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2018/08/13

【RSR2018】ペトロールズ、緻密な演奏とダイナミックなサウンドで包むRAINBOW SHANGRI-LAのステージ

 ペトロールズが、【RISING SUN ROCK FESTIVAL】の8月11日RAINBOW SHANGRI-LAに出演した。

 「一度はけてまた出てくるのは恥ずかしいから」という理由で、サウンドチェックの流れでゆるりと本編を始めたペトロールズ。しかしそのゆるっとした空気とは裏腹に、1曲目の「闖入者」から、精巧な積み木細工のような緻密な演奏で、ダイナックなサウンド空間を描いていく。続く「表現」でもコーラスワークでさらに演奏に厚みをもたせ、3ピースとは思えないほど奥行きのあるサウンドを展開。時計の針のように明確に刻まれる一定のリズムの上で、自由に泳ぐように奏でられる長岡亮介のギター。時に重厚感を増すリズム隊と重なり合いながら、心地よいグルーヴがRAINBOW SHANGRI-LAを包んでいく。

 中盤はしっとりとムードたっぷりに「ホロウェイ」を披露。ねっとりと濃厚なサウンドの下に横たわるベースラインが、腰のほうから身体を揺らせにくる。そこに身を預けていると、突如、激しくぶつかり合うように音を放ち、今度は耳をガシッと掴まれる。さらに「KA・MO・NE」では、絡み合うような音色とコーラスにより、分厚い毛布に包まれているような感覚に。ステージもステージ下も、お互いに自由に音楽を浴びている。淡々とした表情から、「ラララ」と声を合わせるサビ、そして激しいインストパートと繰り返しながら壮大な景色を作り出してく「Fuel」で、テントのテンションもさらに上がっていく。

 最後は、アグレッシブなファンクチューンの「止まれ見よ」。長岡とリズム隊の2人が交互にヴォーカルをとっていき、次々と場面を展開しながら大きなうねりを巻き起こし、RAINBOW SHANGRI-LAを完全支配。3人というミニマムなバンド編成の中で、そのルールに則り、自由に音楽を鳴らしていたペトロールズのステージ。それは、一定のルールは作りながらも、個人のモラルとマナーに判断を委ね、みんなで楽しめる空間を作ろうとするライジングサンと少し似ているような気がした。そして3人は清々しい表情でステージを後にした。

 【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO】は1990年からスタートし、今年で20回目。全ての入場券がソールドアウトとなり、計74,000人が入場した。なお、【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO】は2019年8月16日、17日に開催される。

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