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プリザヴェーション・ホール・ジャズ・バンド来日直前インタビュー ~ニューオリンズとキューバの結びつきが生んだ最新作を語る。



 1960年代、老舗ライヴ・スポット「プリザヴェーション・ホール」の専属バンドとして誕生し、今なおその伝統と進化を体現し続けているハウスバンド、プリザヴェーション・ホール・ジャズ・バンド。これまでにフェスへの出演などで、ここ日本のリスナーにもアピールしてきた彼らが、TVオン・ザ・レディオのデヴィッド・シーテックをプロデューサーに迎えた最新アルバム『ソー・イット・イズ』を携えて、8月に東阪来日公演を行う。新作は近年バンドが深めてきたキューバ音楽との関係性がインスピレーションになったという意欲作。待望の来日を前に、バンドの中心的な存在であるチャーリー・ガブリエルにインタビューを実施した。新作の背景はもちろん、音楽へのどこまでも真摯で深い愛情が感じられる言葉に、ぜひ注目して欲しい。
※チャーリー・ガブリエルはアーティストの健康上の理由により、来日キャンセルとなりました。

アフリカのリズムとスペインのメロディから全てが来ている

――『ソー・イット・イズ』はキューバ訪問がきっかけでできた作品だと聞きました。そのキューバで受けた体験の中で特に印象に残っている体験を教えてください。


▲『ソー・イット・イズ』

チャーリー・ガブリエル:キューバはある意味ニューオーリンズみたいなところなんだ。すべてはハバネラ・ミュージック(habanera music)に遡る(※編集部注:「キューバ風コントラダンス」とも呼ばれる)。アフリカのリズムとスペインのメロディを組み合わせたものだ。ハバネラ・ミュージックから、サンバ、ビギン、チャチャ、ボレロといった様々なリズムが生まれた。基本的にはみんなこういうリズムからきているね。♪ア、ア、ア、エ、エ♪(口でリズムをとる)みたいな感じだね。これがリズムの基本なんだ。キューバではそのリズムからボレロが生まれた。♪ア、ア、ア、ア♪(口でリズムをとる)という感じだ。もっと遡ると9世紀にアフリカ人がスペインを征服して、スペインを600年間支配したところから始まる。その間に音楽的にも交流があった訳だけど、その後カリブ海にもその音楽が伝わっていった。そしてキューバに辿り着いたとき、キューバ人はハバネラからボレロを生み出したんだ。ニューオーリンズに辿り着いたとき、私たちはハバネラからジャズというアメリカの芸術様式を生み出した。だからキューバの音楽とニューオーリンズの音楽は似ているんだ。


▲San Pascual Bailon(記録上、最も古いキューバ風コントラダンスとされる)

チャーリー:2015年にキューバを訪れたとき私たちが気づいたのは、私たちがやっているある曲がキューバでは違う名前で呼ばれていたりするんだ。そんな感じで、キューバで演奏されている音楽と、私たちがニューオーリンズでやっている音楽がとても似ていたんだ。

――現地のミュージシャンと交流があったのでしょうか。

チャーリー:勿論さ。キューバでは現地の学校を訪問したんだ。楽器をやっている若い子たちに会ったよ。キューバにはわくわくするくらいいい若いミュージシャンがいるんだ。とても上手でね。その子たちと一緒に演奏したよ。その後その子たちもニューオーリンズに来てそこでも一緒に演奏したんだ。今は交流プログラムを行っているんだ。

――向こうもアメリカに来てあなた方と一緒に演奏したんですね。

チャーリー:そう。2016年に来て、今年も来るんじゃないかな。キューバから来たミュージシャンがニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルに出たこともあったし、私たちがキューバのフェスティヴァルに出たこともあったんだ。そんな感じで、音楽的なコミュニケーションを行っているよ。キューバはハバネラのリズムからボレロを生み出した。彼らのリズムは♪バ、バ、バ、…♪(口でリズムをとる)という感じで、私たちは♪バ、バ、バ、…♪(口でリズムをとる。同じような感じだが少しだけ違う)と、ジャズというアメリカの音楽様式を生み出したんだ。


▲キューバン・ジャズ・ピアニスト、アロルド・ロペス・ヌッサとPHJBの共演映像

――ジャズとキューバの音楽は生き別れた双子みたいなものなんでしょうか。

チャーリー:そういう訳じゃなくて、私が今、君に説明しようとしているのは、すべてのリズムが、ハバネラという、9世紀まで遡るアフリカのリズムとスペインのメロディの融合からきているということなんだ。ハバネラはボレロ、ビギン、チャチャなんかを生み出した。ワルツやマーチ以外はハバネラから来ているんだ。カリブ海の文化はみんなハバネラのリズムから、それぞれのリズムを生み出そうとした。分かるね?私たち(アメリカ人)もハバネラから音楽を生み出して、キューバでもハバネラから音楽が生まれた。他の国でもきっと何かが生まれただろう。ブラジルとかね。みんな大元はひとつなんだ。

――みんなアフリカが起源になっているということですよね?

チャーリー:アフリカのリズムだ。そしてスペインのメロディ。みんなそこから来ているんだ。9世紀まで遡ることができる。

――ニューオーリンズ=ルイジアナは重要な港町で昔から、ヨーロッパだけでなく、フランス領のカリブ海の国からも人が来ていて、彼らと交流したことで、カリブのラテンの要素が文化の中にも入り込んでいると言われていますよね。

チャーリー:それはそうさ。ニューオーリンズはアメリカ最大の港町だったから、すべてのものがニューオーリンズに集まっていたんだ。ガンボみたいなものさ。

――ニューオーリンズで活動していて、音楽以外にも文化のミクスチャーを感じることはありますか。ガンボなんかはいい例だと思うんですが。

チャーリー:食べ物がそうだね。だからニューオーリンズにはすてきな店が沢山あるんだ。ニューオーリンズに1年暮らして、毎日違うレストランに行ってごらん。どこも本当に美味しいから。

――カリブの影響を受けた食べ物も色々あるんでしょうか。

チャーリー:ああ。カリブにインスパイアされた料理もあればイタリアにインスパイアされた料理もあるし…誰もがニューオーリンズの文化にインプットをしてくれた。貢献してくれたんだ。音楽にも、環境にも、人々にもね。

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たったひとつの音に、その人の人生すべてが集約される

――PHJBはこれまでもずっとニューオーリンズの音楽をやっていたので、PHJBの音楽にはキューバ音楽の要素は入っていたと思います。『So it is』で敢えてキューバ音楽をやってみて気付いたことがあれば教えてください。

チャーリー:いや…そう考えることには違和感があるな。確かに私たちがやってきたこととキューバ音楽に似たところはあると思う。でもニューオーリンズで生まれたのは全く新しいものだからね。アメリカの音楽様式だ。ジャズというのは芸術様式なんだ。ニューオーリンズで生まれたものが国宝(national treasure)になって、芸術様式になった。

ジャズを国宝として認めたのは、ジョン・コニャーズ(John Conyers)という人だった。デトロイト出身の下院議員でね。ジャズがこの国で生まれた唯一の芸術様式だと認めたんだ。他はすべて他の国から来ているとね。他の芸術様式はもっと古くからある国で生まれたものだけど、これはニューオーリンズで生まれたものなんだ。それはアメリカン・ジャズ。


▲19世紀のキューバン・ボレロ「TRISTEZAS」のVAYOによるカヴァー(2008年)

チャーリー:キューバはボレロを生み出したけどね。…1920年にニューオーリンズで演奏されていた曲は、アメリカ人ミュージシャンが作り出したもので、2017年にはその同じ曲が“トラディショナルな曲”という意味合いでプレイされている。でも演奏する人が違うと、全く新しいものが生まれるんだ。それは画家が手に筆を持ってキャンバスと向き合って絵を描くようなものだ。ミュージシャンはインプロヴィゼーションを行うことによって、1920年に演奏されていた曲から新しい絵を描き出すんだ。解るね?そうすることによって、音楽が新しく活き活きとしたものであり続ける。それがアメリカの伝統的な音楽様式なんだ。

そして私たちが何をしたかというと、門戸を開いたんだ。アメリカの他の音楽様式、例えばブルーグラスやロックンロール、何でもいいんだが…大切なのは音楽そのものだから何と呼んでも構わないと思うけれど、そういうのもニューオーリンズから派生していった。

――ニューオーリンズで生まれた音楽にキューバ音楽の要素を見いだされることはありますか。

チャーリー:要素はあると思うね。起源はどこかにあるはずだから。一夜にして生まれるものでもないしね。私が聞いたところによると、17世紀の音楽の要素が19世紀の音楽にも見られるらしい。昔の人々の中に生きてきたものを、次の世代の人々がキャッチして活かしていくんだ。思うに、まだ聞かれていいない未来のサウンドも、この世界のどこかにその片鱗があるんじゃないかな。

音楽は人を人間らしくしてくれるし、共感を呼び起こしてくれる。真実という概念を教えてくれるし、知識も与えてくれる。人を人にするあらゆるものを与えてくれるんだ。数学も歴史も全部音楽と絡み合っている。

――この作品のなかにある“新鮮さ”みたいなものを言葉にすることはできますか?

チャーリー:そうだね…とてもシンプルな話だよ。音楽的な会話というのは、今私たちが話しているのと同じようなものだと思う。ホーンを手にするたびに…いや、どんな楽器でもいいな。…楽器を手にするたびに、何か新しいもの、今までとは違うものを作ろうとしているんだ。人は毎日違う人間になるものだからね。昨日の自分と今日の自分は同じじゃないんだ。だから、「その日の自分」というのがあるんだな。

こういう風に言ってみようか。自分のすべて…それまでの人生で自分がやってきたこと、達成してきたことのすべてが、ひとつの音を吹くときに表れるんだ。たったひとつの音だ。たったひとつの音に、その人の人生すべてが集約される。いいことも、悪いことも、その人のすべてがホーンの音に込められるんだ。その人が出す音は、その人の身体の延長線上にある。その人の臓器みたいなものでね。ホーンは、演奏する人がいなければ何の意味もなさない。その人が吹くことによって、その人自身になるんだ。その人の感情のすべて、人生のすべてが、たったひとつの音に込められている。


▲Preservation Hall Jazz Band - Full Performance (Live on KEXP)

――ひとつの音にその人のすべてが詰まっているのですね。過去、現在、もしかしたら未来までも。

チャーリー:その通りさ。その瞬間にね。その瞬間に、その人の人生、経験、何もかもが出てくる。まるで自分の臓器がひとつ増えたかのように。ホーンというのはその人の臓器の延長線上にあるものなんだ。

――なるほど、だから新鮮さが感じられるんですね。もしかしたら、アルバムは既に完成しているけれど、収録曲は今も進化し続けているのかも知れませんね。あなた方が1音吹くごとに。

チャーリー:そういうことだね。毎日1音吹くごとに、その曲には新しい命が吹き込まれるんだ。明日の自分は今日と同じではないからね。今日を生きる。そして今日が終わる。そしてもしラッキーなことに次の日も生きることができたら、また新しい命を吹き込むのさ。人間は生きて死ぬものだからね!(笑)

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  2. デヴィッド・シーテック(TVオン・ザ・レディオ)との創作について
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デヴィッド・シーテック(TVオン・ザ・レディオ)との創作について

――すごくインスピレーションを受けるお言葉です。私はミュージシャンではありませんけれど、今おっしゃったことは音楽だけでなく人生全般に言えることですよね。

チャーリー:そうさ。人生で起こることのすべてはその人自身の一部なんだ。そして表現というのは、それが音楽であっても、人生の一部が表れているものだからね。

だからブルースが存在するんだ。悲しいブルースもあればハッピーなブルースもあるし、スピリチュアルなブルースもある。それぞれが人生を理解するきっかけをあたえてくれるんだ。私は7歳のときからそういうことを身をもって学んできた。その頃からずっと演奏活動を続けているからね。私たちは奴隷時代にスピリチュアルなブルースをやっていた。黒人たちは奴隷時代に苦難を味わいながらそういう音楽に救われてきたんだ。スピリチュアルな音楽というのは神への賛辞を歌っている。イエス・キリスト、そして創造主にね。綿を紡ぎながらそういう歌を歌うことによって、スピリットを維持してきたんだ。解るね?

その後1865年に奴隷制度が廃止になった。リンカーンが奴隷を解放したんだ。そうすると同じ賛歌が…スピリチュアル・ブルースに変化がもたらされた。例えば「Just A Closer Walk With Thee」。奴隷が解放されたことによって、同じ曲がアップテンポになって、生き残った者たちの幸せが歌われるようになった。

「Just A Closer Walk With Thee」はコードも変わったんだ。♪~(歌う)~♪それがコードやメロディが変わったことによってこうなった。♪(歌う)Something you got(口でリズムをとる。ビバップ的な感じ) and make me work all day, just a closer walk with thee…♪今のは同じ曲だけどメロディが違うんだ。アップテンポになってね。解るね?♪(歌う)Something you got, and make me work all day♪そうして賛歌だったものがブルースになっていったんだ。もともとはスピリチュアル・ブルースだったんだね。…しゃべりすぎたな(笑)。


▲「Just a Closer Walk with Thee」の最も古い録音とされるSelah Jubilee Singers版

――ところでアルバムに話を戻しますが、プロデューサーを務めたTVオン・ザ・レディオのデヴィッド・シーテックについて聞かせてください。


▲『ザッツ・イット!』

チャーリー:ベン・ジャフィが取り計らってくれた。ベンはこのバンドの要でね。ベンがデヴィッドと昔からの友人だったこともあって、今回起用されることになった。彼はこのバンドのリーダーとして色々取りまとめてくれるんだ。ベンと私は曲を一緒に書く。彼はベース、私はサックスを担当しているけれど、音楽的にとても相性がいいんだ。ただ、プロデューサーを決めたのは私じゃない。これの前に『ザッツ・イット!』(2013年)というアルバムがある。私たちが初めてオリジナル曲で作ったアルバムだ。ベンはそれをジム・ジェームズと作った。だから彼はプロデューサーの選び方を心得ている。私は門外漢だけどね(笑)。

私とベンは曲を一緒に書いてバンドの他のメンバーに持っていく。そうすると他のメンバーが洞察を与えてくれて、色々インプットしてくれるんだ。そうして、目指したいものに近づけていく。

――デヴィッドとの作業はいかがでしたか。彼はどのように今回の音作りに貢献したと思われますか。

チャーリー:そうだな…このバンドが生まれたのは1960年代に遡る。ベンは生まれた頃からプリザヴェーション・ホール・ジャズ・バンドのツアーについて回っていたから、このバンドの音楽と一緒に育ってきたんだ。そして父親からこのバンドを受け継いで、今も進化させている。

デヴィッドは他の様々な音楽に接してきた。ベンはこの音楽に接して育ってきた。そんなふたりだけど、何らかの共通点があるんだ。ジム・ジェームズと相性が良かったのと同じように、ベンとデヴィッドもその共通点のおかげでとても相性が良かったと思うよ。

――あなた方やこの音楽に対するリスペクトがあったんでしょうね。あなた方の個性を尊重し、なおかつさらに際立たせるような役を務めたということでしょうか。

チャーリー:そうだね。会話の中で、ここはこうした方がいいかも知れない、こっちはこうしてみよう、なんて話をしてくれた。ただ、基本的には私とベンで作った音楽なんだ。


▲TV On The Radio - Will Do(2011年)

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音楽は人間を人間らしくしてくれる

――PHJBはコーチェラのような大型のフェスティヴァルのステージでも観客を圧倒できるバンドだと思います。日本でもフェスに出演されましたし、もうすぐジャズ&ヘリテージやボナルーもありますしね。その一方で、ニューオーリンズのホールのような親密な場所でも演奏していると思います。

チャーリー:オーディエンスに10人、または5人いたとしよう。でも私たちが演奏するときのエネルギーは、1000人の前でやるときと同じなんだ。1人を喜ばせるのも、1000人を喜ばせるのも、エネルギーは同じ。そういうことさ。オーディエンスから受けるエネルギーもそうだし、自分から発散されるエネルギーも同じなんだ。言い換えれば、100%の力でプレイするということだ。1000人の前だろうと、5人の前だろうとね。使うエネルギーの量は同じ。そう考えている。そしてその実感を演奏しながら得るんだ。もし100%出しているような実感がなかったら、それは自分のやるべきことをちゃんとやっていないということだね。音楽が人の耳に届く前に聴き手が感じるものというのがある。それを感じてもらえたら、音を聴いてもらえる。大きな音を出す必要はないんだ。解るね?やる曲はソフトなものでもいいんだ。♪ダ、ダ、ダ、ダ、ダ…♪(口でリズムをとる。柔らかな口調)と聞こえてきたら、身体でそれを感じることができる。それが引き金になって、心や頭を支配するんだ。いくら大きな音でプレイしたとしても、聴き手が何も感じることができなかったら、聴く耳を持ってもらえないからね。何かを感じたときに初めて聴いてくれるんだ。

――会場の大きさによってセットリストを変えるとか、そういうことはされますか。

チャーリー:そういうのも100%の力を出すことの一環だよ。オーディエンスに合わせてレパートリーを変える。プロのミュージシャンだったら、オーディエンスのひとりひとりに届くようにレパートリーを調整するんだ。それはやらなければならない。丸い穴に四角い蓋をすることはできないからね。(笑)オーディエンスをしっかり見て、どんなタイプのオーディエンスなのかを見極める。どんなタイプの人たちが観に来てくれているかが分かったら、彼らに伝わるようにするにはどうしたらいいのかを考えてレパートリーを調整するんだ。この人たちにはこういうものを少し。あの人たちにはこういうものを少し、といった具合にね。それは常に念頭に置いておかなければいけないんだ。同じことをどこでもやるわけにはいかないし、私も同じことをやり続けるのは好きではないからね。どんな形であれ、オーディエンスに届くようにすることが大事なんだ。


▲Preservation Hall Jazz Band - Santiago (Live from One Eyed Jacks)

――テクニカルにはレパートリーを変えたりして工夫はするけれど、スピリチュアルにはいつも一貫しているということですね。自分のすべてを出すと。それが可能である限り、オーディエンスに届くことができると。

チャーリー:そうだね。…演奏をするというのはマジックを生み出すことだ。音楽はマジックだから、演奏しながら何が起こるか分からない。でもそのマジックを全員に効くようにするために努力するんだ。私たちがしようとしているのはそういうことさ。

――キューバとの国交が復活して、アメリカとキューバの関係が変わってくることで、音楽的にもいい影響が出てくると思いますが、それについては何か予感や兆候を感じていますか?

チャーリー:勿論感じるよ。どこの音楽というより、音楽は人間を人間らしくしてくれる。交流が生まれたことによって共感が生まれて、いい関係が築かれていくんだ。そして愛情も生まれていく。音楽に愛がもっと満ちていくんだ。音楽は素晴らしいよ。もし音楽のように生きることができたら、人間は全員が愛し合うことができると思うね。

――キューバとアメリカの人々の間にも共感が生まれて、共通点が増えているんですね。

チャーリー:そうさ。今までよりもずっと多くなっているよ。みんなが分かち合えるものができているんだ。音楽は愛だ。獰猛なトラがいたとしても、そのトラにいい音楽を聴かせれば、大人しくなってくれる(笑)。猛獣だって穏やかな気分にすることができる、そういうことさ。

――そして今年はまた日本にも来られますね。

チャーリー:私から日本のファンに伝えたいのは、…まずどこかに腰を下ろして、リラックスして、このアルバムをかけて、コーヒーでもお茶でも好きな飲み物を用意して、ゆったりと聴いてほしいということだね。そうしたら癒されると思うし、私たちが込めた愛情のすべてを演奏時間の中で感じ取ってもらえると思う。日本の皆さんにピース&ラヴを!

――すてきなお言葉をありがとうございます。日本にいらっしゃる頃には私たちも踊り出す準備をしておきますね。

チャーリー:ありがとう!とても楽しみにしているよ。ピース&ラヴを!


▲PHJB。一番右がチャーリー。

プリザヴェーション・ホール・ジャズ・バンド「ソー・イット・イズ」

ソー・イット・イズ

2017/05/10 RELEASE
SICP-5307 ¥ 2,376(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.ソー・イット・イズ
  2. 02.サンティアゴ
  3. 03.イノセンス
  4. 04.ラ・マランガ
  5. 05.コンヴァージェンス
  6. 06.ワンハンドレッド・ファイアーズ
  7. 07.マッド
  8. 08.ハイヤー・グラウンド (ライヴ) (日本盤ボーナス・トラック)
  9. 09.ザッツ・イット! (ライヴ) (日本盤ボーナス・トラック)

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