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LAVA「前を向かせる12の音楽“12 Positive Music”」プレイリスト

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 2019年7月に、新アルバム『Som do Verde』のリリースを記念した公演をビルボードライブ東京で開催する、DJ/コンポーザー/作曲家/アレンジャーなどとして幅広く活躍するLAVAにインタビュー。前進の色“緑”(Verde)がアルバム・タイトルに含まていれることにちなんで、前を向くための曲を“12 Positive Music”としてセレクトしてもらった。梅雨空で気分が沈みがちな中でも、気分をあげてくれるプレイリストに仕上がっているので、是非チェックしてほしい。

01. Como El Viento feat.Saùl Santolaria - LAVA

 2019年6月19日リリースの新作『Som do Verde』の1曲目収録のリード・トラック。北スペインのビルバオにてユダヤ人ピアニストJoshua Edelmanm、スペイン人ボーカリストのSaùl Santolariaとレコーディングをしました。コーラスにはスペイン人女性ボーカリストのAna GastilariaとLara Sagastizabalが参加してくれています。
「風のように踊り 鉄のようなハートで戦う 喜びの歌を胸に自由に羽ばたく 静けさに身をひそめるよりも私は大地を踏みしめる 最後まで」と歌っています。

02. Lets Live Forever, Love - Roman Andrén

 友人でもあり北欧のデオダードこと、Roman Andrenが放った傑作3rd Album『Juanita&Beyond -Live Studio Sessions』から高揚感溢れるスタジオライブテイクの「Lets Live Forever,Love」を。よくDJでもプレイする曲でもありますし、Romanは僕の前作『4Vida』にも2曲参加してくれています。メロウで洗練されたブラジリアン・クロスオーバーを作らせたら彼の右で出るものはいません。どこかに出かける際のオープ二ングナンバーとしてかなり有効です。

03. Mais uma Vez (Nós Dois) - Ana Carolina & Seu Jorge

 ブラジリアン男女最強タッグによるパワー・ダンスグルーブ。思わず拳が天高く上がります。個人的には男勝りの独特の声を持つAna Carolinaの歌を聞くといつ何時、どこであろうとテンション上がります。世界ポジティブ・デュエットソング第1位です。

04. Last To Know - The Brand New Heavies

 80年代中頃から90年代にかけて世界を飲み込んだ“アシッドジャズ”には多くの前向きな音楽があります。僕の「Aile Alegria」をカバーしてくれたBluey率いるIncognitoもファンキーでポジティブな音楽を作り続けていますが、ここではやはりNever Stopな彼ら、The Brand New Heaviesの1曲「Last To Know」を紹介します。この曲が収録されている『Shelter』は彼らのアルバムの中でも人気の高い作品で、あのパワーソング「You Are The Universe」も入っていますね。ボーカルにQuincy Jonesの秘蔵っ子でもあるSiedah Garrettが参加していることでも話題になりました。このホーンとボーカルのアンサンブルはどこまでも僕をノリノリで前向きさせてくれます。ちなみに7月2日の僕のビルボードライブ東京でのライブにBNHの初代歌姫、N’Dea Davenportが遊びに来てくれるとのことでそれも上がります。

05. Movin’ On - Snow White Blackbird

 2曲同じタイトルの曲を。まずはサマソニにも出演したNYのボーカル・ソウル・バンド、Snow White Blackbirdの「Movin’ On」。現代版EW&FやSly&The Family Stoneとも呼ばれる彼らの極上のソウルナンバーを。

06. Movin’ On feat.JAY - LAVA

 そして僕の新曲 「Movin’ On」です。歌うのは2003年リリースのLAVAミニアルバム『Rhythm&Brazil』収録の「Swing Me Higher」を歌ってくれたフィリピン人男性シンガーJAY。日本を活動の拠点に置く彼もワールドクラスのボーカリストのひとりです。実は僕とJAYが同じ歳。2003年以降連絡をとっていなかったのですが、知らずに彼のオリジナル曲を選曲で使っていてびっくり。すぐさま連絡して今回のアルバムで最もソウル寄りなナンバー「Movin’ On」をJAYに歌ってもらうことにしました。
「昨日にさよならして前へ進もう」まさにポジティブ!

07. Walking On - Steve Wiinwood

 “Movie On”のお次は“Waking On”。ご存知Steve Wiinwoodの傑作アルバム『About Time』より、パーカッシブでファンキーなラテンチューン。彼のプレイするオルガンが昔から好きで、常に前向きなグルーブを感じます。このアルバム全体がポジティブなオーラに包まれていますが、「Waking On」は特に腰にくる、そして自ずとエンジンのかかる1曲。さりげなく押し付けがましくなく「歩き続けろ」と歌うところに説得力を感じます。この声ですから「Back In the High Life Again」のような男のいじけ的な曲もいいんですが。

08. My Ever Changing Moods - The Style Council

 僕を最も前に向かわせる声を持った男、それはPaul Wellerです。中学生で初めて聞いたThe Jamの音楽。今でも心の奥にその影響は残り続けています。パンクが持つ「怒り」からロックの持つ「感情」にサウンドも含め変わっていったPaul Wellerは今でも僕のヒーロです。あえてこのポップで明るく爽やかなスタカンの代表曲を選んだ理由は歌詞です。
「つらいこともすっかり回復して 落ち着いた気分なんて言われるけど 僕にはそんな素敵な時が訪れたなんで早すぎる 孤独の前の静けさ 突風の後の微風 僕たちは一緒に生きていきたい 今はそんな思いばかりだ」なんとかしたいがどうにもならない、でももがき続けるといった若者らしい気持ちを見事に表現しています。あー、強烈にかっこいい。

09. Hold On - Maysa

 Maysa (Maysa Leak)はIncognitonを代表するボーカリストでもあり、自身でも1995年以降コンスタントにアルバムをリリースし続け、ジャズ/R&Bのフィールドでも絶大なる人気を誇る女性シンガー・ソングライター。前半の美しいミドル・テンポから中盤からラストにかけてのラテン・サウンドへとアレンジされていく中、「Hold On」と繰り返されるコーラスとMaysaのパワフルなボーカル・スタイルに、未来へとしがみつくための大きな力をもらえます。

10. Enjoy the Silence - Depeche Mode

 少し変わり種を。Depeche ModeはU2と同じく息の長い言わずと知れたイギリスを代表するバンドです。結成されたのは僕が中学2年生の時だから38年ぐらいは活動してるんです。それだけでも凄いことです。このヒットシングル「Enjoy the Silence」は前を向くようなタイプの曲ではないし、歌詞も内向的で暗いです。ではなぜ選んだのか?それはMartin Goreの弾く曲間のギターが僕を相当前へと向かわせるリフだからです。誰でも弾ける簡単なメロディーですが本当によくできています。そして後半、そのリフがオクターブ上がるところはもっと上がる!僕がジムで走る時のリピート・ソングでもあります。何キロでも走れる気がしてきます。

11. Calm After the Storm - The Common Linnets

 The Common LinnetsはIlse DeLangeとWaylonの男女ふたりからなるオランダのカントリー・デュオで、この作品がデビュー作です。北欧出身の彼らが作るアメリカナイズされた淡い炎のような音楽がなぜか僕の心を揺さぶり離しません。リード・シングルとなった「Calm After the Storm」はまるでCowboy Junkiesのようなダークな雰囲気を持ったオルタナ・フオークですが、沸々と淡々と「嵐の後にあなたを想う」と歌う歌詞とサウンドは僕に何度もプレイ・ボタンを押させます。大声よりも囁かれると耳を向けます。熱い1曲です。

12. 虹の旅人 feat.HOZE - LAVA

 最後を飾るのは新作『Som do Verde』のラストソング、「虹の旅人」です。東急ハンズの企画アルバム『Herat AND Soul』で2曲歌ってもらった日本人男性ボーカルHOZEを起用しました。LAVAでは2曲目になる日本語の曲です。
「柔らかく果てしのない夢へ近づく 俺は虹の旅人 涙のかけら集め ミツバチたちの声に耳を向ければ かすかに輝きだす 再び生きる 心に響く音が 世界を結ぶ Ah 震える この魂 さあ 目を覚まそう」
新たなる命を得た男の旅の歌です。

Billboard JAPANのApple Musicプレイリストはこちらから>>>

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