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<インタビュー>Leola、10年の軌跡とその先へ――『Chase The Stars』に込めた“憧れは、未来を照らす星”

Interview & Text: 永堀アツオ
Photo:SHUN ITABA
今年の4月に記念すべきデビュー10周年を迎えたシンガーソングライター・Leolaがビルボードライブ横浜にて、スペシャルな2マンリレー企画『Chase The Stars』を開催している。全3回にわたる企画の第1弾として、6月にはプライベートでも親交の深いRihwaとのステージを行った彼女が、第2弾に同期のNakamuraEmi、第3弾ではこの夏にデビュー26周年を迎える矢井田 瞳とともに、ここでしか見られないステージを展開する。ハワイ語で“太陽の声”を意味するLeolaが追い求めるスターとはどんな存在なのか。この10年間の活動を振り返ってもらいながら、自主企画としては初となる2マンリレー企画に込めた想いを聞いた。
いちばん自分らしくいられる場所、それがライブ
――まず、今年の4月でデビュー10周年を迎えた心境から聞かせてください。
Leola:よし! っていうよりは、『あ、10年経ったんだな〜』っていう。なんて言うんですかね(笑)、心的には穏やかに迎えられている感じはしています。
――Leolaさんにとっては、どんな10年でした?
Leola:自分が思い描いていた100%が全部できたわけではないし、現実を見ることもあったけど、今まで辿ってきたことを振り返って、今を迎えられている事実を感じると、いい10年だったんだろうな〜って思いますね。いろんなことを経験できたからこそ、今の自分があるなって思える。そういう10年だったかな。ただ、5年目くらいにコロナの時期があって。10年全部をフルで活動ができたわけではないので、実感としてはまだ7、8年くらいの気持ちではありますね。

――その中でも特に印象に残っていることや、転機になった出来事を挙げるとすると?
Leola:このスタイルで頑張っていきたいって思えたのが、2ndシングルの「Let it fly」のタイミングだったんです。1stシングル「Rainbow」の時もいい手応えはあったんですけど、まだどういうふうに受け入れてもらえるかが分からなかった。でも、2ndシングルのタイミングで、このスタイルでいいって思ってもらえたというか。今のこの自分を大事にしたいって思って。より多くの方と出会えた曲でもありますし、その時の気持ちを未だに大事にしています。何か迷ったことがあったら、あの頃の自分とか、あの頃の楽曲に対する気持ちとか。楽曲のテイストもそうですし、何を歌うかもそうですし。もちろん、変わっていくこともあると思うんですけど、立ち戻って思い出す場所はあの時かなって思います。
――<このスタイル>っていうのをもう少し詳しく聞かせてください。
Leola:曲から自然を感じるというか、ナチュラルなテイストっていうのは未だに大事にしていて。当時はどっちかっていうと海というか。
――サーフミュージックやビーチミュージックを押し出していましたね。
Leola:もっと大きく括って、山もだし、川もだし、お花畑も草原もっていう。広い大地や空みたいなのを感じたい。私が自然からパワーをもらって元気を出していくタイプの人間なので、それを音楽と融合させたいなと思って。自然から私がもらった元気や勇気、パワーっていうのを音楽で感じてもらえたらいいなっていうふうに思っていますね、今も。

――<何を歌うか>っていう部分での原点というのは?
Leola:私は今までの人生、人との関わりで生きてきていて。ソロシンガーですけど、一人じゃ何もできなかったなって思うんですよね。周りのスタッフの皆さんやチームの皆さん、家族、その時々で関わってくれた友人とか。色んな人に支えてもらった温かさや、そこで育った心を歌詞に落としたい。それが恋愛かもしれないし、家族愛かもしれないし、友情かもしれないしっていうのは大事にしたいなって思っています。
――自然と人、どっちもあるんですね。
Leola:そうですね。自分ではどうにもできないものがあるじゃないですか。自然の力とか、人からもらうエネルギーとか。そういうのが自分に必要だし、そこからもらった分を返したい。みんなに音楽にして届けたいなと思います。
――そういう意味でいうと、デビュー10周年記念の2マンリレー企画もまさに人との関わりから生まれたものですよね。この2マンライブを企画した意図や経緯というのを教えてください。
Leola:デビューして3年目くらいから対バンツアーみたいなものをやってみたいってずっと思ってたんです。自分が影響を受けたアーティストさんと一緒にやることで、きっと違うものが生まれることがある。全然違うテイストの方とのコラボも積極的にやりたいという気持ちがあって。楽曲では今までコラボもやらせていただいていて、絶対に自分では出せない色に乗っかることがすごく楽しかったんです。新しい一面を引っ張り出してもらえることが面白くてやってきたんですけど、10周年のタイミングで何がしたかったかっていうと、ライブをいっぱいしたいと思って。自分の一番強みっていうか、自分のいいところを出せる場所っていうのが、今、ライブかもって思ってるんです。この2、3年で、ちょっとずつ自信もついてきて。だから、ライブを見てほしい。あと、ここまで出会ってくれたファンの皆さんに直接、顔を見てお礼を言いたいし、これからの未来についても感じてほしい、みたいなのがあって。ライブがしたいってなった時に、今だったらコラボの対バンイベントができないかなっていう相談をさせてもらって。ぜひやろうっていう話になりました。

――企画の意図とも繋がりますが、『Chase The Stars』というタイトルにしたのはどうしてですか。この4月に行った10周年記念のワンマンライブは『Chase the Sun』というタイトルでした。
Leola:8周年の時に初めて周年ライブというのをやったんですけど、それがすごく久しぶりのワンマンだったんです。確か5年ぶりのワンマンだったんですけど、それまではお祝いしてもらうことが苦手で。だから、周年や誕生日ライブはあんまりやりたくなかったけど、一年に一回決まった日があるっていうのはすごくいいことだなって思い直して。その時に付けたタイトルが『Chase the Sun』だったんです。Leola=太陽の声という名前は自分で付けたアーティスト名で、こういう風になりたいと思って活動してきて。さっきも立ち戻るっていう話をしましたけど、名前の意味とか、自分がなりたかったものっていうのが、Leolaっていう名前に全部詰まってる。私の根っこは燦々と輝く太陽っていうわけではなくて。こういう自分でいたいという理想が<太陽みたいな人>なんです。ずっと太陽になりたいって言って追い求めてきたから、周年迎えるたびにそれを思い出せたらいいなと思って、『Chase the Sun』っていうタイトルで三年間やらせてもらって。で、今回、2マンのリレー企画をどういうタイトルにしようかなって思った時に、今回のコンセプトが、私の憧れの方とか、こうなりたいな方なんです。キラキラして見えてる人を私のファンの皆さんにも紹介したいなって思ったし、私はこういう人たちに憧れてるから、私の未来はきっとこういう風になっていくよみたいなのも感じて欲しかったから。私が追い求めてるもう一つの形みたいなも意味で、『Chase the Stars』にさせてもらいました。
10年を照らすエネルギーを、ビルボードライブで
――すでに開催された第1弾はRihwaさんでした。大親友ですよね。
Leola:そうですね。デビュー5年目の時にお仕事で出会ってて。デビュー前から知ってたし、一人で頑張っているアーティストで、カントリーが好きという点でも話が合って。彼女がキャンプをやってたんですけど、私もその頃、キャンプに興味が出始めて。一番最初に、『どういうふうにキャンプしてる?』って連絡したのがきっかけで、そこから初めてのキャンプに連れてってもらったり、本当にプライベートでもすごく仲良くできるようになった。他にもプライベートを共有してる友達もいっぱいいるんですけど、彼女は仕事面でも少し前に独立して、自分でキャリアをどんどん作り上げていってる。その都度、いろんな話を聞かせてくれたるし、相談にも乗ってくれるし、私の良さもちゃんと伝えてくれる。すごく愛のある人なんですよ。本当に公私共に支えてもらってる人だったので、去年、二人で初めて、お互いの企画でツーマンをやらせてもらったんですけど、それすごく良くて。自分的にも手応えがあったんです。
――昨年の6月に渋谷の7th FLOORで開催したツーマンライブ『TWIN SUNS ROUND』ですね。
Leola:お互いが好きなカントリーミュージックの聖地ナッシュビルでやってるようなライブを意識して。常にアーティストが出てて、それぞれのライブをサポートもする、みたいなのをやってみたいって言って。お互いの曲をサポートしたり、カバーしたりしながら、最初から最後まで二人でステージに立つっていうのをやったんですけど、それがすごく良くて。なので、今回のツーマンの企画が決まった時にも最初に、『TWIN SUNS ROUND』とのコラボレーションみたいな感じでやったら絶対面白いなと思って。Rihwaも太陽なんですけど、私にとってはいつもキラキラしてて星みたいな人なので、1発目に一緒にできたら勢いがつくなと思って依頼させてもらって。
――実際にビルボードライブのステージを二人でやってみてどうでした?
Leola:私たちらしい時間だったんじゃないかなとは思います。お客さんの反応を見てても、求められたステージをちゃんと見せられたなっていうのもありますし。もちろん。ビルボードライブっていう場所へのリスペクトも持ちつつ、でも、ここでこれやったら面白いかもみたいなことにもチャレンジできて。
――何をしたんですか?
Leola:途中、二人の仲の良さを証明するゲームみたいなのやって(笑)
――あははは。答えを合わせろ、みたいな。
Leola:そうですね。ビジネス仲よしって思われたくないねって話になって。毎回やってるんですけど、去年のツーマンから必ず入れようって言って。結構、合うんですよ。ビルボードライブだけどやる? って言いながらもやらせてもらって。終始和やかな時間になったかなと思います。ただ、Rihwaだからできたステージだったので、この後の2回はちょっとまた違う感じでやろうと思ってるんですけど。

――8月にNakamuraEmiさん、9月に矢井田 瞳さんを迎えますが、この2人にお願いした理由を聞かせてください。
Leola:NakamuraEmiちゃんはデビューが同じ年なんです。デビューした2016年に、私の地元の熊本のラジオ局のイベントで初めてご一緒したんですけど、その時、楽屋が女子楽屋みたいになってて、一緒だったんです。そこで、いろんな話ができて。サポートしてくれてるメンバーに共通の知り合いがいたりして、プライベートの話も盛り上がって。お互いのライブに足を運び合ったりとか、プロデューサーさんも一緒にご飯に行く会があったりとか、定期的に情報交換をやらせてもらっている人で。その度に女性ソロの大変さとか、今、こういうことを感じてるとか、そういう話もしてきて。Emiちゃんもすごくあったかい人なんですよね。会うたびにお姉さんみたいに、たまにお母さんみたいに世話してくれる(笑)。甘えさせてもらってる部分もいっぱいあるんですけど、ずっと「いつかツーマンやりたいね」って話してて。だから、今回、ツーマンができるって決まって、真っ先に思い浮かんだ人でした。
――同じ女性のシンガーソングライターだけどライバルではない?
Leola:Emiちゃんが経験してきたことは、私の一歩も二歩も先のことだなって感じてて。だから、同期なんだけど、目標でもありますね。Emiちゃんのライブからもらうエネルギーってすごいんですよ。私もEmiちゃんのようにお客さんにエネルギーを届けられたらいいなって思う。同志でもあるけど、すごく尊敬してて、憧れてる人っていう感じです。
――NakamuraEmiさんとの2マンはどんな一日になりそうですか?
Leola:まだあんまり具体的に想像がまだできてないんですけど、せっかくなのでコラボもさせてもらおうかなって思ってます。Emiちゃんは自分の楽曲には絶対にないようなものがいっぱいある。いつも戦ってるイメージがあるんですけど、すごく優しい部分もいっぱいあるから、Emiちゃんの柔らかい部分が出たらいいな。逆に私は強い部分を引き出してもらったり、そういう化学反応みたいなものが生まれると思うので、すっごい楽しみです。

――そして 第3弾として矢井田 瞳さんをお呼びしたのは? 一番意外な人選でした。
Leola:意外って思われるのもいいなと思って(笑)。去年、初めて対バンをさせてもらって。その前にも地方のラジオのイベントですれ違ったことはあったんですけど、ちゃんとした対バンっていうのは去年が初めてだったんですね。もちろん、女性シンガーソングライターとして元々すごく尊敬してたし、かっこいいなって思ってたし、憧れの存在ではあったけど、正直、近くに感じてなかった。TVの中の人とか、CDで聴いてた人というイメージで、目標ではあるけど、遠く感じてたんです。でも、お会いした時に、楽屋にご挨拶しに行ったんですけど、私のリハーサルを聴いてくださってて。『あれ、どうやってやってるの?』とか、『めちゃくちゃいいね』とか、そういうお話もさせてもらって。もう私、そこにまず感動しちゃったんです。リハ聞いてくださってる! みたいな。しかも、パフォーマンスに対して興味持ってくれてるんだって。あれだけのキャリアがある方が無名の私に。
――あははは。無名ではないですけど。
Leola:でも、矢井田さんにとっては、誰だ? って感じのアーティストだったと思うんですよ。でも、ちゃんと見てくれてるっていうのが嬉しかったし、そのライブの後もSNSでメッセージを送らせてもらったんですけど、丁寧にお返事をいただいて。やいこさんの人柄に惚れてしまったんです。もちろんライブも見させてもらってたんですけど、自分もいろんな対バンやってきたけど、このキャリアでこういう風に見せるライブ、私もいつかこういう風になりたいって本当に思えたんです。
――こういう風っていうのは? 26周年迎えた人が見せてくれたのはどういうライブでしたか。
Leola:新しいこともちゃんと取り入れてるんですよね。その時はパーカッションとキーボードとやいこさんの三人編成だったんですけど、同期やシンベもちょっと入れてて。アコースティックなんだけど、アコースティックだけじゃないみたいな表現をされてて。もちろんアコギで聴かせる曲もあった。ギター弾きのアーティストって、やっぱり弾き語りがいいとか、逆にバンドでやった方がいいとか、いろいろ意見があると思うんですけど、私は楽曲の中でもアコースティックの良さと打ち込みの良さ、どっちの良さも混ぜたいって思って作ることが多くて。こういう形だったら表現できるなという風にも思ったし。それを20年以上走りに走ってきたアーティストの方が追い求めてやってる姿にすごく胸を打たれて。『あ、私はなりたい姿はここかもみたいな』みたいに感じて。そこからまたいつかやいこさんと一緒にやらせてもらいたいな。それを目標に頑張ろうって思ってきたんですけど、今回、正直、超ダメ元で声かけさせてもらって。 直接メッセージを送らせてもらったんですけど、そのメッセージにも『え、いいの?ぜひやりたい』って前向きな答えをくださって。本当に感謝ですね。ありがとうございます! っていう感じです。絶対にいい日にしたい。

――少し先になりますが、矢井田さんとはどんなステージをイメージしてますか。
Leola:やいこさんは箱バンみたいな感じにしたいっておっしゃってて。私のサポートメンバーに乗っかってくれるんですけど、それを見るのもすごく楽しみ。できればバンドとのリハーサルも見させてもらいたい。同じバンドでやいこさんがやったらどうなるのか。その違いも見えると思いますし、横で並んでパフォーマンスできるっていうのがとにかく楽しみです。
――話しながら、もう笑顔になってますね。
Leola:もう想像するだけでウキウキしちゃうんですよね。もちろん、まずはお客さんに楽しんでもらいたい。今までツーマンをやったことないお二人なんで、私を応援してくださってるファンの皆さんに絶対いい刺激になるし、絶対いいに決まってるし、楽しんでもらえるっていうのは前提として、自分も楽しみたい(笑)。きっと、私がもらうものの方が多いと思うんですよ。いろんなものをいただいて、11年っていうのを迎えられたら。次の10年へのエネルギーにしたい。本当に一夜限りの貴重な時間なんで、一瞬も逃さないように楽しみたいです。
――次の10年に向けた未来が見えるライブになりそうですか?
Leola:それは間違いないですね。お二人を見てて思うのは、すごい強くてカッコいいじゃないですか。自分自身、カッコいい女性に憧れてるんだなって思うから、それはもう期待してほしいというか、そうなりたいと思ってるんで、頑張りますっていう気持ちです。その上で、この10年よりもっと柔軟な気持ちでいろんなこと挑戦したいと思っていて。こうじゃなきゃいけないを一回払ってみる時期もあってもいいのかなとかも思う。いろんな心境が変わったり、体も変わっていく10年でもあると思うし、できればライフステージも色々と変わっていけたらいいなとも思うから。そういう変化も楽しみつつ、大切なものはちゃんと守りつつ、もっともっと強い女性になって、それを体現していきたいなって思ってます。

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