Billboard JAPAN


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【FUJI ROCK FESTIVAL '16】開催直前特集~編集部がキニナル出演者をライブ映像とともに総まとめ

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 いよいよ開催が1週間後に迫った【FUJI ROCK FESTIVAL '16】。今年は20年目ということもあり、ヘッドライナーのレッチリ、ベック、シガー・ロスをはじめ、フジロック常連のアーティストが数多く出演する、20周年という節目にピッタリな充実のラインアップとなっている。

 当日の天気も気になる今日この頃ですが(最新の予報によると雨模様になる可能性が高そう…)、今一度出演アーティストのおさらいを、ということで、この特集では、Billboard JAPAN編集部がキニナル出演アーティストをライブ映像とともに総まとめ。ピックアップしたアーティストのライブ映像をまとめた44曲に及ぶYouTubeプレイリストもあるので、参加組は荷物を準備するBGMに、残念がら自宅フジ組は当日の雰囲気を少しでも味わうために、ぜひご活用を!

TOP Photo: 宇宙大使☆スター

DAY 1 l 2016.07.22 FRIDAY

COURTNEY BARNETT

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出演スケジュール l 15:50~ l RED MARQUEE

 2015年3月にデビュー・アルバム『Sometimes I Sit and Think, and Sometimes I Just Sit』をリリースしてから瞬く間に地元オーストラリアを代表する若手アーティストとなり、本年度【グラミー賞】では<最優秀新人賞>にもノミネートされたコートニー・バーネット。パワフルなロック・サウンドとウィットに富んだリリシズム…楽曲の素晴らしさはアルバムを聴けば一目瞭然だが、そんな彼女の一番リアルな姿と音楽に対する真摯な姿勢が堪能できるのが、ライブだろう。アルバム・リリース後から、精力的にワールド・ツアーを行い、各国の主要フェスにも軒並み参加し、鍛え上げてきたこれまでのライブ経験の集大成が感じられるステージになること間違いなしだ。

FESTIVAL PREP!

▲ “Pedestrian at Best”(Live on KEXP)


▲ “Elevator Operator”(Live in Melbourne)


THE INTERNET

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出演スケジュール l 16:30~ l WHITE STAGE

  現行のR&Bの最高峰!ともいわれるLAのヒップ・ホップ集団オッド・フューチャーに所属するシド・ザ・キッドとマット・マーシャンの二人を中心に結成された新世代ソウル/R&Bバンド、ジ・インターネット。世界各国においても軒並みチケットを完売させ、今年1月の初来日公演も完売。日本でも注目度の高さが伺える。何よりもシドの美しい歌声、高音と低音を変化させながら華奢な体格から個性の強いメンバーを率いて歌う姿は実に神々しい。バンドの世界観が見事に具現化されるライブは、まだまだ荒々しい部分もあるが、R&B、ソウル、ヒップホップ・ファンのみならず、ジャンルを超えてあらゆる音楽リスナーを虜にする。これからドンドン飛躍するであろう、今観ておきたい最重要アーティストだ。

FESTIVAL PREP!

▲ “Girl”(Live on KCRW)


▲ “Gabby”(Live on Jimmy Kimmel Live)


JAMES BLAKE

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出演スケジュール l 18:50~ l GREEN STAGE

 近年のエレクトロニック・ミュージックは彼の登場により大きな変化を迎えたといっても過言でない、“ダブステップ界の貴公子”ジェイムス・ブレイク。2012年の初出演時には<ホワイト・ステージ>のヘッドライナーを飾り、衝撃を与えた彼が、三作目となる最新アルバム『ザ・カラー・イン・エニシング』を引っ提げ、ついに<グリーン・ステージ>に登場!殺伐としているようで熱いソウルがこもった透明感ある独自のサウンドスケープ、鼓膜に響く最高級の静寂音に息をのみ、より深く沈んでいく世界に浸る。そんな彼のステージは4年前より更に進化しているはず。トリに控えるシガーロスとの並びも含め、夕闇の<グリーン・ステージ>が感動の渦に飲み込まれるのはまちがいないだろう。

FESTIVAL PREP!

▲ “Radio Silence”(Live on Later... with Jools Holland)


▲ “Live at SÓNAR 2016”


SIGUR RÓS

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出演スケジュール l 21:00~ l GREEN STAGE

 2005年のフジロック出演時から約11年…夜の苗場の幻想的な雰囲気に最もピッタリと言っても過言ではないシガー・ロスが、20年目という節目の年にヘッドライナーとして帰還。これまでストリングスやサポート・メンバーが参加していたシガー・ロスのライブだが、今回のツアーはヨンシー、ゲオルグ、オッリのバンド・コアの3人のみで展開。そのため、ヴィジュアル面には格段こだわっており、LED、動くスクリーンなど最新のテクノロジーを駆使した楽曲の世界観をさらに拡大させるようなステージングになっているとのこと。今年行われたライブのセットリストを見ると、先日発表された新曲「Óveður」に始まり、新旧作から万遍なく披露している模様。2013年5月の来日公演以降日本では披露されていない“あの曲”も演奏してくれることに期待しながら、開催までの一週間を楽しみに待ちたい。

FESTIVAL PREP!

▲ “Hafsól”(Live at Glastonbury 2016)


▲ “Hoppípolla”(Live at Hurricane Festival 2013)


D.A.N.

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出演スケジュール l 23:30~ l PLANET GROOVE

 昨年<Rookie A Go Go>に出演し、一発で観客の心を鷲掴みにし、着々と知名度をのばしているD.A.N.。今年は<レッド・マーキー>で行われるPLANET GROOVEのスタートに出演する。4月にリリースした1st『D.A.N.』のレコ初となる東京公演はソールドアウト。そのメロウで日本の哀愁を醸し出すようなリリックとヴォーカル、そして生楽器、デジタルが溶け合いクラブミュージックのような重厚なグルーヴは聴けば聴くほど、その空気感にどっぷりハマる。金曜日、23:30。会社が終わって駆けつけたフジロッカーが丁度苗場につくころだろうか。真夜中のダンスフロアの始まりに、ゆらゆらしながら飲むビールの最高のお供になる事はなることは間違いない。是非ビールを持って<レッド・マーキー>に向かってほしい。

FESTIVAL PREP!

▲ “Dive”(Live at Shibuya WWW)


▲ “Morrison”(Live at Shibuya WWW)

☆その他のキニナル出演者☆

BIFFY CLYRO
出演スケジュール l 12:50~ l GREEN STAGE


▲ “Mountains”(Live at Radio 1's Big Weekend 2016)

Suchmos
出演スケジュール l 14:50~ l WHITE STAGE


▲ “Miree”(Live at Shibuya WWW)

LEE "SCRATCH" PERRY
出演スケジュール l 19:00~ l FIELD OF HEAVEN


▲ “How Do You Do”(Live at Rototom Sunsplash 2015)

MURA MASA
出演スケジュール l 00:30~ l PLANET GROOVE


▲ “Love For That (feat Bonzai)”(Live at Future Festival 2016)

CON BRIO
出演スケジュール l 01:30~ l CRYSTAL PALACE TENT


▲ “Kiss the Sun”(Audiotree Live)

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DAY 2 l 2016.07.23 SATURDAY

VANT

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出演スケジュール l 13:10~ l WHITE STAGE

 若手ロック系の初来日ステージが少なめな今年のラインアップの中でキニナルのが、このUKの4人組。フロントマンでソングライターのマシュー・ヴァントのソロ・プロジェクトとしてスタートし、まだフル・アルバムはリリースしていないものの、ニルヴァーナを彷彿させる「Parking Lot」やトリッピーなMVが印象的な「Fly-By Alien」など疾走感溢れる、メッセージ性のあるロック・アンセムを立て続けに発表し、本国UKやヨーロッパでジワジワと人気を集めている。ザ・クラッシュやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンらにインスパイアされたということもあり、同世代のバンドが女の子やパーティー・シーンについて歌う中、「The Answer」や「Birth Certificate」で彼らが取り上げるのは今イギリスで大問題となっている国境警備などの政治問題。世界情勢が不安定な今昨今、これからの音楽界に必要な存在になるのでは、と期待してしまう注目株だ。

FESTIVAL PREP!

▲ “Parking Lot”(Live at Dingwalls)


▲ “The Answer” MV


MAN WITH A MISSION

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出演スケジュール l 14:00~ l GREEN STAGE

 6年前に突如音楽シーンに登場し、快進撃を続ける頭はオオカミ、身体は人間という究極の生命体5匹からなるロックバンド、MAN WITH A MISSION。昨年はフー・ファイターズのステージにジャン・ケン・ジョニーが飛び入り参加したことも話題に。今年2月にはアルバム『The World's On Fire』もリリースし、ライズ・アゲインスト、ZEBRAHEADといったビッグネームと欧州ツアーを敢行したり、全米デビューも決定するなど着々と世界への活動の幅を広げている。2年振りとなるフジロック出演の今年はついに<グリーン・ステージ>へ登場。動画はマンウィズといえば定番の「FLY AGAIN」。果たしてグリーンでの大合唱がみられるか?世界との架け橋になるであろう彼らのライブは期待大だ。

FESTIVAL PREP!

▲ “FLY AGAIN”(Live)


▲ “ 「The World's On Fire」 Special Free Live”(Live at Dotonbori River, Osaka)


WILCO

写真

出演スケジュール l 17:20~ l GREEN STAGE

 【グラミー賞】に5作連続ノミネートされ、米ロック・シーンを語るには欠かせない存在となったウィルコ。そんな彼らが、メンバー個々のソロ・プロジェクトを経て、突如リリースした最新作『スター・ウォーズ』とともにフジロックにカムバック!2011年に<ホワイト・ステージ>に登場した際に、フロントマンのジェフが「時間が短いから、MC少な目でどんどんいくよ。」と言っていたのが印象深いですが、これまで9作のスタジオ・アルバムを発表してきたこともあり、とにかく名曲が多いので、70分ではやっぱり短い(涙)…。とはいえ、夕暮れの苗場の山々をバックに浴びる「Via Chicago」の心地よい轟音シャワーやライブならではのダイナミズムが存分に感じられる「At Least That's What You Said」など、想像しただけで今からワクワクしてしまいます。

FESTIVAL PREP!

▲ “Live At The House”


▲ “Random Name Generator”(Live at Pitchfork Music Festival 2015)


BECK

写真

出演スケジュール l 19:30~ l GREEN STAGE

 桜の季節にはベック(お花見好き)、という具合にファンの間ですっかり定着していたものの、しばらく来日公演を行っておらず、今回約7年ぶりに日本へやってくるベック。そんなベックは伝説となったフジロック初年度の2日目出演予定だったアーティストの一人。あれから20年…前作『モーニング・フェイズ』では、【グラミー賞】<最優秀アルバム賞>を受賞するまでに大成長。ライブ・パフォーマンスにおいても、奇抜な格好で踊りまくってた初期の頃からは想像できない貫禄まで感じてしまいます。そして先日公開された新曲「WOW」同様に、“ライブで演奏するのにピッタリなエネルギーを持った”ニュー・アルバムのリリースを控えているとの報道もあり、『モーニング・フェイズ』のツアーで、来日してくれなかった分まで、120%楽しめるようなライブに期待大。因みに、ここ最近のライブには、ジェイソン・フォークナーも久しぶりに参加しているとのことで、こちらも楽しみ。

FESTIVAL PREP!

▲ “Loser”(Live at Glastonbury 2016)


▲ “Waking Light ”(Live on The Tonight Show)


FRF 20th SPECIAL G&G Miller Orchestra
(JUMP WITH JOEY、FRONTPAGE ORCHESTRA、加藤登紀子、曽我部恵一、中納良恵)

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出演スケジュール l 21:50~ l GREEN STAGE

 フジロックの楽しみの一つ言えばその時しか見られないスペシャル・バンド。今年は22日の<FIELD OF HEAVEN>で奇跡の再結成を果たすバンド、JUMP WITH JOEYを中心に、国内屈指のジャズミュージシャン、三木俊雄率いるFRONTPAGE ORCHESTRAからホーンセクションが加わり結成された総勢18名のスペシャル・ジャズ・オーケストラ。スイングジャズ界の巨匠、故グレン・ミラーが世に送り出した名曲の数々に国内外の名曲を織り交ぜ、フジロックの20周年をお祝いしてくれる。しかもゲストには加藤登紀子、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)らが参加。<ホワイト・ステージ>出演を終えた中納良恵(EGO WRAPPIN’)を迎え、華々しいセットになる事は容易に想像できる。フジロック中日の〆は豪華なスペシャル・バンドに身を任せるのも贅沢だ。


SQUAREPUSHER

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出演スケジュール l 22:10~ l WHITE STAGE

 鬼才スクエアプッシャーことトム・ジェンキンソン、彼のステージがこんなにも早く再び観られるとは!昨年、ニュー・アルバム『ダモジェン・フューリーズ』を引っ提げ、プロモーションも兼ねて来日したが、スクエアプッシャーとしての11年ぶりとなる単独公演はソールドアウトし、その強烈な存在感はキャリア約20年を迎える彼を今もなお多くのファンが待ち望んでいる事が伺えた。視覚を支配される狂気に満ちた映像、いたる所から飛んでくる重低音、金属がこすれ合うあの独特のサウンドに聴覚を支配され、衝撃的で凶暴、かつ、繊細で美しい音と映像の魅力に満ちた圧巻のライブは必見。あまりにも衝撃的すぎてライブ終了後は放心状態になる間違いなしだ。

FESTIVAL PREP!

▲ “RAYC FIRE 2 LIVE SESSION”


▲ “Dark Steering”

☆その他のキニナル出演者☆

THE ALBUM LEAF
出演スケジュール l 13:20~ l RED MARQUEE


▲ “The Light”(Live in Mexico City)

ROVO
出演スケジュール l 14:00~ l FIELD OF HEAVEN


▲ “D.D.E.”(Live at TAICOCLUB'13)

PHIL HARTNOLL (ORBITAL)
出演スケジュール l 14:45~ l DAYDREAMING


▲ “Orbital DJ set”

THE HEAVY
出演スケジュール l 16:30~ l WHITE STAGE


▲ “Since You Been Gone”(Live)

KENTA HAYASHI
出演スケジュール l 21:00~ l GYPSY AVALON


▲ “HEY LOVE”(Live at WIND BLOW'15)

KILL THE NOISE
出演スケジュール l 23:30~ l TRIBAL CIRCUS


▲ “Live Trap & Bass Sets”(at The Lab LDN)

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DAY 3 l 2016.07.24 SUNDAY

TROYE SIVAN

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出演スケジュール l 14:00~ l RED MARQUEE

 14歳の時に幼少期のウルヴァリン役に抜擢され、俳優、YouTuberとしての活動を経て、2014年に晴れてシンガー・ソングライターとして本格デビューした現在21歳のトロイ・シヴァン。透明感溢れるサウンドとやや大人びた情緒的な詞が光る楽曲が詰まったデビューEP『TRXYE』、そして『Wild』EPは、米ビルボード・アルバム・チャート5位をマーク。観客全員がシングアロングしている↓の「Wild」のライブ映像からもわかるように、今世界中のティーンを熱狂させている。今年の【Billboard Music Awards】でもパフォーマンスを披露している大注目のトロイが昨年リリースされたデビュー・アルバム『Blue Neighbourhood』を引っさげ、フジロックで初来日!その端正なルックスもさることながら、とろけるようなソウルフルな歌声で、観る者を夢中にさせてくれるに違いない。

FESTIVAL PREP!

▲ “Youth (Live From the 2016 Billboard Music Awards)”


▲ “Wild”(Vevo LIFT Live)


THE AVALANCHES

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7/19 出演キャンセル 出演スケジュール l 15:50~ l RED MARQUEE

 今年のフジで一番の『事件』といっても過言ではない。世界を熱狂させた型破りな伝説的音楽集団が帰ってきた。2000年にオーストラリアから誕生したサンプリング・ミュージックの奇跡。ブレイクビーツを基盤としつつ、エレクトロ、ジャズといった音の断片を絶妙に混ぜ合わせ、再編されたおもちゃ箱のような衝撃の『シンス・アイ・レフト・ユー』以来、16年ぶりの2ndアルバム『ワイルドフラワー』をリリースしたアヴァランチーズがついにフジロックへ降臨する。今回、3500もの音源をサンプリングしたと言われる新作中心のセットになりそうだが、新たに歴史を刻む伝説のステージになるのは間違いない。これは絶対に見逃せない。

FESTIVAL PREP!

▲ “Frankie Sinatra”MV


▲ “Since I Left You”MV


LEON BRIDGES

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出演スケジュール l 16:00~ l FIELD OF HEAVEN

 実力とカリスマ性を持ち合わせた、R&B/ソウル・シーンの新星リオン・ブリッジズ。サム・クックも顔負けの情熱的なヴォーカルとアナログ回帰な温かみのあるサウンドで、“ソウル”・ミュージックをピュアに、エモーショナルに表現する“レス・イズ・モア”な美学が、世界的に評価され、デビュー作『カミング・ホーム』は【グラミー賞】R&Bアルバム部門にノミネート。今回のフジでのステージが、待望の初来日公演となる。リオンのライブ・パフォーマーとしても定評はもちろんだが、デビュー作にも携わった、元ホワイト・デニムのギタリスト、オースティン・ジェンキンスをはじめとする地元テキサス出身の毅然たるバンド・メンバーにも注目したい。疲れも増してくる最終日の夕暮れに、一息つくのにピッタリなステージになりそうだ。

FESTIVAL PREP!

▲ “River”(Live on Austin City Limits)


▲ “Smooth Sailin’”(Live on SNL)


JACK GARRATT

写真

出演スケジュール l 17:50~ l RED MARQUEE

 新人の登竜門でもあり、2002年のザ・ミュージックから昨年のザ・ディストリクツまで、神がかった初来日ステージが例年繰り広げられる<レッド・マーキー>に登場するのが、今年一番の新人注目株ジャック・ギャラット。アデル、サム・スミスなど、これまで割と硬派なアーティストが1位に選出されてきた【BBC Sound of..】の2016年度の1位になり、今年2月にデビュー作『Phase』を発表。ややひょうきんなルックス(?)は想像できないブルージーかつソウルフルな歌声とギター、キーボード、ドラムパッドを自ら演奏する“ワンマン・バンド”と呼ばれるユニークなライブ・スタイルから繰り広げられるダイナミズム溢れるパフォーマンスは圧巻。ヒップホップやドラム&ベースにも精通したモダンなポップ感覚持ち合わせた、現在進行形のポップ・シーンを代表するキニナル逸材だ。

FESTIVAL PREP!

▲ “Worry ft. Anderson .Paak”(Live From The MTV Woodies 2016)


▲ “Fire”(Live at T in the Park 2016)


BABYMETAL

写真

出演スケジュール l 18:10~ l WHITE STAGE

 フジロックの出演アーティストのラインナップにBABYMETALの名前が並んだのが3月25日。巻き起こる賛否両論の中、4月1日にニュー・アルバム『METAL RESISTANCE』をリリース。そのクオリティの高さと、国内外でのセールスの結果で、フジのステージに立つ前に否定的な音楽ファンを黙らせた感のある彼女たち。現在敢行中のワールドツアーで更なるパワーアップを果たし、当日は、凶暴な鋼鉄のキュートサウンドが<ホワイト・ステージ>を熱狂に導くことでしょう。〜「アイドル」は「アーティスト」ではなく、「アイドル」は「アーティスト」よりも音楽的地位が低いものである。〜という社会の風潮がこの日を境に変わっていくことを願いたいものです。

FESTIVAL PREP!

▲ “Road of Resistance”(Live in Japan)


▲ “イジメ、ダメ、ゼッタイ”(Live at Sonisphere 2014)


RED HOT CHILI PEPPERS

写真

出演スケジュール l 21:00~ l GREEN STAGE

 記念すべきフジロック20周年のヘッドライナー?相応しいアーティストはもちろんレッド・ホット・チリ・ペッパーズしかいない。97年のアクトはフジロック=レッチリと言えるほどシンボリックだった。さほど音楽フェスに興味がない人からも「今年レッチリでるんでしょ?」なんて聞かれてしまうほどだ。ベックも最高だし、シガーロスもなんて素晴らしいんだろう。20周年でラインナップ気合い入ってるな。なんて思っても、やっぱりレッチリなのだ。先日発表されたばかりのタイムテーブルも物語っている。<グリーン・ステージ>には、ほとんどカブりがない。ちょっと遠いけどカマシ・ワシントンを観てもレッチリ後半には間に合う。2016年のハイライトはこの時間。みんな<グリーン・ステージ>に集まれ!

FESTIVAL PREP!

▲ “Under The Bridge”(Live at T in the Park 2016)


▲ “Dark Necessities”(Live on iHeartRadio 2016)


電気グルーヴ

写真

出演スケジュール l 23:20~ l GREEN STAGE

 フジロック20周年という節目の年…これまで数々の伝説的なライブを残している電気グルーヴは、キャリア初となるクロージング・アクトを努める。電気なくしてフジはないって言うくらい、もはやおなじみの彼らは今年、『DENKI GROOVE THE MOVIE? -石野卓球とピエール瀧-』で映画デビュー。(映画には1回目の天神平での伝説のフジロックの様子が)そんな思い入れあるフジでの〆はどんなステージにしてくれるのか。レッチリを観て、3日間、音を浴びまくり遊びまくった観客を現実世界に復帰させない、そんなステージに期待したい。

FESTIVAL PREP!

▲ “Flashback Disco”(Live)


▲ “Shame”(Live)

☆その他のキニナル出演者☆

SLOT MACHINE
出演スケジュール l 11:30~ l RED MARQUEE


▲ “รุ้ง”(Live on MTV Exit Thailand)

DEAFHEAVEN
出演スケジュール l 13:10~ l WHITE STAGE


▲ “Luna”(Live in NYC)

Kodäma
出演スケジュール l 19:30~ l GYPSY AVALON


▲ “Teaser”

KAMASI WASHINGTON
出演スケジュール l 20:00~ l FIELD OF HEAVEN


▲ “Live at Ancienne Belgique”

Billboard JAPAN編集部的フジロックのキニナル出演者プレイリスト

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