2016/10/25 15:15
ザ・ビートルズの来日50周年となるアニバーサリー・イヤーに湧く日本。そんな中、リンゴ・スターによる来日ツアーの初日公演が、大阪・オリックス劇場で2016年10月24日に行われた。
今年のリンゴ・スター・アンド・オールスター・バンドは、スティーヴ・ルカサー、トッド・ラングレン、グレッグ・ローリー、リチャード・ペイジら、超豪華メンバーが集結した夢のオールスター・バンドだ。
2400人のファンが見守る中、ツアー初日の幕が上がり、オープニング1曲目は、リンゴがヴォーカルの軽快なビートルズ曲「マッチボックス」を披露。そしてソロ・ナンバーの「明日への願い」に続き、「唯一のレノン/マッカートニー/スターキー作曲の曲だよ」と語ると、ビートルズの曲「消えた恋」が演奏された。
リンゴはドラムセットに座ると「僕らはリンゴ・スター&ヒズオールスター・バンド。ここにいるみんなが歌う権利があるんだ」と語り、トッド・ラングレン、スティーヴ・ルカサー、リチャード・ペイジ等がそれぞれのヒット曲を熱唱。一度にこれ程のスター達の数々の大ヒット曲を聴くことが出来るのは、このオールスターバンドの大きな魅力だ。
その後、再びリンゴがヴォーカルを取り、ビートルズの「ボーイズ」、「ドント・パス・ミー・バイ」を歌う。「ボーイズ」はビートルズの最新作『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』にも収録されており、約半世紀が経った今でも、ファンを喜ばせるかけがえのない1曲だった事を改めて証明した。そして「次の曲を知らなかった人がいたら、会場を間違えているよ」と語り「イエロー・サブマリン」を歌うと会場は大合唱。
ステージも後半を迎えると、リンゴは赤いジャケットから白ののカジュアルな衣装に着替え登場。会場のファンが「リンゴ!」と声援を贈ると、リンゴは「何?」と言う手振りで答えたり、名前のかかれたボードを見つけると「自分の名前くらい知ってるよ」と言ったり、終始笑顔でファンとのコミュニケーションを楽しんでいた。
最後の演奏曲「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」でファンの盛り上がりが最高潮となるなか、リンゴは「Goodbye!」と言って一旦舞台袖に去るが、バンドが「ギヴ・ピース・ア・チャンス」の演奏を始めるとステージに戻り、オーディエンスと共に大合唱。リンゴ・スターの人柄が滲み出る優しさと温かさに満ちた一夜となった。
Photo: 渡邉一生
◎公演情報
【リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンド
RINGO STARR & HIS ALL STARR BAND】
2016年10月24日 (月) 大阪・オリックス劇場
2016年10月25日 (火) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
2016年10月27日 (木) 福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
2016年10月28日 (金) 広島・広島文化学園HBGホール
2016年10月30日 (日) 東京・NHKホール
2016年10月31日 (月) 東京・BUNKAMURAオーチャードホール
2016年11月1日 (火) 東京・BUNKAMURAオーチャードホール
2016年11月2日 (水) 東京・BUNKAMURAオーチャードホール
チケット:S席15,000円 A席14,000円(税込)
INFO: ウドー音楽事務所 http://udo.jp/
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