2015/10/17
今週のHOT 100を眺めていると、邦楽曲の強豪が上位を占めているにも関わらず、洋楽曲も健闘していることに気付く。基本的にシングル・カットをほとんどしない洋楽が、売上ベースでのチャートに入ってくることはめったに無い。しかし、他の要素で上位に食い込むことがしばしばあるというのが、ビルボードチャートの面白さだ。
例えば、ジャネット・ジャクソンの「バーンイットアップ! feat.ミッシー・エリオット」(表1)。シングル・カットされていないにも関わらず、先週の41位から今週16位へと一気にアップ(青いグラフ)している。7年ぶりのアルバム『アンブレイカブル』のリード曲ということもあり、話題にはなっているのだが、YouTubeの再生回数もツイッター指数も100位圏外。しかし、ラジオでのオンエア回数(緑のグラフ)が、6位から2位へと高ポイントをキープしつつ、さらに上昇したこともあり、ほぼそのポイントのみで上位に食い込んだ。ラジオ・フレンドリーな楽曲は、それだけでベスト20を狙えるというのが、チャートの面白みだろう。
ただ、ジャネットの場合は、アルバムのセールス自体が好調ということもある(表2)。セールスの指数(紫のグラフ)が、先週の12位から9位へと少し上昇しているのは、安定した人気を誇っている証拠。来週は新譜の動き次第だが、おそらくそれほど急降下することはないだろう。それは、作品の力はもちろんのこと、ラジオでオンエアしやすい楽曲を収めているということも、後押しのひとつになっているに違いない。text by 栗本斉
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード】Travis Japan「T.G.I. Friday Night」大差でDLソング首位、to HEROesが2位に続く
2
<ライブレポート>King Gnu、現代ロックバンドの“王”たる所以を体現した5大ドームツアー【THE GREATEST UNKNOWN】東京公演
3
【ビルボード】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」総合連続首位記録9週で歴代2位へ、Travis Japan/ZEROBASEONEが続く
4
<ライブレポート>SUM 41/ゼブラヘッド/スイサイダル・テンデンシーズら出演【PUNKSPRING 2024】3/16まとめレポ
5
THE YELLOW MONKEY、約8年ぶりに『ROCKIN’ON JAPAN』表紙巻頭に登場
インタビュー・タイムマシン
注目の画像