2026/06/16 11:00
今週(2026年6月20日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、テイラー・スウィフトの新曲「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」が1位に初登場して、首位獲得曲数の記録を歴代3位に更新した。その他にも、様々な記録を達成している。
2026年6月5日にリリースされた「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」は、テイラー・スウィフトがディズニー&ピクサー最新作『トイ・ストーリー5』のために書き下ろした新曲で、作中に登場するカウガール人形のジェシーからインスパイアされたとしている。
同曲が今週1位に初登場したことで、テイラー・スウィフトは首位獲得曲数を通算15曲目に更新し、ザ・ビートルズ(20曲)、マライア・キャリー(19曲)に次ぐ、ソング・チャート“Hot
100”の歴史において単独3位に記録を更新した。
また、初登場1位獲得曲数としては9曲目に記録を更新し、先週のチャートで8曲目の首位を獲得したアリアナ・グランデを上回り、女性アーティストとしての最多記録を更新した(全アーティスト中の最多記録はドレイクの10曲)。
同時に、TOP10入りした曲数も70曲目に更新され、自身が持つ女性アーティストとしての最多記録をさらに伸ばした。テイラー・スウィフトの曲が初めてTOP10入りしたのは、「チェンジ」がランクインした2008年8月まで遡る。
全アーティストによるTOP10獲得曲数のランキングは以下の通り
・90曲 ドレイク
・70曲 テイラー・スウィフト
・38曲 マドンナ
・35曲 ザ・ビートルズ
・32曲 リアーナ
・30曲 マイケル・ジャクソン
・29曲 エルトン・ジョン
・28曲 マライア・キャリー
・28曲 スティーヴィー・ワンダー
・27曲 ジャネット・ジャクソン
・27曲 ジャスティン・ビーバー
・26曲 リル・ウェイン
・25曲 エルヴィス・プレスリー(1958年以前の記録は含まれない)
同時に、TOP40入りしたタイトルを通算178曲目に更新し、チャートイン(100位内)した総数としては277曲目の記録を達成した。どちらの記録も女性アーティストとして最多であり、全アーティストの中でもドレイクが持つ241曲(TOP40)および402曲(チャートイン総数)の記録に次ぐ歴代2位の快挙となる。
「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」は、初週(2026年6月5日~11日)に公式ストリーミング再生数が2,720万回、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が4,670万回、セールスは87,000を記録して、ストリーミング・ソング・チャートで11曲目、デジタル・ソング・セールス・チャートでは32曲目の1位を獲得した。今週記録した売上87,000のうち、70,000がデジタル・ダウンロードによるもので、集計週の期間中に発送されたオリジナル、アコースティック、ピアノ・バージョンの計3種類のCDシングルは、17,000枚を売り上げた。
エアプレイ・チャートでは7位にデビューして、同チャートが1998年12月に全フォーマットを対象としたランキングになって以来、TOP10に初登場した曲を複数もつ初めてのアーティストとなった。
エアプレイ・チャートでTOP10にデビューした楽曲は以下の通り
・7位:テイラー・スウィフト「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」(2026年6月20日付)
・7位:テイラー・スウィフト「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(2025年10月18日付)
・6位:リアーナ「リフト・ミー・アップ」(2022年11月12日付)
・4位:アデル「イージー・オン・ミー」(2021年10月30日付)
・6位:レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」(2011年2月26日付)
・9位:ジャネット・ジャクソン「オール・フォー・ユー」(2001年3月17日付)
ジャンル別のチャートでは、カントリー・エアプレイ・チャートで8位、アダルト・コンテンポラリー・チャートで9位に初登場し、ポップ・エアプレイおよびアダルト・ポップ・エアプレイ・チャートではTOP20入りを果たしている。
上記の通り、ソング・チャート“Hot 100”における首位獲得数を15曲に更新したテイラー・スウィフトは、同チャートの67年の歴史において単独で歴代3位の記録を樹立した。
・20曲:ザ・ビートルズ
・19曲:マライア・キャリー
・15曲:テイラー・スウィフト
・14曲:ドレイク
・14曲:リアーナ
・13曲:マイケル・ジャクソン
・12曲:マドンナ
・12曲:ザ・スプリームス
・11曲:ホイットニー・ヒューストン
・10曲:ジャネット・ジャクソン
・10曲:スティーヴィー・ワンダー
・10曲:ブルーノ・マーズ
・10曲:アリアナ・グランデ
以下は、テイラー・スウィフトがこれまでに首位を獲得したタイトル
()は初の獲得年・日付/首位獲得週
※は初登場1位獲得曲
・「ウィ・アー・ネヴァー・エヴァー・ゲッティング・バック・トゥゲザー」(2012年9月1日/3週間)
・「シェイク・イット・オフ」(2014年9月6日/4週間)※
・「ブランク・スペース」(2014年11月29日/7週間)
・「バッド・ブラッド feat. ケンドリック・ラマー」(2015年6月6日/1週間)
・「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」(2017年9月16日/3週間)
・「カーディガン」(2020年8月8日/1週間)※
・「ウィロー」(2020年12月26日/1週間)※
・「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・ヴァージョン)」(2021年11月27日/1週間)※
・「アンチ・ヒーロー」(2022年11月5日/8週間)※
・「クルーエル・サマー」(2023年10月28日/4週間)
・「イズ・イット・オーヴァー・ナウ?(テイラーズ・ヴァージョン)」(2023年11月11日/1週間)※
・「フォートナイト feat. ポスト・マローン」(2024年5月4日/2週間)※
・「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(2025年10月18日付/10週間)※
・「オパライト」(2026年2月28日付/1週間)
・「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」(2026年6月20日付/1週間)※
上記のうち、2020年代に首位を獲得したタイトルは「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」が通算10曲目で、それぞれ8曲を記録したドレイクとアリアナ・グランデを引き離し、同年代における最多記録をさらに更新した。
2020年代に10曲目の首位を獲得したことで、テイラー・スウィフトは1つの年代において2桁(10曲以上)の首位を獲得した史上わずか4人目のアーティストとなった。この記録を他に達成したアーティストは、1990年代に14曲を記録したマライア・キャリー、1960年代に18曲を記録したザ・ビートルズ、同じく1960年代に12曲を記録したザ・シュープリームスで、それらレジェンドに続く快挙となる。
「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」は、ソング・チャート“Hot 100”史上通算1,194曲目のNo.1タイトルで、初登場で首位を記録したタイトルとしては史上93曲目となる。2026年では「オパライト」に次ぐ2曲目の首位獲得で、今年2曲のNo.1タイトルを獲得した最初のアーティストとなった。
ディズニーのアニメーション映画からの楽曲としては、2022年のアンサンブル・キャストによる『ミラベルと魔法だらけの家』からの「秘密のブルーノ」、1993年のピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルによる『アラジン』からの「ホール・ニュー・ワールド」に続き、1位を獲得した史上わずか3作目の楽曲となり、ピクサー・アニメーション・スタジオの作品としては初のNo.1タイトルを獲得した(ウォルト・ディズニー・レコードとしては「秘密のブルーノ」に次ぐ2曲目)。
『トイ・ストーリー5』は、現地時間6月9日に米ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターでワールド・プレミア(ハリウッド・プレビュー上映)が開催され、テイラー・スウィフトは同曲の初のライブ・パフォーマンスを披露した。全米では6月19日に劇場公開される(日本の劇場公開は2026年7月3日)。
リパブリック・レコードからリリースされた曲としては、ドレイクの「Janice STFU」(5月30日~6月6日付)、アリアナ・グランデ「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」(6月13日付)に続き3曲連続の首位獲得で、4週間のうちに3曲の初登場1位獲得曲を輩出した史上初のレーベルとなった。
そのドレイクの「Janice STFU」は今週3位をキープして、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでも、それぞれ4週目の首位を獲得。先週1位に初登場したアリアナ・グランデの「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」は、今週5位にランクダウンしている。
「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」は、テイラー・スウィフトとジャック・アントノフによる共作で、テイラー・スウィフトはソングライターとして15曲目、プロデューサーとしては9曲目の首位を獲得した。ソングライターとして首位を獲得した曲数では、歴代7位タイに記録を更新している。
ソングライター別1位獲得数
・ 32曲:ポール・マッカートニー
・ 30曲:マックス・マーティン
・ 26曲:ジョン・レノン
・ 18曲:マライア・キャリー
・ 18曲:ドクター・ルーク
・ 16曲:バリー・ギブ
・ 15曲:ドレイク
・ 15曲:ジミー・ジャム
・ 15曲:ブライアン・ホーランド
・ 15曲:テリー・ルイス
・ 15曲:テイラー・スウィフト
・ 14曲:ラモント・ドジャー
ジャック・アントノフは、同曲でソングライターおよびプロ デューサーの双方として通算11曲目の首位を獲得した。テイラー・スウィフトとのコンビとしては、ソングライターとして6曲目、プロデューサーとしては7曲目のNo.1タイトルとなる。両者による初の首位獲得曲は2017年の「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」で、直近では2024年の「フォートナイト」でその記録を更新していた。
「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」は、今週のカントリー・ソング・チャートでも1位に初登場し、テイラー・スウィフトにとって節目となる10曲目の首位を獲得した。
以下はカントリー・ソング・チャートで首位を獲得したタイトル
()日付は初の首位獲得週/総週
・「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」(2026年6月20日付/1週)
・「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・バージョン)」(2021年11月27日付/1週)※初登場1位
・「ラブ・ストーリー(テイラーズ・バージョン)」(2021年2月27日付/1週)※初登場1位
・「ウィー・アー・ネバー・エバー・ゲッティング・バック・トゥゲザー」(2012年10月20日付/10週)
・「アワーズ」(2012年3月31日付/1週)
・「スパークス・フライ」(2011年11月26日付/1週)
・「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」(2009年8月22日付/2週)
・「ラブ・ストーリー」(2008年11月22日付/2週)
・「シュッド・ハヴ・セイド・ノー」(2008年8月23日付/2週)
・「アワー・ソング」(2007年12月22日付/6週)
カントリー・ソング・チャートで1位を獲得した上記10曲のうち、同チャートが現在のマルチメトリック方式を採用した2012年10月以降に首位を獲得のは4曲で、それ以前のチャートではカントリー系ラジオのエアプレイのみを測定して集計されていた。
2014年の5thアルバム『1989』でポップへ転向したテイラー・スウィフトだが、カントリー・ソング・チャートで初めて1位を獲得した「アワー・ソング」(2007年12月22日付)から約19年間という長い期間を経て、同チャートで10曲以上の首位を獲得する快挙を達成。同チャートで10曲以上首位を記録したのはテイラー・スウィフトが以下に続く史上6組目のアーティストで、女性アーティストとしてはキャリー・アンダーウッドと同率の最多記録を達成した。
・12曲:ルーク・ブライアン
・12曲:モーガン・ウォーレン
・11曲:ブレイク・シェルトン
・11曲:ケニー・チェズニー
・10曲:キャリー・アンダーウッド
・10曲:テイラー・スウィフト
「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」は、カントリー・ソング・チャートが単一チャートとして始まった1958年以降、ソング・チャート“Hot 100”とカントリー・ソング・チャートの両チャートで首位を獲得した史上32曲目のタイトルとなった。2020年代に入ってからは12曲が両チャートで首位を獲得していて、年代別では最多記録を達成した。
そのカントリー・ソング・チャートで首位を獲得したエラ・ラングレーの「チュージン・テキサス」(通算10週首位獲得)は、先週に続き今週も2位にランクイン。「ビー・ハー」(最高2位)も4位、モーガン・ウォーレンとのデュエット曲「アイ・キャント・ラヴ・ユー・エニモア」(最高7位)も9位をそれぞれキープして、今週もTOP10に3曲をランクインさせた。「チュージン・テキサス」は、この時期からチャートが再開する今年のソング・オブ・ザ・サマー・チャートで2週目の首位を獲得している。
1月から3月にかけて通算3週(非連続)首位を獲得したブルーノ・マーズの「アイ・ジャスト・マイト」は、先週の5位から今週6位に順位を下げたが、エアプレイ・チャートでは自己最長の17週目の首位を獲得した(ラジオのオーディエンス・インプレッション数は6,900万回/前週比2%減少)。R&Bソング・チャートでは22週目の首位を獲得し、同チャートでも自己最長記録をさらに更新している。
オリヴィア・ディーンは、「マン・アイ・ニード」(最高2位)が先週の6位から7位に、「ソー・イージー(トゥ・フォール・イン・ラヴ)」(最高5位)も7位から8位にそれぞれワンランクダウンしたが、今週も2曲をTOP10入りさせている。
テーム・インパラとBLACKPINKのジェニーによる「ドラキュラ」は、今週も10位にランクイン。ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートで通算23週目の首位を獲得し、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートでも6週目の1位を獲得した。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月18日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」テイラー・スウィフト
2位「チュージン・テキサス」エラ・ラングレー
3位「Janice STFU」ドレイク
4位「ビー・ハー」エラ・ラングレー
5位「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」アリアナ・グランデ
6位「アイ・ジャスト・マイト」ブルーノ・マーズ
7位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
8位「ソー・イージー(トゥ・フォール・イン・ラヴ)」オリヴィア・ディーン
9位「アイ・キャント・ラヴ・ユー・エニモア」エラ・ラングレー&モーガン・ウォーレン
10位「ドラキュラ」テーム・インパラ&ジェニー
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