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東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー



東京パフォーマンスドール 『純愛カオス』 インタビュー

夢を掴む為の新章へ「3年前に想い描いていた自分たちに」

3周年公演の話から各メンバーの3年前と今、ぶっ倒れる覚悟で駆け抜けたネイキッドシリーズ、篠原涼子「恋しさと せつなさと 心強さと」初披露、アメリカ初上陸、夢実現への布石となる新シリーズ等、ありのままの9人で語ってもらった。

参加メンバー:
高嶋菜七(タカシマナナ/19歳/兵庫県)
上西星来(ジョウニシセイラ/20歳/愛知県)
櫻井紗季(サクライサキ/19歳/山口県)
浜崎香帆(ハマサキカホ/19歳/福岡県)
脇あかり(ワキアカリ/18歳/大分県)
飯田桜子(イイダサクラコ/18歳/東京都)
神宮沙紀(シングウサキ/17歳/群馬県)
小林晏夕(コバヤシアンユ/17歳/静岡県)
橘二葉(タチバナフタバ/17歳/和歌山県)

「どんな将来がこの先待っているんだろう」9人の3年前と今

--結成3周年を迎えた新生・東京パフォーマンスドールが、その記念日である6月19日 品川ステラボールにて【東京パフォーマンスドール 3rd Anniversary ダンスサミットネイキッドSP!!】を開催。自分たちの中ではどんな公演になりましたか?

【MV】東京パフォーマンスドール / 純愛カオス(Short Ver.)
【MV】東京パフォーマンスドール / 純愛カオス(Short Ver.)

高嶋菜七:3周年とは言え、過去を振り返るというより未来に向けてのポジティブな公演になったと思います。「どんな将来がこの先待っているんだろう」っていう、新たなスタート。あと、個人的には「3年間、あっと言う間だった」という感覚はなくて、とにかくCDデビューまでがすごく長かった印象があるんですよ。1stシングル『BRAND NEW STORY』のリリース以降は、様々なリリースがあって、イベントがあって、ワンマンがあって、また次のリリースがあってと、流れに乗っていく感じがあったんですけど、その前の【PLAY×LIVE『1×0』】の頃は練習も含めて延々に長く続いていた感じがして、その頃のことも思い出すと長い3年間だったなって。

上西星来:私も3年は早かったという感覚はなくて、歳相応に東京パフォーマンスドールとして成長していけた3年間だったなと思っていて。過去にいろんなことを経験して、それがあって今があるので、3周年ライブを迎えた日も「これから先が楽しみだな」っていう感覚でいました。

--デビュー当時のインタビューで、9人それぞれどんなメンバーなのか語ってもらったんですけど、今回は「3年前と今の自分を比べてどんな風に変わったと思うか」メンバー1人ずつ聞かせてもらいたいです。

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー
▲櫻井紗季

櫻井紗季:当時の自分はキャーキャーしてて、結構「子供」って言われていたんですけど、それを別に切り替えようとも思っていなくて、とにかく元気だったというか、今とはだいぶ温度差がありました。そのときはまだ高校2年生だったので、考え方もかなり変わったと思います。

高嶋菜七:でも昔より今のほうが声は大きい。

櫻井紗季:当時、小さかったんや(笑)。

--当時より自信がついたんですかね?

櫻井紗季:自信がついたかどうかは分からないんですけど、言葉のボキャブラリーが増えたりとか、周りを落ち着いて見れるようになったりとか、そういうことは年齢に合わせて自然と変わっていったと思います。変わったターニングポイントですか? 18歳ですかね。それまで15歳、16歳、17歳とかは別に何も変化なくて、年齢を重ねる度にみんなが祝ってくれるから「ケーキが食べれる日だー!」ぐらいの感じだったんですけど(笑)、私は3月生まれで、ちょうどひとつの学年が終わるタイミングなので、18歳を迎えるときは同時に高校卒業もあったから、そこで考え方が一気に変わっていったのは自分でもよく分かりました。周りの友達も一気に大人になったし、19歳になってからは性格も変わりましたね。いきなりポジティブになりました。

--それまではポジティブじゃなかったの?

櫻井紗季:いや、普通に過ごしてはいたんですけど、19歳になった途端に毎日がすっごい楽しくなって! 自分の中でキラキラし始めて、お母さんに電話とかで「なんかあった?」「理由はないけど、本当に輝いてる。日々輝いている」みたいな(笑)。

--続いて、飯田桜子。

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▲飯田桜子

飯田桜子:私は今でも本番前はステージ裏で緊張していたりするんですけど、ステージ上では緊張することがなくなりました。前はステージ上がってもずっと緊張してて、手とか地味に震えたりしていたんですけど。ただ、自分のキャラクターとかは自分では分からないというか、いまだに掴めないんですよ。

--そうなんですか? 初めて観たときから一番キャラ濃いなと思ってました。

一同:(笑)

--ラコビームの威力が絶大だったんでしょうけど。

飯田桜子:でもラコビームは1回封印しようとしたんですよ。

--なんで封印しようと思ったんですか?

飯田桜子:気分ですかね。いつまでもラコビームに頼ってちゃいけないと思って。でも握手会とかで「あ、ラコビームの人だ」って言ってくれる人が意外と多くて、「じゃあ、これからもやっていこう」と思って今は使ってます。

--周りから見た印象はどうですか?

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー

神宮沙紀:足の筋肉がついた。

高嶋菜七:今も細いんですけど、当時は「初めてこんな細い子、見た」って云うぐらい細くて!

飯田桜子:私、TPDに入るまで運動をしていなかったんですよね。

橘二葉:あと、初めて会ったとき「都会の子」って感じがしました。

神宮沙紀:やっぱりちょっと違ったよね。

飯田桜子:あら、うれしい~(笑)。

橘二葉:でも怖かったというか、近寄り難かった(笑)。そのときのほうが今より派手だったんですよ。

脇あかり:でも一番最初に連絡が来ました。「みんな、緊張してると思うけど、仲良くしようね」みたいな。

飯田桜子:恥ずかしい! でも全員に送りました。

櫻井紗季:だから逆にギャップでした。一番怖く見えたラコちゃんからいきなりそんなLINEが届いたから「え?」ってなって。

飯田桜子:みんな最初は敬語だったから、お互いに馴染めるようにしたかったんです。

--続いて、神宮沙紀。

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▲神宮沙紀

神宮沙紀:3年前と比べてですよね? テレビとかラジオとか楽しく喋る場で落ち着いて話せるようになりました。前は緊張95%、戸惑い5%、それで100%占めちゃうぐらいの状態で出てたんですよ。普通にイチ視聴者としてテレビやラジオに接しているときは、リラックスしてるからどんどんコメントが浮かんでくるんですけど、いざ自分がその中に入ると全然状況が違うので、緊張しちゃって上手くいかなかったんです。すごく早口になっちゃって、とりあえず何かを喋ることだけで精一杯。レギュラーラジオのMCをやっていたときも、初回放送とかヤバかったんですよ。

高嶋菜七:もう異常に早口で噛みまくって、もう何を言ってるか分から……いまだに何を言ってるか分からないときはあるんですけど(笑)、そのときはもっと凄かった。

神宮沙紀:振り返りたくないぐらい凄かった。死の領域みたいな(笑)。

橘二葉:ヤバい!

神宮沙紀:自分の中でお蔵入り? 封印したいレベルというか。今はこうやって冷静に周りのメンバーのことも見れるようになって、例えば「あかり、元気かな?」「二葉、いける?」って様子を見ながら話せるんですけど、当時は大変でした。

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー

高嶋菜七:まぁでも神宮は最初から面白いですよ。

--神宮沙紀が喋ると、ざわつく感じありますよね。

神宮沙紀:冷たい視線が2,3ヶ所ぐらいから飛んでくる(笑)。

小林晏夕:誰?

神宮沙紀:大体冷静な目で見てくるのが、いさきか、あかり。

一同:(笑)

脇あかり:理解しようとして見てるんですよ。

櫻井紗季:何を言おうとしているのか(笑)。

神宮沙紀:はい、エンド!

--自分で締め括りましたね(笑)。続いて、小林晏夕。

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▲小林晏夕

小林晏夕:いろいろ変わりました。当時、中学3年生だったんですけど、やっぱり子供な部分も心境的にありましたし、そうですね……どう変わったと思いますか?

--僕が答えるんですね(笑)? 先日の【ひんやりジョージア応援QUEEN決定戦】とか見てても、一番アイドルっぽいですよね。ライブパフォーマンスもそうですけど、最も女の子らしいキャラクターになってるんじゃないかと。

神宮沙紀:小悪魔キャラですよね。

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  1. 3年間一緒に戦ってきたから良いところも悪いところも全部好き
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3年間一緒に戦ってきたから良いところも悪いところも全部好き

--そうかもしれない。

小林晏夕:3年間で小悪魔になりました。

--【ひんやりジョージア応援QUEEN決定戦】のグランプリに選ばれたりするのは、どんな気分なんですか?

小林晏夕:投票期間中に対バンイベントでチラシ配りをしていたんですけど、「あ、ジョージアの妄想カノジョの子ね!」みたいな。「僕はまなみのりさ推しだけど」みたいな(笑)。でもそうやって覚えてくれている人がいたのは嬉しかったし、グループにも貢献できたかなって。

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--あと、晏夕ちゃんは告知担当の印象があります。

一同:(笑)

浜崎香帆:たしかに!

脇あかり:「晏夕に任せておいたら大丈夫」みたいな。

高嶋菜七:安心感があるから!

小林晏夕:じゃあ、告知担当で(笑)。

--小悪魔兼告知担当で(笑)。続いて、リーダーの高嶋菜七。

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▲高嶋菜七

高嶋菜七:昔からメンバーのことは嫌いじゃなかったんですけど、今のほうが3年前よりもっと好きです。当時はやっぱりまだみんなのことをよく分かってなかったんですよ。でも今は3年間一緒に戦ってきたから良いところも悪いところも分かるじゃないですか。その全部を含めて今は本当に好きです。ひとりひとりをちゃんと好きになれてると思います。

橘二葉:リーダー……

高嶋菜七:やめて、そういうの(笑)。それは多分心境の変化もあるし、3年間を経て今があるからかなと思います。

--当時は「リーダーだから」と背負ってしまうところもあったりした?

高嶋菜七:「リーダーだからあれやらな、これもやらな」みたいなところはありましたけど、今はそこまで重く捉えず、でも「ちゃんとしなきゃいけないところは、ちゃんとしよう」と思ってます。リーダーを名乗っている以上。

--自然体になりましたよね。それはグループ全体に漂っているムードもそう。裏ではどうか分からないけど、本当に仲間というか、仲良さそうだし。

神宮沙紀:ちょっと引っ掛かりますね(笑)。

橘二葉:「裏では」ってすごく気になる(笑)。

高嶋菜七:普段からこんな感じです。TPDはグループとして裏表がないので、平賀さんは何回も取材して頂いているのでご存知だと思いますけど、楽屋裏でもこんな感じですし。

--たしかにTPDは自然体で仲良いですよね。ただ、大人数の女の子グループになるとそうじゃないパターンもよくあるので。

高嶋菜七:あぁ~(小さい声で)仲悪かったり?

--いや、仲悪いと言うか「ビジネスパートナーです」みたいな。

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー

一同:えぇー!?

橘二葉:格好良い!

脇あかり:すごいね。

小林晏夕:え、それ、言うんですか?

--言ってる人もいますよ。

高嶋菜七:それ、すごく興味ある! ちょっとやってみたい!

飯田桜子:でもウチは1週間のうちに何回かメンバーと遊んだりもするので。

高嶋菜七:ビジネスパートナーなんで、あんまりそういうこと言いたくないんですけど。

--急に使い始めた!

一同:(笑)

櫻井紗季:正直、LINEもいっぱいしちゃってるんですけど(笑)。

橘二葉:ビジネスパートナーだけど。

--言いたいだけじゃないですか(笑)。

浜崎香帆:でも本当に今はみんな良い意味で自由になったというか、自分を出せるようになってきた。前はこういう取材もみんな固まってたもんね。

高嶋菜七:どこで自分を緩めていいのか分からなかったから、そうなると話を聞いててもつまんないグループになっちゃうんですよね。そこのバランスが徐々に分かるようにはなってきたのかなって。

--続いて、上西星来。

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▲上西星来(右から二人目)

上西星来:片付けとかテキパキできるようになりました。

高嶋菜七:えっと、星来ちゃん、今年で何歳だっけ?

神宮沙紀:「クレヨンをしまえるようになりました」みたいな(笑)。

一同:(笑)

上西星来:遠征とか行くと、自分たちで衣装を持っていかなきゃいけなかったりして、そういうときにテキパキ整理できるようになったし(笑)、大事な撮影期間のときに自分が何をしなきゃいけないか考えられるようになりました。それまでの準備が出来るようになった。自分の中でのケアとかもそうだし、よりちゃんと考えて行動できるようになったと思います。

--ひとりで演劇の舞台に立ったり、モデルとしても活躍していたりしますよね。デビュー当時は想像してなかった展開だと思うんですけど。

上西星来:そうですね。グループでこういうインタビューを受けているときの雰囲気とは全く違うので、そういう世界も体験できているのは有り難いなって思います。私、9人でいるときは誰かに頼ったり任せてしまう傾向にあるんですけど、1人だとそれが出来ないというか、自分に全部の責任がある。良い作品を作れなかったら自分のせいだし、写真の良いページが出来ないとメイクさんとかカメラマンさんとか編集部の方にご迷惑をおかけしてしまうので、そこは全然違いますね。

--そうした経験もあってか、表情が本当に柔らかくなったというか、TPDのステージでも本当によく笑っている姿が印象に残っています。

上西星来:本当ですか? それは意識してなかったです。でも最近は本当にライブが楽しいので、だから自然と笑っちゃっているのかもしれないですね。

--周りから見た印象はどうですか?

脇あかり:自分のスタイルを持ってるなって思います。

橘二葉:星来ちゃんが出ていた舞台【ダブリンの鐘つきカビ人間】を観に行ったときに「凄いな」って思いました。いつもの東京パフォーマンスドールとして活動している星来ちゃんとは違った一面が見れたりして、その舞台の稽古とかも本当に苦労したんだろうなっていう、その頑張りが見えたというか。

櫻井紗季:【ダブリンの鐘つきカビ人間】が終わって久しぶりに星来ちゃんと会ったときに、内側からキラキラしたものが顔に出てて……めっちゃ褒めてますね。あとで何かもらいます。

一同:(笑)

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▲浜崎香帆

櫻井紗季:めっちゃ光ってました!

--続いて、浜崎香帆。

浜崎香帆:入った当時は何でも勢いや直感でやっちゃっていた自分がいたんですけど、今はボイトレとかダンスとかに関してもその場で考えながら出来るようになりました。もっと自分が目指している声やダンスまで行く為には、段階をひとつひとつどう踏んでいったらいいのか、自分らしさをどう出せばいいのか、そういうことを考えながら歌にもダンスにも取り組めるようになってる。

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バラバラな9人がひとつに―――「どこにでも出ていける自信」

--元々パフォーマンスの熱量が高いメンバーじゃないですか。そこで周囲も良い意味で引っ張られるところもあると思うんですが、実際のところはどう?

小林晏夕:香帆の煽りの言葉で「よっしゃ!」って変わったりはしますね。

浜崎香帆:そのへんの感じは部活から来てるんだと思います。部活でキャッチャーやっていたんですけど、キャッチャーって一番声出してチームを引っ張っていかなきゃいけないポジションじゃないですか。試合中にヒット打たれまくってみんながどんよりする。そういうときに「頑張っていこう!」って声をかけたりすることが当たり前だったので、その影響はあると思います。

--リーダーから見てどうですか?

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▲高嶋菜七

高嶋菜七:うーん……特に。

浜崎香帆:おい!

--3年、一緒に活動してみたけど……

高嶋菜七:よく分からない。

一同:(笑)

浜崎香帆:嘘でしょ?

高嶋菜七:ビジネスパートナーなんで。……昨日遊んだんですけど。

浜崎香帆:ビジネスパートナーとして昨日遊びました(笑)。

高嶋菜七:香帆は元々性格がマジメなんですよ。でもはっちゃけられる場面でちゃんとはっちゃけられるようになったと思います。「あ、ここはそんなにしっかりしなくていいんだ」って緩められるところが分かってきた。以前は全部が全力だったんですけど、今はそれが調整できるようになってきたよね?

浜崎香帆:うん。前は台本を全部読んで、全部その通りやろうとしていたんですけど、そのへんはもっと自由に出来るようになってきましたね。

--続いて、橘二葉。

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▲橘二葉

橘二葉:結成当時に比べて、取材とか握手会とかで相手に伝えたいことは伝えられるようにはなったかなと思います。まだまだなんですけど、当時と比べたら出来るようになったかなって。元々人見知りで、人前で話すなんて恥ずかしくて出来なくって。でも今は言いたいことを言える。

--ステージとかでみんなでワイワイ喋っているときは、誰よりもキャッキャしてるんですけど、こういうインタビューで自分だけに話を振られると静かになる。そういう印象をたしかにありました。

橘二葉:ハハハハ! よく言われます(笑)。

--また、ダンススキルも確実に磨いてきましたよね。

橘二葉:キレキレな感じだけじゃなく、今はしなやかさもダンスに取り入れるようになりました。バレエとはまた違うんですけど、ジャズダンス的な要素を。

--そうしたダンスに対する勉強はよくしているんですか?

橘二葉:してます! 他のダンスグループさんの動画を観て「あ、こういうの良いな」って思ったらすぐケータイにメモしたりしてます。

--周りから見ても変わりました?

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー

飯田桜子:二葉は自分から前に出るようになったなって思います。

櫻井紗季:あと、今日を機に私たちに頼らないらしいので。

橘二葉:もう二十歳になるので。

--いや、まだ17でしょ?

高嶋菜七:別の取材で「私ももう二十歳になるので」って突然言い出したんです(笑)。

--あと3年もあるじゃないですか。

橘二葉:いや、でももうそろそろ準備を始めないと! なので、周りのおねえさんたちを見習っていかないとなって。

神宮沙紀:見習って、どんどん。

一同:(笑)

橘二葉:神宮さん以外で!

--続いて、脇あかり。

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▲脇あかり

脇あかり:最初、東京に来たときに「自分のいる場所じゃないな」って思って。自分を本当に出せなかったんですよ。メンバーと会ったときも、自分対みんなというか、別に仲良くしなくてもいいとは思ってなかったですけど、ひとりが好きな感じだったんです。でもダンスリーダーになってから、ライブをしていく中で自分を出せるようになっていった。以前は「自分がやらなくても誰かがやってくれる」っていう感覚が強かったんですけど、それじゃダメだということがこの3年間で分かったし、ライブを通して「やっぱりこの9人じゃなきゃダメだな」とも思うようになりました。

--そうした変化は周りも感じていたんですか?

飯田桜子:初めて会ったときとは印象が全然違う。

神宮沙紀:怖かったもん。初めて喋ったときに「私、ダンスも歌もやってたから」って言われて、「これは仲良くなれないんじゃないか?」と思ってました。でも蓋を開けてみたら、180度真逆の印象の女の子でした(笑)。

櫻井紗季:私は「怯えてんのかな?」って感じてました。まだ顔合わせぐらいのときなんですけど、あかりんだけ一人でいたんですよね。「この子、コミュニケーション取れないのかな?」と思って。でもふたりで何かのタイミングで話したときに「いさきちゃん、何型?」って聞かれて「A型」って答えたら、「あ、あかりもA型、似た者同士だね!」って言われて。

--距離の埋め方がヘタだったんですね。

一同:(笑)

櫻井紗季:「それは違うと思う」って言いました(笑)。

浜崎香帆:私は「すごく気の強そうな子だな」って最初は思っていたんですけど、でも出身地に「大分県」って書いてあって、同じ九州の子がいることが嬉しくって。で、上京する前はそれぞれ地方から東京へレッスンに通っていたんですけど、そのときに毎回あかりと空港で待ち合わせして一緒に行ってたんです。そこでの会話はなかったんですけど、同じ歳ということもあってか、気を遣う感じもなくて「合いそうだな」と思ってました。

櫻井紗季:この二人、今はめっちゃ仲良いんですけど、プロ意識みたいなものが強くて戦っている節があったんですよ。私はどっちかと言うと「みんなで仲良くやっていこう」っていうタイプだったので、それを言ったら「いや、でもそういう甘い世界じゃないと思う」「今から戦っていかなきゃいけないから」みたいなことを言われて(笑)。

--そんなバラバラな9人がよくひとつになっていきましたね。

一同:(笑)

高嶋菜七:本当にそう思います。

--【DANCE SUMMIT“1×0”】シリーズ、【ダンスサミット ネイキッド】シリーズに続く、第3のシリーズ【東京パフォーマンスドール DANCE SUMMIT DREAM CRUSADERS】の開幕が決定しているTPD。これに向かう前に、約1年に及んだ【ダンスサミット ネイキッド】シリーズ(以下ネイキッド)がメンバーに何をもらたしたと思うか、まず聞かせてもらえますか?

【LIVE】東京パフォーマンスドール / SURVIVAL!!
【LIVE】東京パフォーマンスドール / SURVIVAL!!

浜崎香帆:大きな存在でしたね、ネイキッドは。このシリーズで新生TPDの曲もたくさん増えましたし、ネイキッドがあったからこそ新生TPDの曲だけのライブも出来るようになったし、演出に極力頼らず私たちの勢い、パフォーマンスだけでどこまでお客さんを魅了できるか? ということを試せた期間だったので、人に喩えるなら本当にかけがえのない存在でした。絶対にやって良かったものだと思います。

小林晏夕:対バンイベントの際にも出てくる勝負強さじゃないですけど、熱さとかも含めて今のTPDのライブスタイルを作ることができたシリーズ。煽りとか、どう盛り上げていくか? という感覚もネイキッドで磨くことができたのかなって。どこにでも出ていける自信度は上がったと思います。

上西星来:今の私たちのライブの原点と言えるものがネイキッドで出来上がったと思っていて、煽りひとつ取っても、ネイキッドはすごく長いシリーズでもあったので、いろんなことに挑戦できた。そういう意味では、個々でも自信がついたし、グループとしても自信がついてる。それまでのTPDは見せるだけの曲が多かったし、意識も「見せる」しかなかったんですけど、もっと会場とひとつになったりする感覚を掴めました。

--あと、単純にとことん鍛えられましたよね。

浜崎香帆:そうですね。倒れるメンバーがいたり、ケガをするメンバーがいたり、鍛えられるシリーズだったと思います。私たちは捌けないで最後まで頑張りたいから、アドレナリンが凄い出てるからそのまま最後まで突っ走っちゃって、終演後の楽屋で「大丈夫?」みたいなことも結構あって。ネイキッドシリーズは本当にいろいろあったよね。

脇あかり:ライブ中のメンバーの目が虚ろで「ヤバイ!」と思ったことが何度もある(笑)。それぐらい、みんな夢中になってやっていた。

浜崎香帆:みんなで言ってたんですけど、ネイキッドは「倒れるまでやろうぜ」っていう気持ちでやってたんです。ライブ中に倒れても構わない。

小林晏夕:それを2部制でやったりもするので、体力的には本当にキツいシリーズだったと思います。

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3年前に想い描いていた自分たちに「ファイナルアンサー?」

--そんなネイキッドから新シリーズ【DREAM CRUSADERS】への転換期となる今年の夏、初代TPD・篠原涼子さん(篠原涼子 with t.komuro名義)の「恋しさと せつなさと 心強さと」を継承。実際にパフォーマンスしていくと決まったときはどんな気分でした?

高嶋菜七:ネイキッドを終えて、学校で喩えるなら今は高校卒業~大学入学のあいだ、どこにも属してない期間だと思うんですよ。そのタイミングで「恋しさと せつなさと 心強さと」というダブルミリオンを達成している曲を頂けたのはすごく大きいと思うし、この曲が新生TPDにとっても希望になればいいなと思ってます。

--リーダーは前日眠れず、初披露のステージで泣いてしまいましたね。

高嶋菜七:あれは「恋しさと せつなさと 心強さと」の披露を楽しみにしていたのに、声が上手く出せないときだったんで、自分が万全な状態で披露できなかった悔しさもあったし……でもさすがにあの場で「悔しいです」とは言えなかったですし、披露し終えて緊張が解れたというのもあったし、「歌わせて頂く以上は頑張らなきゃいけない」というプレッシャーもあるので、それで泣いてしまったんだと思います。

櫻井紗季:練習期間は短かったんですけど、その中でガーッと何回も繰り返して練習したから体には入っていると思っていたんです。でも実際に本番を迎えたらめちゃくちゃ緊張してて、当然ながらそこには鏡もない訳で、あの日のパフォーマンスは結構硬かったと思います。ただ、お客さんの歓声がとにかく凄かったことだけはよく覚えてますね。

小林晏夕:皆さんの凄い歓声と共に「ここからこの曲をやっていくんだ」っていうプレッシャーとかワクワクも一気に降りかかってきて、それまでマイクを持つ手が震えることなんてなかったんですけど、あのときはすごく震えちゃって、初めて体感する感覚でしたね。でも今後この曲で少しでも多くの人に振り返ってもらえたらいいなって思ってます。

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー

--篠原涼子さんにも観て頂きたいですよね。

小林晏夕:まだお会いしたことないんですよー。

上西星来:その前にもっと完成度上げないと。

橘二葉:もっと経験重ねたい。

--あと、小室哲哉さんにもね。

一同:おぉー!

脇あかり:もっと自分たちが大きくならなきゃ。

高嶋菜七:覚えてくれてますかね? TPDのこと。

--覚えてますよ。新生TPDが稼動する前に「TPD、新しい動きがあるみたいだよ」的なツイートもしてましたし、前シングルは師弟関係の浅倉大介さんが手掛けている訳で、確実に認知はしてるかと。

【LIVE】東京パフォーマンスドール/ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-
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高嶋菜七:平賀さんも小室ファミリーですもんね。

--いつから(笑)?

高嶋菜七:お仕事されてますよね?

--取材はさせて頂いてます。

高嶋菜七:じゃあ、小室ファミリーじゃないですか?

--そんなこと言ったら小室さんの曲を歌っているTPDこそ小室ファミリーですよ。

神宮沙紀:小室ファミリーってそんな簡単に名乗っていいんですかね?

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー

一同:(笑)

スタッフ:TPDのツイッターアカウント、遂に小室哲哉さんからフォローしていただきました。

一同:えぇー!?

--小室さんとTPDの共演、期待してます。

橘二葉:夢の話だ!

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』特集インタビュー

高嶋菜七:来年です。

--え、もう決まってるの(笑)?

橘二葉:小室ファミリーだ!

高嶋菜七:来年ぐらいに共演できるようになりたい、という意味です(笑)。

--また、夢の舞台と言えば、7月23日と24日 アメリカ・サンフランシスコのFORT MASON CENTERにて開催された【J-POP SUMMIT 2016】に出演。初のアメリカでのライブはいかがでしたか?

神宮沙紀:最高でした! 住みたいです! 今までは英語にも全く興味がなかったし、英語の歌とか映画にも全然興味がなかったんです。ツイッターとかでわざわざ英語でカフェの名前とか書いている人の気持ちもよく分からなかったんですけど、いざアメリカに行ったらまず「こんなに広いんだ? 日本って本当に狭いんだな」と思っちゃったんですよ。それを味わってしまった瞬間、もっとアメリカを知りたいと思って。言葉も通じないし、街も大きいし、そういう刺激的な国に自分の身を置いて、いろいろ挑戦してみたいなっていう想いが強くなりました。

橘二葉:あと、ライブでの歓声も全然違いました。

浜崎香帆:想像以上にお客さんがいてビックリしました。

飯田桜子:海外の方ってリアクションが大きかったりするので、よりこっちに伝わってくるリアクションをしてくれるので、それがとにかく嬉しかったです。

櫻井紗季:あと、朗らかな表情で観てくれていて嬉しかったです。運動会のお母さんたちみたいな感じでした(笑)。

神宮沙紀:夢みたいな感じでした。

--今、TPDは、篠原涼子「恋しさと せつなさと 心強さと」継承だったり、海外進出だったり、ドラマ主題歌も決定したりと、本当にめまぐるしくなっているじゃないですか。いよいよ夢の実現に向けて本腰を入れだしている印象を受けるんですが、それはメンバーも感じる?

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高嶋菜七:武器を揃えている印象はあります。銃だったり、ピストルだったり。

--銃とピストルは一緒だね(笑)。

高嶋菜七:例えば今回のシングル『純愛カオス』は斧とか。

一同:(笑)

--急に原始的な武器が出てきましたね。でも言いたいことは分かります。

高嶋菜七:これまでもそうやってたくさんの武器を揃えていたんですけど、「いざ、出陣」までは行ってなかったんですね。でもいよいよ本格的にそこに向けて動き出している感覚はあります。

--ネイキッドシリーズまでが訓練期間だったとも捉えられますよね。そう考えると、今回の新シングル『純愛カオス』やこれから始まる【DREAM CRUSADERS】シリーズは、その出陣に向けた狼煙になるのかなとも受け止められますが、このシリーズを駆け抜けた頃、TPDはどうなっていてほしいと思いますか?

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高嶋菜七:ひとりひとりが自信ついててほしいです。ひとりひとりが「TPDで本当によかった」って思ってて、3年前に想い描いていた自分たちに近づいていてほしい。私たちは「ああなりたい」とか「これがしたい」とか夢をよく話すんですね。「どうやったらああなれるんだろう?」って考えたり想ったりする。でもそれを実現するのは難しい。『チャーリーとチョコレート工場』のゴールデンチケットじゃないですけど、誰しもが掴めるチケットではないと思うんですけど、それを掴んでみせたいなって。

--掴めそう?

一同:掴みます!

高嶋菜七:ファイナルアンサー?

--ファイナルアンサー。……って答えさせてどうするんですか(笑)。

Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada

【MV】東京パフォーマンスドール / 純愛カオス(Short Ver.)
インタビュー写真

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