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2021/11/14

4年ぶりのディズニー・ミュージカルの楽曲を担当、リン=マニュエル・ミランダってどんな人?

 魔法に溢れる世界に住む新ヒロイン・ミラベルの活躍を描く待望のミュージカル・ファンタジー『ミラベルと魔法だらけの家』が2021年11月26日に公開する。

 ディズニー長編アニメーション60作目の記念すべき作品となる本作の楽曲を、【グラミー賞】や【トニー賞】を受賞し、【アカデミー賞】で<歌曲賞>にノミネートされたリン=マニュエル・ミランダを担当している。西洋や東洋など世界各地の音楽がミックスしたサウンドや、伝統音楽と現代カルチャーが融合したようなサウンドが得意なリンは、今年日本で公開された映画『イン・ザ・ハイツ』でラテン・ミュージックを基調とし、軽快なヒップホップを織り交ぜた独自の音楽を披露し、若者を中心に人気が広がった。注目されている旬な作曲家を紹介しつつ、本作の音楽についても紹介していく。

 ディズニー・アニメーション・スタジオはこれまでに『アラジン』の「ア・ホール・ニュー・ワールド」や『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」など、数々の名曲を生み出してきた。『塔の上のラプンツェル』『リロ・アンド・スティッチ』などを手掛けてきた同スタジオの名プロデューサー、クラーク・スペンサーは「ディズニー・アニメーション・スタジオの基盤はミュージカルにある。本作ではそれを21世紀らしい形で表現したんだ。優れた物語を支えるのはいつだってミュージカルなんだ。」と、ディズニー・アニメーションがいかに音楽を大切にしているかを語った。

 リン=マニュエル・ミランダの輝かしいキャリアは、原案・作詞・作曲・主演を担当したブロードウェイ・ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』(2008)で【トニー賞】4冠(作曲賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞)、【グラミー賞】の<ミュージカル・アルバム賞>を受賞したところから始まる。その後、彼の才能を世に知らしめるきっかけとなった『ハミルトン』では、【トニー賞】、【グラミー賞】など数々の賞を受賞。さらに作曲の才能だけにとどまらず、『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018)では、【ゴールデングローブ賞】の<主演男優賞>にノミネートされるなど、ミュージカル俳優としても実力を発揮しマルチに活躍している。

 そんなリンはディズニー・アニメーションで実績も着実に積んでいる。『モアナと伝説の海』で作曲したテーマ曲「どこまでも ~How Far I'll Go~」は【アカデミー賞】で<歌曲賞>にノミネートされ、大ヒットSF映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にも楽曲を提供。さらに、今後制作が予定されている名作『リトル・マーメイド』の実写版では、巨匠アラン・メンケンとタッグを組むこともリン自身が語っており、これからのディズニー・アニメーション・スタジオにとって欠かせない人物であることがうかがえる。

 本作でリンは8曲もの楽曲を制作しており、そのどれもが既存の枠から飛び出した彼ならではのサウンドに仕上がっている。監督のジャレド・ブッシュは「リンからはたくさんのインスピレーションを得たよ。彼の曲は違ったジャンル、違ったリズムやサウンドが混じっている。本作には、レゲエにインスピレーションを得たような曲や、今にでもラジオで聴けるような曲、100年前のフォークソングみたいな曲もあるんだ。すごく幅広いから、みんなきっと驚くと思うよ。」と、リンだからこそ奏でられる音楽について熱く語った。

 今回リンはディズニー・アニメーションでは珍しい制作初期から作品に関わっており、音楽だけを作ったのではなく、作品自体を監督と共に作り上げた。革新的で唯一無二の音楽で世界を驚かせてきたリンが監督と共に作り上げた本作では、これまでにない全く新しいディズニー・ミュージカルを見せてくれそうだ。


◎公開情報
『ミラベルと魔法だらけの家』
2021年11月26日(金)より、全国公開
監督:バイロン・ハワード
音楽:リン=マニュエル・ミランダ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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