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2016/03/05

ディカプリオが初オスカー受賞、ケンラマ新作がサプライズ発売、マイリー・サイラスVSトランプ?:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースはアカデミー賞の話題から。坂本龍一が音楽を担当していることでも有名な『レヴェナント:蘇えりし者』で、主演のレオナルド・ディカプリオが主演男優賞を受賞した。ディカプリオはこれまで、アカデミ-賞の主演男優賞に3度(『ウルフ・オブ・ウォ-ルストリ-ト』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイタ-』)、助演男優賞に1度(『ギルバ-ド・グレイプ』)ノミネ-トされながら、いずれも受賞を逸していた。

ディカプリオがアカデミ-賞主演男優賞を受賞 作品賞は『スポットライト 世紀のスク-プ』
アカデミー賞主題歌賞はサム・スミス、レディ・ガガやThe Weekndも圧巻のパフォーマンス

 今週サプライズ・リリースされたのがケンドリック・ラマーの新作アルバム。同作にはタイトルがなく、しかも各曲はマスタリング前のものと思われる。アルバムには“untitled unmastered.”と表記があり、全ての曲に番号と日付と思われる数字を付加したトラック名がついている。本記事執筆時点で日本でのリリースは不透明だが、期待が集まる。また、ウィーザー、グウェン・ステファニーというエスタブリッシュメントの新作も今週それぞれアナウンスされている。

ケンドリック・ラマーが突如アルバムをリリース、全曲無題&未マスタリング
ウィーザー 新アルバム『ウィーザー(ホワイト・アルバム)』世界同時リリース
初の単独公演を間近に控えるグウェン・ステファニー、10年ぶりのソロALを3/18に世界同時リリース

 2月に7枚目のスタジオ・アルバム『The Life of Pablo』をリリースしたばかりのカニエ・ウェストが、早くも、昔の家庭用ゲーム機に敬意を表し“Turbo Grafx 16”と題した8枚目のアルバムについてツイッターで発表した。“Turbo Grafx 16”は、日本では“PCエンジン”の商品名で発売されていたゲーム機の北米版だ。

カニエ・ウェストが早くも次のアルバムをアナウンス、タイトルは“PCエンジン”への敬意

 現在アメリカでは大統領選の真っ只中だが、共和党候補者指名争いで有力に立つドナルド・トランプについてマイリー・サイラスは「彼が大統領なら国を出る」とコメントしていることが明らかになった。今後の流れに影響を与えるかは不明だが、セレブの発言ということで話題を集めている。

ドナルド・トランプの優勢にマイリー・サイラス「彼が大統領なら国を出る」

 今週はローリング・ストーンズがキューバの首都ハバナで公演行う噂も大きな話題となった。ストーンズは現在、【Ole】ツアーでラテン・アメリカのスタジアムを回っている。もし彼らがキューバ公演を行うならば、現時点でウェブサイトで発表されている最終日程、3月14日と17日のメキシコシティでの2公演の後になると見られている。

ローリング・ストーンズ、キューバの首都ハバナ公演が実現か

 先週から音楽ファンをやきもきさせたのがオノ・ヨーコの入院。原因はインフルエンザだったとのことで、今週晴れて退院。ショーン・オノ・レノンは2月27日の午後にツイッターにて、母親が帰宅し“いつも通りにしている”ことを発表。ファンを安堵させた。

インフルエンザで入院したオノ・ヨーコが退院、ショーン・レノンがツイート

 今週のチャートでは【米ビルボード・アルバム・チャート】でアデルが遂に通算10週目の首位に。また【米ビルボード・シングル・チャート】では好調リアーナが首位をキープしている。リアーナは国内洋楽チャートでも上昇してきており、いよいよ本領を発揮しそうだ。

【米ビルボード・アルバム・チャート】アデルが遂に通算10週目の首位に、絶好調のリアーナは2位に浮上
【米ビルボード・シングル・チャート】リアーナが2週目のNo.1をマーク、話題のルーカス・グラハムはTOP10ランクイン間近
マーク・ロンソン&ブルーノ・マーズ グラミー効果継続で洋楽チャート首位をキープ、リアーナが遂にTOP5圏内に

 今後の来日公演ライブではダミアン・ライス、そしてブライアン・マックナイトの来日公演がそれぞれ話題となった。

ダミアン・ライス 待望の初来日公演が2016年6月に決定
ブライアン・マックナイトの来日公演が決定 最新作『ベター』は明日3/2リリース
本作なくして、2016年のR&Bは語れない―完璧なアダルト・コンテンポラリー・トラックが並ぶ、ブライアン・マックナイトの最新作(Album Review)

その他の今週の注目ニュース
フェティ・ワップの影響で少年ファンが義眼の装着を止める
心地好く匂い立つエスニックの薫り。イベイーが紡ぐ透明なハーモニーと独特なリズムに酔い痴れる夜
エレガントでエネルギッシュなピュア・ヴォイス。今宵はパティの“媚薬”のような歌声を親密な人と一緒に堪能して。
ヤナーチェクのオペラ『イェヌーファ』レポート、イェヌーファが下す決断とは
マックルモア&ライアン・ルイス 底辺に根付いたファンク~ヒップホップ体質が活かされた、レトロかつ最新のサウンドが体感できる力作(Album Review)
ディアンジェロ・ファンも必聴!90年代サウンドを完璧に蘇生させたBJ・ザ・シカゴ・キッドの類い稀なるセンスと歌唱力にノックアウト (Album Review)

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