2026/04/17 11:00
芸術家ヨーコ・オノ再評価プロジェクト第4弾となる『シーズン・オブ・グラス』が、新装拡張版45周年記念盤として復刻され、2026年7月17日に発売となる。
ジョン・レノンが凶弾に倒れ、この世を去ってから、わずか7か月後、1981年6月に発売された『シーズン・オブ・グラス』。オリジナル・テープからの最新リマスター+ボーナス・トラック3曲収録したCDは、オリジナルのパッケージ・デザインを再現した日本独自紙ジャケット仕様、未発表写真収録の新規ブックレット付。ボーナス・トラックにはジョンが亡くなった夜に二人で取り組んでいた「ウォーキング・オン・シン・アイス」も収録している。
ソロ5作目となる今作は、当時米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”TOP50入りを果たした。愛、喪失、怒り、恐怖を主題とする誠実で愛情に満ち、時に胸を締めつけられるような過酷な楽曲の数々は彼女自身の体験を容赦なく刻み込み、“プライマル・スクリーム”療法(抑圧された感情やトラウマを「原初的な叫び(プライマル・スクリーム)」として外に解放することで、心の癒やしを図る心理療法)を経て作り上げた、1970年のプラスティック・オノ・バンド名義作『ジョンの魂』『ヨーコの心』と対をなすような作品となっている。
今や悲嘆と喪失を描いた力強い芸術的宣言として広く認められ、ヨーコ・オノの最高傑作の一つと見なされている。ジョンが射殺された12月8日になると、ヨーコは自らのSNSにこの血染めのジョンの眼鏡を映したカバー写真を、その日以降、銃によって命を落とした人の人数とともに投稿し続けている。45周年記念盤のCDとLPにはこの最新版となるポスターが封入される。45年ぶりとなるアナログLPは日本盤は輸入盤国内仕様で数量限定ホワイト・ヴァイナルで発売となる。
ヨーコはインタビューで、「“シーズン・オブ・グラス”は、表現しようとして生まれた作品というより、人生に大きな出来事が起きて、極限状態にあった“私自身”が、そのまま記録されてしまったものだったと思う。ある意味で“プライマル・スクリーム”的な、私にとっては何より切実で、治療的な行為だった。だからこそ、あれほど正直にならざるを得なかった」と話している。
「レコーディング中、感情が込み上げ、声が何度も震え、途切れた。あまりにも生々しくて、アルバムを出すべきではないのでは、とさえ思った。でも、世界にはそれぞれの理由で声を失いかけている人がいると気づいた。私の歌は、“行き場を失った人たちの歌”。ありのままの自分をさらけ出していいのだと、そう思えた」
本作は、「YOKO ONO REISSUE PROJECT(ヨーコ・オノ再評価プロジェクト)」の第4弾としてリリースされる。スタジオ・アルバム全11作からなるソロ作品に焦点を当て、前衛芸術家ヨーコ・オノの音楽活動の再評価を目指すものだ。時代を超えて輝きを放つ作品の“決定版”を提示するという目的のもと、オリジナル・アナログ盤のパッケージを綿密に再現。未発表写真やアーカイヴ資料を徹底的に掘り起こし、適切なキュレーションを施すとともに、音源には最新のリマスタリングが行われている。数十年ぶりにアナログ盤が入手可能となるほか、各作品は史上初の本格的デジタル化も実施されている。
◎リリース情報
アルバム『シーズン・オブ・グラス(45周年記念盤)』
2026/7/17 RELEASE
<CD(完全生産限定盤)>
SICX-214 2,970円(tax incl.)
<LP(完全生産限定盤)>
SIJP-239 4,400円(tax incl.)
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像