2021/01/05 17:00
エミネムが、新曲「Zeus」で、過去にリアーナをディスったヴァースについて真摯に謝罪しているが、2021年1月4日に公開されたSiriusXMのインタビューで、そのディスをレコーディングした記憶が全くないと打ち明けた。
リアーナが、2009年当時交際していたクリス・ブラウンに暴力を振るわれた事件に触れているラップは、2019年にリークされた「Things Get Worse」という楽曲の一部に登場するが、この中でエミネムは、性感染症の表現を使いながらリアーナを侮辱し、ブラウンの肩を持っている。
エミネムは、2020年12月18日にサプライズ・リリースした『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ - サイド B』に収録されている「Zeus」で、“そして心から謝罪するよ、リアーナ/あのリークされた曲のことだ、ごめん、Ri/君を苦悩させる意図はなかったんだ”とラップで謝罪した。
SiriusXMのインタビューで彼は、楽曲がリークされた時の心境について、「正直言ってさ、これが起きた当初、ポール(・ローゼンバーグ)に言ったんだよ、“まず、誰かがあれをどう入手できたのか分からない。次に、あのヴァースをやった記憶が全くない”って。ライムの配置に聞き覚えがないんだ。だから俺も不意を突かれたんだよ。“一体どういうことだ、俺あんなこと言ったのか?”って思った」と振り返っている。
記憶がないと主張して責任逃れしようとしているわけではないと彼は強調し、あのヴァースを録音したことは“f--king stupid”(あまりにも愚か)だったと認めている。2009年のアルバム『リラプス』のセッションで起きたことで、当時彼は依存症を克服した直後にラップの仕方を覚え直していたと説明した。「“リラプス”に関しては、経験したドラッグの問題のせいでいろいろなことを覚え直さなければならなくて、ラップの仕方も覚え直し始めていた頃だったから、“まあ、韻を踏むなら言っちまえ”ってな感じだったんだよね。言い訳にすらなってないけど」と彼は述べ、「もちろん、今振り返れば、考え直すべきだったと思う」と付け加えている。
「Things Get Worse」は、エミネムとB.o.B.のコラボ楽曲として2019年にリリースされたが、10年前に作ったヴァースをエミネムがリリース前にボツにして書き換えたと、彼の広報担当者デニス・デネヒーが、米ビルボードにリーク当時説明していた。
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