2026/06/25 15:00
6月17日、東京・代官山のORD.DAIKANYAMAにて、ライブシリーズ【Under The Rug ON LIVE VOL.1】が開催された。【Under The Rug】は、一枚のラグの上で余計な装飾を削ぎ落とし、音楽とまっすぐに向き合うことをコンセプトに掲げる企画。YouTube発のコンテンツとして始まり、今回が初の有観客ライブ収録となった。
出演したのは、同ライブシリーズを主催する7人組クリエイティブガールグループ・Ettone。さらにスペシャルゲストとして、Sala、芦田菜名子 from 7coを迎え、この日限りのハーモニーを届けた。
会場のSEが止むと、7人が横並びでステージへ。ライブの幕開けを飾ったのは「サイレント・ディスコ」だ。歌い出しの第一声から観客の心を引き寄せ、伸びやかで繊細、それでいて一人ひとりの個性が重なり合うコーラスワークが観客を包み込んだ。続く「東京劇場」では、“東京”という街の日常に潜むドラマを描いた楽曲の世界観が、この日の“代官山”というトレンド感あふれるロケーションと見事にシンクロ。生演奏の広がりに乗せてダイナミックなハーモニーを響かせると、終盤には「上げていこう!」と呼びかけ、ハンズアップとコールで会場の熱量をさらに押し上げた。
最初のMCでは、「楽しむ準備はできてますか?!」というmiranoの明るい呼びかけに場内から拍手と歓声が起こる。そして「念願だった有観客ライブ、Ettone一同幸せな気持ちでいっぱいです!」と感謝を伝え、最初のゲストであるシンガーのSalaを迎え入れた。piaが「Salaちゃんはほぼ家族みたいなもの」と語り、3週間前までオーストラリアに滞在していたSalaがホームステイした家が偶然piaの実家だったという驚きのエピソードを披露。さらに、Ettone結成前に7人で初めてハーモニー練習をした曲がSalaの「ひとめもり」だったことも明かされた。
そんな縁の深さを感じさせる形で披露されたのが、昨年9月リリースのEttoneの1stシングル「U+U」。グルーヴィーなサウンドにSalaの透明感あるボーカルとEttoneの7声が溶け合い、豊かな響きを生み出していく。続く「ひとめもり」では空気が一変。ピアノの音色を軸に、Sala、anri、chiharu、shion、yuzukiの5人が歌声を紡ぎ、まるで絹糸を何層にも重ねたような繊細なハーモニーが会場を満たした。さらにメンバーを入れ替えて届けたSalaのオリジナル曲「Sea View」では、Sala、koyuki、mirano、piaの4人でパフォーマンス。軽やかなドライブ感をまとったサウンドに自然と身体が揺れ、観客もその音の流れに身を委ねていた。
後半の幕開けは、4月にリリースされたデジタルシングル「トワイライト」。曲前にanriが「皆さん一緒に、子供の頃の気持ちに戻って楽しんでいただければ」と語りかける。サビの直前にはpiaが「手を上げてくださーい!」と叫び、観客は一斉にハンズアップ。ノスタルジックなサウンドに乗るキッチュなラップ、伸びやかな歌声、そしてアウトロではshionの高音フェイクが広がり、Ettoneというグループが持つ“歌の心地よさ”を改めて印象づけた。
続いて登場したのは、2人目のゲストであるシンガーソングライター・芦田菜名子 from 7coだ。まず披露された「恋愛後遺症」では、芦田、koyuki、pia、shionの4人が共演。生演奏ならではのグルーヴ感の中で、それぞれの歌声が厚みを持って重なり合い、どこか甘やかな空気を生み出していく。「貴方観測日和」では、Ettone側のメンバーがanri、chiharu、mirano、yuzukiへチェンジ。ドラムスティックによる4カウントから演奏が始まると、芦田のボーカルを支えるようにEttoneのコーラスが彩りを添え、ライブならではの高揚感を生み出した。
終盤には、6月29日にリリースされる新曲「1UP↑1DOWN↓」を初披露。作詞にはkoyukiとyuzukiも参加しており、koyukiが「UPな1日も、DOWNな1日も、どんな自分にも寄り添ってくれるような曲になっています」と紹介する。パフォーマンスには芦田も加わり、軽快なイントロから8人が心地よさそうにリズムをとる。サビでは、ゴスペルを思わせる広がりのあるハーモニーがオーディエンスの心を大きく揺さぶった。
ラストを飾ったのは「Roses」。chiharuが「大切な人への愛と感謝を書いた曲です。大切なあなたへ歌います」と想いを込めて語りかけ、最後はメンバー全員がぎゅっと寄り添いながら歌声を届けた。
すべてのナンバーを終えると、anriが少し涙ぐみながら「絶対幸せにするので、次のライブもまた来てください!」と真っすぐな言葉を届ける。他のメンバーもやり切った表情を浮かべ、「最高でした!」と笑顔で観客に伝え、次の再会を約束するようにステージを後にした。初の有観客ライブ収録で、繊細な息遣いやエモーショナルな感情までもダイレクトに届けたEttone。この日の模様は後日、ダイジェスト映像として順次公開される予定だ。
Text by 川倉由起子
Photos by TOMOYA "TANY" TANIGUCHI
◎リリース情報
「1UP↑1DOWN↓」
2026/6/29 DIGITAL RELEASE
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