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ビーニ・マン来日直前インタビュー

ビーニ・マン来日直前インタビュー

 そのキャリアが証明する偉大なる“キング・オブ・ザ・ダンスホール”、ビーニ・マンが8月に来日決定!生バンドをバックに、骨太のジャマイカン・サウンドをビルボードライブで響かせる。 わずか10歳の時、本国ジャマイカでアルバム・デビューを果たしたビーニ・マン。アメリカ進出後は、2000年の『Art and Life』で、全米レゲエ・アルバム・チャート1位とグラミー賞の「最優秀レゲエ・アルバム賞」を獲得した。ワイクリフ・ジョンやジャネット・ジャクソン、ニッキー・ミナージュ等、錚々たるアーティストともこれまでに共演。近年はドレイクの最新作『Views』への参加や、新作アルバムの噂など話題を振りまきつつ、ライブ活動や新曲の発表を行っている。勢いの止まることのない“キング・オブ・ザ・ダンスホール”の来日公演を直前に控えインタビューを敢行!ビーニ・マンの今までとこれからについて語ってくれた。

小さい頃から世界的なスーパースターになると思ってたよ。


▲ビーニ・マン

−−まずはあなたの音楽バックグラウンドからお聞かせください。5歳の頃、叔父のSydney Knowlesの影響で音楽を始めたそうですが、彼からはどんなことを教わったのですか?

ビーニ・マン:俺の音楽のバックグラウンドは無線帯域で始まったよ。「アー!」っていうクレイジーな感じの叫び声が初めての歌かな。(笑)まあもう知ってる通り、叔父のSydney Knowlesはジミー・クリフのパーカッション担当だったんだけど、彼の影響で音楽を始めたいと思ったんだ。叔父たちがツアーから帰ってくると、いつも家には自分にとってのスーパースターだった大御所のプロデューサーとかシンガーたちが来てたからね。その環境が音楽を運んできてくれたし、音楽を始めたいと思わせたきっかけになったよ。実の叔父がその環境を作ってくれたから本当に5歳から音楽を始められたんだ。

−−その後Bunny Leeのプロデュースでデビュー・アルバムをリリースしましたが、Bunny Leeは当時10歳のあなたをどのようにプロデュースしたのでしょうか?覚えていらっしゃいますか?

ビーニ・マン:Bunny LeeとはKing Jammyのスタジオで会ったんだよ。当時、King Jammyのスタジオがガバメントハウスにあった時だね。2ベッドルームの部屋で、地下にサウンドチェックの機材とかマイクもミキサーもあってさ。実は、Bunny Leeと会ったときは、King Jammyのための曲をレコーディングしようと思ってたんだよ。ちょうどその時に、Bunny Leeがスタジオにいてね。それで俺がビートとDJを始めて、ビートやって、歌って、ビートしてってゆうのを繰り返して、アルバムを制作していったんだ。それで、叔父がツアーでヨーロッパやアフリカを回ってたときにイギリスに寄ってアルバムのコピーを作ったって感じかな。

−−そのころからプロのアーティストになることを意識していたのですか?

ビーニ・マン:そうだな、10歳のときにはアルバムを作っていたし、5歳のときから本格的に音楽を始めたからね。小さい頃から世界的なスーパースターになると思ってたよ。まあでも初めからプロフェッショナルじゃなくてもスターにはなれると思うんだ。

▲デビュー曲「Too Fancy」


−−幼少期はどんな音楽を聴いていましたか?

ビーニ・マン:小さい頃からレゲエ、ダンスホール、キリスト教やラスタに関連する音楽をよく聞いてたよ、ゴスペルとかね。ほとんどのゴスペルシンガーもゴスペルの歌も知ってると思う。もちろん、ジミー・クリフやボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、Black Uhuru、Derrick "Duckie" Simpson(Black Uhuruのオリジナル・メンバー)とかのレゲエも聞いてたよ。

−−”Beenie Man”と名付けたのは誰ですか?

ビーニ・マン:“ビーニ・マン”っていう名前は周りの人からつけてもらったんだよ。子供の頃のあだ名はディーンだったんだ、だから歌手としての名前はパパ・ディーンにしようと思ってたんだけど、祖父が“ビーニ・マン”の名前を気に入ってて。子供の頃の俺は、常に何がどうなってるのかっていうことに関心があって、他の人が気にするような話題、例えば誰が次のマーヴィン・ゲイになるのかとかそういうのを知りたいって思うような子供ではなかった。それよりも自分自身が10歳になったら何が起こってるのか。15歳になったらどうなってるのかって事の方に興味があったんだ。子供ながらに人から聞いた話だけで、人生は送れないと思ってたんだよ。ギターを渡したらギターを燃やしちゃったり、銃を渡したら銃で打ったり、そんな罪を犯して捕まったりしてしまう人もいるけど、俺はちゃんとした教育が必要だと感じて勉強しなくちゃと思ったんだ。賢く生きていくためにも。だからビーニ・マンとして自分の世代の中で最初にアメリカに渡って、そういったことを学んで、それでジャマイカに戻ってこようと思ったんだ。まあだから俺は、自分のための時間が好きだし、子供の頃みたいに自分の事を第一に考えながらビーニ・マンとしてやっていきたいと思ってるよ。

▲「King of the Dancehall」


−−これまで20枚近くのアルバムをリリースしていますが、音楽を作る原動力はなんでしょうか?また、普段どのようにして曲をつくっているのですか?

ビーニ・マン:ファンのおかげだと思っているよ。ファンが音楽を作るモチベーションになってるんだ。ファンが喜んでくれる音楽を作ることに自分も喜びを覚えるし、ファンをもっと喜ばせたいからもっとアルバムや曲を作ろうと思うから続けていけてるんだ。良い曲を聴いてもらいたいから良い曲を作る。その繰り返しで曲作りをしてるよ。そこに良い素材と必要なものが揃っていたら、それらを組み合わせて作るってだけさ。

−−自身のキャリアの中でハイライトとなる作品はなんですか?

ビーニ・マン:『Many Moods Of Moses』

−−これまでのキャリアで一番のチャレンジは?

ビーニ・マン:自分に注目してもらうこと。

−−『Art and Life』ではグラミー賞を受賞しましたが、受賞前後でご自身の生活や音楽活動に大きな変化はありましたか?

ビーニ・マン:プロフェッショナルな点においては、アーティストとしてのキャリアが大きくなったことと実際に世界的に名前が広がったことかな。私生活では、離婚してまた独身に戻ったことだな。(笑)

▲『Art and Life』収録曲「Girls Dem Sugar」


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常にハングリーでいるように心がけてる。

−−Janet Jackson、Wyclef Jean、Nicki Minaj、 Busta Rhymes、Rihannaなどなど、数々のビッグアーティストと共演しています が、特に印象に残っている作品やアーティストはいますか?

ビーニ・マン:今まで一緒に歌ってき たアーティストはみんな大好きだよ。ニッキーもジャネットもみんな。ジャネッ トに関してはお互いにヴァージン・レコードに所属してた頃だったし。それと、 自分はプロデューサーとしてスタジオで作曲することが向いてると思うんだ。そ れぞれのアーティストとのコラボレーションは、それぞれ違ったケミストリー( 化学反応)が起きるからすごく楽しいよ。

▲Feel It Boy


−−ここ数年、新作のリリースがありませんが、今後 リリースの予定はあるのでしょうか?また、アメリカ人ラッパーJ. Gunnのレー ベルと契約したというニュースを見ましたが、契約に至った経緯はなんでしょう か?

ビーニ・マン:新作については、8月 26日にニューアルバム『Unstoppable』をiTunesとamazonでリリースすることが 決まったよ。それと、J. Gunnのレーベルとも今年に入って契約したんだ。これ からJ. Gunn’s labelのアーティストとアルバムとかを作っていこうと思ってる よ。ラッパーと契約をするのは今回が初めてだね。

▲『Unstoppable』収録曲「Yardie (Raw)」


−−デビュー以来、現在に至るまで現役で活躍してい られる理由はなんだと思いますか?また、デビュー以来、音楽に対する姿勢は変 わりましたか?

ビーニ・マン:いや、そんなに変わっ てはいないかな。常にハングリーでいるように心がけてる。いつもビーニ・マン というアーティストとしてやってるつもりだよ。20年以上経っても自分はビーニ ・マンだということを忘れずにね。それが、信頼にも繋がってくると思うし。秘 訣は自分のルーツからブレずに音楽を作っていくことかな。そして、人々が聴き たいと思う曲を作るようにしているよ。

−−いまもキングストンを拠点にしているのですか? 昔と今と、キングストンの街はどのように変わりましたか?また、いまのキング ストンの音楽シーンについても教えてください。

ビーニ・マン:キングストン自体はそ んなに変化はないね。常に同じような音楽が流れてる。昔からレゲエの時間はレ ゲエが街で流れてる感じとか、特に変わらないよ。

−−いま特に注目している若手のアーティストはいま すか?

ビーニ・マン:注目してる若手は前か ら特にいないね。もちろん若手も素晴らしい曲を出したり、いい仕事をしてると 思うけど、、、注目してる新人はいないかな。

−−フェスや単独公演で度々来日されていますが、日 本の印象を教えてください。また、印象に残っている出来事はありますか?

ビーニ・マン:日本のファンは音楽を 愛してるしサポートもしてくれて、時々ジャマイカのファンよりも献身的って感 じることもあるよ。それにジャマイカのアーティストが来日していることに対し ての感謝の姿勢もちゃんと感じる。だから日本に行ってパフォーマンスすること は俺にとっても特別なことなんだ。俺も本当に日本のファンには感謝しているし 、日本に行って実際にファンの前で歌えることがうれしいよ。音楽に対しての愛 とサポートを感じられるファンのために歌えることを幸せに感じるんだ。

−−今回は音楽フェスの横浜レゲエ祭とビルボードラ イブでの単独ギグがありますが、それぞれどのようなライブにしようと思ってい ますか?可能な範囲で構わないので、披露しようと思っている曲を教えてくださ い。

ビーニ・マン:そうだな、なんて言え ばいいのか、どの曲も最高だからな、とりあえず2、3曲とかでは終わらないよう にちゃんと歌うつもりさ(笑)俺はベストな状態で臨むつもりだから、ファンも ベストな俺を期待してくれていいと思ってるよ。どの歌を歌うかと言われるとセ ットリストがないから言えないんだけど、5つのショーリストはあるから、どの スタイルのショーをやってほしいか選んでくれればいいさ。でも曲のセットリス トはないんだ。

−−今回の来日で行ってみたいところ、やってみたい ことありますか?

ビーニ・マン:観光する時間がないと 思うけど、今までに広島、長崎、富士山とかに行ったことあって、どこも素晴ら しかったよ。日本は美しい国だと思うね。

−−最後に、来日を楽しみにしている日本のファンに メッセージをお願いします。

▲ビーニ・マンからのメッセージ


ビーニ・マン「アンディスピューテッド」

アンディスピューテッド

2006/08/30 RELEASE
TOCP-66596 ¥ 2,037(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.アンディスピューテッド
  2. 02.チャカ・ダンス
  3. 03.フン・フン
  4. 04.ガールズ FEAT.エイコン
  5. 05.ダッティ・ワイン・ギャル FEAT.ブルック・ヴァレンタイン
  6. 06.ジャマイカン・ティング
  7. 07.ビーニ・マン FEAT.ディエンジェル
  8. 08.カム・アゲイン
  9. 09.ファイア FEAT.ヴォルティオ&ランディ
  10. 10.ハート・アタック
  11. 11.ウォーク・アウト
  12. 12.マイ・ワールド FEAT.レディ・ソウ
  13. 13.セット・ユー・フリー
  14. 14.マイ・ウーマン
  15. 15.カム・テスト・ミー (日本盤のみのボーナス・トラック)
  16. 16.ヴェンジェンス (日本盤のみのボーナス・トラック)

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