2026/09/01 12:00
村上春樹が、2027年1月27日から個人全集『村上春樹WORKS』全16巻を新潮社より刊行開始する。
デビュー作『風の歌を聴け』(1979)から最新作『夏帆 The Tale of KAHO』(2026)まで、約半世紀にわたる作品群を集成する全集となる。
第1回配本は第8巻『1Q84(全)』で、以後隔月で刊行される。全著作のうちほぼすべての小説と、著者自らが精選したノンフィクション・エッセイを収録。単行本で3巻本だった『1Q84』や『ねじまき鳥クロニクル』などの大規模作品も1巻に収める。安西水丸の絵をあしらった筒函入りの愛蔵本仕様となる。
各巻には、著者が執筆当時を振り返る「自作解題」を収録。さらに月報として、文芸評論家・三宅香帆による全作品を読みなおす連載「村上さんと走る」が掲載される。
◎村上春樹 コメント
二十九歳のときに生まれて初めて小説(らしきもの)を書き、それが文芸誌の新人賞をとるまで、自分が小説家になるなんてまったく考えもしなかった。しかし受賞の知らせを受けたその時点から、「僕は小説家なのだ」と確信するようになった。性格がただ厚かましいだけなのか、それともそこで僕は「本来の自分を見いだした」ことになるのか、どちらかは今でも判別しがたい。
しかしともあれ、それから半世紀近く、ほぼ休みなく小説を書き続けてきた。書きたいときに書く、書きたくないときは書かない、というのが小説家としての僕の一貫した方針だった。原則として注文は受けない。そのようにいわば気の向くまま、勝手にこつこつ書き上げてきた作品が、全集という改まったかたちになった。積み上げるとけっこうな高さになる。
最初の頃のものと、あとになってからのもの、年を経るにつれて作品の中身も文体もずいぶん変化を遂げている。そしてそれに合わせて、僕自身ももちろん変化を遂げた。いや、それともその逆なのか。僕の変化に合わせて作品もそれなりの変化を遂げたのか? いずれにせよ、できるだけ長くこれらの作品が人々の手に実際に取られ、読み継がれていくといいなと思う。なにしろ歳月こそが、作品の値打ちを判定するものなのだから。
◎書籍情報
『村上春樹WORKS 第8巻 1Q84(全)』
著:村上春樹
2027年1月27日(水)発売
18,700円(tax in.)
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