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<インタビュー>涙の先に、私たちはいる――Baby DONT Cryが語った成長の軌跡と音楽に込めた想い

Interview & Text: 黒田隆憲
Photo: SHUN ITABA
音楽プロデューサーPSYが設立したP NATION初のガールズグループ、Baby DONT Cry。昨年6月にデビューシングル「F Girl」で本格始動した彼女たちは、K-POPシーンの中でも早くから注目を集めてきた。愛らしさやピュアさだけではなく、涙を越えて堂々と前に進んでいく力強さ──そんな二つの意味を込めたグループ名を掲げる4人は、韓国と日本という異なるバックグラウンドを持ちながら、互いの言語や文化を分かち合い、Baby DONT Cryならではのチームワークを育んでいる。
1stミニアルバム『AFTER CRY』には、ヒップホップ的なアプローチを取り入れた「Moves Like Ciara」や、グループ初のバラードとなる「Tears On My Pillow」など、それぞれ異なる表情を持ちながらも一貫して「自分に正直であること」を描いた5曲が収められている。今回、Billboard JAPANによる初のインタビューでは、デビューからの成長、『AFTER CRY』に込めた思い、そして日本のファンとのこれからについて、4人にじっくり語ってもらった。
4人のエネルギーと想い溢れる楽曲たち
――デビュー曲「F Girl」のリリースから1年が経とうとしていますが、お互いの関係性はどう変化してきましたか?
ベニ:活動を重ねる中で、以前よりも絆が深まっていると感じます。お互いの得意なところや足りないところがわかってきたので、言葉にしなくても自然に噛み合うことが増えたというか。たとえば、チームの雰囲気を明るくしてくれるメンバーがいたり、中心になってまとめてくれるメンバーがいたり……それぞれが自分の役割をちゃんと果たしているんですよね。そういう瞬間を垣間見たときに、この4人でいる意味を強く感じます。
ミア:最近私たちは、韓国の大学祭に出演したんです。そこでたくさんの歓声を浴びながら、「4人のうち誰かひとりでもいなかったら、このエネルギーは生まれなかっただろうな」と心から思いました。4人だからこそ出せる力があるし、みなさんに明るいエネルギーを届けられるんだと感じた貴重な時間でしたね。
Baby DONT Cry - 'F Girl' MV
――みなさん、普段はどのようにコミュニケーションを取っていますか?
ミア:私たちは同じ宿舎で生活していて、練習も一緒だしご飯も一緒なので、日常を過ごす中で些細なことでも言葉にして伝えるようにしています。活動していると大変なこともありますけど、自分の本音を話したり、気持ちを共有したりすることで、もっと近い関係になれた気がしています。
イヒョン:4人とも、新しい言葉や表現を取り入れることにあまり抵抗がないタイプなんです。だから、お互いの国のことをいろいろと教え合いながら、自然に交流できていると思いますね。

――デビュー以降、ファンとの向き合い方についてはどんな変化がありましたか?
ミア:デビュー当時は、「ありのままの自分を見せる」というより、「どうすればきれいに見えるか?」を意識していたと思います。でも活動を重ねる中で、本当の自分らしさをファンのみなさんにも少しずつ見せられるようになってきました。そこから、ファンのみなさんとの距離もより近くなっていった気がします。
イヒョン:最近は、コミュニケーションプラットフォームを通してファンのみなさんと交流しているんですけど、その中で「4人がBaby DONT Cryですごく良かった」とコメントをいただけたことがとても嬉しかったです。こういう形でもファンのみなさんに近づくことができるんだなと感じました。
ベニ:私はデビュー前、自分が歌って踊ってパフォーマンスする姿を想像しながら、練習を頑張っていました。でも実際にデビューして、目の前で見てくださる方や応援してくださるファンのみなさんがいることに、すごく感動したんです。そこからはファンのみなさんのために、ステージをしたいと思うようになりました。
クミ:練習生の頃は、つらいときに一人で抱え込むこともありました。でも今は、ファンのみなさんが応援してくださるので、そこからたくさんの力をもらっています。

――1stミニアルバム『AFTER CRY』についても聞かせてください。みなさんはこのタイトルを最初に聞いた時、どんなイメージを持ちましたか?
ミア:最初に聞いた時は、“CRY”という言葉が入っているので、涙や悲しさといった、少しネガティブなイメージがありました。でも後から考えてみると、その涙は悲しみだけを表すものではないなと気づいたんです。悲しみを乗り越えた時に、もう一歩成長できたり、自分自身と向き合って、もっと深く自分を知ることができたりする……そういう機会を与えてくれる涙なのではないかなと思うようになりました。
ベニ:実は、『AFTER CRY』は三部作のスタートでもあって、ここから先に続いていくストーリーがあるんです。だからこそ聴いてくださる方に、「この先にはどんな物語があるんだろう?」と想像してもらえるような、すごくいいタイトルだと感じました。
Baby DONT Cry - 'Tears On My Pillow' Official Audio
――収録曲の中で特に気に入っている曲、思い出のある曲を教えてください。
ミア:私は「Tears On My Pillow」がすごく好きです。夜になるとネガティブなことを考えてしまったり、悲しくなって涙が出たりすることがあるんです。「Tears On My Pillow」は、私たちにとって初めてのバラード曲でもありますし、この曲を聴くと自分の気持ちに正直になれる。「明日はもう少し頑張ってみよう」と思える曲なので、涙を流す時の自分にもいちばん合っていて、よく聴いていますね。
ベニ:私は「Moves Like Ciara」ですね。練習生の頃からヒップホップの雰囲気を持った曲がすごく好きだったので、今回こういうジャンルに挑戦できたことがとても嬉しかったんです。レコーディングの時にも、自分の長所をたくさん反映させてもらえたという意味でも、すごく愛着のある曲になりました。
クミ:私もミアと同じく「Tears On My Pillow」が好きです。1日の終わり、夜に聴くのがとても似合う曲だと思いますし、不安な時に聴くと、小さな力になってくれる曲だと思います。
イヒョン:私も「Tears On My Pillow」です。私はいつも寝る前に、その日1日について考えを整理するタイプなんですけど、この曲はまさに、そういう時の自分の姿を映してくれているように感じます。
ファンとともに――Baby DONT Cryが向かう未来

――「Tears On My Pillow」が人気ですね。ではメンバーのみなさんそれぞれに質問です。まずイヒョンさんは、Baby DONT Cryのリーダーとして今はどんな気持ちでいますか?
イヒョン:最初にリーダーだと聞いた時は、嬉しさよりもプレッシャーのほうが大きかったと思います。でも、そこから少しずつ「リーダーとは何だろう?」と考えるようになって。メンバーの話をもっと聞くこと、そしてみんなで調和していく方法を、率先して探ることがリーダーの役割なんじゃないかと感じるようになりました。今は、リーダーという肩書きが負担というより、自分にとっての自負心につながっているように思います。
――ミアさんはボーカリストとして、『AFTER CRY』ではどんな表現を心がけましたか?
ミア:今回はミニアルバムなので曲数もいつもより多く、それぞれの曲に込められたメッセージを、どう歌えば違いをつけながら伝えられるのかを考えました。歌詞を見ながら自分の思い出や経験を思い浮かべたりして、その時の感情を重ねて歌うことを心がけていますね。
――クミさんは「F Girl」での“クミだよ”というパートも印象的でした。今後、ラッパー/ダンサーとして、どんな表現をしていきたいですか?
クミ:特徴的なフレーズはもちろんですが、私だけの低音ボイスを生かしたラップやユニークなパフォーマンスで、これからも印象に残る存在になっていけたらと思っています。
――ベニさんはダンサーとして、これからどんなふうにBaby DONT Cryの良さを出していきたいですか?
ベニ:以前は、みんなで振り付けをどれだけ正確に合わせられるかに集中して練習していました。でも今は、「ステージの上でどうすれば私たちの物語をもっと深く伝えられるのか?」をたくさん考えています。たくさんのグループがいる中で、Baby DONT Cryならではの魅力や長所をどうすれば十分に見せられるのか。それをダンスやパフォーマンスで表現しようと努力していますね。

――では最後に、日本でのこれからの活動について聞かせてください。
ミア:6月1日に日本の公式ファンクラブがオープンしました! 私たちはまだ、日本のファンのみなさんと交流する機会がそれほど多くなかったので、ファンクラブを通して、もっとたくさんの方に私たちの魅力をお伝えできたらと思っています。
ベニ:ファンサイン会など、日本のファンのみなさんと直接お会いできる機会がもっと増えたら嬉しいです。
クミ:これまで以上にファンのみなさんとの交流を深めていきたいですし、いつかは私が生まれた日本で、大きなアリーナのステージにも立ちたいです。
イヒョン:最近、私たちはKCONという大きなステージに立つことができました。そこで、日本のファンのみなさんが私たちのことを、すごく温かい目で見てくださっているのを感じて、その姿から私たちもたくさん力をいただきました。だからこれからは、私たちからも日本のファンのみなさんにたくさんの愛を届けられるアーティストになりたいと思っています。


























