Special
<インタビュー>FUNKY MONKEY BΛBY'S×いきものがかりのコラボ曲「奇跡じゃない」――デビュー20周年の同期が初めて交わる

Interview & Text:高橋梓 / Photo:興梠真穂
いきものがかり
ヘアメイク:内藤 歩 / スタイリスト:作山 直紀
シャツ(GORSCH)¥85,800/パンツ(I AM DORK)¥71,500共にMAIDENS SHOP/☎03-5410-6686
FUNKY MONKEY BΛBY'S
ヘアメイク:田坂 たかえ / スタイリスト:三島 和也
それぞれの場所で音楽を鳴らし続けながら、互いの存在を近くに感じてきたFUNKY MONKEY BΛBY'Sといきものがかり。時にライバルとして切磋琢磨しながらも、その関係性は“競い合う”だけでは語れない深い絆で結ばれている。そんな盟友同士が、満を持して初のコラボソング「奇跡じゃない」を6月3日にリリースする。今年、ともに20周年を迎えた同期である彼らがタッグを組むのはこれが初めてだ。そこで、FUNKY MONKEY BΛBY'S・ファンキー加藤、いきものがかり・水野良樹にインタビューを実施。「“今”の2組だからこそ、この曲が生まれた」と感じさせる話をたっぷり聞かせてくれた。
ランチ仲間の二人
――お二組とも今年がデビュー20周年ということで、数年前から一緒に何かをやりたいとお話が挙がっていたとお聞きしました。加藤さんと水野さんはランチ仲間だそうですが、コラボに至るまでどんなやり取りをされていたのでしょうか。
ファンキー加藤:僕が一方的に口説いていたと言うか。10周年のタイミングは解散という形になっていたので、ファンモンはアニバーサリーが初めてなんですよ。なので「20周年」という数字が数年前から頭の片隅にあって。僕の中に、同期のいきものがかりと一緒に何かやるという夢があったので、数年前から水野くんをランチに誘っていて。
水野良樹:夜ご飯じゃなくて、ランチね(笑)。
ファンキー加藤:我々の仕事って、夜ご飯はハードルが高いんですよ。午後からの仕事が多いのでスケジュール的にも難しいのですが、13時、14時スタートの仕事が多いので意外とランチは行きやすくて。水野くんとランチに行くたびに、「20周年どんな感じ?」とちょっとずつジャブを打っていました。で、最初にツーマンライブが決まって。それに付随する形で曲も一緒にやろうという話になりました。

――水野さんは加藤さんの“口説き”をどう受け止めていらっしゃったんですか?
水野:それが、なぜか口説かれていると感じていなくて。鈍感だったのかもしれないですね。半年に1回、1年に1回と定期的に声を掛けてくれて、ランチに行くと「曲とかさ、いつか一緒に作れたら」とか「イベントとかさ、やったことないじゃん? 一緒にやりたいよね」とか言っていて。今思えば、何かやろうと必ず言っていたな、と(笑)。僕も「やろう、やろう」と返していたのですが、お互いの活動もあってなかなか実現していませんでした。ただ、20周年のタイミングでお互いのスタッフを含めてイベントをやるという話が進んでいって。本当に実現しそうだなという現実味を持って、去年くらいから2人で話すようになりました。
ファンキー加藤:でもね、本心がわからなかったんですよ。水野くんって優しいから。俺が「やろうよ」って言ったら、「嫌です」とは言えないじゃないですか。だからずっとジャブを打ち続けていたという。
水野:そんなことないよ。でも、加藤くんとランチをする度、次の日くらいにスタッフに「加藤くんに曲書いてって言われたんだけど」、「もしかしたら夏から秋くらいにお話が来て、スケジュール取ることになるかもしれない」と報告していたんです。でも、待っていてもなかなか話が来ないから、「いつ来るのかなぁ」と思っていました。
ファンキー加藤:あ、正式なオファーとしてね。
水野:そう。「あれ〜、来ないな〜」みたいな。お互い初恋みたいに、モジモジしていました(笑)。

――そのモジモジを経て(笑)、コラボが決まった後はどんな流れで楽曲制作を進めたのでしょうか。
水野:まず最初に対バンスタイルのイベントが決まって、ファンモンチームの皆さんが会場を押さえてくださいました。そこから「対バンをやるなら、そこでしか見られないパフォーマンスを1つくらいコラボしたいね」という話になって。それは曲なんじゃないか、と。「じゃあ2チーム曲を作るとなると、どんなやり方があるのか」を話し合っていく感じでした。
ファンキー加藤:そうですね。打ち合わせを重ねていきました。
――「どういうやり方があるのか」の話は、どんな方法に着地したのですか?
ファンキー加藤:ちょっと負担が大きくなってしまうけど、大元は水野くんが頭の中で思い描く「ファンモンといきものがかりの曲」を出してくれないかとお願いをしました。その上で、僕の頭の中にある世界観や絵を伝えて、水野くんがスタジオに持ち帰ってくれて。それをワクワクしながら待っていましたね。
水野:わりとスムーズに制作は進んだのですが、作り切っちゃうとよくないから。どこまで作ればいいのかなというのは多少ありましたね。なので、サビのシンガロングの部分、核となるブロックをまず作って、そこにファンモンらしいラップを乗せてもらう、というようにお互いリレーする形にしましょうとお伝えしました。じゃあ、サビのブロックを作ろうと作り出したら、いつの間にか1コーラスでき上がっていました。じゃあ、もう全体像が見えたほうがいいよなと思って、「Aメロ、Bメロはファンモンらしいラップが入るイメージです」と注意書きをしてデモを送ることにして。歌詞はファンモンの2人がどんな言葉を乗せるかによって変わってくるので、様子を見つつ作っていった記憶があります。
ファンキー加藤:そのデモの時点で、もう涙腺が緩んでいましたね。最近、歳のせいなのかすぐ泣いちゃうんです(笑)。だから、水野くんのデモを最初に聴いた時から「これ、ヤバ……」と思って。で、僕らも一生懸命ラップを考えて書いて、水野くんにLINEで送りました。
水野:そう。「こんなフレーズを入れていこうと思う」というアイデアを送ってくれましたね。
「奇跡じゃない」Making movie - FUNKY MONKEY BΛBY'S × いきものがかり
ファンキー加藤:その都度、水野くんがサビの歌詞などをブラッシュアップしてどんどん送ってきてくれるんですよ。それがすごく嬉しかったのを覚えています。すごく真正面から考えてくれているんだなって。あとは、胸に響いたことがあって。歌う側、作る側と曲との距離感が、普段のいきものがかりよりもだいぶ近い気がしたんです。僕らファンモンはずっとラップを歌っていますが、ラップってそもそも曲と自分自身が近しいところにある感覚なんですよ。でも、いきものがかりはもう少し距離があって、俯瞰で見ているイメージ。それが今回、いい味で曲と近いなと思って。ファンモンのスタイルに歩み寄ってくれたんだなという感動がありました。
水野:いきものがかりは、自分の言葉として書くというよりも、聴いてくださる方に物語を楽しんでいただくというスタンスが非常に強いグループなんです。なので、いわゆるヒップホップの人たちが自分自身のストーリーを作品に昇華するスタイルとは違っていて。どれくらいのクールさならバランスが取れるのかなと考えていました。ファンモンもファンモンのスタイルがあるので、あまりにかけ離れてしまうとよくないし、逆に僕らが踏み込みすぎてもよくないというか。だからこそファンモンの2人が出してくるフレーズがどういうもので、良い意味での熱苦しさがどれくらいあるのかを見ていました。加藤くんとやり取りをする中で、無理のないところにボールを投げればいいかなと探っていった感じです。
ファンキー加藤:そうね。キャッチボールは結構したよね。
- 同期であり、ライバルでもあり、そして盟友
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リリース情報

- 2026/6/3 DIGITAL RELEASE
詳細はこちら
シングル「奇跡じゃない」
公演情報

- 2026年6月20日(土)東京・ガーデンシアター
2026年6月21日(日)東京・ガーデンシアター
詳細はこちら
【FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり20周年対バンライブ 〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜】
関連リンク
同期であり、ライバルでもあり、そして盟友

――お二組だからこそ起きた化学反応もありそうです。
ファンキー加藤:僕は(吉岡)聖恵ちゃんの歌のファンでもあるので、「大前提として聖恵ちゃんの歌を邪魔したくない」とモン吉とずっと話していました(笑)。かといって引っ込み思案過ぎてもファンモンらしくない。そこのバランスはすごく気にしていましたね。
水野:化学反応で言うと、仮歌RECの時に感じました。ミュージシャンの皆さんが演奏してくださって、その場で加藤くんとモン吉さんがラップをしてくださったのですが、その時に「あ、この曲はこういう形になるんだ」と。生オケでポカンと空いているところに2人がスッと入ってバチッとハマったというか。例えるなら、だるまの目を入れた時みたいな感覚ですよね。その瞬間に曲とどれくらいの距離感で歌詞を書けばいいのかがはっきり見えた気がします。
ファンキー加藤:あの日はたのしかったよね。アレンジャーであり、プロデューサーでもある島田(昌典)さんもいてくれてさ。僕らは基本打ち込みの音楽が多いので、ミュージシャンの皆さんが一斉に楽器を弾いているところをあまり見たことがないんです。すごく新鮮でしたし、自分の中のミュージシャン魂がメラメラしていました。
水野:ライブみたいな感覚だったよね。
ファンキー加藤:そう、そう。仮歌も皆さんがバーッといる中で歌ったので、ちょっと緊張しつつも本番さながらの熱量で歌って。ブースの向こうにいる皆さんがワーッとなってくれていて、すごく楽しかったです。
――仮歌でその熱量だとすると、ライブはもっと熱くなりそうですね。
ファンキー加藤:本当に。ライブを想像すると、ヤバいんですよ。
水野:絶対に泣くでしょ?
ファンキー加藤:泣く。気をつけなきゃいけないと思って。
水野:最初のデモを送った時も、LINEで「グッと来た。泣きそう」みたいなことを言っていて、大丈夫かなと思いました(笑)。オケを録音する時に、現場で仮歌詞はあったんですね。それを吉岡が歌って、「これでいいんじゃない?」と話していたら、その段階で加藤くんはすでにうるうるしていて。いや、これ仮歌詞だからと思っていました。そこから書き換えた歌詞を送ったのですが、その後に2組が出会った四国のライブハウスで動画を撮る企画があったんですね。2人で四国に行って撮影して、夜に居酒屋でご飯を食べていたら、加藤くんとスタッフさんが「歌詞がめちゃくちゃ良かった」と言って号泣していて(笑)。この人たち、大丈夫かな〜と思っていました。って茶化しちゃったけど、熱い思いを持ってくれているんだなと嬉しくなりましたね。
ファンキー加藤:だって、肩を組んで、足並み揃えてやってきたわけではないですけど、視界の片隅にずっと映っていたグループではあるので。(涙ぐみながら)それに、僕らは解散、いきものがかりは活動休止という期間があったり、メンバーが1人脱退したことがあったりと、同じ時代を共に歌って生きながらえてきたグループなんですよね……。
水野:え、イントロ流したほうがいい?
ファンキー加藤:あはは(笑)。でも、そんないきものがかりとだからこそ、曲に対する思いが違うんですよね。
――もっと違うタイミングでコラボしていたら、出来上がる曲もまったく違っていそうですよね。
水野:ですね。
ファンキー加藤:僕がソロでやっていた時も、もっと気軽なスタンスで「やろうよ」とお願いしたこともあったのですが、今まで温めてきてよかったなと思います。
――そんなお二人はかなりお付き合いが長いですよね。特設サイト内に「同期であり、ライバルでもあり、そして盟友」という言葉が書かれていましたが、お二人の中で一番印象に残っているエピソードを教えてください。
ファンキー加藤:僕、1発で浮かぶシーンがあって。2012年の『紅白歌合戦』で、いきものがかりが「風が吹いている」で紅組のトリを務めていたんです。僕らは2013年6月に解散をしているのですが、2012年の『紅白歌合戦』のタイミングではもう解散を発表していたんですよ。再始動をするとは思っていなかったので、「ファンモンとして最後の紅白だ」と感慨深さを感じていて。そんな時に同期であるいきものがかりがトリを務めるわけです。トリって出演者がラインナップするのですが、僕らも白組の端っこの方にいたんです。同期のいきものがかりが、錚々たるミュージシャンに囲まれて堂々と演奏しているのを見てめっちゃ誇らしくて。「見てるか、みんな。これがうちの同期のいきものがかりや!」と思って、泣いていました。いきものがかりが初めて紅白に出たり、大きな会場でライブをしたりしているのを見て悔しさは感じていましたが、その時だけはとにかく誇らしかった。そのシーンはいまだに記憶に残っています。
――誇らしさを感じられる存在がいることが素晴らしいです。
ファンキー加藤:僕が勝手にパワーをもらっているだけなんですけどね(笑)。たとえば、僕らが年3枚シングルを出して、アルバムを出して、ツアーをやるというハードスケジュールだった時代は、正直「もうしんどいかも……」と思っていたんですよ。でもいきものがかりをチラッと見ると、シングル5枚を出して、テレビにもバンバン出ていて、アルバムも年に2枚くらい出しているんです。「いきものがかりがやれているんだから、俺らも頑張らないと」とパワーをもらっていました。
水野:その状況、あんまり良くないよね。Aqua Timezにも「お前らやめてくれ。俺らもそれを求められるから」って言われた。
ファンキー加藤:あはは(笑)。そういう時代だったんだよね。でも、いきものがかりは2006年デビュー組の中では一歩前に出ていて、ずっと世間と対峙しているような状態。僕らはスリップストリーム走法のように、後ろをピッタリくっついていっている感じでした。だからこそ、なおさら『紅白歌合戦』の時の思いが出てきたのかなと思います。

水野:僕は印象的なシーンはいくつもあるのですが、その中でもやっぱり初めて出会った四国のライブハウスでの加藤くんのパフォーマンス。全然お客さんがいない中、全力で声をあげているあのパフォーマンスを見た時の衝撃と悔しさはすごく覚えています。曲もいいし、パフォーマンスも素敵だし、非常に不利な状況でライブをやっているにもかかわらず、「目の前のお客さんを必ず楽しませて帰らせてやる」という空気が溢れていて。素晴らしいグループに出会ったと思いました。でも、この客数ということは僕らもファンモンも売れていないんだ、世間に認めてもらえていないんだ、と。
ファンキー加藤:20〜30人しかいなかったもんね。
水野:そう。それが、「こんなに素敵なのに」ってすごく悔しかったんですよ。僕の感覚がおかしいのかと思うくらい衝撃でした。でも、1年経ち、2年経ち、お互いなんとか生き残って、音楽番組の楽屋で「俺ら生き残ってるよな」と言い合ったりして(笑)。そこから僕らは渋谷公会堂、ファンモンはNHKホールなどお互いのライブ会場がだんだん大きくなっていったり、渋谷のTSUTAYAのところにファンモンのアルバムの広告が出ていたのを見て「あいつら、出しやがったな」と思ったり。そういった日常が支えになっていました。
ファンキー加藤:えー、嬉しい。
水野:2組とも、音楽好きに愛されるタイプのグループじゃないと思うんです。それよりも、テレビから流れている曲をお茶の間で楽しく聴いて欲しい、カラオケで歌って欲しいという、日常の中で楽しんでもらうタイプのグループなんですよね。だからこそ、向かい風もすごいんです。「あんなやつら」と言われることがすごく多くて。
ファンキー加藤:「いつも同じ曲じゃん」とかね。
水野:「あんなキレイごとばっか歌って」とか。そういった向かい風を日常的に受けていました。それがわかるグループってそんなに数がいないと思うんですよ。ファンモンは、それをわかり合える大事な存在です。それに、加藤くんからグループを終えるとメールを貰った時に、寂しさと「先にゴールテープ切られちゃうんだ」というなんとも言えない気持ちを感じました。
――そのメールにはなんと返信したのですか?
水野:なんて返信したんだっけかな〜。でも、自分たちでゴールを決められることを羨ましく感じたのは覚えています。僕らのようなタイプのグループは、自分たちでゴールを決められないことの方が多いんですよ。皆さんに顔を向けてもらえなくなって、苦しくなって、辞めていくパターンがほとんど。だから自分たちで、しかも東京ドームで終えることを決めたのは、「先にやられたな」と当時は思っていました。
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- 2026年6月20日(土)東京・ガーデンシアター
2026年6月21日(日)東京・ガーデンシアター
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【FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり20周年対バンライブ 〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜】
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6月の対バンライブについて
――お二人のお話を聞いて、「同期であり、ライバルでもあり、そして盟友」という言葉の意味がより理解できました。そんなお二組は6月に対バンライブ【FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり20周年対バンライブ 〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜】を行います。現在の心境はいかがですか?
水野:ファンモンはどんなライブにするんですか?
ファンキー加藤:俺とモン吉とスタッフ間でまだ詰められていなくて。僕は、夏フェスに出る時ってものすごい闘争心で行くわけですよ。モン吉は違うと思うんだけど(笑)。でも、いきものがかりとなると、闘争心の炎の火力が弱くて。このままでいいのか、それとも無理矢理にでも薪をくべるべきなのか、現時点でまだ答えが出ていないです。ステージの直前にならないと、自分でもわからない。モン吉はモン吉で絶対に崩さない自分のペースがあるからさ。
水野:その2人のバランスがいいよね。

ファンキー加藤:今回作った「奇跡じゃない」は間違いなく歌うわけですから。戦った後に仲良く歌うのも、自分の中で「整合性がとれるのかなぁ」みたいな。初めての感覚だから不安でもあるけど、それ以上に楽しみですね。ただ、セットリストはえぐめのものにしようと思っています。うちのファンにも、いきものがかりのファンにも、ちゃんと刺さるセットリストを用意したいですね。いきものがかりは普段と変わらないでしょ?
水野:今回のテーマは、「ファンキー加藤をどう泣かすか」です。
ファンキー加藤:いきものチームは意識しなくても、俺は勝手に泣いてるよ。
水野:そっか(笑)。でも、20年間でやれることが増えたんですね。昔は全力で叫んでいないとできなかったことが、脱力していてもできるようになっていて。20年経った今だからこそのステージができたらいいなと思って、吉岡にいろいろと伝えています。
ファンキー加藤:お互い今ツアー中なんですよ。だからライブへのスイッチは入りやすい状態になっていて。コンディションはいいと思うんですよね。今度、「奇跡じゃない」のリハを一緒にやることになっているのですが、どうなるんだろうね。ステージから見える景色は想像できるけど、横を見た時の光景がまだ想像できないです。
水野:ファンキー加藤が歌うパートまで、僕らはファンキー加藤を泣かせちゃいけないんですよ。これが難しい! 頭サビを吉岡が歌っている段階で泣く可能性がある。それをどう防ぐか、ですよ。
ファンキー加藤:一番ベストな状態は、俺が泣いて歌えなくなる感じでしょ?
水野:そう、そう、そう! でも、泣いて歌えなかったら、その1回しか見られないお客さんもいるし、泣かせるタイミングが難しいんですよね。モン吉さんにはなんの不安もない。

――(笑)。加藤さんが泣くタイミングを皆さんで試行錯誤しつつ、加藤さんは我慢しつつ。
ファンキー加藤:そうですね。僕ね、1個だけいきものチームにリクエストをしたんですよ。とある曲を歌って欲しいって。その曲は、四国のライブハウスで初めて聴いた時に、「何だこの曲は!?」と体が動かなくなった曲なんです。その曲を聴いた段階で泣いている可能性があるんですよね。それをステージ袖で見て、涙を出し切っちゃうっていうのも手だよね。え、セットリストに入れてくれたよね?
水野:入れたよ! どのバージョンにしようかって吉岡と話していて。
ファンキー加藤:はい、はい、はい。その曲は楽しみですね。
「FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり 20周年対バンライブ 〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜」開催決定!
――当日が楽しみです! では最後に、楽曲タイトルにかけて1問。「奇跡じゃない」=必然だったと感じた出来事を教えてください。
ファンキー加藤:無理やりになっちゃうかもしれないですが、今、僕と水野くんって比較的ご近所さんなんです。デビュー当時に住んでいた街も一緒だったのですが、その街が僕らの出身地・八王子からも、水野くんの出身地・海老名からも1本で行ける場所だったんです。そう考えると、東京に対する考え方や、地元との距離感が似ているんじゃないかと思って。今、ご近所さんになっているのも必然なのかなと思いました。
水野:あー、たしかに。しかも、僕らの地元を「田舎」って言い切っちゃうのも違うじゃん? 「とはいえ都内じゃん」とか「とはいえ神奈川じゃん」と言われてしまうから。でも、「あなたが思っているほど都会じゃないから!」みたいなね(笑)。
ファンキー加藤:俺の地元、この間熊が出たから! (笑)。
水野:吉岡の実家は猿が出てた(笑)。そういう感覚も似ているんでしょうね。だから仲良くなったというのは絶対にあると思います。
ファンキー加藤:うん、絶対にそう。
水野:そういう近しい面がたくさんあるんだと思います。「奇跡じゃない」というタイトルにもそんな思いが込められていて。お互い20周年を迎えるとは思っていなかったですもん。ファンモンは解散、僕らは休止という瞬間もあって、お互いメンバーが1人抜けて2人組になって。一緒に成長して、一緒にいろいろあって、その中で得てきたものが同じくらいで。20年続けてきて、20周年イベントを一緒にやるのは必然だったんじゃないかな。……って、どう? いいまとめじゃない?
ファンキー加藤:バッチリ! 対バンライブもよろしくね!
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