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<インタビュー>Aooo 2ndアルバム『Rooom』へ至る軌跡――"楽しい"を軸に化学反応を起こす4人のこれまで/これから

インタビューバナー

Interview & Text:沖さやこ


 ex.赤い公園のボーカリストでありソロアーティストの石野理子(Vo.)。ボカロPとしてヒットソングを多数持ち、シンガー・ソングライターとして日本各地のフェスで入場規制を連発するすりぃ(Gt.)。YOASOBIなどのサポートを務める新世代ベーシスト、やまもとひかる(Ba.)。ボカロ曲「フォニイ」、MAISONdesでの書き下ろし曲「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」、星街すいせい提供曲「ビビデバ」などヒットソングを多数手掛けながら、自身がソングライターを担うNOMELON NOLEMONではギタリスト、ドラマーとして活動するツミキ(Dr.)。そんなゴールデンメンバーとも言える布陣で形成された4人組ロックバンドAoooが、2ndアルバム『Rooom』を完成させた。

 同作には4人が2023年の結成から積み重ね、育んできたものだけでなく、今後への野心もみなぎっている。ポップネスもロックのマインドも持ち合わせた非常にエネルギッシュな作品だ。このアルバムが生まれた背景をじっくりと探りながら、現在のAoooのモードや、4人の描く青写真にフォーカスした。

“今のAooo”のモードが結実した
3か月連続リリースと「スターサイン」

――Aoooは、2024年10月に初期衝動を重んじた1stフルアルバム『Aooo』を、2025年4月に4人の個性と多彩なジャンルの4曲をテーマにした『Fooocus』をリリースしました。それ以降、さらに活動のギアが上がった印象がありましたが、2025年7月から3か月連続リリースされた「Yankeee」「Geeek」「CRAZZZY」はどのような考えのもと制作をしていったのでしょうか?

すりぃ:メンバー同士でも「もっと音の幅を広げていきたいな」という思いがあって、同期音源、シーケンス、シンセの音を入れるようにしました。それに加えて自分らの色を出し合って、より広い層にリーチできる楽曲を目指したのがその3曲ですね。

ツミキ:1stフルアルバムはバンドならではの偶発性や、バンドだからこそ起こせる事件、爆発力に期待して作ったものなので、そこに注いだエネルギーを「より多くの人にAoooを届けたい。バンドとしてステップアップしていきたい」という目的に注ぎ始めたのが、3か月連続リリースの楽曲ですね。「1stフルアルバムとは違う角度から、バンドというものを実験してみるとどうなるか?」という意味でもモードがガラッと切り替わりました。

石野理子:Aoooは1stフルアルバムの時点でいろんなタイプの楽曲があって、私自身も音楽の方向性によって歌い方を引っ張ってもらっていたんです。すりぃが作詞作曲を担当した「Yankeee」は、新しい引き出しを開いてくれた感覚がありましたね。この曲はすりぃが歌うパートもあるし、ライブで披露してもお客さんとの一体感が生まれるので、歌っていてすごく気持ちがグッと上がっていく瞬間が多いです。



Yankeee / Aooo


――2025年秋に【Live Tour "BAKUBAKU"】を回り、12月には東京・東京ガーデンシアターにて【Special Live 2025 "Bazoooka"】を開催し、そこで「スターサイン」を初披露しました。バンドの結束が素直に表れた楽曲で、Aoooにとってひとつのマイルストーンにもなったのではないでしょうか。

石野:【Live Tour "BAKUBAKU"】の終盤くらいのタイミングで、みんなで食事をしながら「次の曲どうする?」「ガーデンシアターのタイミングでまた出せたらいいね」「3か月連続リリース楽曲が尖ったイケイケな感じだから、それとは違う方向性で新しいものを見せたいね」と話していました。そのときに「爽やかな曲を作りたいね」「結成から2年経ったという節目のタイミングだし、これまでの自分たちの関係性や、これまでAoooで起きたことを振り返りながら全員で作詞作曲をしよう」ということになって。自然と4人が「それいいね!」という感じでどんどん意気投合していって生まれた曲ですね。

やまもとひかる:Aoooは普段から役割分担しつつ全員で曲を作っているし、4人それぞれから見たAoooを1曲に落とし込みたかったんですよね。ガーデンシアターのワンマンライブは、これまで作った楽曲を全部演奏する節目のタイミングでもあったので、今のAoooが観ている景色や「これからも頑張っていきたい」という気持ちを込めた、4人で作った新曲で締めくくりたかったんです。



Photo:日吉"JP"純平

――どのような手順で制作を?

ツミキ:最初に石野がサビを書いて、それを軸に3人がブロックごとに同時進行で書いていきました。ちなみにその割り振りはじゃんけんで決めました(笑)。

やまもと:1Aが私、1A’がすりぃ、1Bがツミキですね。ツアーの打ち上げでじゃんけんしました(笑)。


――(笑)。皆さんが仲良しで、それぞれにスキルがあるからこそ為せることですね。石野さんの制作したサビを踏まえて、お三方がご自身のブロックを書いていったということでしょうか。

ツミキ:石野が書いたサビが、メンバーに対してのお手紙のように感じたんです。それに引っ張られる形で、サビ前のBメロのブロックを書きました。自分もメンバーとの楽曲制作やライブ作りをするなかで共鳴する瞬間が多々あるので、必然性の中にある奇跡や偶然性を書きたかったんですよね。

やまもと:石野が〈居場所を見つけたから〉と書いてくれていたのが、すごくうれしかったんです。ちょうどこの曲を作っている時期にみんなでリハスタに入ったとき、すりぃが「フラジャイル・ナイト」の演奏中に、普段やらないようなあり得ないミスをして(笑)。たまたま起きたハプニングでお腹がちぎれるくらい笑って……そのときにふと「最期の瞬間は、こういうよくわからないことで大笑いしたときのことを思い出すのかも」と思ったんですよね。


――1Aの歌詞、そのままのエピソードですね。

やまもと:それまで、自分が最期に思い浮かべる出来事は、目指している場所に立った瞬間とか、派手な照明を背負ってすごくたくさんの人が(自分を)観てくれている瞬間なのかなとぼんやり思っていたんです。でもあのとき、みんなで大笑いして、それがガラッと変わって。それと同時に、私にとってのAoooはそういうものかもなと腑に落ちたんですよね。

すりぃ:僕はひかるの書いた1Aを聴いたうえで、それに続くように書きました。星座は、一つひとつの星をつなげてみたら形に見えるものじゃないですか。Aoooは各々がソロでも活動しているので、メンバー一人ひとりが光っている……光っていてほしいし、そんな4人が集まるとAoooという形になっているんじゃないかなと思ったんですよね。

やまもと:すりぃの書いた歌詞にある「スターサイン」(=星座)がすごくいい言葉だねという話になって、曲名にしたり、最終的なまとめに入っていきました。



スターサイン / Aooo


――やまもとさんとツミキさんがこのバンドを組むにあたり、石野さんにボーカルを担ってもらいたいけれど「誘うことに覚悟が必要だった」と他媒体のインタビューで拝見しました。おふたりの決心のもと声を掛けたボーカリストがこのサビの歌詞を書いたという事実は、とても感動的です。

石野:Aoooの一員として2年間活動してきて、すごく居心地のいい場所を見つけたな、落ち着ける場所を見つけたなという感覚があったんですよね。メンバーは専門分野に特化しているし、それぞれがソロでしっかりと活動をしているからこそ自立もしているし、頼れる存在なんです。バンドはお互いを信頼し合える関係性がすごく理想的だと思っていたので、それを意識しなくても自然とできているという意味でも、私にとってAoooは安心できる場所なんですよね。


――東京事変を筆頭に、経験を積んだアーティスト同士が組んだバンドはこれまでも数多く存在します。でもAoooは先人のバンドたちとはまた異なる特色を持っていますよね。メンバー構成も相まって、キャリアを重ねた人間同士ならではのスマートさと同時に、メンバー同士に少年マンガのような切磋琢磨やライバル心も兼ね備えていると感じるので。

石野:そう感じていただくのはやっぱり、すりぃとツミキの存在が大きいですよね(笑)。

ツミキ:(笑)。すりぃと僕はボーカロイド・クリエイターとしてほぼ同じタイミングにデビューしたんですよね。ランキングの1位を取り合ったりもしていたし、そんなすりぃに「一緒にバンドをやろう」と声を掛けたのは、自分の人生においてもかなり大きな出来事です。石野もひかるもずっとリスペクトしていたアーティストなので、創作意欲が掻き立てられるのは間違いないですね。

すりぃ:ボカロPとして活動を始めて、シンガー・ソングライターとしての活動も始めたところでツミキに声をかけられて、Aoooのメンバーの一員になって。これまでひとりで活動していたので、それぞれの経緯があってこそ生まれるアイデアや価値観、言葉、創作物の一つひとつが刺激的なんですよね。だから、僕もみんなにとってそういう刺激を与えられる、創作意欲をかき立てられる曲を書きたいなとは常々思っています。「俺の曲どう?」みたいな感覚でデモを出していますね(笑)。

やまもと:ほんと、すりぃとツミキはすごいですよね。それぞれがアーティスト活動をしているし、作家業もして、ふたりともAoooと同じ日に同じフェスに出てダブルヘッダーをして……。活動のカロリーがとんでもない。よくやれるなあと思っています(笑)。

ツミキ:石野の話したこととつながるけど、メンバーに頼れるのが大きいですね。ライブに関しては、石野がしっかりとAoooの顔になってくれているから、自分は安心してドラマーとして存在できるんです。なかなか自分で言うのは恥ずかしいですけど、このメンバーを抱えてフロントに立つのはかなり難しいと思うんです。石野がボーカリストとしての覚悟や自覚をしっかり持ってステージに立っていることが伝わるからこそ、Aoooは成立している。石野がAoooを背負ってくれているという安心感はすごく大きいです。

石野:……初めて褒めてもらった気がする(笑)。

やまもと:口に出さないだけでみんないつも思ってるよ!(笑)

すりぃ:今でこそAoooの規模は大きくなってきているけれど、やっぱり始まりはツミキから「ちょっとスタジオ入らへん?」と声をかけられて、「面白そう! やる!」と二つ返事で答えたというところなので、僕のAoooへの原動力はそのときからずっと変わらず“楽しい”なんですよね。メンバーから刺激をもらえるのも、他のメンバーが作ったものに対してギターで自分なりに表現するのも楽しい。その経験がソロにも還元できている感触もあるんです。


――皆さんがバンドキッズになれる場所でもあるのかもしれませんね。やまもとさんはベーシストとして注目を浴びた方ですし、すりぃさんとツミキさんもソングライターとしてだけではなく、プレイヤーとしてのアイデンティティも持っている方だと思うので。

すりぃ:確かに、単純にギターを楽しめる側面も大きいですね。Aooo用のエフェクターボードを組みながら「こういう音を出したいなあ」と考えているときとか、めっちゃ楽しいんですよ。僕以外のメンバーもアナログなものが好きだから、楽器や機材の追求をし続けているし「この音が最高なんだよね」とか「この形状がかっこいいんだよ」みたいに言っているところを見ていると自分もワクワクしますね。



Photo:日吉"JP"純平

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Aoooって
遊ぶように音楽をやっている

――「スターサイン」を初披露した東京ガーデンシアター公演で、今回の2ndフルアルバム『Rooom』のリリースも発表されました。3か月連続リリース楽曲と「スターサイン」を世に出し、どんなビジョンのもとアルバムを制作していったのでしょうか?

ツミキ:その4曲の延長線上で、より開けたものを目指しました。ロックバンドとしての軸は大切にしつつ、それにとらわれない楽曲というか。まだリーチしていないリスナーの方々にも届けていけるアルバムを作ろうという話し合いの元、各々で楽曲制作をしていきました。

やまもと:1曲1曲の成り立ちとか、その楽曲たちが集まったラインナップがプレイルーム=遊び場みたいだなと思ったんです。確かにAoooって遊ぶように音楽をやっているので、そこから『Rooom』というタイトルをつけました。


――先行配信された「クエスチョン」と「CALL」は、配信前に皆さんのご自宅やスタジオなどで録ったデモ音源や動画が公開されていたので、それも“Rooom”と掛かっていてギミックになっていると思いました。デモで制作過程を明かしていくという手法も面白くて。

やまもと:「半年後にアルバムが出ます!」という発表だったので、せっかくだったら何もないところから出来上がっていく過程を一緒に楽しんでもらいたいなと思ったんですよね。

すりぃ:「クエスチョン」はデモが徐々に公開されていくことを踏まえて作ったんです。まずAメロが公開されたので、サビは「まさかこんなサビ来ると思わへんかった!」と驚いてもらえるものを目指しましたね。せっかく曲を小出しにできるし、デモが公開されるたびに、違う楽しみ方や驚きを与えられるという面白さがあってもいいのかなって。



ツミキ:「CALL」は【Live Tour "RINGRING"】で披露したいなというところから作り始めた曲ですね。サビで“RINGRING”とコール&レスポンスができたり、お客さんと一緒に楽しめる箇所だけは用意しておいて、僕の個人スタジオにひかると集まって、ああだこうだ言いながら作りました。ふたりで、YouTubeで電話の動画を観ながら「この黒電話の感じをイントロのリフにしよう!」みたいに話して、あのバカみたいなイントロができました(笑)。


――ちなみに“RINGRING”というツアータイトルの由来は?

石野:これまでのツアータイトルにも繰り返しの擬音を冠していたので、“RINGRING”もその法則に沿って直感的に選んだ言葉です。電話のイメージが強いけど、“鳴らす”という意味もあるし、派生する、響くという意味にもつながる言葉だから、「自分たちの音を鳴らす」という意味も込められるし、あと前々からAoooの音楽の楽しさ、ワクワク、ムーブメントの輪をどんどん広げていきたいと思っていて。“RING”には“輪”という意味があるので、それも決め手になりました。


――“RINGRING”というツアータイトルがあったからこそ、やまもとさんとツミキさんは「CALL」を作ったと。

やまもと:そうですね!



CALL / Aooo


――「スターサイン」のエピソードしかり、Aoooはそれぞれの出したアイデアや好奇心が、それぞれの手によってさらに波紋のように広がって、どんどん新しいものを生みだしているんですね。【Live Tour "RINGRING"】では、『Rooom』から広い青空を彷彿とさせるキャッチーなロックナンバー「ブルーライド」と、バンドサウンドとブレイクビーツが交わる疾走感と情熱を兼ね備えた「ポラリス」を披露なさっていて、現地に足を運んだお客さんの動画がSNSで多数見受けられます。

石野:前々から「ライブでタオルを回せる曲を作りたいよね」と話していて、それでできたのが「ブルーライド」です。“タオル曲”が実現できて、すごく楽しいですね。

ツミキ:「ポラリス」は演奏していてもいい反応をもらえているし、お客さんに浸透していっている感覚がありますね。アルバム2曲目という大事な部分を担っている曲なので、アルバムを聴いたときに「おっ、Aoooがまたここでひとつ違うフェーズに入ったな」と感じてもらえる、開けたものにしたいなと思いながら作りました。リリース後はツアーのときとは違う印象や広がり方を見せる予感がしていて。今後どんどん進化していきそうな感触があります。


――作詞作曲を石野さんとツミキさんが担当しているアルバム曲「Portrait」も詫び寂びが感じられて、ライブでその瞬間の感情があふれ出す楽曲になるのではないかと思います。

石野:1stフルアルバムの「エイプリル」みたいな質感の曲を、今のAoooが作ったらどんなものになるんだろう?というのが始まりでした。曲のテーマや歌詞の世界観を私から提案して、メロディラインをお互いに送り合って、いいものを採用していきました。ちょっとミドルテンポのエモーショナルな楽曲は好きですし、そういう曲はアルバムに絶対あったほうがいいと思っていますね。


――【Live Tour "RINGRING"】には台北公演とソウル公演も含まれ、今後Aoooは海外公演も力を入れていくとのことですが、海外進出への欲求はもともと皆さんお持ちだったのでしょうか?

ツミキ:音楽を始めた頃から、国籍や年齢関係なく、幅広くいろんな方に聴いてほしいなと思っていて。Aoooをはじめ、自分たちの楽曲では自由に楽しんでほしいし、聴いてくださった方々の反応を見るのが楽しいんです。たとえば韓国に行くと「そこ歌ってくれるんだ!」と思うところを歌ってくれたりするんですよね。多分耳に残る言葉が国によって違うんだろうな。予想外の反応が返ってくるときとか、すごく面白いです。

やまもと:私はとにかく、ひとりでも多くの人に自分の演奏を聴いてほしい!と思ってYouTubeに演奏動画をアップするようになったんです。そのときから日本語に混じって外国語のコメントをいただくことも多くて、海外の人にも観てもらえることを本当の意味で実感しました。ずっと動画を観てくれた人たちが「とうとう私たちの国に来てくれるんですね」とコメントをくださるのもうれしいし、形を変えて「はじめまして」ができる瞬間は楽しいです。

すりぃ:実際に海外の方々とライブで顔を合わせられる機会が増えるのは、僕らとしてもうれしいですね。でもその反面、曲の作り方をどうするべきか悩ましいなとは思っていて。やっぱり、僕の歌詞の言い回しは日本の人にも少しややこしいと思うんです。1stフルアルバムに収録されている「ネオワビシイ」の〈ぱっぱっぱんだ同窓会〉という歌詞とか、日本語の意味だけだとなんのこっちゃって感じだと思うんですよ。あれは僕なりに新宿の歌舞伎町で見た光景を比喩で書いているけれど、日本語がわかっても歌舞伎町を知らない人にはわからないだろうし。


――でもそこを伝わりやすくしすぎるのは、果たしてすりぃさんなのか?というところもありますし。

すりぃ:そうなんですよね。海外の人たちにこの歌詞がどう伝わっているのかな? 今後自分はどうしていったらいいかな……?というこの悩みが、よりよい創作につながっていくことを願っています。

石野:台北とソウルもワンマン公演なので、長尺で観ていただけるのがうれしいですね。日本の7か所で積み上げてきたものはもちろん、結成からの3年弱で積み上げてきたものをしっかりと届けられる機会はかなり貴重だし、ありがたいです。皆さんに来てよかったと思ってもらえるように、思い出にしっかり残ってもらえるように、盛り上げたいですね。


――『Rooom』含め、今後Aoooがさらにたくましく進化していくことを感じる、まさに過渡期ならではの勢いを感じるお話でした。皆さんは今後の活動にどんなビジョンを描いているのでしょう?

ツミキ:ロックをやっている人間がJ-POPに進出することをマイナスに思う人や、ポップスを軽んじていると感じる人ももしかしたらいるかもしれないんですが、J-POPはロックやポップスなど様々なジャンルを内包している複合的なものだし、それを実現させているAoooなら、今後そういう人たちも納得させることができる、日本を代表できる音楽を作れると思うんです。そこを目指してこれからも音楽を作っていきたいし、Aoooを日本を代表できるバンドにしていきたいですね。

やまもと:ワクワクできる仲間と好きなことをやっていった結果、たくさんの人が面白がってくれていろんなジャンルを超えていけるようになってきたから、いろんな意見も含めてみんなで楽しんでいけるんじゃないかな? という予感もあるんですよね。ビジネス的なプロジェクトではなく自分たちの純粋な気持ちから始まったバンドだし、「これはAoooだ!」と自信を持って言っているものがどんどん広がっていくことに期待しているし、そうなったらいいなと思っています。

すりぃ:僕もツミキとひかるが話したことをイメージしつつ、メンバー全員が吸収してきたものをAoooで出し合って、化学反応を起こして新しいものができていくんじゃないかなというワクワクが大きいですね。Aoooの曲をコピーしてくれる人も増えてきたので、ボカロを始める前にバンドをやっていた身としても、バンド人口が増えるきっかけになれたらうれしいです。

ツミキ:自分は2000~2010年代のJ-ROCKで育ってきて、その筋力で楽曲を作ってきて、それが爆発したのがAoooの1stフルアルバムで。今後のAoooではそこに軸足を置きつつも、その瞬間に心が動いたこと、本当にやりたいことに忠実になって、そっちに振り切れる瞬間があってもいいと思うんです。だから「全部打ち込みの曲をAoooで作りたい!」と心から思えば、そういう曲が生まれてもいいと思うんですよね。

すりぃ:だからほんと、自分たちの「これがやりたい」という気持ちを軸に活動していきたいよね。それを持ち寄ることでどういう作品ができていくのか、Aoooではそういうものを楽しんでいきたいな。


――【Live Tour "RINGRING"】の東京公演にて、初の日本武道館ワンマン公演【Budoookan】も発表されましたし、青写真は広がる一方ですね。

やまもと:音楽を面白がって集まった4人が、自分たちが楽しいと思うことをやった先に、ちゃんと自分たちと同じように面白がって「ライブに行きたい」と思ってくれる人が増えていったことで、日本武道館というステージに立てるのはすごくうれしいですね。どんどん輪が広がっていくなかで大きな一歩ではあるけれど、集大成というよりは到達点で、このバンドならさらに大きな景色を観られると確信できる1日にしたいです。

石野:武道館でのライブが決まってから、自分たち的に大切にしたい部分や鮮明なビジョン、意見交換がどんどん出てくるようになったんです。一夜限りだけど、自分たちがこれまでやってきたことをしっかり爆発させられる、特別な1日にしたいですね。「とんでもないものを目撃してしまった!」と圧倒したいです。



Photo:日吉"JP"純平

Aooo「Rooom」

Rooom

2026/06/03 RELEASE
SRCL-13699 ¥ 3,300(税込)

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Disc01
  1. 01.REZO
  2. 02.ポラリス
  3. 03.Yankeee
  4. 04.Fortune
  5. 05.ブルーライド
  6. 06.ユメユキ
  7. 07.Geeek
  8. 08.CALL
  9. 09.CRAZZZY
  10. 10.クエスチョン
  11. 11.Portrait
  12. 12.魔法はスパイス
  13. 13.スターサイン

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