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エリー・ゴールディング 最新インタビュー~全米&全英3位記録の最新作を“デリリアム(=狂喜)”と名付けた理由とは?

エリー・ゴールディング インタビュー

 11月6日に待望の3rdアルバム『デリリアム』を全世界同時リリースし、全米・全英アルバム・チャートにて初登場3位をマークしたエリー・ゴールディング。映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサウンドトラックに収録され、世界的大ヒットとなった「ラヴ・ミー・ライク・ユー・ドゥ」でタッグを組んだマックス・マーティン、さらにはグレッグ・カースティン、ワンリパブリックのライアン・テダー、ディスクロージャーのガイ・ローレンスなどを迎え制作された今作は、彼女のこれまでのキャリアを定義づけるとともに、ネクスト・レベルへと自身を駆り立てた意欲作となっている。そして、去る11月11日には【American Express #Unstaged】コンサート・シリーズ(今回の監督は女優のスカーレット・ヨハンソン!)で、新作から数々の楽曲を初披露した彼女が、新作の制作プロセスやスカーレットとのコラボについて語ってくれた。

これまでの自分、そしてこれまで自分がインスパイアされたものが
すべて詰まったアルバムにしたかった

Army - Live From Abbey Road
▲ 「Army」 (Live From Abbey Road)

−−最新作『デリリアム』からは様々な影響が伺えますが、制作するあたって、これは必ず伝えたいと思った自身の“特性”があるとしたら、それは何でしょう?

エリー・ゴールディング:いい質問ね。これまでの自分、そしてこれまで自分がインスパイアされたものがすべて詰まったアルバムにしたかった。今まで一緒に仕事をしたことのないプロデューサーからずっと一緒に仕事をしたかったプロデューサーまで。実力のある大御所ポップ・ソングライターと仕事をするのは、私がずっと望んできたこと。マックス・マーティンは、文字通り名ヒットメイカーだけれど、素晴らしい感性を持っていて、ヴォーカルを大切にしている。それに私が知る誰よりも音楽に対する情熱に溢れているから、そんな人と仕事が出来て嬉しい。加えて、私の新たな“特性”を見せることも重要だった。例えば、私の歌声。これまで試みたことのない歌い方をしている。今作は、ここ数年間、自分の中でビルドアップされてきたもので、こういうアルバムをリリースするっていうのは、自分の中でわかっていた。過去と現在の融合…常に前進し、先駆的でありたいタイプだから、我ながら意外だけど、その二極性が感じられる作品として受け止められることを願ってる。アルバムに“デリリアム(=狂喜)”というタイトルを付けたのは、私がどんなハッピーなことでも、何か一捻りしたいタチで、狂喜にはダークな一面もあるからなの。

−−今名前が挙がったマックス・マーティンは、本年度の大型リリースの多くに携わっていますが、あなたの歌声を伸ばすために彼が具体的にやったことがあれば教えてください。

エリー:「これはできる?」って訊かれて、私が「こういう事?」って答えると、「それどうやってやったの?今まで聴いたことがないよ。これまでのアルバムでこんなに低音で歌ったことないじゃないか。」って具合に、いくつかの曲かでディレクションをしてくれたんだけど、グレイトで、予期してないことだった。そういう風に私から巧みに自信を引き出していくの。もちろんプロデューサーによってやり方は違う。グレッグ・カースティンの場合は…、今となっては完全に心を許しているから、彼の前では何でも出来ちゃう。色んな音をたてたり、叫んだり、大声を出したり、走り回ったり、私が何を提案しても、彼は「OK、やってみよう。」って感じなの。グレッグは仕事相手として素晴らしいし、マックスの場合は、よりディレクションされながら、自信をつけていくという印象ね。

Something In The Way You Move
▲ 「Something In The Way You Move」 (Live on American Express UNSTAGED)

−−自信という面では、先日のヴィクトリア・シークレットのファッション・ショーで堂々としたパフォーマンスを披露し、新作のアルバムのジャケットもセクシーですが、あなたらしいです。自分らしくあることに自信が持てた瞬間について教えてください。

エリー:ダイエットして細くなるというより、活発なタイプだから、常に“強く”ありたいの。それがすごくクールで、カッコイイことなんだっていうのを悟った時、何にでも立ち向かえるっていう自信がついて、人生がぐっと明るくなった。自分が生きていく上で、やらねばならないことを成し遂げる肉体的強さを持つことは、人生のトレーニングにもなる―マラソンだけじゃなくて、日々の。それが私の仕事のやり方で、パフォーマンスの仕方。そして、このクレイジーな日々を乗り切る方法なの。

−−スカーレット・ヨハンソンと【American Express #Unstaged】コンサートの構想を練るのはどんな感じでしたか?

エリー:彼女は最高。現場主義なアプローチで、積極的にプロセスに参加してくれた。熱意に溢れていて、グレイトで、面白くて、地に足が着いていて、ビューティフルな魂を持った人ね。すごく気が合ったわ。彼女の人柄のおかげで、仕事がとても楽で、有意義なものになった。お互い素晴らしいスタッフに囲まれているから、いい組み合わせで、結果として何を求めていて、求めていないか明確に伝え合うことができた。彼女がとてつもないアイディアをいくつも考え出してくれたから、ほぼすべての提案にイエスと答えたわ。

−−巷では、ドレイクの「Hotline Bling」が話題になっていますが、気になっている人から連絡をもらうのに苦戦してる人々に何かアドヴァイスはありますか?

エリー:連絡してこないんだったら、ほっておけばいいわ(笑)。私の場合だけど、連絡がこないんだったら諦めて前進する。だって、自分の気持ちに応えてくれないような人だったら、そんな人、私の人生にはいらないから。応えてくれる人を見つけることね。まるで、ゲームみたいな駆け引きだけど、もっとシンプルにできる。こういったことは、私が頻繁に曲の題材にしていることでもある。私自身は、(今)とても恋をしてて、それが自分のオブセッションでもある。私なりに適切なアドヴァイスをしようとしてるんだけど、実際は連絡が来るのをずっと待ってるかもね。

Love Me Like You Do - Live From Abbey Road
▲ 「Love Me Like You Do」 (Live From Abbey Road)

−−以前、今後コラボしてみたいアーティストとしてビョークとドレイクの名を挙げていましたが、進展はありますか?

エリー:あぁ、今は考える時間さえもないわ。いつかやりたいわね、いずれ。これからすごく面白いことになると思う。私と誰かによる最強のコラボ…まだ構想段階だから、何とも言えないけど。

−−ライブ前に必ず行う変ったことってありますか?

エリー:腕立て伏せをやるわ。一時期20回ぐらいちゃんとできたんだけど、今すっごく疲れてるから、ちょっとハード。だからきちんとしたのを10回やってる。“男らしい”のを10回ね(笑)。

Q&A by Adelle Platon / 2015年11月12日 Billboard.com掲載

"On My Mind" (Live on American Express UNSTAGED)

(オリジナル・サウンドトラック) アニー・レノックス ローラ・ウェルシュ ザ・ウィークエンド ジェシー・ウェア エリー・ゴールディング ビヨンセ シーア「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ ~サウンドトラック」

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ ~サウンドトラック

2015/02/11 RELEASE
UICU-1262 ¥ 2,695(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)
  2. 02.アンディスカヴァード
  3. 03.アーンド・イット(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)
  4. 04.ミート・ミー・イン・ザ・ミドル
  5. 05.ラヴ・ミー・ライク・ユー・ドゥ
  6. 06.ホーンテッド (マイケル・ダイアモンド・リミックス)
  7. 07.ソルテッド・ウーンド
  8. 08.ビースト・オブ・バーデン
  9. 09.アイム・オン・ファイア
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