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<コラム>ジャネット・ジャクソン 新旧セットリストに沸いたあの興奮をもう一度 豪華ゲストアクトも

Text: 新谷洋子 I Photography: Solaiman Fazel
「たくさん踊って、たくさん歌って、みなさんをたっぷり楽しませる準備を整えています」と、Billboard JAPANとのインタビューでジャネット・ジャクソンが語ったのは4月のこと。その2か月後、約束通りに、歌とダンスと映像とファッションでエンターテインし尽くしてくれた彼女のジャパン・ツアー【JANET JACKSON JAPAN 2026】の模様がWOWOWで独占放送・配信される。
2年前にも来日したジャネットだが、キャリア最大の興行成功を収めた大規模なワールド・ツアー【TOGETHER AGAIN】の一環だった同ツアーに対し、4公演――6月9日の神戸、13・14日の横浜、17日の名古屋――から成る本ツアーは、タイトル通りに日本のために企画した特別な公演だ。彼女が2024年末から昨年にかけて米ラスベガスのリゾーツ・ワールド・シアターで行った連続公演【Janet Jackson : Las Vegas】をベースに構成に手を加え、日本に特化した試みをプラスするなど、ファンへの想いを示すパフォーマンスともなった。
例えば、6月13日は香取慎吾、14日はBE:FIRST、17日にはHANAをスペシャル・ゲストに迎えた。会場を大いに盛り上げた彼らのステージも併せてオンエアされる。他方でジャネットのパフォーマンスについては、Kアリーナ横浜の公演を多数のカメラで様々なアングルから捉えた映像を用い構成。計30曲以上に及ぶセットは、『20 Y.O.』(2006)を除く、3rdアルバム『コントロール』(1986)以降8枚のアルバムからセレクトされており、その『コントロール』と『リズム・ネイション1814』の二大傑作に重きを置くと共に、シングルカットされていない隠れた名曲(『JANET』(1993)からの「スロッブ」など)を随所に挿んで、キャリアを総括した形だ。また、知識や学びの重要性を訴える「ザ・ノウリッジ」やインクルーシヴな世界を夢見る「リズム・ネイション」といった80年代の曲は、誕生から40年近く経った今の社会にもダイレクトに響き、ジャネットの曲のタイムレスなメッセージ性を印象付けてもいる。
そんなショウのスタートは黒いコートドレスをまとって、スーツ姿の男性ダンサーたち(長年帯同している"The Kidz")とバンドを従えたジャネットがステージに登場。「ヨコハマのみんな、グルーヴを感じてる?」とオーディエンスに呼び掛けると、彼女は最新作『アンブレイカブル』(2015)の「バーンイットアップ!(feat. ミッシー・エリオット)」を皮切りに近作から選んだアップビートな曲群をメドレーに仕立てて、一気にテンションを上げていく。
冒頭からキレのあるダンスとセンシュアルなヴォーカルで会場を沸かせたジャネットは、続いてゴールドのボディスーツを身に付けて時代を遡り、90年代へ。テンポを緩めて、『ザ・ヴェルヴェット・ロープ』(1997)や『JANET』からの名曲の数々をじっくり聞かせ、さらに全身ホワイトの衣装に変えて、80年代に移行。再びテンポをアップし、「エスカペイド」など問答無用のヒット曲を、ダンサーたちと戯れるようにしながら繰り出した。このように緩急のメリハリを利かせた構成が、ショウに心地良いリズムを与えている。
よって次のセクションではダウンテンポに転じ、「今も自分が愛していることを続けられることを、一緒に思い出を作れることを、神に本当に感謝しています」と語りかけると、「ファニーなひととき」や「急がせないで」といったバラードをあの甘美な声で披露。動から静にモードを切り替えたかと思うと、今度は、今年リリース40周年を迎えた『コントロール』にフォーカスする。一気に5曲をプレイし、自ら主導権を握ってアーティストとしてスケールアップした同作の重要性を印象付けるジャネットは、「ナスティ」や「愛の法則」で挑発的スタンスを突き付けて、ノスタルジーに浸る暇を与えない。
このあとショウはクライマックスに向かうが、まだまだ盛りだくさんなメニューが用意されていた。ツアーDJのDJ AKTIVEが、ジャクソン一家が生んだ名曲をノンストップでミックスする「Jackson 5 Tribute」(これも日本のために用意されたコーナーだ)然り、兄マイケルとヴァーチャル・デュエットする「スクリーム」然り。そして、オーディションで選ばれた11人の日本人ダンサーを交えた壮観な「リズム・ネイション」で本編を締め括った。
アンコールでは「サムワン・トゥ・コール・マイ・ラヴァー」を挿んで、フィナーレの「トゥゲザー・アゲイン」へ。今から30年前にエイズで失った友人たちを悼んで作った曲だが、ここではマイケル、ティト、父ジョーの姿を掲げ、家族に敬意を表してショウを終えたジャネット。「あなたの人生の旅に神のご加護がありますように。アイシテル!」と告げて、最後まで踊りながらステージをあとにした。来日直前に誕生日を迎え、60歳にしてこれだけのショウを連夜こなすスタミナ、そして全編を貫くエンターテイナーとしての矜持に、ただただ圧倒されるばかりだ。
番組情報
『ジャネット・ジャクソン ジャパン・ツアー2026 / JANET JACKSON JAPAN 2026』
- 2026年9月26日(土)18:00~
WOWOWプライムで放送/WOWOWオンデマンドで放送同時配信
※放送・配信終了後~1カ月間 WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信あり
詳細はこちら
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