2026/07/28 09:45
今週(2026年8月1日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、エラ・ラングレーの「チュージン・テキサス」が通算15週目の首位を獲得し、ホリデー・ソングを除く女性ソロアーティストによる史上最長首位記録を更新した。また、エラ・ラングレーのタイトル2曲を含む、TOP4をカントリー・ソングが独占する史上2度目となるチャート・アクションも展開されている。
1958年8月に集計が始まったソング・チャート“Hot 100”史上、15週以上首位を獲得した上位8曲は以下の通りで、エラ・ラングレーは同14週で並んでいたマライア・キャリーの「ウィー・ビロング・トゥゲザー」(2005年)、ホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(1992~93年)を上回り、客演なしの女性ソロ・アーティストによる非クリスマス・ソングとして史上最長首位記録を達成した。
・22週:マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(2019~26年)
・19週:シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年)
・19週:リル・ナズ・X 「オールド・タウン・ロード(feat. ビリー・レイ・サイラス)」(2019年)
・16週:モーガン・ウォーレン「ラスト・ナイト」(2023年)
・16週:ルイス・フォンシ & ダディ・ヤンキー「デスパシート(feat. ジャスティン・ビーバー)」(2017年)
・16週:マライア・キャリー & ボーイズ II メン「ワン・スウィート・デイ」(1995~96年)
・15週:エラ・ラングレー「チュージン・テキサス」(2026年)
・15週:ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」(2022年)
上記の通り、ホリデー・ソングを含めると、女性ソロアーティストの楽曲として最長記録を達成したのはマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」となる。
15週目の首位を獲得した「チュージン・テキサス」は、今週の集計期間(2026年7月17日~7月23日)に公式ストリーミング再生数が2,520万回(5%増)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が5,190万人(2%増)、セールスは7,000(6%減)を記録した。
最高4位を記録したエアプレイ・チャートでは、先週に続き今週も6位をキープ。ストリーミング・ソング・チャートでは通算16週目の首位を獲得し、前週13週目の首位を記録したデジタル・ソング・セールス・チャートでは3位にランクダウンした。
また、カントリー・ソング・チャートでは33週目、今年のソング・オブ・ザ・サマー・チャートでも8週目の首位をそれぞれ獲得している。
「チュージン・テキサス」が7月4日付で通算11週目の首位を獲得した際、デビー・ブーンの「ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ」(10週)を突破。これにより、「カントリー・ソング・チャートへのランクイン経験を持つ女性アーティスト」による、ソング・チャート“Hot 100”での単独最長首位記録を塗り替えた。
さらに今週、同曲は15週目の首位を獲得。ホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」が持つ14週の記録も上回り、同条件における史上最長記録をさらに更新した。なお、ホイットニーの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」自体はカントリー・ソングではないが、ソングライターのドリー・パートンによる原曲はカントリー・ソングであり、1974年と1982年の2度にわたってカントリー・ソング・チャートで首位を獲得しているため、今回の比較対象(女性アーティストによるカントリー・ソング)に含まれている。
「チュージン・テキサス」に続き、エラ・ラングレーはモーガン・ウォーレンとのデュエット曲「アイ・キャント・ラヴ・ユー・エニモア」(前週7位)が最高位となる4位に再浮上し、TOP4に2曲をランクインさせた。先週3位にランクインしていた「ビー・ハー」は今週8位に順位を下げたが、引き続きTOP10に3曲を送り込んでいる。
また、初登場の6月20日付から翌27日付の2週間首位を記録したテイラー・スウィフトの「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」は、今週で5週連続の2位をキープ。先週のチャートで自身初のTOP10入りを果たしたステラ・レフティの「ボストン」は、前週の6位から3位に最高位を更新し、今週のTOP4はカントリー・ソングが独占する史上2度目のチャートアクションが展開された。
一度目にカントリー・ソングがTOP4を独占したのは2週前の7月25日付で、以下の4曲がランクインしていた。
1位:エラ・ラングレー「チュージン・テキサス」
2位:テイラー・スウィフト「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」
3位:エラ・ラングレー「ビー・ハー」
4位:エラ・ラングレー&モーガン・ウォーレン「アイ・キャント・ラヴ・ユー・エニモア」
初めてTOP3をカントリー・ソングが独占したのは2023年8月5日付のチャートで、過去3年間では今週を含めて通算9週間、カントリー・ソングがTOP3(およびTOP4)を独占したことがある。
2023年8月5日付
1位:ジェイソン・アルディーン「トライ・ザット・イン・ア・スモール・タウン」
2位:モーガン・ウォーレン「ラスト・ナイト」
3位:ルーク・コムズ「ファスト・カー」
カントリー・ソングが1位から3位、あるいは1位から4位を独占した通算9週間のうち、今週は7月第1週から数えて5週連続の記録となる。
なお、7月24日にはモーガン・ウォーレンの新曲「ビーン・バイ・ユー」がリリースされたため、次週のチャートでは同曲が新たに上位ランクインすることが予想されている。
5月13日付でNo.1デビューを飾ったアリアナ・グランデの「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」は、先週の4位から5位にランクダウンしたが、同曲が収録されるニュー・アルバム『ペタル』が7月31日にリリースされるため、今後の上昇が見込める。
先週、現時点での最高位となる5位にランクインしていたテーム・インパラとBLACKPINKのジェニーによる「ドラキュラ」は、今週6位に順位を下げたが、ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートでは通算29週目、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートでは11週目の首位を獲得した。
先週9位にランクインしていたオリヴィア・ディーンの「ソー・イージー(トゥ・フォール・イン・ラヴ)」(最高5位)は、今週7位に再浮上。「マン・アイ・ニード」(最高2位)は前週8位から9位に順位を下げたが、今週も2曲をTOP10にランクインさせている。
1月から3月にかけて通算3週(非連続)首位を獲得したブルーノ・マーズの「アイ・ジャスト・マイト」は、前週に続き今週も10位にランクイン。R&Bソング・チャートで28週目、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは通算21週目の首位を獲得し、1958年10月に始まったR&B/ヒップホップ・ソング・チャートの歴史において、歴代3位タイの長さとなる大記録を達成した。
なお、同チャートの歴代最長首位記録のTOP2は、いずれも2024年から2025年にかけてケンドリック・ラマーが達成したもので、1位がシザとコラボした「ルーサー」(31週間)、2位が「ノット・ライク・アス」(22週間)となっている。また、2022年から2023年にかけて21週間1位を記録したシザの「キル・ビル」も、今回のブルーノ・マーズと並び歴代3位タイにランクインしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月30日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「チュージン・テキサス」エラ・ラングレー
2位「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」テイラー・スウィフト
3位「ボストン」ステラ・レフティ
4位「アイ・キャント・ラヴ・ユー・エニモア」エラ・ラングレー&モーガン・ウォレン
5位「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」アリアナ・グランデ
6位「ドラキュラ」テーム・インパラ&ジェニー
7位「ソー・イージー(トゥ・フォール・イン・ラヴ)」オリヴィア・ディーン
8位「ビー・ハー」エラ・ラングレー
9位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
10位「アイ・ジャスト・マイト」ブルーノ・マーズ
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