2016/10/26 09:00
テネシー州ナッシュビル出身のロックバンド、キングス・オブ・レオンの7thアルバム『ウォールズ』がNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
およそ77,000枚を獲得し、2位以下と大きく差をつけて、堂々の首位デビューを果たした『ウォールズ』。UK(英国)チャートでは、2007年の3rdアルバム『ビコーズ・オブ・ザ・タイムズ』から、5作連続の首位獲得となるが、意外にも、全米では本作が初の首位獲得となる。アイルランドやニュージーランドでもNo.1デビューを果たし、主要各国でTOP3入りする大ヒットを記録している。
本作は、2013年発売の6thアルバム『メカニカル・ブル』から3年ぶりとなる新作で、リリース前にはアルバム・メイキング映像を公開したり、多くのメディアに登場したりと、積極的にプロモーション活動を行っていたことが、高セールスに繋がった。また、アートワークを手掛けたブレット・キルロエにとって、このアルバムのアートが最後の作品になったことも、本作が注目された理由のひとつだ。
4位に初登場したザ・ゲームは、「ハウ・ウィ・ドゥ」(2004年)や「ヘイト・イット・オア・ラヴ・イット」(2005年)などのTOP10ヒットで知られる、カリフォルニア出身のラッパー。本作『1992』は、2015年10月に最高位6位をマークした『ザ・ドキュメンタリー・2.5』から、ちょうど1年振りとなる新作で、デビュー作にしてNo.1アルバムとなった『ザ・ドキュメンタリー』(2005年)から、これで8作連続、すべてのアルバムがTOP10入りした。
6位にデビューしたのは、シンガーソングライターのジョジョが、およそ10年ぶりにリリースした新作『マッド・ラブ』。2004年にアルバム『ジョジョ』でデビューし、同アルバムは最高位4位をマーク、全世界で500万枚を超える大ヒットを記録した。続く2ndアルバム『ザ・ハイ・ロード』では、初のTOP3入りを果たし、こちらも300万枚を超えるヒットとなった。長いブランクをまったく感じさせない、素晴らしいアルバムに仕上がっていて、ウィズ・カリファをゲストに迎えた先行シングル「ファック・アポロジーズ」も好評。また、7月からフィフス・ハーモニーのツアーにも参加していて、新たなファンを獲得したことも、ヒットの要因となったようだ。
【ノーベル文学賞授与】を授与されたことを受け、ボブ・ディランのベスト盤『エッセンシャル・ボブ・ディラン』が76位に初登場。当の本人は沈黙を守ったままだが、今後もチャートにいくつかのアルバムがランクインすることが予想される。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、26日22時以降となります。
◎【Hot200】トップ10
1位『ウォールズ』キングス・オブ・レオン
2位『ヴューズ』ドレイク
3位『スーサイド・スクワッド』サウンドトラック
4位『1992』ザ・ゲーム
5位『ブラーリーフェイス』トウェンティ・ワン・パイロッツ
6位『マッド・ラヴ』ジョジョ
7位『ハミルトン』サウンドトラック
8位『デンジャラス・ウーマン』アリアナ・グランデ
9位『バーズ・イン・ザ・トラップ・シング・マックナイト』トラヴィス・スコット
10位『レボリューション・レディオ』グリーン・デイ
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