2026/08/13 15:30
2パックが米ラスベガスで銃撃され命を落としてから約30年が経ち、ラップ界のアイコンをめぐる殺人裁判が現地時間2026年8月10日の陪審員選定をもって幕を開けた。デュエイン・“キーフィー・D”・デイヴィスが2023年の逮捕を経て殺人罪で起訴されている。
デス・ロウ・レコードの共同創設者であるシュグ・ナイトは、2パック(トゥパック・シャクール)の殺害を目撃した唯一の存命人物だ。ナイトは1996年9月7日、ラスベガスのMGMグランドで行われたマイク・タイソンの試合を観戦した帰り道、助手席に2パックを乗せた状態でフラミンゴとコヴァルの交差点で走行中の車からの銃撃に遭った。
シュグ・ナイトは2パックの殺害についてこれまで一度も当局に協力したことがなく、30年近くが経った今も裁判に関与するつもりはないようだ。61歳の彼は米ABCニュースに対し、「俺は殺人事件を解決するために金をもらっているわけじゃない」と語った。
そして彼は、「奴らは俺を強制的に引っ張り出そうとしている。キーフィー・Dの弁護士が俺を呼べば、彼にとって不利になる。検察が呼べば、検察にとって不利になる。俺を巻き込まないでくれ」と続け、「その場にいなかった、車にも乗っていなかった連中が事件を語っているんだ」と述べた。
2パックの死から約30年が経過した今もなお、シュグ・ナイトは、「2パックのことを考えない日、2パックが恋しくない日は、個人的に一日たりともない。あいつは俺のブラザーだ」と言い切った。
また、証言台に立つことは人の頭を“銃で撃つ”よりも罪深いとナイトは主張し、「密告すれば、その人間は何度も死ぬことになる」と述べた。彼は、「俺は別の男を残りの人生刑務所に送る責任を負うつもりはない。神が赦すというなら、俺が神より偉いと思って赦さないでいられるか?そんなことはできない」と付け加えている。
シュグ・ナイトは現在カリフォルニア州の刑務所に収監されており、2015年のひき逃げ致死事件で不抗争の答弁を行い、過失致死罪で28年の刑を服役中だ。
検察側は、デュエイン・“キーフィー・D"・デイヴィスは直接引き金を引いた人物ではないものの、1996年の襲撃を主導したと主張している。ナイトも銃撃で負傷したが、2パックは4発の銃弾を浴び、6日後の9月13日に傷が元で死亡した。63歳のデイヴィスは2023年の逮捕後に無罪を主張しており、かつてクリップス・ギャングのリーダーだった彼は、2パックが銃撃された当時ネバダ州にすらいなかったとして、一貫して無実を訴えている。
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