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2021/07/06

スパークス、鬼才レオス・カラックスとタッグを組んだミュージカル映画『アネット』サントラ配信

 【第74回カンヌ国際映画祭】で上映されるフランスの鬼才レオス・カラックス監督最新作『アネット』。今作の音楽とオリジナル・ストーリーを手がけたスパークスによるオリジナル・サウンドトラックが配信された。

 『アネット』は全編ミュージカル仕立てで、主演のアダム・ドライバー、マティオン・コティヤール、サイモン・ヘルバーグ等キャストの歌唱を収録している。歌詞はスパークスとレオス・カラックス共同で書かれ、スパークスは演奏とプロデュースでクレジットされている。

 スパークスは、ロンとラッセルのメイル兄弟によって結成され、1969年に米ロサンゼルスで活動をスタート。半世紀に及ぶ活動期間の中で25枚のアルバムをリリースしており、カルト的な人気を誇る。数多くのバンドに影響を与え、兄弟バンドとしてもパイオニア的存在といえる。当初『アネット』は、スパークスのオリジナル・スタジオ・アルバムとして構想されたが、2013年の【カンヌ国際映画祭】後にレオス・カラックスと実際会う機会を得て本プロジェクトは映画化に向けて動き出した。

 「カラックスとカンヌでミーティングした時、僕たちは彼の中に我々とすごく近いものを感じたんだ。何の期待もなくカラックスに我々スパークスを知ってもらうためにも“アネット”を彼に送るしかないと思った。そうしたら驚くなかれ、彼はアルバムを気に入ってくれ、次のプロジェクトとして検討しようと言ってくれたんだ。この予期せぬ嬉しいサプライズは最高にハッピーな瞬間だった。カラックス作品のファンとして、彼が僕らの作品を監督してくれるなんて、夢が叶う以上の喜びだった」とスパークスはコメントしている。

 そして、レオス・カラックスは次のように付け加える。「スパークスを知ったのは、確か14歳頃だったと思う。パリのデファンス地区にある店で彼らのアルバム“プロパガンダ”(1974年)を手に入れた。ジャケットのビジュアルに惹かれたんだ。それからほどなくしてパリのオランピア劇場で彼らのライブを見た。“プロパガンダ”とその次の“インディスクリート”の2枚はもう自分の人生の一部と言っていい。彼らの曲は自分が知る限り最も喜びに溢れている(もちろん、辛辣なところもあるが)。自分にとってのスパークスの音楽というのは、子供の頃の家であり、嫌な思い出が一切ない。彼らがいなかったら、映画の道に進んで以来自分がずっと夢見ていた“音楽の映画”をつくることはなかったと思う」

 なお、今年の【サンダンス映画祭】では、映画『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督によるスパークスのドキュメンタリー映画『The Sparks Brothers』が上映された。

◎リリース情報
『アネット』オリジナル・サウンドトラック  
2021/7/2 RELEASE
https://sonymusicjapan.lnk.to/AnnetteOST
<トラックリスト>
1. So may we start (Lyrics by Sparks and Leos Carax)
2. True Love Always Finds a Way
3. We Love Each Other So Much (sung by Adam Driver & Marion Cotillard)
4. I'm an Accompanist
5. Aria (The Forest)
6. She's Out of this World (Lyrics by Sparks and Leos Carax)
7. Six Women Have Come Forward
8. You Used to Laugh (Lyrics by Sparks and Leos Carax)
9. Girl From the Middle of Nowhere (Lyrics by Sparks and Leos Carax)
10. Let's Waltz in the Storm! (Lyrics by Sparks and Leos Carax)
11. We've Washed Ashore - Baby Aria (The Moon) - I Will Haunt You, Henry (Lyrics by Sparks and Leos Carax)
12. Premiere Performance of Baby Annette
13. All the Girls (Lyrics by Sparks and Leos Carax)
14. Stepping Back in Time
15. Sympathy for the Abyss (Lyrics by Sparks and Leos Carax)

Artist Photo: Anna Webber

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