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【再掲】特集:小柳 ゆき~圧倒的な歌唱力を持つ、実力派歌姫

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 パワフルで情感豊かなスーパー・ヴォイス。数ある日本のディーバの中でも、小柳ゆきは圧倒的な歌唱力を持つ存在の筆頭だ。恒例のビルボードライブ公演がまもなくスタートする今こそ、彼女のキャリアを振り返ってみたい。

>>>YUKI KOYANAGI THE LUXURY 2017 プレイリスト

CD
▲「あなたのキスを
数えましょう」

 小柳ゆきは埼玉県生まれ。音楽好きだった5歳上の姉の影響を受けて、歌うことに興味を持ち始める。小学生の頃は歌謡曲やJ-POP中心ではあったが、その後ホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリーといった洋楽にも惹かれ、徐々にこういった女性R&Bの楽曲を好んで歌うようになった。12歳のときに「コロムビア歌謡曲新人歌手オーディション」に出場したところ、大黒摩季の「永遠の夢に向かって」を歌って全国決勝大会にまで勝ち進んだ。この結果を受けて音楽事務所から誘いを受けるが、学業や部活動に没頭していたこともありいったん断るが、その後も再び誘いを受けたことで歌手への道を真剣に考え始め、高校に在学しながら1年間にわたってヴォーカルレッスンとデモテープの制作に入った。

 1999年9月、現役高校生シンガーとしてワーナー・ミュージックからのデビューが決定。ファースト・シングル「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」で待望のリリースを果たした。テレビやCMのタイアップ効果もあってじわじわと売れ続け、最終的には70万枚を超えるセールスを記録。新人とは思えないパワフルで表現力豊かな歌声は、当時のJ-POPシーンに大きなインパクトを与えた。

CD
▲『FREEDOM』

 その年の10月には早くも2作目のシングル「fairyland」をリリースし、11月にはこれらを含むファースト・アルバム『FREEDOM』を発表。中崎英也をメイン・ソングライターに据えて大人っぽい楽曲を揃えた作品で、小柳自身の作詞も含めてダンサブルなナンバーからバラードまでしっかりと表現。その歌の上手さから、“和製マライア・キャリー”という評価も囁かれるようになった。

 翌2000年の3月に高校を卒業したことで、歌手活動を本格化。4月にはシングル「愛情」をリリース。バラードだったデビュー曲とはまったく違うエッジの効いたアップテンポのナンバーは、彼女のシンガーとしての魅力をさらに浮き立たせていた。そして、決定的な評価をモノにしたのが、7月に発表した5枚目のシングル「be alive」だ。感情を抑えめにした表現がさらに大人っぽい印象を与えるミディアム・バラードで、カネボウのCMタイアップ効果もあって大ヒット。ついに初のチャート1位を獲得した。

 2000年の5月には洋楽カヴァー・アルバム『Koyanagi the Covers PRODUCT 1』をリリース。キャロル・キング、ジャーニー、サイモン&ガーファンクルといった本格的な選曲で、その圧倒的な歌唱力を見せつけた。また、8月にはオリジナル・セカンド・アルバム『EXPANSION』を発表。こちらは原一博がメイン・ソングライターとなり、さらに実力派シンガーをアピールする内容となった。この年の年末には、「be alive」が日本有線大賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも初出場し、国民的シンガーとしてお茶の間にまで彼女の歌声は浸透していった。



▲ 「be alive ~そのままの君でいて~feat. Soulja」

CD
▲『my all..』

 デビュー3年目となった2001年も、コンスタントに作品をリリースしていく。CMソングとなったラテン・ソウル風のダンス・チューン「DEEP DEEP」(2001年4月)、本格的なR&Bミディアム・メロウ・チューンの「my all..」(2001年6月)、TBS系ドラマ『恋を何年休んでますか』の主題歌としてヒットしたバラード・ナンバー「remain~心の鍵」(2001年11月)といったシングル・ヒットを連発。この年の5月にリリースされたサード・アルバム『my all..』も高い評価を得た。

 その後も、キュートな魅力を引き出した「Lovin' you」(2002年10月)、ザ・ピーナッツのカヴァー「恋のフーガ」(2003年8月)、日本テレビ系ドラマ『警視庁鑑識班2004』のタイアップとなったバラード「Love knot ~愛の絆~」(2004年1月)、夢に向かう人に向けた応援歌「Fair Wind」(2006年5月)と佳曲をリリースし続けたが、思うようにセールスが伸びず悩むことになる。



▲ 「悲しみがとまらない」稲垣潤一 & 小柳ゆき


 しかし、2008年にはユニバーサルミュージックへ移籍して気分一新。Yuki-K名義でエイミー・ワインハウスの「Rehab」をカヴァーしたり、稲垣潤一とのデュエットで「悲しみがとまらない」を歌うなど、徐々にかつての天才女子校生シンガーから、大人の実力派シンガーへと移行していった。2014年にはピーボ・ブライソンとのデュエット・シングル「Here For You」を発表したのも洋楽ファンには大きな話題となった。



▲ 「ひまわり」


 リリース数は減ったとはいえ、この数年はライヴ活動に力を入れており、デビュー当初のようなダンサブルなステージだけでなく、アコースティック・セットも対応できるところはさすがだ。2012年1月にはニューヨークのカーネギー・ホールでコンサートを行い喝采を浴びた。また、同年の秋にはミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』にも出演するなど、その歌声を生かして活動の幅を広げている。

 ビルボードライブでの公演もすっかり定番となり、今年は東京4日間、大阪4日間、合計8日間に拡大。アンコールでは予定外の楽曲を歌うシーンなどもあり、毎回彼女のパフォーマーとしての魅力が間近で楽しめるセットになっている。今年はどんなすてきなドラマを見せてくれるのかを楽しみにしたい。

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