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<インタビュー>BAND-MAID ニューシングル『ENERGETIC』に刻んだ、約束と覚悟――“お給仕”小休止を前に駆け抜ける5人の今

Interview & Text:岡本貴之
Photo:堀内彩香
BAND-MAIDが、6月24日にニューシングル『ENERGETIC』をリリースした。2026年初のリリース作であり、フィジカル・シングルとしては2021年の『Sense』以来4年半ぶりとなる今作。2027年にお給仕(ライブ)を小休止、充電期間に入ることを発表したことを経ての作品となるだけに、曲の一つひとつにその心境とメッセージを感じ取らざるを得ない。現在ワールドツアー続行中の5人は、どんなことを考えながらステージに向かっているのだろうか? ヨーロッパツアーを終えて帰国した彼女たちに、ツアーの振り返りからシングル制作過程まで、たっぷり話を訊いた。
7年ぶりのヨーロッパから戻って
――ワールドツアーのヨーロッパ編から帰ってきたばかりということで、おかえりなさいませ。
一同:ありがとうございます!
小鳩ミク(Gt. / Vo.):無事に帰ってこれましたっぽ。
――5都市(ベルリン、フランクフルト、ミュンヘン、パリ、ロンドン)を回って、ツアー最終日の6月12日にはイギリス・ドニントンパーク【Download Festival】へ出演されました。いかがでしたか?
KANAMI(Gt.):7年ぶりのヨーロッパということで、「どれくらい受け入れていただけるんだろう? 盛り上がるんだろうか?」みたいな不安もちょっとあって緊張はしておりました。でもまったく問題なくて、みなさんしっかり曲を聴いて待っていてくださったんだなというのがすごく伝わる感じで。安心したのと、嬉しかったのと、あとは「また戻ってくるぞ!」って気持ちになりました。
――久しぶりとはいえ、BAND-MAIDにとって海外でのライブはもう慣れたものなのでは?
SAIKI(Vo.):さすがにドギマギはしないですけど、やっぱり7年ぶりに行くヨーロッパだったので、7年前とはいろいろなことが違うなというのはありました。それは街もですし、会場の規模が2倍の規模になったのにソールドアウトすることができた安心感もあったんですけど、いちばん思ったのは、昨今言われている“多文化”感が強まっているなということでした。7年前は、その国(に住んでいる)方々が多かったと思うんですけど、いろんな方が増えているなって。
小鳩:確かにそう思いましたっぽ。多国籍にいろんな人たちがいるなって。
SAIKI:あと女性が出歩いていることが多くなっていました。7年前は、女性がひとりで歩いていることはあんまりなくて。あと、街中がもうちょっとピリピリしていた気がしますね。今回は結構街中を歩いてらっしゃる女性も多かったですし、観光している方が前より増えている気がしました。あと、パリとかロンドンも前は、「別に観光地じゃないし」みたいな感じが絶対あった気がするんですよ(笑)。でも、観光客とかの受け入れ態勢がある感じがありました。お給仕以外の話ですけど。
小鳩:確かに。街を歩いていても、街中で出会う人、出会う人がすごく優しい方が多くて、それはすごく印象的でしたっぽ。
KANAMI:ちょっと観光というか、電車に乗ってデパートに行ったんですけど、店員さんがみんな優しくて、びっくりしちゃいました。日本人ってわかった瞬間、「日本に行ったことがある」って日本のいいところをいっぱい言ってくれて。日本を好きな人が増えていたと思う。
SAIKI:めちゃめちゃ多かったですよ。
AKANE(Dr.):お給仕だと初めましての方がすごく多くて、それにびっくりしましたね。 久々に来てくれた人もいる中で、「初めてお給仕に来てくれた人?」って手を上げてもらったら、各会場で半分以上いて。7年でそれだけ新しい人たちが増えているのがとってもうれしいツアーになりました。
MISA(Ba.):私はステージで数年ぶりにピックを落としたりとかして……普段はそういうことがないので、メンタルが結構落ち込んじゃって。でもメンバーがすごく励ましてくれて、その後盛り返してメンタルが磨かれたツアーになりました(笑)。メンバーとの絆も深まったツアーになったんじゃないかなって。

――新しいお客さんが増えたというのは、この7年間でサブスクが浸透してBAND-MAIDの音楽がより世界に伝わっていたということですかね。
SAIKI:いちばんはコロナ禍じゃないかと思います。コロナ禍で私たちが配信のお給仕をしていたことで、本当に多くの方に知っていただけたんです。そこからありがたいことにいろんなアニメのタイアップに恵まれたので、それでよりもっと根強いファンになってくれているし、去年のアニメ3作品(『全修。』『ロックは淑女の嗜みでして』『桃源暗鬼』)で知ってくれた方もいっぱいいらっしゃいました。
――お給仕でのお客さんの反応はどうでしたか?
MISA:本当に各国によって反応が違うっていうのもやっぱり醍醐味でした。パリのお客さんは特に印象的で、盛り上がりがすごかったですね。アニメの曲をやったときに震えて喜んでいる人がいて。
SAIKI:「Ready to Rock」が流れた瞬間に「ウワ~!」って泣いている人がいたんです。「大丈夫ですか?」って心配になるぐらい(笑)。
小鳩:あと、お子さんを肩車している人もいたっぽ。エアギターしている人もいたりして、熱さを感じましたっぽ。
――海外でライブをしたアーティストのみなさんは、昔から「日本よりも反響がダイレクトですごい」ってよく言いますけど、日本と違うなっていうのはいまだにあるんですね。
SAIKI:そこは国民性を感じたというか、国家が違うように、根付いている音楽の違い、盛り上がれる曲とか盛り上がり方の差を改めて感じましたね。日本はやっぱり大和魂を感じるというか、「みんなでやるぞ!」みたいな一致団結感が強いと思うんですよ。だけどヨーロッパでは「俺らはこの辺でやる、私らはこの辺でやってる」みたいにグループ分けされて、そこで戦っているような感じがあるんです。個々の自由を生かしつつ、「俺、おまえよりイケてる」みたいな(笑)。そういう盛り上がり方なんですよね。
「Days」は
ご主人様、お嬢様たちに伝えたい
私たちからのメッセージ
――ヨーロッパツアーに行く前に、2027年中のお給仕活動の小休止という発表がありました。そのことを受けてのシングルということもあり、特に「Days」は赤裸々に心情が綴られているように聴こえます。今回のリリースにあたっての関連性について聞かせてもらえますか。
小鳩:「Days」に関しては「1年間会えない」とかではなくて、1年間ご主人様、お嬢様がBAND-MAIDと会えないとなったときの寂しさに、寄り添ってあげられるような曲を、というところだったっぽね。私たちにとっても、会えない時間を支えてくれるような曲を作りたいと思っていて。この曲があれば私たちも大丈夫だし、大丈夫って思っていただけるような曲にしたいなと思って作りましたっぽ。
SAIKI:「Days」はワールドツアーの横浜公演(4月11日/KT Zepp Yokohama)からやらせてもらっていて。だいぶ早めに初披露したんですけど、理由としては(お給仕活動小休止の)お知らせをした後だったので、この「Days」という曲で「私たちもこういう想いだよ」っていうことを伝えたかったんです。歌詞はだいぶ赤裸々に、バカ正直に書かせてもらっているんですけれど、そういうことも踏まえて、みなさんにお給仕を通して直接伝えたいと思っていたので。それと、去年のEP(『SCOOOOOP』)に収録した「Dilly-Dally」がライブでとても育って完成した曲だったので、「Days」のようなバラード調の曲も、ご主人様お嬢様と私たちで作る曲として育てていきたいと思って、武道館までもっともっとやろうっていう道筋を立てているんです。そういう意味では武道館までやりきるためのシングルですし、「Days」は本当に約束の曲だと思っています。「ENERGETIC」は明るい未来のことを想定したものですし、KANAMI自身も、「今年は踊らせちゃうぞ」って言っていた曲です(笑)。
KANAMI:2026年のお給仕でみんなが踊りまくっている姿をイメージしながら作りました。「めっちゃ笑顔になってほしいな」って。
SAIKI:楽しい思い出にしたいもんね。
AKANE:「Days」は、ご主人様、お嬢様たちに伝えたい私たちからのメッセージということで、サビはやっぱり歌詞を注目してもらいたいという思いを込めていて。シンプルめなビートでバスドラとかもあまり入れずに、ハイハットとスネアのバランスを考えて、メロディを立てて歌の邪魔をしないドラムフレーズにしています。2サビ後のところはKANAMIのデモに最初から入っていた打ち込みのリズミカルなフレーズを再現しつつ、技術も聴かせられるように意識しています。
MISA:この曲のデモが届いたとき、さっきSAIKIが言っていた“約束の曲”ということはまだ聞いていなかったんですけど、すごくエモーショナルな曲だなと思ったんです。そのエモーショナルさを引き立てるためにはどうしたらいいんだろうと考えて、横移動の滑らかさとかグリスとかを多めにして作ったりとかして、私たちの気持ちが音として届いたらいいなって思いながら作りました。
――小鳩さんは、「Days」をお給仕で初披露したときはどう思っていましたか。
小鳩:やっぱりいちばんは、(お給仕小休止を)発表した後だったこともあったので、寂しがってくれているご主人様、お嬢様に「私たちはここにいるよ、そばにいるよ」という気持ちが伝わったらいいなという思いを込めて、披露させていただきましたっぽ。ご主人様やお嬢様は曲中も頷いてくださったり、感動しているようなキラキラした目でレスポンスをくれるので、すごく気持ちがひとつになるような思いで毎回やらせてもらっていますっぽ。

リリース情報
シングル『ENERGETIC』
- 2026/6/24 DIGITAL RELEASE
関連リンク
最高速度で生まれた
エネルギー溢れる表題曲「ENERGETIC」
――シングル表題曲の「ENERGETIC」は、最近完成した曲のようですね。
小鳩:めちゃくちゃ最近ですっぽ。
KANAMI:こんなに出来たてほやほやでレコーディングして、しかもお給仕で披露するっていうところまで、BAND-MAIDを13年やっていて初めてくらいのスピード感でやりきりました。
――確かに、いつも制作自体はリリースのかなり前からされている印象です。この曲に関しては違ったんですね。
KANAMI:だいぶスピード感を持ってやっていました。エネルギー溢れる楽曲にしたくて。ヨーロッパツアーのお給仕で初披露したときに、すべてのエネルギーが爆発したようなライブができたなと思いましたね。初めてなのにみなさん踊りまくってくれましたし、イントロで〈LALALA〉って歌ったら、次のインター(曲頭)からもうみんな参加してくれていたので。初披露なのにみんなを巻き込めた感じでした。
SAIKI:もうアレンジしている人いたもんね? ちょっとハモっぽい感じで〈LALALA〉って入れてくれている人もいましたから。「もう? 初披露なんですけど……」って(笑)。
小鳩:そこも海外っぽいようなところですっぽね。日本だったら間違えたら恥ずかしいとかあると思うんですけど、そういうのがなくてもう自分の好きなようにっていう。曲に新しい部分を付け加えてくれたっぽ。
SAIKI:でも、見ていて私たちも楽しくなるんです。本当に。
――「ENERGETIC」はベースから始まりますが、MISAさんは曲の爆発を託されたというか。
MISA:託された感覚でしたね。すごく緊張しました。
KANAMI:この曲はベースをフィーチャーさせたかったので。
MISA:お給仕でみんなが踊りまくっているのを見たかったけど、余裕がなくて見られなかった(笑)。
AKANE:4つ打ちのダンスビートっていうのはBAND-MAIDの曲としては比較的シンプルな構成なんですけど、みんなを巻き込んで一体感を出すとなったら、情報量が多いことをするより同じフレーズを繰り返したほうが耳馴染みがいいといいますか、覚えやすいことをいちばんに意識した曲です。シンプルにしたぶん、自分のおいしい見せ場や、目立つフレーズのときにすごく動く部分はフレーズの差をつけました。

――AKANEさんとMISAさんはお互いに曲に対してどんなアプローチで演奏するのか、言葉を交わしたりするんですか。
MISA:話はしないですね。「このドラムだったらこのベース」っていうのは感じながら作っています。
AKANE:こうしようっていう話はなかったよね。
KANAMI:ただ、レコーディングのときはAKANEが先にドラムをレコーディングするので、「ここからここのセクションは結構2拍4拍を意識していて、ここは16分音符を意識して叩いてます」とか、そういうノリ感は共有しているよね。
AKANE:そう、セクションごとのグルーヴを誰が取りましたっていう、ほぼほぼそういう共有のみですね。ここをこういうフレーズにしたいっていうのは、この曲に関してはなかったです。
MISA:ベースラインとかフレーズに関しては、「感じ取って」やらせていただいています。
――KANAMIさんの作ったデモがその元になっているのは変わらないっていうことですよね。
KANAMI:そうですね。MISAに関しては、「あとはいい感じにやってくれるだろう」と思って、私はデモにルート音しか入れていないんです。それで「ベースソロここ入れてね」とか、AKANEに関しても「ここのフィル、いい感じによろしく」とかをデータ上にメモしてふたりに渡し、そこをアレンジしてくれる感じです。
――KANAMIさん自身のギターの主張したい部分も曲ごとにあると思うんですけど、「ENERGETIC」に関してはいかがですか?
KANAMI:この曲はやっぱりギターソロですかね。お給仕をイメージしていて、ギターソロ前は小鳩がしっかり弾いて見せた後に、「じゃあ私行きます!」みたいな感じをイメージして作っていました。聴きどころはギターソロかなと思います。

――この曲の作詞は小鳩さんですが、SAIKIさん作詞曲も含め、今作収録の3曲はかなり英詞の割合が多いですね。これはどうしてですか?
SAIKI:それはKANAMIのメロディですね。
小鳩:そうですね、いちばんはそれですっぽね。
SAIKI:KANAMIの作るメロで「ここは日本語だな、英語だな」というのがあるんです。今回は「英語を入れてほしいんだな」ってメロが多かっただけです。
KANAMI:察していただきました。
小鳩:「ENERGETIC」に関しては、今までも過去の表題になるような楽曲に英語と日本語半々か、ちょっと英語が多いかな?くらいのものが多かったので、そういう意味でも「DOMINATION」ぐらいのバランスを意識して書いていきましたっぽ。「Days」もカップリングに入れることも決まった状態で、「ENERGETIC」を表題曲にしようと歌詞を書き始めていたので、「Days」もありつつ、私たちの未来に向けてだったり、この後のツアーで走り抜けるための“ダンス”をイメージできる歌詞にしたいという気持ちがありましたっぽね。それと、アートワークも先にSAIKIからイメージをもらっていて、ツアーで旗を立てていくような流れとか、BAND-MAIDのボードゲームのようなイメージを思わせる部分を入れたいと思ったので、〈Live or Dice〉って入れてみたり、〈この手で Play it or end〉とかちょっとゲーム性も感じつつ、踊って欲しいなっていう音楽的な部分を〈Max gain〉って入れ込んでみたり……今までのBAND-MAIDの歴史も感じられるように、過去曲で言ってきた〈証明しろ〉とか〈To the top〉とか、今まで主要曲に入れてきた歌詞も入れ込んで、これからの私たちも合わせて感じてもらえるようにっていうのは意識しながら書いていきましたっぽ。
――アートワークの “ボードゲームのようなイメージ”というのは、どこから出てきたんですか?
SAIKI:BAND-MAIDの活動自体がゲーム的だなと思って。トピックが多いから(ボードゲームのように)マスにしやすいし、私たちの歴史を語る上でも、ひとつのゲームにできるぐらいボリュームがあるので。それに私たちだけじゃなくて、応援してくれている方々も、ゲームを楽しむように音楽を楽しんで遊んでくれているんじゃないかなって思うんですよ。そう思って各地のお給仕に来てくれる方々もいるから、そういうのも込めてアートワークに落とし込んでいます。“旗を立てていく”のもツアーのコンセプトにあったので、それもジャケットに反映させてもらったんです。
――MVにもアートワークが反映されていますけれど、後半でみなさんが顔を見合わせて楽しそうに演奏している映像がすごく良いですね。
小鳩:ありがとうございますっぽ。私たちの仲の良さが出てますっぽ!
SAIKI:いつもはクールな私たちを重視したMVを作るんですけど、今回はいろんなことも発表して、みなさんに温かい言葉ももらったし、こうやってワールドツアーを回れるっていうのも久しぶりになったので、私たちの醍醐味はライブであれだけ楽しそうにやっているところだと思うので、そこを見せちゃおう、映像に残しちゃおうかなっていうことで。
ENERGETIC / BAND-MAID
――お給仕ではお客さんのほうを向いているわけですから、全員で輪になって向かい合って演奏して歌ってるのがすごく新鮮でした。
SAIKI:お給仕で私は大体前を向いていて、(ほかの)4人で向き合っているみたいなことはあるんですけど、5人ではほぼないので。
KANAMI:面白かったね、撮影。「笑わせよう大会」みたいな感じで(笑)。
小鳩:「とにかく笑ってくれ」って監督から言われて、お互いに「じゃあ笑わせよう」みたいな感じになったんですっぽ。
AKANE:「作り笑顔じゃないやつ、ライブのときみたいのさ」みたいに言われたんですよ。
SAIKI:お給仕の映像もお願いしている監督なので、「見たことありますからね!」って言うので、「あれをこのスタジオで出すんですか?」みたいな(笑)。チーム戦で、最初はMISAとKANAMIをカメラが狙っているから、「他の3人で頑張って笑わせてください」って言われて……。
KANAMI:そしたら、AKANEがドラムセットの上でブリッジしたんですよ!
一同:(爆笑)
AKANE:みんな、膝から崩れ落ちるぐらい笑いすぎちゃって。そこの部分はたぶん使われてないんですけど(笑)。ドラムも叩かずに身体を張ってふざけすぎたら、さすがにドラムも映るから、「一応ちゃんと叩いてください」って普通に注意を受けました。
SAIKI:その次にAKANEを狙って撮りつつ、MISAとKANAMIも映るみたいな感じのときに、私と小鳩に笑わせる役が回ってきたら、小鳩が全部持っていったんですよ! すごかったよ、あれは。
小鳩:AKANEの本気度に感化されて、「頑張らなきゃ!」っていう風になったっぽ。
SAIKI:見たことない、小鳩のあんな形。
――形?
SAIKI:「体ってそうなるの?」みたいな(笑)。
小鳩:ちょっと人間の極限に挑戦しようかなって(笑)。「やっぱりブリッジを超えてもらわないと。期待してるよ」ってKANAMIちゃんに煽られたので、これは期待に応えなきゃいけないと思って。ちょっとやりすぎてしまって、私も怒られましたっぽ(笑)。
AKANE:そのおかげで、私が小鳩で笑ってるシーンはちゃんと使われています。
小鳩:残念ながら、その小鳩の姿をみなさまにお見せすることはできないんですけどっぽ……(笑)。本当に楽しかったですっぽ。

リリース情報
シングル『ENERGETIC』
- 2026/6/24 DIGITAL RELEASE
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“幅の広さ”が私たちの良さ
――もう1曲、「CAGE」は結構シリアスな曲ですね。
AKANE:「CAGE」は初めてフロアタムをツーフロアにしてレコーディングしました。
KANAMI:そうだ! ザ・ウォーニングと一緒にやったとき(2024年)に、ドラムのパウリナがツーフロアを使っていたのがすごく良くて、重めの曲を作ろうってなったときに「私たちもツーフロアを入れよう」ってなったんだよね。
AKANE:私は普段ワンフロアなので、レコーディングのときにツーフロアバージョンにして録りました。今後ライブでもこの曲ではツーフロアにしてきたい気持ちはありますね。
――それだけ重さを出そうとした曲なわけですね。
AKANE:そうですね。(KANAMIに向かって)タムだけだとなんか足りなかったんだよね?重さの中心が。
KANAMI:最初AKANEが、ツーフロアがセットにないから「こういうパターンはどうでしょう」と実際叩いた音源を送ってくれたんですけど、なんか物足りなくて。そしたらツーフロアを手に入れてくれたんです。そのうちお給仕でも再現してもらえたら。
AKANE:再現したいです! みなさん、お楽しみにしておいてください。お給仕では右に2つフロアタムになると思うんですけど、レコーディングでは音源重視で、L-Rで分かれるように、フロアタムを右と左に置いてレコーディングしたのがこだわりポイントです。
MISA:「CAGE」は重めのギターリフの曲なので、ベースは比較的シンプルに意識して作っていますね。BAND-MAIDっていろんな表情の曲があるじゃないですか? なので、こういう曲調のベースラインを作るのは楽しいなと思いながら作りました。(重さという意味では)ローがよく出る弦を使ったりしました。その上で、重さを出したい部分は低めのローの部分で動いて、そうじゃないところは高いところに移動したりして使い分けています。

――レコーディングするときは、お給仕を想像しながら録ることが多いですか?
小鳩:コーラスに関してはお給仕を意識というよりは、曲を引き立たせるコーラスを強く思いながら歌っていて。「お給仕でできるかな?」という不安も抱えながらやったりはしてますっぽね。特にこの曲は最後に叫んでいたりするんですけど、そういう部分とかも、「これは自分への課題だな……!」「お給仕までにできるようになろう」と思いながら、曲としての完成度を重視しながら歌っていますっぽ。
SAIKI:重い曲をリクエストしてできたのが、重々なのにスリルがあるというか、緊張感漂う曲だったので、誰かに対してではなくて、「昨今、世界に思うこと」みたいなのをここで吐き出しちゃえと思って歌詞を書きました。音楽があるからこそ、そういったメッセージとかも勝手に言えると思うし、チャンスだなって。嘘と偽りに塗り固められている世界に対して、「そういうの私、ないわ」っていう歌詞です。
――非常に意味深に聞こえますけど、そういう歌詞をメッセージも込めて書く上で、やっぱり日本語と英語を混ぜたテクニックもあるように思えます。
SAIKI:サビとかで、日本語と英語で韻を踏んでいるほうがかっこいいなと思ってそういう構成にしたり、久々に重めの曲なので英語を多めにしようとは思っていました。完成したら、“だいぶ意思強めの私”みたいな感じの歌詞になったので、レコーディングするときも特別何か作り込んだりとかはなく、得意な歌い方を突き詰めた感じですね。
――こうして聴くと、すごく濃い3曲のシングルCDですよね。
SAIKI:そうですね。シングルをこうやってCDで出すのも久々になるんですけど、そういうときに、カップリングについてメンバーでもだいぶ話すんです。「表題がこれだからどうしようか?」と話したときに、BAND-MAIDは今までも全部キャラが違う、「カップリングにこれ入れるんかい!」みたいなことが多かったし、そういうのもBAND-MAID作品の魅力のひとつだと思うので、これだけキャラが違う3曲が揃って満足です。
小鳩:“幅の広さ”が私たちの良さだと思っているので、「3曲こんなに違うぞ」っていうところをシングルでも見せられているんじゃないかなと思いますっぽ。
SAIKI:最近私たちのことを知ってくれた人も、きっとBAND-MAIDの世界に入りやすいシングルになりました。
――ツアーも11月の日本武道館2DAYSまで続きますが、この夏はフェスにたくさん出られますね。
小鳩:こんなに出るなんて、過去最多なんじゃないですかね? たくさん出させていただけてありがたいですっぽ。
――中でもやはり、8月29日に福岡・みずほPayPayドーム福岡で初開催される【THE GREATEST ROCK FUKUOKA】が気になります(ジャーニー、ナイトレンジャー、HOUND DOG、LOUDNESS、RED WARRIORSと共演)。
小鳩:そうですね、私たちも気になっておりますっぽ。すごいですよね、なぜこのメンツに私たちがっていう(笑)。
――それはやっぱり、こういう音楽を聴いて育ってきた人たちがBAND-MAIDのことも好きだからじゃないですか。
小鳩:ありがたいですっぽね。そういう方たちに呼んでいただけるのもうれしいですし、同じステージに立てることなんて、なかなかないと思うので。まだちょっと実感がないというか、不思議な感じでいますっぽ。
SAIKI:ドームのステージに立つのも初めてなので、「どうなの? どんな感じ?」って(笑)。
小鳩:わからないっぽ(笑)。他のフェスとも全然違うものになると思うので、私たちもまた成長できちゃうよね?
SAIKI:できちゃう。全部吸収しちゃう。
小鳩:ツアーもまだまだ続きますし、国内もたくさん回らせていただくので、ヨーロッパから持ち帰ってきたパワーを、今度は日本でたくさん“ENERGETIC”に爆発させていきたいと思いますっぽ!

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シングル『ENERGETIC』
- 2026/6/24 DIGITAL RELEASE
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