2016/10/29 12:00
先週に引き続き、星野源が粘り強く今週も1位を獲得。そして相変わらずの世界的なYouTube人気もあってピコ太郎が2位という結果となった。そして、3位に急浮上してきたのが、イエモンことTHE YELLOW MONKEYの「砂の塔」だ(【表1】)。
イエモンは、1992年にデビューし、2001年に活動休止。2004年に正式に解散している。今年再結成を果たしてからの今回のシングルは15年ぶり。しかも、ドラマ主題歌というタイアップまで付いているため、大きな期待が寄せられていた。とくに、ラジオでのオンエア回数が、解禁週の10/17付からトップ10に入り、今週1位を獲得したのは、全国各地のバイアイにシンパが多いベテランのアーティストならでは(緑のグラフ)。また、ミュージックビデオの再生数が一気に伸びているも、慎重にビジュアル戦略を重要視してきた結果といえるだろう(赤のグラフ)。もちろんフィジカルのセールスの強さやツイッターでの拡散力など、どのポイントもバランスよく高く、過去の実績と、再結成のインパクト、そしてバンドとしての底力を感じさせる結果となった。
イエモンと同じく、ベテランの域に達したHi-STANDARDも相変わらずの強さで今週は15位と、20位圏内を守っている(【表2】)。以前も本コラムで取り上げたが、突然のゲリラリリースでCDショップの店頭を賑やかせ、配信のない状態を逆手に取って結果を出した。実際、ラジオのオンエア回数(緑のグラフ)やツイッターのつぶやき数(水色のグラフ)は3週目にして大幅に落ちたが、売上数に関しては先週は3位、今週は12位と、強豪による多数のリリースの中にあっても、非常に健闘している。ある程度の順位をキープし続けられるのも、彼らのキャリアとそこに伴う支持があるからこそ。イエモンもハイスタも一過性のヒットではなく、自責と実力あるからこその結果なのだ。
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