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2020/08/19 14:40

デイヴ・グロールの大ファンによる生配信に本人が乱入、夢のジャム・セッションが実現

 大ファンであるデイヴ・グロールからの反応を待ちながら、5か月もの間インスタグラム・ライブで楽曲のカヴァーを披露し続けていた男性の夢が、2020年8月15日にようやく叶えられた。

 米ペンシルベニア州ウェスト・フィラデルフィア在住の40歳のミュージシャン、パット・フィナティーは、新型コロナウイルス関連ロックダウンが始まった頃から、視聴者のリクエストに答える形で1時間以内に準備を整え、全ての楽器を自分で演奏するというカヴァー・パフォーマンス“The Pat Finnerty Show”を続けていた。

 同じくマルチ・プレイヤーであるグロールだったらきっと同じようなことをしているに違いない、興味を持ってくれるかもしれないと考えたフィナティーは、憧れの大スターを自身の生配信に召喚し、“ダイアー・ストレイツの「マネー・フォー・ナッシング」(1985年)のスティング歌唱パート“I want my MTV”を歌ってもらう”ことを目標に掲げた24時間のライブ・マラソン“Grohlathon”を現地時間の8月15日に開始した。

 以前から飾っていた等身大のグロールのパネルと共に進行していた生配信が9時間ほど経過した頃、俳優のアンドリュー・シッキング(Andrew Sikking)がライブ参加のリクエストを送ってきた。そして、グロールのスタジオで飲んでいた彼を介して待望の本人が配信に乱入し、ようやくフィナティーは憧れの人と対面することができたのだった。

 「お前ら一体何やってんだ?」と言いながら画面を覗き込んだグロールは、興奮した様子で企画の趣旨を説明するフィナティーと言葉を交わし、実際にギターとドラムを演奏しながら、“I want my MTV”とリクエストに答えた。「これだけ?こんなんでいいの?」と呆れた表情で尋ねた彼は、その後もしばらく配信に参加してジェフ・リンとの出会い話などをシェアしつつ、最後に、「君がそこで9時間も座り続けているって聞いたら、参加しないわけにはいかないだろ!とりあえず君がファッキン仮眠を取れるよう、ベッドで眠れるようにね。とにかく、君がこれをやってくれたことは、心から嬉しかったよ、本当にありがとう。ファッキン・クールだった」と締め括った。

 17日に米誌ローリング・ストーンのインタビューに応じたフィナティーは、「僕は人生の全てをグロールを見ながら費やしてきた。高校の時はずっとニルヴァーナを聴いていた。そして今も何かのドキュメンタリーを見たいなって思ったら、そこにグロールがいる。彼はザ・ビートルズとプレイする。レッド・ツェッペリンとプレイする」と語った。「グロールは、自分が思ってたとおりのクールさだった」と言う彼は、お祝いの電話が配信後に鳴りやまなかったことについて、「一日中送られてきたメッセージの多くが、“君がやったことは感動的だったよ、目標を定めてそれを達成したのだから”って感じだった。こんなファッキン誰でもない自分が、9時間でグロールにたどり着けたのは、それが可能だって信じていたからだよ」と語っている。

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We got Grohl. Thanks Grohl.

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