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ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

伝説の医学部予備校『慶応進学会フロンティア』
応援ソングに込められた意思「敗者の逆襲」

 ラジオオンエア関東総合ランキング1位(FM+AM)やデイリーチャート5日連続1位を獲得する等、今、ReeSyaの「最高の君に」なる新曲がリスナーたちの耳を賑わしている。この曲は、かつて「秀才になれなかったおバカちゃんたちの逆襲」とメディアが次々と反応を示した伝説の予備校『慶応進学会』の流れをくむ『医学部予備校・慶応進学会フロンティア』の応援ソングとなっており、彼女自身の想いはもちろん、詞を手がけた杉崎智介プロデューサーの「敗者の逆襲」スピリットが込められたナンバー。いわゆる応援ソングとは生い立ちの異なるこの曲について、ReeSya×杉崎智介の両名が語ってくれた。

女優であることがベースにある歌い手ReeSya「最高の君に」制作の背景

--自身では自分をどんな表現者だなと思いますか?

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

ReeSya:私は女優であり、歌手であり、ラジオパーソナリティでもあります。三位一体じゃないですが、全部切り離せないものです。

--そもそも芸能の世界に入るきっかけは何だったんでしょう?

ReeSya:杉崎監督(杉崎智介/ReeSyaの現プロデューサー)の映画のADです。それまではデパートの販売員とか、病院の医療事務とか、家庭教師とか、全く違う仕事をやっていたんですが、映画のADを体験するきっかけを頂いて、その映画の主演女優であった古郡ひろみの付き人をやるようになったんです。彼女は音楽活動もしていて、PVを撮るときにちゃっかり映像デビューさせて頂いて(笑)。

--小さい頃からそういう世界には憧れていたんですか?

ReeSya:今思えばすごく興味を持っていたんだなって思います。アニメの主題歌を録音して聴いて歌ったり、大好きなアニメや映画のセリフを全部覚えちゃって、その役になりきったりしていて。例えば『天空の城ラピュタ』のパズー役とシータ役を両方やる訳ですよ。勝手にそのアニメの世界に入り込んで楽しんでいるような子だったので、今思えばそこから始まっていたんだなって。

--女優、歌手、ラジオパーソナリティ、この3つは先程の話からどんな経緯があってそれぞれ本格的にやっていくことになったんでしょう?

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

ReeSya:まず杉崎監督の作る歌をうたわせて頂くようになり、表に出る機会が増えたんですよね。その中でラジオに出させて頂くきっかけをもらったんですが、マイクの前で自分のトークをするのがどちらかと言うと苦手だったんですね。フリーで3分間話すことができなかったんですよ。それで杉崎監督に「それぐらい出来なくちゃダメじゃないか」とお叱りを受けるんですが、「原稿があれば読めるんだな? だったら、ラジオドラマをやってみたらどうだ?」って助け舟を出してもらったんです。それから監督脚本のラジオドラマで役を頂いて、演じることを覚えたら自然とトークも出来るようになって。演じる=ReeSyaで、ReeSyaをやっているときは常に演じている感覚なので、ラジオでも原稿なしで話せますし、歌っているときもその世界観を歌うReeSyaになり切れる。なので、どの仕事も女優とは切り離せないんです。

--ReeSyaさんは女優として1000本以上の作品に出演されていますが、自分の中で最も印象に残っている役柄や作品ってありますか?

ReeSya:私が初めて正式に映像作品として出演した『le Salon~杉崎智介美術ミステリードラマ』です。ラジオドラマが好評でテレビドラマ化された作品なんですが、私は松田美穂という主役を演じさせて頂いたんですね。彼女はラジオドラマ時代から多くのリスナーから「女子力が最高に高い!」と評価されていて、その女子力が高い女優の役をテレビドラマでどう演じるか。私は女子力が元々高いほうではないので(笑)、最も苦労したかもしれない作品で、今でも強く印象に残っています。

--女優としての夢、目標は?

ReeSya:大河ドラマに出ること。その為に髪も伸ばしてます(笑)。歴史にずっと残るような、何年経っても観てもらえるような作品に出てみたいです。

--歌手としてのReeSyaについても話を伺っていきたいんですが、自分ではReeSyaをどんなシンガーだなと思いますか?

ReeSya:先程も話したように女優であることがベースにある歌い手だと思うんですよ。監督の作る曲はメッセージがすごく強いんですけど、私の経験をもとに歌詞を書いてくれることが多くて。例えば、私がどん底に落ちてどうしようもなくなって光を求めたとき、足掻いていたときの想いを聞いてくれて、それを歌詞として表現してくださる。それは「トキヲカゾエテ」っていう曲なんですけど、私の歩んできた人生と、今生きている世界をすべて繋げているものが、私が今歌っている曲の世界観になっていたりするんです。その世界観をひとりでも多くの人に伝えていくことが、私が歌手を続けていく上でのメインの目的ですね。

--そんなReeSyaの最新曲「最高の君に」がラジオを中心に話題となっており、関東FM総合ランキング1位などラジオチャートを賑わしております。この状況にはどんなことを感じられていますか?

※ラジオオンエアチャート(プランテック調べ)
・関東FM総合ランキング1位
・関東総合ランキング1位(FM+AM)
・FM総合ランキング11位
・全国総合ランキング12位(FM+AM)
・デイリーチャート5/18~22 5日連続1位

※ビルボードジャパン・チャート ・Billboard JAPAN Chart:HotTopAirplay 4位
・Billboard JAPAN Chart:hot100 26位

ReeSya:すっごい嬉しいです! 本当に嬉しいの一言に尽きますね。

--ReeSyaさんはラジオの力を知っている人ですからね。

ReeSya:そうですね。たくさんの人に聴いてもらえているのは本当に嬉しいことです。

--ここからは「最高の君に」を手掛けられた杉崎監督にもお話を伺っていきたいのですが、そもそも今作はどんな背景があって生み出された楽曲なんでしょう?

ReeSya:この曲は医学部予備校『慶応進学会フロンティア』の応援ソングなんですが、かつてKATSUMIさんが慶応進学会のCMソング「DREAMIN'」を歌われていて、そのレコーディング風景を見せてもらったんですよ。そこでKATSUMIさんが実際に受験生の姿をスクリーンで観ながら、彼らに本当にエールを贈っているように歌っているシーンがあって、「この想いは引き継がなきゃ! 伝えなきゃ!」って思ったんですよね。

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

杉崎智介:KATSUMIさんが「DREAMIN'」を作られたとき、世の中というのは物凄く進学熱が高くて、偏差値偏重主義、偏差値が高いのが偉い時代で。その中で慶応進学会という予備校は、マスコミに大騒ぎされるんです。偏差値が30台、40台の慶応進学会の浪人生が1年の浪人だけで東大や早慶や医学部に受かったと。その背景には何があったのかと言うと、秀才になれなかった、「おバカちゃん」と言われていた子供たちの逆襲だったんですね。それを当時の写真週刊誌FOCUSが「偏差値40から難関大合格のユニークな教育をする予備校」と取り上げたんです。要するに「人生終わった訳じゃない。ここで逆転できる」と。これに世の中の大勢の人が共感して、「じゃあ、僕がその応援ソングを歌ってみよう」と名乗り上げてくれたのがKATSUMIさん。「僕だって秀才じゃないよ。映画が好きで、そのお蔭で英語が好きになった。僕も協力しようじゃないか」ってDJを快く引き受けてくれたのが小林克也さん。そういった当時の熱い男たちのドラマがあって、KATSUMIさんの「DREAMIN'」という受験生応援ソングが出来たんですね。

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敗者の逆襲=杉崎智介のテーマ「勝者に逆襲してやろうじゃないか

--その熱を継承していく曲が「最高の君に」だとして、この曲がリスナーにどんな作用をもたらせたらいいなと思いますか?

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

杉崎智介:作詞した私の想いとしては、例えば「君はこれぐらいの学力だよ」とか「君は優等生ではないよ」「君に医学部は無理だよ」「君はこういう仕事に就いたほうがいい」って周りから押し付けられて、そういうものだと思って生きていくのがあたりまえの事だとは思うんですが、そうじゃなくて「与えられた環境から教え込まれたものが正しいとは限らないんじゃないか」と気付いて、そこから脱出する人も世の中にはいる訳で。で、どっちでもいい訳ですよ。与えられた環境の中で地道に生きていくことも決して私は不幸せだと思わないし。ただ、そこから飛び抜けて、本当にやりたいことを実現して、その先に幸せがあるか不幸せがあるかということよりも、周りから与えられた可能性じゃない、自分の中で「俺ってもっと他の可能性があるんじゃないの?」って探る生き方も良いんじゃないかなと思っていて。それで、高校時代の先生や友達が予想もしないような新しい展開を実現した生徒を何人も見ているので、そういう可能性がみんなにもあるんだよと。夢っていうのは諦めたら夢のままになっちゃうけど、実現する為に夢があるんだと思えば実現できるかもしれない。

--たしかにそうです。

杉崎智介:それを実現しようとする気持ちが、人生にとってすごくプラスになるんじゃないかなって。頑張った自分とか、限界を超えた自分が、その後の人生においてもプラスに働く。そういう意味で、受験という制度が正しいか間違っているかは別として、その人生におけるひとつの関門を越えようとする、或いはそれ以上のことをやろうとする、夢を叶えようとする想いを私は応援したいなと。そういう想いで「最高の君に」の詞は書いたんです。

--その曲をReeSyaさんに歌ってもらおうと思ったのは?

杉崎智介:ReeSyaは元々文系の出身で、社会科の中高の教員免許を持っているんですが、一昨年ぐらいに彼女が自分にとって未知の理系に挑戦してみたいと言ったんで、数学とかの勉強を指導してですね、今はリケジョ(理系女子)になっている訳ですよ。物理学科に行っている。そういう意味では、自分が本来想像もしなかった、或いは想像しても「まぁ無理だろう」と思っていた……でも心の中では夢や憧れみたいなものはある。だったらそれを一度突破してみようとアクションを起こす。スケールは違うけれども、それを実行してきたReeSyaだったらこの曲の気持ちを分かって歌ってくれるんじゃないなという想いで、彼女にお願いしたんです。

--実際にその曲を受け取って歌ってみていかがでした?

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

ReeSya:歌詞に盛り込まれた言葉ひとつひとつが胸に刺さりました。例えば「逆境に咲く花になれ!」って歌詞があるんですけど、諦めないで、負けないで、もう一回自分で這い上がるその気持ちは持たなきゃなって。つい流されてきた人生を私は体験していますけど、その中で「もう一回!」って自分の意思で立ち上がっていくことって自分にしか出来ないし、自分のことを応援できるのは最後はおそらく自分なんですよね。それをすごく感じました。だから自分の人生と置き換えて歌って、これを伝えていきたいなと思っています。

杉崎智介:例えば私が小学校時代のときって、パッと自転車を与えられて、最初は補助輪が付いていて、かたっぽ取って、最終的に両方取って、転びながら勝手に乗れるようになっていったんですが、今って危ない事は最初からやらせないとか、転ばないように最初から考えてあげる。なんかそういう風潮があると思うんですけど、大事なのは転ばないことじゃなくて、転んだときにどうやって起き上がるか。何回転んでもその都度起き上がることなんじゃないかなって思うんです。それを若い人たちに「どうせダメなんじゃないか……じゃなくて、勇気を持って転んでこい」と伝えたいんです。

--杉崎さんの中に常にあるテーマは、自分に自信がない人間、自分が弱いと思っている人間を鼓舞することですか?

杉崎智介:そうです。敗者の逆襲なんです。だから子供の頃から優秀な奴ってあんまり扱ったことがないんですよ。だけど、「バカ」とか「おまえは無理だよ」と言われてきたり、イジメられていたり、そういう子供たちを多く扱ってきているから、だったら「勝者に逆襲してやろうじゃないか」と。

--そもそも「敗者の逆襲」というテーマを抱くようになったきっかけは何だったんでしょう?

杉崎智介:私自身が勉強できなかったんですよ。小学校、中学校、高校の途中まで勉強できなかったし、学校の先生に、特に中学校ではあんまり好かれる子じゃなかったので、成績以上に悪い成績をつけられていて。特に運動能力が低かった訳ではないけど、体育なんて「おまえの授業態度が悪い」と1をつけられたり。その一方で、先生からすごく好かれる子がいて。あるとき、校長先生が掃除の時間の教室に来て、その子を名指しにして「このクラスは君がいなければクズばっかりだな」って言ったんですね。クズのプライドってあるじゃないですか。クズだってやることはやるんだよっていう。それで高校の途中ぐらいから「バカ」っていうレッテル……まぁレッテルはレッテルで貼れよと。でも「見返してやるよ」っていう気持ちに繋がっていって、今でも「見返してやりたい」という子供たちに対しては応援したいし、自分の想いを伝えたいって思う。

--なるほど。

杉崎智介:今の音楽業界ってめちゃくちゃ厳しいじゃないですか。いわゆる勝ち組と言われているのはごく一部で、他は歌を出すこと自体が大変。大手のレコード会社でも「何十年もそこに専属でいるけど、3年とか5年に1回新曲出すのがせいぜいだ。それをいろんな地方まわって売り歩いてる」って云う歌手の方がいて、そんな状況の中でウチみたいなほぼほぼ個人商店みたいなところから歌を出して、アーティストとしてReeSyaを応援していくっていうのはバカげているんです。とあるラジオ局の常務さんも、今の世の中の流れからして「バカだ」と私のことを言ったんですよ。それは私には非常に褒め言葉。要するに「今、こんなバカヤロウはいない。だから応援してやるんだ」と。そういうバカを応援するっていうのは、好きですね。ただのバカじゃなくて、世の中はそんなことをやらないよ。でもそこに何かの信念があってやろうとするバカモノだったら、私も可能な限り応援したいと思うし、私もそういうバカでいいのかなと。

--その信念のもと、何ゆえにReeSyaさんをバックアップしたいと思ったんでしょう?

杉崎智介:まず歌の勉強をしっかりしてきた歌手畑の人間ではなく、スタートが映画のADですから。映画のADっていうのは何でもする訳ですよ。例えば、公衆トイレに役者さんが座るシーンがあるとする。公衆トイレだから非常に汚れている訳です。それをADは自分が首から下げているタオルで拭くんですよね。そういう下積みの下積みであるADを経験していたのは大きいです。歌っていうのは、上から歌うよりも下から歌ったほうが私は好きなんですよね。そういう意味で「ReeSya、歌ってみたら?」と。

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「監督が伝えたいことを私の喉を使う、声を使うことで広めていきたい」

--そうしていろんな曲を歌ってきた今のReeSyaにはどんな印象を?

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

杉崎智介:まだまだですね。歌手になる前の苦労は分かるけれども、歌手としてもいろいろ苦労していかないと。人に想いを伝えられるというのは簡単なことじゃないので、歌が上手いとか下手とか以前の問題だと思うしね。やっぱりそういうものを身に付けてもらうには、もっと苦労しなくちゃいけないんじゃないかな。

--今回のインタビューで、杉崎さんあってのReeSyaだとよく分かったのですが、初めて会ったときはどんな印象を持たれました?

ReeSya:「嘘つけないな」って思いました。正面から顔をしっかり見られることってあんまりなかったんです。人と接して、3秒以上目を合わされたことってあんまりない。でも監督は凝視するんですよ。ジーッと。なので、「見透かされてるな」っていうのが最初のイメージですね。監督を前にしたら嘘はつけないし、取り繕うこともできないし、ちゃんと正面から見られている以上、私もちゃんと応えなきゃなって思いました。

--それから一緒に活動してきた杉崎さんにはどんな印象を?

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

ReeSya:厳しさの中に愛情がすごくあります。例えば、あるラジオの収録をしているときに、私が監督が思っているようにちゃんと出来なくて、凄い檄を飛ばされたんです。そこのフロアは筒抜けだったんですけど、ディレクター含めみんな凍りついてしまって。そこで「そこまで言わなくても。一語一句間違えないなんて無理ですよ」って言われても、「こいつは女優だからやらなきゃいけないんだ。DJだからやらなきゃいけないんだ」って監督は厳しく言う。私はそれに愛情を感じたんですよね。そこで負けちゃって……周りの人に慰められちゃったら終わっちゃうので。

--出来ないと思ったらそこまで檄も飛ばさないでしょうしね。

ReeSya:そういう意味では信用して任せてくれてるんだから「頑張る!」っていう。

杉崎智介:やっぱり強い奴が勝つのは当たり前で、ヒットチャート1位は常連組じゃないですか。例えば、Billboard JAPANさんってチャートで1位になるとノミネートされて、そのアワードを年末にやってるじゃないですか。みんなが知ってる、誰でも知っているアーティストがラインナップされている中、そこに「この人、誰よ?」っていう人が入ってくるのってちょっと痛快でしょ? それがReeSyaになってほしいという想いなんです。

ReeSya:私、まだまだなんで、理解し切れてない部分もあるし、私自身がまだ浅い人間なんで、もっともっと深みが増すように、自分自身が向上しなきゃいけないって思いますね。あぐらかけないし、本当は息をつく暇もないぐらい走り抜けなきゃいけないな、この人生って。「始めたからにはもっと上を目指したい」って思います。

--「夢は叶えるためにある」と歌う曲のインタビューなので聞きたいのですが、ReeSyaさん自身の今の夢って何だったりするんですか?

ReeSya×杉崎智介(プロデューサー)インタビュー

ReeSya:私は監督が作ってくれている曲で生かされているというか、この世界で生きていけていると思ってるんですよ。拾われた恩もすごくありますし、監督が伝えたいことを私の喉を使う、声を使うことで広めていきたいんですね。もっと認知されたいし、もっと私の曲を聴いてもらいたい。監督の詞って泣けるんですよ。実際に涙してくださる方がたくさんいて、そういうシーンを見れば見るほど「もっと聴いてもらわなきゃダメだ。監督の曲は狭いところに留めちゃいけない」ってすごく思うから、もっと監督の曲を聴いてもらえるように私自身がもっと精進します……すみません、泣きながら話しちゃって。

杉崎智介:どうせなら「表現者じゃなく反逆者になりたい」とか言ってほしかったな。

一同:(笑)

杉崎智介:「表現は歌が上手い歌手には敵わない。容姿はやっぱり若いアーティストには敵わない。だとすると私に出来るのは、反逆者だ!」みたいなことを言わないと(笑)。

ReeSya:そうですね! でもそういう自分の言葉じゃ語りきれない部分を、監督の詞で私が歌って伝えることは喜びでもあるんですよね。その詞を、世界を伝える意欲だけはある訳ですよ。それをぶつけていく先が世の中だと思うので、伝えたいですね。「監督の曲、聴いて!」って。

--杉崎さんがReeSyaさんに叶えさせたい夢って何なんですか?

杉崎智介:叶えさせたいというか……まぁ「自分の力でやれる」ということをひとつでもいいから実感してもらいたい。周りの力じゃなくて、自分で成し遂げる。せっかくこれだけの歌をうたってるんだから、やってもらいたいですね。あと、本当は「反逆者の狼煙」みたいな歌もうたってもらいたいんですけど、あんまり雰囲気として合わないんですよ(笑)。だから優しい曲が多いんですけど。

--でもその優しい曲の背景に「反逆」というテーマがあるっていう。

杉崎智介:あるんですよ!

--それが面白いと思います。では、最後に「最高の君に」を届けたい、聴いてほしい皆さんへメッセージをお願いします!

ReeSya:曲にすごく想いを込めています。歌詞ひとつひとつに魂を込めてレコーディングしています。意気込みだけは本当に誰にも負けたくないと思って歌ってます。それを受け取ってほしい。受け止めてほしい。ReeSyaの曲を受け止めてほしい。

杉崎智介:とにかく応援してほしいです。ReeSyaのファンって子供たちが多いんですよ。これはすごく有り難い。あと、お年寄りが多いんですよ。ライブをやると、お年寄りが「あんた、日本で今一番良い歌手だ」って言ってくれるんですけど、半年後に亡くなっていたりするんです。だから一方でファンは増えていくんですけど、一方ではどうしてもファンが減っていく。なので、お年寄りに好きになってもらえるのも嬉しいんですけど、もっといろんな年齢層の人が応援してくれると良いなって。お年寄りは「天国から応援してる」とか言って亡くなられちゃうんですよ。

--嬉しいですけど……っていう(笑)。

杉崎智介:現代社会に生きるアーティストですから、瞬発的にバッと上に行く為にはいろんな方に応援してほしいなって。いろんなアーティストを応援している中で、ひとりぐらい反逆者も応援してください。

取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:内山直也

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最高の君に

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