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2020/05/12

米イベント安全連盟、コンサート会場の再開に向けた安全指針を発表

 新型コロナウイルスのパンデミックから約1か月が経過した頃、米イベント安全連盟(Event Safety Alliance)のスティーヴン・アデルマンとジェイコブ・ウォレックは、将来どのようにコンサート・ビジネスを再開するかを電話会議した。

 この非営利連盟の副社長で弁護士のアデルマンは「自宅の前の通りに誰一人歩いていない状況を考えると、一番最初に再開されるであろう小さい会場ですら安全に対応する方法について皆目見当がつかないだろう」と考え、先月400人以上のツアー・プロモーターやマネージャー、チケットマスターの従業員、ケータリング、アイリッシュ・フェアの主催者に意見を求めた。内容が随時更新され続ける自宅隔離の不透明な規則に相反して、米カンザス州では5月18日から定員人数の半数でバーの営業再開と米ミズーリ州ブランソンではライブ・コンサートが再開となる。それらの再開前に助言となるよう、米イベント安全連盟は現地時間2020年5月11日に29ページのガイドラインを発表した。

 「これまでに考える必要のなかったことですから、見逃す部分が出てくるでしょう。誰もが私物はきれいに保つのは当然ですが、新型コロナウイルスの蔓延防止や死者を出さないことは、黒い服やディッキーズの短パンを四六時中着ている、ウイルスの専門知識を持ち合わせていない劇場のマネジャーには荷が重すぎます」とアデルマンは説明した。そして「いままでのやり方ではコロナウイルスには対応できないでしょう」と続けた。

 以下、推奨されているガイドラインの一部抜粋となる。

◎1時間ごとの手洗い。加えて、くしゃみ、モップ拭き、喫煙、飲食後の手洗い
◎マスク着用の義務
◎ドアノブ、シンクの蛇口、石鹸ディスペンサー、エレベーターのボタン、電話、噴水式水飲み、自動販売機、ゴミ箱、コンピューターなどの消毒
◎来場者が一塊にならないよう会場への列をずらして配置
◎来場客全員に対し体温検査を行う
◎ボックスオフィスに透明の保護シートを設置
◎雇用主は有給の病欠休暇を提供。6フィート(約1.8メートル)間隔を保って働けない場合、チームを作成し他のチームとは距離を保って仕事をする
◎アプリ、チケット販売サイト、ソーシャルメディアを使用してファンへ情報を提供

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