽曲に贈られる<Airplay Gainer>を獲得している。
今週のTOP10を締めくくるのはオリヴィア・ディーンの「マン・アイ・ニード」(最高2位)で、前週の7位から10位にランクダウンした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月25日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」テイラー・スウィフト
2位「チュージン・テキサス」エラ・ラングレー
3位「ステューピッド・ソング」オリヴィア・ロドリゴ
4位「ドロップ・デッド」オリヴィア・ロドリゴ
5位「ビー・ハー」エラ・ラングレー
6位「ザ・キュア」オリヴィア・ロドリゴ
7位「Janice STFU」ドレイク
8位「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」アリアナ・グランデ
9位「ハニービー」オリヴィア・ロドリゴ
10位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
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