映画『大名倒産』公開初日舞台あいさつが23日、東京都内で行われ、出演者の神木隆之介、杉咲花、松山ケンイチ、小手伸也、桜田通、宮崎あおい、高田延彦、佐藤浩市と前田哲監督が登壇した。
　本作は、浅田次郎氏の同名時代小説を映画化。越後・丹生山（にぶやま）藩の鮭役人の息子・小四郎（神木）は、ある日突然、自分が徳川家康の血を引く大名の跡継ぎだと知らされる。
　庶民から一国の殿様へと華麗なる転身と思ったのもつかの間、同時に藩の借金25万両（現在の価格で約100億円）を背負うことになる。
　主人公・小四郎の運命にちなみ、「明日から全く別の職業に就くとしたら？」と尋ねられた神木は「車掌さん」と即答。
　「例えば、鉄道会社に勤めて、新型の車両のデザインを考えてみたりだとか。電車が好きなので、電車に関わりたいです」と夢を語った。
　それを聞いた松山が「撮り鉄です。“車掌の神木くん”込みで新幹線を撮る、専門の撮り鉄になります」と調子良く語ると、佐藤が「じゃあ、僕がお弁当を売ります」と続いた。
　宮崎は「子どもの頃から文房具が好きなので、文房具をデザインする人。はがきやレタ－セットを作って手書きの良さを普及したい」と語るも、「新幹線をデザインしたペンとかも作ります」と鉄道に絡めて会場を沸かせた。
　コ－ルセンタ－でのアルバイト経験が豊富な小手は「実際に電車のグッズ通販を扱うコ－ルセンタ－で働いたことがあるので、そこの偉い人になります。あおいちゃんの文房具もそこで売ります」とにっこり。
　高田は「妻にも言ったことがないけど、リニアモ－タ－カ－の運転手さん。今ちょっと工事を止められているから、静岡のどこかの知事さんに理解していただいて、何とか通してもらいたいです」と語った。
　最後の桜田は「タクシ－の運転手かな。神木さんの運転手をやります。始発から終電まで勤めて大変なので」と続いた。
　さらに、「もし100億あったら？」と尋ねられた神木は「家は買いたいですけど、あとは、在来線を１個増やすとか。線路を延長して駅を増やすみたいな」と最後まで鉄道にこだわった回答で笑わせた。

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