2018/11/24 12:00
アイドルからバンドまで、今週もHot100は激戦の様相を示しているが、上位にベテランのロック・バンドが2組チャートインしていることに気付く。
ひとつは今週10位にランクインしたTHE YELLOW MONKEYの「天道虫」だ(【表1】)。1988年結成、1992年メジャー・デビューの彼らは30年選手。2016年に再結成してからは、積極的にリリースとツアーを重ね、海外展開を見据えてワーナーに移籍するなど話題も事欠かない。この新曲も、あえてフィジカルでのリリースはなく、ダウンロードとストリーミングによるリリースだ。実際、チャートのポイントもダウンロードがメインで、先週は6位、今週が2位と好成績を記録している。他にも、過去の全作品をストリーミング配信を全世界解禁するなど、今の音楽シーンの変化に上手く対応しているという印象がある。
もう一組は、11位にランクインしたGLAYの「愁いのPrisoner」だ(【表2】)。彼らも同じく1988年結成で、メジャー・デビューは1994年。精力的に活動を続けていると同時に、独自のサブスクリプション・アプリを開発するなど新たな展開を行っている。コア・ファンの囲い込みをしっかり考え、ファン・サービスに手厚いが、その分ストリーミングなどのポイントは反映されていない。それでも、フィジカルのCDセールスのポイントとラジオのオンエア回数などできっちりとチャート上位に食い込むのはさすが。このあたりのバランス感覚は、GLAYならではといってもいいだろう。
彼らくらいにコア・ファンが存在し、大規模なツアーを行えるロック・バンドであれば、チャートなど気にしなくてもいいかもしれない。それでも、ここまでチャート上で存在感を出せる施策を展開しているのは見事。若手バンドに負けずにまだまだ頑張って欲しいものだ。Text:風奏陽
関連記事
K-POPの突破口は映像か?! TWICEとMOMOLANDを比較する【Chart insight of insight】
新曲もロングヒット間違いなし?! 米津玄師の勢いが止まらない【Chart insight of insight】
嵐は長く売れ続けるのか?! 最新曲を前作と比較する【Chart insight of insight】
ヒットを体感するのは、セールスではなくストリーミング?! あいみょんが上位を席巻【Chart insight of insight】
配信リリースだけで大ヒットは当たり前?! 椎名林檎と宮本浩次、 LiSA【Chart insight of insight】 最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
Billboard JAPAN 2025年年間チャート発表、Mrs. GREEN APPLE/Snow Manが首位
3
【ビルボード 2025年 年間Download Albums】Mrs. GREEN APPLE『10』大差で1位、Number_i/サザンが続く
4
【ビルボード 2025年 年間Hot Shot Songs】米津玄師「IRIS OUT」が首位、HANA 5曲入り
5
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
インタビュー・タイムマシン







注目の画像
















