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<対談>ORANGE RANGE×EMNW 25周年迎えたORにスパイス添える新人デュオが光る一曲「CURRY食べたい feat.ソイソース」

Text & Interview: 大野俊也
Photos: Yuma Totsuka
「SUSHI食べたい feat.ソイソース」から11年。ORANGE RANGEが新曲「CURRY食べたい feat.ソイソース」で、新たなコラボレーションを実現した。客演に迎えたのは、横浜出身のEmmaと沖縄出身のMenuによる2MCミクスチャー・ロック・デュオ、EMNW。結成25周年を迎えたORANGE RANGEと、新世代のミクスチャー・ロックを切り拓くEMNWは、世代こそ違えど、その自由な発想とジャンルレスな精神、そしてカレー愛とで深く共鳴をしている。ORANGE RANGEのNAOTO、YAMATO、EMNWのEmma、Menuの4人に、出会いから楽曲制作、カレー愛、ミクスチャー・ロックについて語ってもらった。
左から:YAMATO、Emma、Menu、NAOTO
──お互いに、最初の印象はどのようなものでした?
NAOTO:僕はバンド友達のKubotyから、「とりあえずこれ聴いてよ」って言われて、聴いたのが始まりでした。EMNWが代々木公園でライブをやるって聞いて、観に行って。ノックアウトされましたね。
YAMATO:僕は沖縄のイベントで初めて会って、おしゃべりした時にKOされました。二人の人柄に。
Menu:それこそテレビで観ていた方々ですし、私にとっては沖縄出身の先輩アーティストでもあります。去年の代々木公園で、NAOTOさんがEMNWのTシャツまで着てくださってて。その時に、「一緒にやれたらいいね」という話をしていただけてから、こんなに早く実現できるとは思ってなくて。めちゃくちゃうれしいです。親も、「えーーっ、ORANGE RANGE?! 嘘でしょー!」って驚いてました(笑)。
Emma:私は初めてORANGE RANGEさんのライブを観たのが、3年前の【LuckyFes】です。最前列で観ていたのですが、本当にめちゃめちゃカッコよくて、誰もが知っている曲もたくさんあり、「手の届かない存在」と思っていたので、こんなに早くご一緒できる日が来るなんて、すごくうれしいです。
──今回、一緒に曲をやってみて、アーティストとしての印象はどうですか?
NAOTO:音源を聴いて、ライブも観て思ったのは、もちろんラウドな音楽でロックのイメージなんだけど、いろんなことができるんだろうなというところ。今回の曲はEMNWさんにはない雰囲気だけど、彼女たちなら面白くできるんじゃないかなと思って。冒険と期待と、いろいろ引き出しの多さも見込んで。あ、「煮込んで」じゃないですよ(笑)。
一同:(爆笑)
YAMATO:曲調がコミカルな感じで、そこに二人の素敵なエッセンスが入ったことによって、僕たち的にもグルーヴが広がったと思う。カレーだけに、いいスパイスになったのかな。
Menu:ちょっと待ってください(笑)。
Emma:なにかカレーに引っかけないとだめですか(笑)。

──(笑)。EMNWの二人は、今回一緒に曲をやってみて、どうでしたか?
Menu:おちゃらけた雰囲気の歌詞や曲調は、EMNWにはあまりない部分です。でも、私たちはミクスチャー・ロックを歌ってて、「何でも挑戦していこう!」みたいなスタンスなので。けっこう相性がいいなと思うし、実際に歌ってもめちゃくちゃ楽しくて。何よりもこうして参加できたことがうれしいという気持ちで今はいっぱいです。カレーだけに、どうぞ辛口評価で聴いてください(笑)。
Emma:私たちと一緒に曲をやりたいと思ってくださったこと自体が、本当にうれしくて。新しい挑戦でもあるし、経験としてもめちゃめちゃ楽しかったので、本当にありがたいですね。まだライブでご一緒したことがないので、いつかステージの上でもご一緒できたらいいなと思ってます。私たちが福神漬けのように、華を添えますので(笑)。
一同:(拍手)
──楽曲「CURRY食べたい feat.ソイソース」は、『チャチャめし』からのインスピレーションを受けて曲作りが始まったのですか?
NAOTO:元々、曲自体はあって、いつ出そうかと、ずっと温めてたんですよ。そしたらちょうどカレーのお話が来たので、「うちにありますけど」って。ほぼそのままで、運良くハマりました。
──「SUSHI食べたい」という曲もあるので、“食べたい”シリーズがある感じですか?
NAOTO:シリーズがいっぱいあって、それを小出しにしてるんですよ。大体、寿司、カレー、ピザ、ラーメンは、常日頃から「食べたいな」って思ってて。
YAMATO:「何か一緒に食べよう」ってなったら、どれかになるんですよ。
──トラックを作った時は、どのようなイメージがありました? スパイスがふわっと香ってくるような感覚がありました。
NAOTO:まさに、スパイスですね。古い考えかもしれないけど、「カレーと言えば、こういうエッセンスの旋律だよね」という、連想しやすいものを意識しました。あと、「食べたい=コミカル」というのがあるので、いつもよりもコミカルモードというか、お笑いの気分が大きいです。
──リリックはどのように考えました? 〈カレー 彼 辛れー CURRY〉と、カレーが詰め込まれていますが、いきなり〈僕は警察官〉って出てきたりもしますね。
Emma & Menu:私も気になった!
NAOTO:『ダウンタウンのごっつええ感じ』って知ってる?
YAMATO:その中の一つに「警察官」というコントがあって。導入が「僕は警察官」なんですよ。それをよく思い出して、ギャグみたいに使ってたら、「どうしても入れたい」って言われたんです(笑)。

──EMNWの歌うパートには、どのようなテーマがありました?
NAOTO:僕らはカレーを恋人だと思ってるから、女性の目線で歌ってもらいたいと思ってて。「彼」とのダブルミーニングでもあるし。カレーという名の彼氏の愛だけど、本当のカレーでもあるんです。実際、カレーは好き?
Emma & Menu:大好きです。
NAOTO:カレーって、種類がいっぱいあるじゃないですか。インドカレーもあるし、お母さんの作ったカレーもあるし、ドライカレーも入れていいのかな。(YAMATOに向かって)ちなみに、ココイチに行ってハヤシライスを食う派だよね。
一同:(爆笑)
YAMATO:「え、ハヤシライス!?」って思うじゃん? めっちゃ美味しいから(笑)。
──一人ひとりの好きなカレーも聞いてみたいですね。
NAOTO:僕はいわゆる街にあるインドカレーで、ナンとかが付いてくるような、ターリー屋的なカレーが好きですね。
YAMATO:選べないなあ。シャバシャバ系のカレーも好きだし、欧風カレーも好きだし。欲張りなんです。全部美味しいから。
Menu:私は家で食べるカレーも好きだし、給食のカレーも好きでした。インド系のバターチキンも好きで、よくチーズナンと一緒に食べます。
Emma:私はスープカレーがけっこう好きで、特に下北沢にあるマジックスパイスが好きです。欧風系のカレーだと、大宮にgiiという大好きなカレー屋さんがあって。あと、南インド料理のお店がめっちゃ好きで、ナンとご飯以外に、ポロッタっていうパンがあるんですよ。コロナの時期は、自分でも毎日カレーを作ってました。
──EMNWの二人は、今回の曲を聴いた時の第一印象は?
Menu:「めっちゃカレーじゃん!」って思いました(笑)。どこを切り取っても、キャッチーというか。サビもめちゃくちゃカレーだし、そのパート以外にもカレー要素が詰まりすぎてて、「面白っ!」て思ったのが第一印象です。
Emma:わかる! 私も、一回聴いただけで口ずさめちゃう感じがあって。しばらく耳の中で〈カレーカレーカレーカレー〉が鳴ってました。
──二人のパートになると、ビートも落ちて、二人がかまさなきゃいけないモードになりますよね。そこはどう臨んだのですか?
Menu:めちゃくちゃ美味しいところをもらっちゃったなと思って(笑)。「いいんですか?」みたいな。女の子の2MCらしさをちゃんとここでぶつけないといけないなと思いながらも、ちょっと女性らしさを意識したかもしれないです。

NAOTO:最初、二人が家で録ったデモを聴いて、「もうこれでいいじゃん。そのデータをください」ぐらいの勢いでした。「当日はそのままでお願いします」って言って。早く終わったよね。
Menu:カレー愛をぶつけるだけだったので(笑)。
──EMNWは今の時代にミクスチャー・ロックをぶつけていますが、ミクスチャーの先輩としてはどう思いますか?
NAOTO:EMNWのほうがラウドだよね。僕らはどちらかというと、軽いニューウェイブ的な感じ。でも、ラウドなものも好きだったから、僕らからするとドストライク感はあるよね。
YAMATO:そうだね、僕らのルーツ、通ってきた音楽だよね。めちゃくちゃカッコいいですよ。
NAOTO:当時はいなかった女性二人というのが、こんなにもマッチするんだと思って。二人の世代だとミクスチャーって誰がルーツになるの?
Emma:EMNW自体は最初からミクスチャーだったわけじゃなくて。いろんな曲を作って、プロデューサーのKubotyさんと相談しながら活動してたんですけど、あるタイミングで1曲激しい曲ができて。激しい曲調のほうが気持ちを乗せられるし、ライブでかましやすいということを、私からKubotyさんに言ったんです。「ここで思いっきり振り切って、Kubotyさんの得意なイカついヤツでやってみたいっす」って。そこからミクスチャー・ロックに方向展開していきました。
──ORANGE RANGEは、いろいろ好きな音楽が引き出しとしてある中、どんな風に自分たちならではのオリジナルの音楽を作っていったのですか?
NAOTO:いわゆるミクスチャーって言われる音楽のイメージよりも、考え方とか意識がミクスチャーっていうのが、僕らの中では大きいかもしれないです。音質とかキャラクターよりも、掛け合わせという概念がミクスチャーだとずっと思ってたので。だから、ゴリゴリじゃなくてもミクスチャー、ラップじゃなくてもミクスチャーという意識はありました。
YAMATO:沖縄にチャンプルー文化っていう言葉があるように、日本、中国、アメリカ、インドと、いろんなものがあるんですよ。元々、沖縄民謡とか古典の音楽があって、クラブに行けばテクノが流れてたり、街を歩けばどこかからメタルが聴こえたり。当時バンドブームが流行ってたし、そこに落とし込まれるラップもあって。「全部が楽しい」という中で育ったので、きっとこうなってしまったのかな。
──環境自体がミクスチャーだったわけですね。
NAOTO:無意識っていうのは大きいかもしれない。
YAMATO:意識してこういう風にやっていこうと思った記憶はないですね。「楽しい」を優先したら、そっちにいってたみたいな感じです。
Menu:ミクスチャー・ロックの面白さって、自分たちの音楽にも沖縄の要素を取り入れられることなんですよ。海外でライブをする機会も増えてきたので、日本の文化を全部ミックスして届けられたら、それが一番うれしいですね。
Emma:私たちの存在自体も、それぞれルーツが違くて。二人が集まってミクスチャーをやってる時点で、すでにいろんなものが混ざった状態ではあるんです。だからこそ出てくる良さとかオリジナリティ、個性もきっとあるなと思ってて。それはこれからも大切に育てていきたいところですね。

──ORANGE RANGEは結成25周年を迎えますが、25年前の自分に何か言うとしたら、何を言いたいですか?
Emma & Menu:それ、聞いておきたいかも(笑)。
NAOTO:「ちゃんと座ってインタビューに答えなさい」かな(笑)。当時は変なことを言ってたし、けっこう“わちゃわちゃ” してたんですよ。
YAMATO:落ち着きがなかった。相当、世間知らずというか。
NAOTO:だから、二人はちゃんとしてるなと思って。
YAMATO:楽しくやれれば、それが一番。
──振り返ると、どのような25年でした?
YAMATO:(実際に後ろを振り返る)
Emma & Menu:振り返ってる(爆笑)!
YAMATO:25年前からこんな感じです(笑)。
NAOTO:25周年のタイミングでよくその質問をされるんですけど、記憶もなくなっていくんですよね。19年前の曲「イケナイ太陽」について「どうですか?」って言われても、「うーーーーん」って。こういうのばかりなんですよ。5~6年前のことだったら、まだわかるんですけど。だから本当に、25年間やってきた感覚はないんです。
──ずっとフレッシュで面白い音楽を作り続けているイメージですけど、そこをずっとキープできているのは何かあるのですか?
NAOTO:さっき『ごっつええ感じ』が好きだったっていう話をしましたけど、それってあながち間違ってないし、音楽ともちゃんとつながってるんですよね。コミカルさとかシュールさ、ちょっと外れた感じとか、そういう感覚が自分たちの人間性を作ってるから、音楽にも自然とお笑いの要素が入ってるんだと思います。身内ノリな部分もあるんですけど、常に面白いことをやりたいんですよね。みんなが笑ってくれるかどうかは、ちょっとラッキーパンチなんですけど。だから、『ごっつええ感じ』はぜひ観てください。絶対、ミクスチャーに反映できると思う(笑)。

──EMNWは、7月31日に「LOVING TO GET US BY」でメジャーデビューされました。どういう楽曲ですか?
Emma:今年行ったUKツアーの最中に出来た曲です。WARGASMのサムが曲を書いてくれて、イギリスで一緒にスタジオに入ってレコーディングしてきました。それで上がってきた音源を聴いた時に、「これ、ヤバくない?」ってなって。メジャーデビュー曲はこれでいこうと決まったという感じです。
Menu:私たちにとって、初めてのEDM要素が入った曲なんですよ。それも面白いし、サウンド感がめちゃくちゃ強くて。新たな挑戦の第一歩としてふさわしい曲じゃないかなと思います。あと、10月31日から全国ツアー【EMNW To KAMASU "LOVING TO GET US BY" TOUR 2026】が始まるんですけど、メジャーになって初めてのツアーになるので、めちゃくちゃ気合いを入れてるし、「今までの自分たちじゃないんだぞ」っていうのを見せるつもりでいます。
──「CURRY食べたい feat.ソイソース」の初ライブは決まっていますか?
NAOTO & YAMATO:………。
Menu:決まってなさそう(笑)。
NAOTO:【EMNW To KAMASU TOUR】のどこかでやります? それとも俺らのツアーの山口県とか?
Menu:行きましょう!
Emma:喜んで!
YAMATO:カレーだけに、寝かします(笑)?
リリース情報

「CURRY食べたい feat.ソイソース」
2026/7/13 DIGITAL RELEASE
再生・ダウンロードはこちら

「LOVING TO GET US BY」
2026/7/31 DIGITAL RELEASE
再生・ダウンロードはこちら
ツアー情報
【ORANGE RANGE LIVE TOUR 026-027 ~ニコニコカーニバル~】
【EMNW To KAMASU "LOVING TO GET US BY" TOUR 2026】
関連リンク
ORANGE RANGE 公式サイトEMNW 公式サイト
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