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2015/05/25

【メトロック2015】盛り上がりを増す3回目の都市型ロックフェス

 2013年から開催され今回で3回目を迎えるロックフェスティバル【TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015】(※通称:METROCK)が東京・江東区立若洲公園で5月23日、24日に開催された。

 初日の23日、巨大な風車の真下に位置するメインステージ“WINDMILL FIELD”のステージからフェスはスタート。トップバッターを飾ったのは[Alexandros]。「Starrrrrrr」からライブが始まり、「city」、「Run Away」など、人気曲を次々とドロップ。ボーカルの川上洋平は、演奏中にも「気持ちいいー!」と叫ぶなど、自身もこのフェスを楽しんでいるのが伝わってくるパフォーマンスだった。続いては、チャットモンチーがメインステージに登場。1曲目の「シャングリラ」でオーディエンスのハートをがっちり捕まえた。そして、ライブ初披露の最新アルバム『共鳴』からのラップの曲「ぜんぶカン」や「ときめき」、「Last Love Letter」などバラエティに富んだ選曲でオーディエンスを沸かせた。

 海沿いのステージ“SEASIDE PARK”でも続々とライブが始まり、THE ORAL CIGARETTES、SHISHAMOなど、注目度急上昇中のバンドがその勢いを見せつけた。また、会場中央に位置するステージ“NEW BEAT SQUARE”では、ピエール中野(凛として時雨)が、入場規制になるほどの人気で、関ジャニ∞や某TVCM曲を使うなど想像の斜め上の選曲でオーディエンスを踊らせた。

 初日後半戦に入ると、ライブ活動一時休止前の最後のフェス出演となるマキシマム ザ ホルモンがWINDMILL FIELDに登場。メトロックは初参加ということだったが、会場はヘドバンの嵐。ダイスケはんは「あたたかく迎えてくれてありがとー!」と感謝を述べ、「F」や「恋のスペルマ」などをプレイし会場を揺らした。一方、SEASIDE PARKでは,TK from 凛として時雨がトリに登場。暗闇の雰囲気とTKの歌声がマッチした圧巻のステージであった。また、“NEW BEAT SQUARE”ではトリのindigo la Endが、新曲「悲しくなる前に」やアンコールで「夏夜のマジック」を披露した。

 そして、この日のラストを飾ったのは3年連続出場となるPerfume。オレンジと白を基調とした衣装で登場し、「Pick Me Up」からライブがスタートした。2015年、日本での初ライブということもあってか、「ポリリズム」、「Cling Cling」、「SEVENTH HEAVEN」など、キラーチューンを連発。ライブではお馴染みの『PTAのコーナー』やMCではTV番組の裏話なども飛び出し観客を盛り上げた。アンコールでは、マキシマム ザ ホルモンのナヲが乱入。Perfumeの3人と一緒に「チョコレイト・ディスコ」をパフォーマンスし大盛況で1日目を締めくくった。

 雨の予報が出ていたが、時折日差しも出て汗ばむほどの天気に恵まれた2日目。最初にステージに立ったのは、フェスに引っ張りだこのKANA-BOON。彼らのTwitterには「全力でやらせて頂きます!!」とその意気込みが書かれていたが、いまノリにノっているバンドのライブパフォーマンスを展開。「結晶星」、「なんでもねだり」、「シルエット」などヒット曲を次々に披露した。“WINDMILL FIELD”2番手は、THE BAWDIES。メンバーは、グレーのスーツに身を包み登場。他を圧倒するROYの声量と軽快なロックンロールナンバーで日曜の午後を彩った。

 “SEASIDE PARK”では、パスピエ、在日ファンク、アルカラがそれぞれの世界観を出しながらステージを進めていった。一方、“NEW BEAT SQUARE”では、go!go!vanillasが、新世代ロックを披露し、これから先の大成を予感させた。その後登場したCharisma.comは、大勢のOL風ダンサーを引き連れてのパフォーマンス。「HATE」、「お局ロック」などBPM高めの楽曲でオーディエンスを終始ジャンプさせていた。

 フェス中盤には、BABYMETALが“WINDMILL FIELD”に登場。一目その姿を見ようと、フィールドには溢れんばかりのオーディエンスが集まった。そして、大歓声の中登場すると、「メギツネ」、「Road of Resistance」、「ギミチョコ!!」、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」など惜しみなく披露。会場ではサークルモッシュが巻き起こり、熱狂の渦と化していた。続いて登場したのは、ユニコーン。BABYMETALの次ということを意識したのかメタルサウンドを取り入れた「ロック!クロック!オクロック!」からスタート。その後は「大迷惑」、「WAO!」など、新旧織り交ぜたナンバーを披露。そして、ラストの曲「すばらしい日々」は、夕暮れの時間帯にマッチしオーディエンスを魅了した。一方、“SEASIDE PARK”では、ゲスの極み乙女。がトリを務めた。ロングヒット中の「私以外私じゃないの」はもちろん、新曲「ロマンスがありあまる」など、繊細かつ力強いナンバーで会場をロックした。

 そして、the telephonesが2日目のトリに登場。広大な“WINDMILL FIELD”を一瞬でDiscoに変える圧倒的なパフォーマンス。「Monkey Discooooooo」からスタートし、まだまだフェスは終わらないとばかりに「D.E.N.W.A」、「Yeah Yeah Yeah」、「Say DISCO」などアッパーチューンを続けた。そして、アンコールの「Love&DISCO」では、オーディエンスも最後の力を振り絞るように踊り倒し【メトロック2015】は幕を閉じた。

◎イベント情報
【TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015】
2015年5月23日(土)24日(日)
東京都 新木場・若洲公園

(C)Tokyo Metropolitan Rock Festival 2015