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Hi-Fi CAMP ラストオリジナルAL全曲レビュー

解散のHi-Fi CAMP 未来への希望と決意がこの1枚に
2013年3月20日、オフィシャルHPにて『Hi-Fi CAMPを応援して下さった方々へ』(注1)というタイトルの文面で解散を発表した4人組ユニット Hi-Fi CAMP。そんな彼らのラストオリジナルアルバム『LIFE GOES ON』は、全体を通して底抜けに明るい1枚に仕上がっていた。未来への希望、強い決意が詰まった今作の収録曲を紹介しよう。 Billboard JAPAN購入者限定! 抽選で「サイン入りポラ写真」をプレゼント >>
01.1.2.3STEP
外は雲ひとつない晴天、カーテンから射し込む日差しも最高に気持ち良い。そんな初夏の朝に聴きたくなるような爽快チューンをアルバムの1曲目にドロップ。口ずさみやすいキャッチーなメロディで既にライブでの人気も高い同曲は、彼らの新たな音楽人生に明るい光りを照らすことだろう。
02.I am your HERO
空も飛べない、超能力もない、映画みたく人生はうまくいかない。それでも僕が君のヒーローになってみせるよ――。そんな男らしい想いを綴ったKIM(vo)作詞の同曲は、壮大なサウンドスケープが印象的なナンバー。愛する人へのラブソングとも、ファンへのメッセージとも受け取れる楽曲だ。
03.You & Me
アルバム『SUNRISE』(2012月6月リリース)収録曲で初めて作詞に参加したTOSHIRO(DJ)が、一人でリリックを担当。自らを恥ずかしがり屋だと語っていた彼が描く愛する人への真っ直ぐな想いはファン必見で、それを夜の首都高ドライブにぴったりなエレクトロダンスチューンに仕上げている点がおしゃれだ。
04.ワンダフル・ワールド
作詞は「夜空ノムコウ」の作曲者 川村結花とSOYA(vo,MC)が担当。彼の“個人としての可能性を追求したい”という想いからグループは解散することになったのだが、奇しくも同曲はその決意表明とも受け取れるような内容に。新たな道へ進もうとしている人、壁にぶち当たっている人の背中を押すパワフルソングとなっている。
05.夢よりも大事なもの
仙台を拠点に活動する彼らは2011年に東日本大震災を体験し、翌2012年にはモールツアー(注2)を実施。それらの経験を経て“出逢いの大切さ”を学んだからこそ書くことのできた1曲が「夢よりも大事なもの」と言えるだろう。今まで支えてくれた人たちへ、これから出会う人たちへ、そして共に歩んできたメンバーへ、感謝の想いを込めた1曲が完成した。
06.恋の花
儚く散った一つの恋を桜に例えて歌った片想いソングで、加速していく恋心を疾走感溢れる和テイストのデジタルサウンドが表現しているかのよう。作詞を手掛けたKIM(vo)の感情的な歌声と合わさることで切なさが倍増する。ここまで儚く美しい失恋ソングは初めてではないだろうか。
07.YELL TO YOU
「歳を重ねるとどうしても自分の身の丈が見えてきちゃうから、それで落ち込んじゃうときもあって」 これは以前インタビューでKIMが口にした言葉だが、こうした想いも味わってきた彼らの書く応援歌は胸に染み入る。押しつけがましさは一切なく、そっと優しく肩を叩くように届けられるエールの数々。初期の代表曲「一粒大の涙はきっと」「だから一歩前へ踏み出して」を想起させる爽やかな曲調も、5月病に悩まされる今の時期にピッタリだ。
08.STAR☆TRAIN
聴き手を飽きさせぬエッセンスとして、8曲目には“やんちゃな一面”を覗かせた変化球お祭りソングを投入。歌舞伎っぽい掛け声や、鮮やかなホーンセクション、AIBA(key)の美しい鍵盤の音色など、サウンド面でおもいきり遊んでいながら“見え方は自分次第”と歌うブレないメッセージ力の高さはさすが。
09.one story
例えどんなに笑われても いつか笑えるから――。TOSHIRO作詞の同曲は、これから生きていくうえでの強い決意を歌ったシンプルな楽曲。ギターと鍵盤の柔らかなサウンドも耳に心地良く、仕事や学校帰りに聴くことをおすすめする。疲れた心を優しく包み込んでくれるはずだから。
10.恋煩い
作詞を手掛けたSOYAがメインで歌唱している失恋バラード。以前 メンバーから“失恋大使”と命名された彼は「これからもたくさん失恋していきます」と冗談を交えながら、「もっと自分を投影させていきたい」と語っていたが、その言葉通り人気曲「トルケスタニカ」に次ぐリアルな感情の詰まった楽曲となっている。
11.Day By Day
ラストアルバムを締め括る曲は、4人の飾らない素顔と絆の深さが全面に出たハートフルナンバーだ。そこに悲しい要素は1ミリもなく、“人生は続いていく”と笑顔で前を向く彼らの様子が目に浮かぶ。…というのは勝手な憶測であり、キレイ事かもしれないが、歌詞カードに映る4人の笑顔を見ながら同曲を聴いていると、本当にそう思えて仕方がないのだ。
抽選で5名様に「サイン入りポラ写真」をプレゼント!
2013年5月31日(金)までにビルボード・ジャパン・サイトにて5/22(水)発売のラスト・オリジナル・アルバム「LIFE GOES ON」をお買い上げの方の中から、
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※対象商品
・LIFE GOES ON PCCA-3861
注釈1:
大変急ではありますが皆様に報告が御座います。
この度、VoのSOYAが「個人としての可能性を追求したい」という強い希望によりHi-Fi CAMPを脱退する事となりました。
それに伴いメンバー間で何度も話し合いを重ねた結果、「SOYAのいないHi-Fi CAMPはHi-Fi CAMPでは無い」という結論に至り、グループの解散を決意いたしました。
今まで、僕たちを応援してきて下さった方々には突然のご報告になってしまい大変申し訳ございません。
しかし、この決断は新たな音楽人生のスタートをするためのものになります。
これからのメンバーそれぞれの活動をどうか温かく見守って下さい。
5月の全国ツアー、6月4日の仙台LAST LIVEまで、全力で皆様と楽しみたいと思います。
デビューからの5年間、今までHi-Fi CAMPを応援して下さったハイファイスタの皆様、携わって下さった関係者の皆様には心からの感謝の気持ちで一杯です。
本当に、本当にありがとうございました。
Hi-Fi CAMP KIM SOYA TOSHIRO AIBA
※オフィシャルブログから引用
注釈2:
2012年5月13日 仙台・勾当台公園 野外音楽堂でフィナーレを迎えたモールツアーでは、全国47都道府県を車1台で廻り、ライブ&チャリティ企画“わらしべ長者・絆”を実施。この企画は、ライブを開催しながら観客と物々交換を行っていき、最終日に交換した物をオークションへ出品、義援金として東日本大震災の被災地へ寄付するというものだ。
ラストライブ情報
ラストライブ【Hi-Fi CAMP FINAL LIVE】
6月4日(火)仙台darwin
Music Video
んでねBEST
¥5,250(税込)
初回限定盤[PCCA-3862(2CD+DVD)]
2013/07/03 RELEASE
<<収録内容・特典情報はこちら>>
Hi-Fi CAMP『んでねBEST』を購入する
通常盤の詳細・購入はこちら >>
<CD Disc1>
これぞベスト。シングル・コレクションとも呼べるヒット曲だらけの1枚。デビューシングル「キズナ」を含む、タイアップ楽曲満載の全14曲収録予定。
<CD Disc2>※初回限定盤のみ
シングルにしか収録されなかった曲やレアな未発表曲3曲を含む、もうひとつのベストアルバム。全14曲収録予定。
<クリップ集DVD>※初回限定盤のみ
Hi-Fi CAMPメンバーによる解説副音声付きビデオクリップ集。収録曲は後日発表。
<スペシャルブックレット>※初回限定盤のみ
未発表フォト満載。5年間のメンバーの素顔にも会える充実の一冊。
LIFE GOES ON
2013/05/22 RELEASE
PCCA-3861 ¥ 2,571(税込)
Disc01
- 01.1.2.3STEP
- 02.I am your HERO
- 03.You & Me
- 04.ワンダフル・ワールド
- 05.夢よりも大事なもの
- 06.恋の花
- 07.YELL TO YOU
- 08.STAR☆TRAIN
- 09.one story
- 10.恋煩い
- 11.Day By Day
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