2021/11/22 15:50
カニエ・ウェストとドレイクが、2021年12月9日に開催される【Free Larry Hoover】慈善コンサートに出演することが11月20日に発表された。この共演が実現すれば、長年仲違いしてきた二人が正式に和解したことを意味する。
最近自身の本名を法的にYe(イェ)に改名したカニエの名前が、このライブの告知ポスターにドレイクと共に掲載されており、彼はこのポスターの画像に、「ゴッズ・プラン」とだけ添えて自身のインスタグラムに投稿した。「ゴッズ・プラン」は全米No.1にもなったドレイクの2018年のヒット曲のタイトルだ。ポスターでは、米ロサンゼルスのColiseumで開催されるこの慈善ライブは、カニエがヘッドライナーで、ドレイクがスペシャル・ゲストとなっている。チケットは現地時間11月20日から発売されている。
カニエとドレイクの間のビーフは10年以上続いてきた。最近では今年の夏にもカニエの『Donda』とドレイクの『Certified Lover Boy』の両アルバムの発売前に、カニエがドレイクの住所を一時的にリークしたり、ドレイクが自身の楽曲「7am on Bridle Path」でカニエへのディスと受け取られる表現を使ったり、その後も『Donda』に収録されなかったカニエとアンドレ・3000のコラボ曲「Life of the Party」をリークしたりしていた。
ところが、10月になるとレコード・レーベルRap-A-LotのCEOであるJ・プリンスことジェームズ・プリンスが、自身のインスタブラムでカニエとドレイクが“俺たちのブラザー、ラリー・フーヴァーを自由に”するために尽力していると投稿し、その数週間後には、J・プリンスとカニエが一緒に動画に出演し、重罪犯であるフーヴァーを連邦刑務所から釈放するためにドレイクの協力を求めた。この動画でカニエは、「このイベントは、俺らの活動を知ってもらうだけでなく、プライドを捨てて一丸となったときに、どれだけ多くのことが達成できるかを世界中の人々に証明してくれると信じている」と述べていた。
そして11月16日、カニエとドレイクはデイヴ・シャペルのコメディー・ショーで再会し、その後カナダのトロントにあるドレイクの邸宅で過ごしたとみられる。和解の証として、カニエはドレイクとJ・プリンスと一緒にポーズをとっている写真をSNSで公開していた。
カニエは以前より、フーヴァーの釈放を主張していた。フーヴァーは、米シカゴのギャング・グループGangster Disciplesの共同創設者で、1973年に殺人罪で有罪判決を受け、終身刑を宣告された人物だ。それから20年以上経った1997年、服役中にギャング活動を続けた罪で有罪となり、さらに6つの終身刑を受けている。
カニエは2018年に当時のドナルド・トランプ米大統領に訴えてフーヴァーの解放に協力しようとしたが、失敗に終わっている。最近では、最新アルバム『Donda』に収録されている「Jesus Lord」という曲で、フーヴァーの息子であるラリー・フーヴァーJr.を起用した。この曲でフーバーJr.は、父のために奔走したカニエに感謝している。
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