2013/06/07 16:50
2008年9月以来約5年ぶりとなる来日公演を行ったエドガー・ウィンター。今回は40年来の盟友リック・デリンジャーをゲストに迎えてのスペシャルな公演である。
ちょうど前回の来日時にリリースされた『レベル・ロード』以降新作のリリースはないが、その後もダグ・E・ラップス(ギター)、ココ・パウエル(ベース)、ジェイソン・カーペンター(ドラムス)とのレギュラー・バンドでコンスタントにライヴ活動を続けており、今回の公演でもこれまで同様に盤石のパフォーマンスを見せてくれたのは言うまでもない。
オープニングの「タバコ・ロード」から全編まったくスロー・ダウンすることなくすさまじいハイ・テンションでオーディエンスをノックアウトしてくれた。エドガーはハンド・マイクでリード・ヴォーカルを取るだけでなく、時にはショルダー・キーボード、時にはアルト・サックス、時にはティンバレスとさまざまな楽器を持ち替えつつケレン味たっぷりのアクションを交えて演奏、その旺盛なサーヴィス精神に心底感服させられた。
中盤で登場したリックはザ・マッコイズ時代の「ハング・オン・スルーピー」やソロでのファースト・ヒットとなる「ロックンロール・フーチー・クー」などおなじみの代表曲を、やはりエドガーに負けず劣らずのテンションで熱演している。
『レベル・ロード』からは「ザ・パワー・オブ・ポジティヴ・ドリンキング」を演奏したのみで、「『ゼイ・オンリー・カム・アウト・ナイト』の40周年記念だぜ」とMCでも言っていたとおり、「アンダーカヴァー・マン」や「フランケンシュタイン」、「フリー・ライド」といった彼のクラシックスを、短い演奏時間ながらも惜しみなく披露してくれた。
インストゥルメンタル曲であるにもかかわらず全米ナンバー1ヒットとなった「フランケンシュタイン」を筆頭に、エドガーの書く楽曲はブルースをベースにしつつもそれだけにとどまらない、実に幅広い音楽性を内包しているのはよく知られるところだろう。また、ステージでド派手なパフォーマンスをしていても決してエドガーひとりが目立ち過ぎるわけではなく、演奏されるサウンドのすべてに彼一流の感性が行き届いていたのも印象的だった。豪快なアメリカン・ハード・ロックではあるが、そのマルチな才能が息づいているからこそそれだけにとどまらない唯一無二の輝きを放っている――そんなことを改めて認識させられたステージだった。
Text: 鮎沢裕之
2013/6/6 2nd stage
※写真は6/6 1st stage撮影
◎公演情報
エドガー・ウィンター・バンド with special guest リック・デリンジャー
日時:2013年6月5日(水)~6月6日(木)
会場:ビルボードライブ東京
日時:2013年6月8日(土)
会場:ビルボードライブ大阪
More Info:http://billboard-live.com
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2026年上半期JAPAN Hot 100】米津玄師「IRIS OUT」が首位、M!LKはトップ10に2曲チャートイン(コメントあり)
2
なにわ男子、【BON BON VOYAGE】ツアーの映像作品が2026年5月音楽ビデオ・セールス首位【SoundScan Japan調べ】
3
Billboard JAPAN 2026年上半期チャート発表、米津玄師/BTS/Mrs. GREEN APPLEが首位
4
あいみょん/HY/BE:FIRST/マカえん/レミオロメンら9組が出演した【MEET THE WORLD BEAT】ライブレポ到着&ライブ音源OA決定
5
YOASOBI『THE BOOK for,』は全12曲、店舗別購入者特典絵柄&北米ツアービジュアル公開
インタビュー・タイムマシン
注目の画像