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Billboard JAPAN × Spotify データで見る女性アーティストの躍進

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 Billboard JAPANとSpotifyは、国内最大規模の国際音楽賞【MUSIC AWARDS JAPAN 2026】のアワードウィーク期間となる6月9日に、【MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE Billboard JAPAN | Spotify present Women In Music – EQUAL STAGE】を開催する。

 本イベントは、Billboard JAPANが2022年より始動した、社会をエンパワーする「かっこいい」女性たちを紹介し、よりインクルーシブな社会を目指すプロジェクト『Women In Music』と、Spotifyが2021年にグローバルで開始した、女性アーティスト/クリエイターの表現の機会を広げ活躍を継続的にサポートするプログラム『Spotify EQUAL』のコラボレーションイベントだ。出演は新しい学校のリーダーズ、Awich、羊文学、LANAの4組。それぞれのスタイルを貫きながら、世界のリスナーも引きつける女性アーティストたちが集結する。

 本記事では、このイベント開催を前に、Billboard JAPANとSpotifyのデータをもとに、日本の音楽シーンにおける女性アーティストの活躍について振り返っていく。

女性アーティストの楽曲定着率はやや高め

 まずはBillboard JAPANの総合ソングチャート〈JAPAN Hot 100〉のデータから見ていく。毎週のTop100へのチャートイン楽曲数は、2023年度の211曲から2025年度には256曲へ45曲増加(+21.3%)。この伸び率は全体(+18.1%)を上回り、女性アーティストの存在感がより明確に拡大したことを示している。

 また、2023年度から2025年度の短期チャートイン率(1~4週でTop100圏外)は、女性アーティストが58.6%→66.7%→63.7%、全体が63.2%→71.1%→65.4%という推移に。全体に比べて女性アーティストが一貫して低い水準を維持しており、楽曲の定着力が高い傾向が見られた。長期チャートインを牽引しているのはYOASOBI、HANA、NewJeans、あいみょんなどで、さまざまなスタイルの女性アーティストがロングタームで支持されていることがわかる。

アーティストランキングでも女性の存在感が拡大

 続いて、総合アーティストチャート〈Artist 100〉の年間Top100では、女性アーティストのチャートイン組数が32組→34組→36組と増加傾向にある。その内訳を見てみると、2025年度はダンス&ボーカルグループとアイドルグループの属性別ポイントシェアが前年比で2倍以上に拡大した。

 ダンス&ボーカルはHANAの活躍により、ポイントシェアが4.1%から11.7%へと約3倍に拡大。アイドルはFRUITS ZIPPER、CUTIE STREETらKAWAII LAB.のグループや、=LOVE、超ときめき♡宣伝部など2010年代後半以降に結成されたグループが躍進し、シーンとしての盛り上がりを感じさせる結果となった。

 さらに女性アーティストの指標別ポイントシェアを見ると、CDは全体より低めで推移している一方、ストリーミング(ST)・動画再生(MV)は全体をやや上回る傾向が続いている。女性アーティストは、ストリーミングや動画視聴を通じた幅広いリスナーからの支持が相対的に厚いことが読み取れる。


※CD=CD売上 DL=ダウンロード ST=ストリーミング R=ラジオ MV=動画再生 K=カラオケ

 クリエイティブ面では、作詞家チャート〈Top Lyricists〉および作曲家チャート〈Top Composers〉ともに年間Top100にチャートインしている女性アーティストの組数は3年間でほぼ横ばいとなっている。そのなかで作詞家チャートは、組数は16組→15組→16組と横ばいのところ、ポイントシェアが8.7%から12.8%へと4.1pt増加。1組あたりの影響力が高まっている。

 2023~2024年度はあいみょん、tuki.、塩塚モエカ(羊文学)ら自作自演アーティストがポイントを牽引し、2025年度はちゃんみな、指原莉乃などグループをプロデュースするアーティストや、LANAなど若手アーティストの躍進が目立った。

躍進は国内だけにとどまらない

 女性アーティストの増加傾向は、Spotifyのデータではさらに顕著だ。Spotifyの「国内で最も聴かれたアーティストTop100」にチャートインする女性アーティストの数は、2023年の32組から2025年には38組に増加。さらに「EQUAL」に初めて選出された当時の月間リスナー数と2025年12月の月間リスナー数を比べると、ちゃんみな(2021年6月選出)は+118%を記録した。

 海外での存在感も増している。Spotifyの「海外で最も聴かれた国内アーティストTop100」「世界で最も発見された国内アーティストTop100」にチャートインした女性アーティストの数は、いずれも2023年の34組から2025年には39組に増加。EQUAL出身アーティストの海外リスナー聴取数は、2021年からの成長率で新しい学校のリーダーズが+428%を記録している。

 今回のイベントに出演するAwichは、Spotifyにおける女性アーティストの飛躍を象徴するアーティストの一人だ。「EQUAL」選出時(2021年9月)から2025年12月までの月間リスナー数は154%増、Spotify公式プレイリスト経由の再生数は476%増、そして海外リスナー数は776%増と驚異的な成長を遂げている。

 Billboard JAPANの海外チャート〈Global Japan Songs excl. Japan〉でも、女性アーティストのポイントシェアは35.2%→36.9%→38.2%と国内を上回るペースで拡大中だ。2025年度の国/地域別アーティストランキングTop10では、集計対象の13の国と地域のうち、ブラジル・イギリス・台湾・マレーシア・インドネシアで5組以上の女性アーティストがランクインした。なかでもAdo、YOASOBI、LiSAの3組は、これら5つの国と地域すべてでTop10入りを果たしている。

女性アーティストが示す、新しい潮流

 国内チャートにおいて、ストリーミング・MVが全体を上回る傾向は、楽曲や映像を通じて女性アーティストの表現がより幅広いリスナーに届くようになったことを示している。また、作詞家チャートでのシェア拡大も、女性アーティスト自身が手がけた楽曲への支持の高まりと読める。音楽の楽しみ方の多様化とともに、女性アーティストの表現そのものが求められる場面が国内外で広がってきている。

 Billboard JAPANでは、これからもインタビューやイベントの開催など多面的なアプローチで女性の活躍にフォーカスしながら、よりインクルーシブな音楽シーンの形成に貢献していく。

〈女性アーティストの集計について〉
・男女混合グループの場合、メインボーカルが女性であれば女性アーティストとし、そうでない場合は対象外とする。男女ツインボーカルの場合、大多数の楽曲が女性ボーカルでない場合は対象外とする
・ジェンダー自認が女性でない場合は対象外とする(グループも対象)
・作詞家・作曲家チャートは男女混合によるコライトも対象外とする

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