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<インタビュー>真っ盛りの新ユニット・Beach Boys(SHO-SENSEI!! & who28 & ADY TILE)が書くストレートで正直なセルフタイトルEPはこうしてできた

Text & Interview: Mariko Ikitake
Photos: Yuma Totsuka
ゲーム仲間だったShotaroことSHO-SENSEI!!とADY TILE、そしてイベントでの共演をきっかけに親交を深めたSHO-SENSEI!!とwho28。年齢も性格もライフスタイルも異なる3人が、「好き」という共通点だけを頼りに集まり、Beach Boysは生まれた。
1st EP『Beach Boys』に収録された「Beach Song」「金字塔」「世田谷の星」「Where Is The Love」「B.E.A.C.H」の5曲には、何気ない時間を楽しむ3人の空気感がそのまま映し出されている。「恋もしたい」「お金も欲しい」「好きだったあの子には幸せになってもらいたくない」――そんな飾らない言葉は、飾らない3人の関係性だからこそ出てきたもの。この夏の景色に自然と溶け込んでいく。
左から:ADY TILE, SHO-SENSEI!!, who28
──Beach Boysというグループ名はどうやって思い付いたのでしょうか?
SHO-SENSEI!!:最近暑いから、俺がライブで上裸になってたら、みんなが「羨ましい」とか「気持ちよさそう」って言い始めて、みんなステージで上裸になっていたら、上裸の男が多すぎて。この現象に名前を付けようと思って、大喜利して俺がBeach Boysって名付けました。
──なるほど。仲良し3人で完成させたEP『Beach Boys』はどんな作品に仕上がりましたか?
SHO-SENSEI!!:めっちゃ飲んだ後に、「なにこの店!?」ってなるような、その日の最終地点みたいなカラオケで歌う曲みたいな曲を作りました。

──3人の普段の制作スタイルと、このBeach Boysの制作スタイルに違いはありましたか?
who28:結構フリースタイルでレコーディングすることが多くて、EPの2曲目「金字塔」のヴァースとかは本当におチャラけて録ったんですけど、そのフリースタイルを「いい! 変えるな!」って2人が言ってくるから。俺、フリースタイルしたままの曲がリリースされるのが本当に初めてです。毎日ラフに集まって、その日のヴァイブスで歌うというか、心が動いた瞬間に3人で集まって何か作ることが今回結構できたんで、それがめっちゃいい感じに反映されて出来たのが『Beach Boys』だと思ってます。
──それは2人がいたからこそ出てきたフリースタイル?
who28:そうです。結構煽られるんで。「お前、そんなんしか出せねぇのかよ」みたいな。曲を作ってる時に「そんなメロディしか出せないの?」って言われると、こっちもたぎって、「ふざけんなよ!」っていうマインドでマイクの前でラップするんです。そうするとめっちゃスピットできたりするし、なんか高め合いみたいな感じで進んでったよね。
ADY TILE:僕もある程度、歌詞を用意してレコーディングするんですけど、『Beach Boys』の曲は全部、歌詞なしでいったんです、ほんまに。全部フリースタイル。今出ている「Beach Song」に関しても、頭からケツまで即興で、バーンって出てきたもので全員ウェーイ!ってブチ上がるみたいな。そういう楽しいレコーディングができました。
SHO-SENSEI!!:俺の家でレックして、俺が全部ミックスしてるんですけど、どっちかっていうと、2人がめっちゃ暴れるから、それをどうにかバランス取るみたいなことを俺がしてました。音楽として成り立たせる役割を俺はしてました。機材が全部家に揃ってて、ソロの曲も全部、自分でやってるんで、俺んちで全部完結させてます。
ADY TILE:Shotaro(SHO-SENSEI!!)がおらんかったら、成り立ってなかったかも。名プロデューサーです。
who28:“プロデューサー顔”してるじゃないですか。
ADY TILE:俺はバイト終わりに合流することが多いんで、終電で行ってレコーディングして、終わったら夜飯作って、みんなで食うみたいな感じが、楽しかったっす。
who28:ADYがもう、何の言葉も出なかった時があって。「お前、酒飲めよ」って飲ませて酔っ払ったADYにフリースタイルさせても、全然よくない時もあるし、めっちゃいい時もあって、なんか爆打なんですよ。レコーディング中はそうやって遊んだりしてました。で、朝までレコーディングしてると疲れちゃうんですけど、こいつ(ADY)がめっちゃうまいパスタ作ってくれるんです。
──もしかしてキッチンでバイトされているんですか?
ADY TILE:そうです、もう10年くらいやってます。
──たしか、そういう歌詞がありましたね。(「B.E.A.C.H」)の〈まだバイトが続く10年間〉。
ADY TILE:バイトライフを抜け出せるように頑張ってます。
SHO-SENSEI!!:コイツ、うざいんですよ(笑)。料理がちょっとできるっていうレベルを越えてて。普通にイタリアンとか行って美味しいなって話してても、「ま、この感じだったら俺もできるけど」みたいな言ってきて。誰かが勧めてくれた店の料理の写真を見てても「写真なんて盛れるからな」とか言っちゃって(笑)。もう厳しくて。音楽より料理人のほうが向いてるんすよ。料理人としてのプライドがハンパない。


──料理も音楽と同じく厳しい世界ですよね。今回楽しく制作されたBeach Boysですが、 ほかにも3人だからできたと思うことはありますか?
SHO-SENSEI!!:俺が一人で歌ってたら悲しくなる歌詞とか下向きになる曲でも、2人がちょけることでいいバランスになるって感じましたね。自分だけだったら(世界が)狭くなるところも、2人がいると外に向かえるというか。
who28:逆もしかりで、俺らが「When I say beach」っていう“チョケ”をマンキンでやっても、一人じゃ成り立たないけど、Shoが成り立たせるバランスを組んでくれるから、結構のびのびとやれてるよね。
ADY TILE:俺個人の制作もShotaroに手伝ってもらってるんで、なるようになった俺らかなって思ってます。
──「3人でやろうよ!」って言い出したのもShotaroさん?
SHO-SENSEI!!:そうですね。俺が言い出したんですけど、最初は3人じゃなくてもいいと思ってたんです。上裸になって歌えそうなやつがいいなって(笑)。EPの1曲目の「Beach Song」を作った時に「イケる!」って思ったっていうか、3人の姿が見えたから、3人でできそうなことをとりあえず何種類かやってみたっていう感じ。

──ライブではリリース前から「Beach Song」を披露されていますが、オーディエンスの反応はどんな感じですか?
who28:俺は「When I say beach, you say boys」って言って、boysって言わないやつをめっちゃ見る(笑)。「Beach?」「Boys!」って繰り返してます。
ADY TILE:俺はなるべくお客さんの目を見るように意識していて、みんな結構ニコニコしてます。
SHO-SENSEI!!:音楽的にもほかのアーティストとやってるゲームが違いすぎて、みんなも肩の力を抜いて見てくれてる感じはあるかも。新しいものを見るような、「おもろ~」っていう感覚で楽しく見てくれているし、俺らもそういう気持ちでやってるから、なんかそこがうまく合致してるなって思ってます。
──インスタに載っているライブ動画を見ていても、楽しい空間がそこにあって。カラオケの最終地点で歌う曲とおっしゃっていましたが、そのラフな感じがファンも楽しんでいるんでしょうね。気になったのが3曲目の「世田谷の星」というタイトルです。この曲について教えてもらえますか?
ADY TILE:もともとトゥエニーが……俺(who28を)トゥエニーって呼んでるんですけど、SEEDAさんの『CONCRETE GREEN』に誘ってもらって。ラップとヴァースを3個繋げることをポッセカットって言うらしいんですけど、「ポッセカットでもやってみなよ」って言われたので、3人でやってみたのが(この曲の)きっかけです。
who28:SEEDAさんから急にLINEが来たんです。昔からある『CONCRETE GREEN』の新作を作るって言われて。しかも、俺らがBeach BoysをやってることをSEEDAさんは知らないはずなのに、「3人のポッセカットを見たい」って言ってくださって。なんか奇跡だなって思ったんです。2人にこの話をしたら、すぐにやりたいってなったんですけど、俺ら全員「ポッセカットってなに?」って感じで(笑)。チャッピー(ChatGPT)に聞いたら「マイクリレーのことだよ。海外ではポッセカットって言うんだよ」って教えてくれて、「へぇ、マイクリレーって和製英語なんだ~」って勉強になった(笑)。その時のShotaroが歌詞が書けないヴァイブスになってて。「じゃあ、Shotaroがフックを歌って、俺らがヴァース歌って完成させようよ」って言って出来たのが、この曲です。通常のポッセカットとはちょっと違うんですけど、3人の曲として、「Beach Song」の次に作った曲です。
で、タイトルなんですけど、ちょうど俺が「星」っていうワードにハマってた時期だったんです。空耳で、俺が世田谷の星って言ってるようにShotaroには聞こえたみたいで。俺はそんなこと言ってなかったんだけど(笑)。それで世田谷の星になりました。

──世田谷の星に何か特別な意味があるのかなと思って聞いたんです。
who28:俺らが住んでるところが川崎なんで、そっから見える世田谷の星っていうか。川をまたいだあっちの空は世田谷、みたいな。
ADY TILE:逆に俺は世田谷に住んでるんで、バイト終わりにその足で川崎に行くっていう二重の暮らしを表してます。
who28:おぉ~~~!
全員:ははは(笑)!
ADY TILE:ちなみに俺のヴァースの話でいうと、全然(言葉が)出んくって、 2人が「まだかよ。もう寝るわ」ってちょっとうざかったから、腹立って2人に向けて書いたものです。
SHO-SENSEI!!:ADYもめっちゃうざかったんですよ。「酒飲んだらレコーディングできんねん!」とか言って、飲んでただ潰れるだけの2日間もあったし、「黙って聞いといてや!」ってめっちゃキレたりする時もあって。マイクに立つまでは「オラァ!」って感じなのに、いざやると「ウィーン」とか奇声しか出さんくって(笑)。なんとか絞りだして出来たのがこれです。
──そんな葛藤があったとは。EPのラストナンバー「B.E.A.C.H」のSHO-SENSEI!!のパートで〈おれは全部欲しい/夢も、君も、幸せも〉という歌詞がありますが、who28さんもADYさんも同じ思いが?
who28:全部っす。家も成功も車も。
SHO-SENSEI!!:でも、全部を手に入れることはできないという前提がある上で全部欲しいって言ってる感じです。
who28:そうだね。かけがえのないものを手にするために、かけがえのないものを捨てたみたいな意味があるもんね。
SHO-SENSEI!!:うん、でも、マツダのSUVが欲しいんだよな~。やっぱ国産!
ADY TILE:俺は友達とオンパーティーできる船が欲しいですね。
who28:僕はお金と時間。なんでかっていうと、彼女とゆっくり海外旅行に行きたいから。その時間とお金が欲しいです。そのために今、頑張りたいなって。
Beach Boysが平成イントロクイズに挑戦!
リリース情報

EP『Beach Boys』
2026/7/15 DIGITAL RELEASE
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SHO-SENSEI!! 情報
2026年9月14日(月)開場18:00/開演19:00
東京・Zepp Shinjuku
チケット:前売り4,800円(税込、ドリンク代別)
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