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2016/05/20

全米で大ブレイク中のフィフス・ハーモニー、最新作『7/27』から伺える唯一無二の魅力とは?(Album Review)

 ダイナ、カミラ、ローレン、ノーマニ、アリーの5人で結成された、ガールズ・グループ、フィフス・ハーモニー。人気オーディション番組『Xファクター』のUS版から誕生し、2015年2月には、デビュー盤『リフレクション』が米ビルボード・アルバム・チャートで最高位5位をマークし、同作からのリード・シングル「ワース・イット feat. キッド・インク」が、同年間チャート23位にランクインする超ロングヒットを記録した。

 そして、2016年2月にリリースした新曲「ワーク・フロム・ホーム feat. タイ・ダラー・サイン」が、登場10週目で最高位5位をマークし、自身初のTOP10入りを果たした。ガールズ・グループとしては、2008年の夏に最高位9位をマークした、プッシーキャット・ドールズの「ホエン・アイ・グロウ・アップ」以来、8年ぶりの快挙となる。この「ワーク・フロム・ホーム」の大ヒットを引っさげて、フィフス・ハーモニーが2ndアルバム『7/27』を、海外では2016年5月20日に、国内は5月27日にリリースすることが決定した。

 5月6日に公開された「ライト・オン・ミー」のビデオは、これまでのフィフス・ハーモニーのイメージを払拭する、モノクロのシンプルな映像に、一人一人の歌唱力が活かされた、ミッドチューンに仕上がっている。「ワーク・フロム・ホーム」で存在感をみせたタイ・ダラー・サインの他、2015年最もブレイクした新星ラッパー、フェティ・ワップが「オール・イン・マイ・ヘッド」に、そして彼女たちも敬愛する、女王ミッシー・エリオットも、「ノット・ザット・カインダ・ガール」にクレジットされている。

 アルバム・プロデュースは「ワーク・フロム・ホーム」を手掛けたアモを中心に、ノルウェーでは3曲のNo.1ヒットを輩出した、トロピカル・ハウスの第一人者、DJ/プロデューサーのカイゴや、おなじみマックス・マーティン、シェルバック、スターゲイトといった、著名プロデューサーたちの名前が連なり、本作への力の入れようが感じられる。本作『7/27』には、超最新のR&Bトラックが詰め込まれていることは間違いない。

 楽曲のクオリティはもちろんのことだが、フィフス・ハーモニーの魅力は、何といっても5人それぞれの個性と、絶大な歌唱力だ。ショーン・メンデスの「ラストサマー」でデュエットした、カミラの歌を聴いても明らかだろう。5人全員がリードをとれるほどの高い歌唱力を持っているのである。クラブ向けのトラックはもちろんだが、本作『7/27』では、グループ名の通り、5人のハーモニーが堪能できるナンバーが揃っている。

 最新のヒット曲を追う若年層はもちろん、90年代のガールズグループにハマった世代にも、納得の出来栄えだろう。

Text: 本家 一成

◎リリース情報
『7/27』
フィフス・ハーモニー
2016/5/27 RELEASE
2,160円(plus tax)

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