2026/06/11 20:10
2月からスタートしたBUDDiiSの全国ホールツアー【BUDDiiS vol.11 Hall Tour -FLORiiA-】が、6月7日の千葉・幕張イベントホール公演をもって感動のフィナーレを迎えた。全12公演で5万人を動員した本ツアーのテーマは「四季」。“季節が巡ってもバディ(ファンの呼称)と共に成長して愛を育んでいく”というメッセージが、3年ぶりに立つ幕張のステージで鮮やかに描き出された。
開演前、メンバー自身による賑やかな影アナが会場の温度を引き上げると、メンバーが四季折々の花々に囲まれたオープニングムービーが映し出される。続いて、ステージの白い紗幕の向こう側に9人のシルエットが浮かび上がると、会場中から大歓声が。幕が振り落とされると同時に、パステルカラーのきらびやかなスーツを纏ったBUDDiiSのメンバーが登場。「#KISSYOU」で、ライブは春のきらめきのように華やかに幕を開けた。
リーダーのFUMINORIが「幕張、待たせたな! みんなの声聞かせてもらっていいですか!」と叫ぶと、客席からは割れんばかりの声援が飛び交う。続く「Brightness」では、MORRIEとSHOOTのパワフルなボーカルとKEVINの美声が響き渡り、一糸乱れぬキレのあるダンスでバディを圧倒。さらに「LÖVE ME」では花道を進んでセンターステージへと移動し、360度を囲むファンに向けて至近距離で多幸感あふれるパフォーマンスを披露。曲の締めくくりでメンバーがギュッと塊になるシーンは、彼らの絆の深さを象徴しているようだった。
波の音と共に訪れた“夏”パートでは、情熱的なラテンチューン「more rain」を披露。センターステージを囲むスパークラーの火柱が上がる中、スパニッシュな旋律に乗せてセクシーかつ躍動的なダンスを見せつけた。サマーメドレーでは、5台のトロッコに分乗してアリーナブロックを移動。至近距離でのファンサービスに加え、FUMINORIのおなじみのセリフ「どこも神席じゃーん!」を代わりに叫んだSHOW、モニターに映し出された“9分割の変顔カット”など、会場は大きな歓声と興奮に包まれた。さらに、SHOOTが主演を務める映画『ウォーターガーディアンズ』(8月21日全国公開)の主題歌「クラッシュパラダイス」も夏らしさ全開。弾けるような激しいダンスで駆け抜け、ステージに倒れ込むラストシーンまで、ほとばしるエネルギーでバディをクギヅケにした。
中盤、BUDDiiS初となるユニット曲のセクションでは、グループの多才さが爆発した。トップバッターのKEVIN、MORRIE、SHOWのボーカル組は、ボリューム感のあるファーを首に巻き、トンチキ曲「べり~ぐんない」を披露。高い歌唱力はもちろん、バブルを彷彿とさせるシュールさと全力のダンスでも胸を掴んだ。その後は、「カンケイナイ」を歌うYUMA、TAKUYA、SHOOTの3人が赤いスポーツカーのパネルと共に登場し、ドライブ気分でノリノリ。最終公演では途中で客席へ降りて通路をダッシュするという型破りなパフォーマンスでも熱狂させた。最後に登場したFUMINORI、SEIYA、FUMIYAのラップチームは、サングラス姿でスモークの中から登場。SEIYAが作詞・作曲したヒップホップ「NEW OSHI」を、低音ラップやゾクゾクするようなダンスで表現。“推し”をテーマにした楽曲で、自分たちを“推す”バディを大いに酔わせた。
ボルドー×黒の衣装にチェンジし、ガラリと雰囲気を変えて熱唱したのは極上のバラード「Iris」。多彩かつ繊細な声色がつなぐエモーショナルな響きに、誰もが耳を澄ませた。「The One」では、メンバーが日替わりで担当する“今日の告白タイム”でYUMAが選ばれ、勢いよくセンターステージへダッシュ。「俺のこと……ずっと好きでいろよ」とバディ悶絶のフレーズを届け、そのまましばらくセンターステージに残って歓声を浴び続けたのだった。
オールホワイトの上質なセットアップで登場した秋~冬のパートでは、演出の深みが一層増していく。スタンドマイクを使った華麗なダンスの「P.A.R.T.Y」、9人がタオルを振り回した「BUD」で会場の温度を上昇させると、「her+art」ではKEVINの透き通るようなアカペラから始まるボーカルワークが絶品。雪が舞い落ちる映像の中で情感たっぷりの歌声を響かせた。
ラストスパートで会場の空気を最も震わせたのは、「HONEY」から「青炎」への鮮烈な流れだろう。噴き上がるファイヤーボールの中で攻撃的なラップを叩きつける「HONEY」に対し、続く「青炎」ではメンバーたちの魂を削るような熱唱や、感情を剥き出しにしたステージで圧倒。気迫にあふれた姿で、自分たちのパフォーマンスへの矜持を見せつけた。
本編最後、FUMINORIは「バディと過ごす時間は、いつでもかけがえのないものです。これからも笑い合って、何度でも幸せの花を咲かせていきましょう」と語り、「僕たちBUDDiiSは、繋いだ手を絶対に離しません」と宣言。大量のピンクの紙吹雪が舞う中、バディへの真摯な想いを込めた「Season To Bloom」を届け、9人は幻想的な花嵐の中に姿を消した。
アンコールでは、7月8日発売の新曲「キミは都市伝説」を初披露。ヴィヴィッドなピンクの衣装に身を包んだメンバーたちが、「46億年前から好きでした」といったフレーズが飛び出すコミカルで“景気の良い”お祭りソングで会場を再び沸かせた。しかし、その後の挨拶は、本ツアーで最も美しく、泥臭いまでの誠実さに満ちた時間となった。
SHOOTは感極まり、瞳に涙をためて言葉を紡いだ。「僕が今ここに立てているのは、当たり前じゃない。先に事務所に入っていたお兄ちゃん(MORRIE)が誘ってくれて、その選択を僕がしていなかったら、こんなに素晴らしい景色は見られていなかった。選択1つでこんなにも人生が変わるんだなって、今、体全体で感じています」。さらに、前日の特典会で対面したファンの「ずっと自信が持てなかった」という思いに触れ、「あなたたち一人ひとりのおかげで僕たちはここに立てているので、それだけは忘れないでください。つらいときは下を向いていいし、後ろを振り返ってもいい。横を見たら僕たちがいて、一緒に前を向いてずっとこのグループを続けられたらと思います」と伝えた。SHOOTの涙にSEIYAやYUMAももらい泣きし、会場は温かな感動に包まれた。
FUMIYAは、この日の大きな声援を受けて「改めて、上に行かなきゃな、売れなきゃなと思いました。絶対いい景色に連れていくんで!」と強い責任感をにじませ、怪我を抱えながらの完走となったMORRIEは「俯瞰してメンバーを見ていたらいろいろ学ぶことがあった。くじけず、モチベにも勉強にもなった」と、困難を成長の糧にするポジティブさを見せた。
最後にマイクを持ったリーダーのFUMINORIは、3年前に同じ幕張のステージで語った「この船が沈まないように、俺がなんとかする」という誓いを引き合いに出し、「あのとき伝えた気持ちは変わらずに持っていますし、この先何かあったら、俺たちBUDDiiS、9人で絶対になんとかします。だから、これからもついてきてください」と力強く語った。
そんな涙と笑顔が入り混じる空気を一変させるように、秋のホールツアー【BUDDiiS vol.12 Hall Tour -LiMiT-】の開催を発表。最後は「Feelink」「Sonic」で会場が一体となって踊り明かし、全24曲のステージを完走した。
「四季」を巡り、さまざまな景色を表現することでバディとの愛をより深めたBUDDiiS。彼らの進化に「限界(LiMiT)」はない。この9人が描くエンターテインメントの未来は、これからもさらに色鮮やかに、見たこともない大輪の花を咲かせていくに違いない。
Text by 川倉由起子
Photos by 笹森健一、小坂茂雄
◎ツアー情報
【BUDDiiS vol.12 Hall Tour - LiMiT -】
2026年10月10日(土)、11日(日)愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
2026年11月5日(木)、6日(金)大阪・大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
2027年1月16日(土)、17日(日)東京・東京ガーデンシアター
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