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<インタビュー>兎アイズ「この3人ならどこまででも行ける。一緒にやっていける」アイドルを諦めなかった波乱万丈ストーリー~命懸けで切り拓いた夢の世界

2026年5月28日(木)代官山SPACE ODDにて【兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE【第兎感】】が開催されるこのタイミングで、叙情的エレクトロポップアイドルグループ・兎アイズへの結成後初インタビューを実現した。
不条理にイジメられても、心折れそうな瞬間に何度見舞われてもアイドルを諦めなかった萌月ゆりな。その感受性の強さからどんなに情緒不安定になろうと「1人じゃなく3人だと思って生きなきゃ!」と1周年ワンマンに挑もうとしている結月ちはる。誰に理不尽に傷つけられても、上手くいかない現実やあらゆる障害を乗り越えてここに辿り着いてみせた美月さな。三者三様の波乱万丈すぎる生い立ちストーリーを紐解きつつ、このグループの魅力や今の3人体制に対する想い、5/28ワンマンへの意気込み、壮大な夢など、泣きながら笑いながら1万字以上にわたって大いに語ってもらった。撮り下ろし写真と共にぜひ最後までご覧いただきたい。

▲左から:美月さな/萌月ゆりな/結月ちはる
Interviewer:平賀哲雄|Photo:仙波祐斗
アイドルの自分がいちばん楽しくてキラキラしている
--今回、兎アイズ結成後初インタビューということで、まずはメンバーから見たこのグループの魅力や個性から聞かせてください。
萌月ゆりな:歌やパフォーマンス、目や表情ですべての感情をお客さんにぶつけられるところが魅力だと思っています。自分たちの音楽を叙情的エレクトロポップと呼んでいるんですけど、曲によっていろんな感情を表現している。ただ単に激しいパフォーマンスをするとかじゃなくて、歌詞ひとつひとつに強い気持ちを込めて、それをお客さんにしっかりと伝えられているグループなんじゃないかなと思います。
結月ちはる:聴いてくださっている方のそのときの気持ちによって受け取り方が変わってくる。そういう曲が多くて、自分の人生や生活に寄り添ってくれるライブができているところが魅力だと思います。あと、メンバー3人それぞれ個性も生い立ちもバラバラなんですけど、パフォーマンスしているとそれがピタっとひとつになる瞬間がある。この3人じゃないと成立しない表現ができているところも強みですね。
美月さな:兎アイズは、人間性がすごく良いんですよ。高飛車ってない。例えば「絶対、私はヘン顔しません」とか「絶対にボケません」みたいなところがまったくないから(笑)、だからこそファンの人たちが親しみやすい。ライブはしっかり創り上げたものを毎回お届けしているんですけど、ライブ以外のところは親しみやすいからファンの人たちも入り込みやすいと思うし、どんどんどんどん沼にハマりやすいのかなと思いますね。

▲左から:美月さな/萌月ゆりな/結月ちはる
--では、せっかくなので、さなさんから見たメンバーの面白いところや魅力的なところ。それぞれの人間性について教えてもらってもいいですか?
美月さな:ゆりなは、ザ・アイドルみたいな。みんなが「かわいい、かわいい」ってなるようなメンバーで。前回のワンマンライブの直前に前髪を切られ過ぎちゃって悲しんでいたんですけど(笑)、それをちゃんと表に出していく感じも含めて可愛いし、愛されている。

▲萌月ゆりな
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/160130
美月さな:ちはるは、面白い子なんですけど、それが一周まわって愛しいというか、子供みたいなんですよ(笑)。あとはまわりに対して思ったことをすぐ言える。例えば、私が何かに対してどうしていいか分からなくなっていたら、それに対するアイデアや選択肢を「私はこう思うよ」ってポンポン出してくれるんですよ。でも、自分のことになると、いろいろ分かんなくなっちゃうんです。それでよくふて腐れているんですけど(笑)、そういうところは可愛いなって。

▲結月ちはる
--どういうときにふて腐れちゃうんですか?
結月ちはる:最近「自己分析をしよう」みたいな話になったんですけど、自分では自分のことをよく分からなくて。私は何でもある程度まではできるんですよ。でも、突き抜けてできることがないから「じゃあ、何ができるか教えてくださいよ」みたいな感じになっちゃって。そんな感じでネガティブになりがちなんですけど、寝たら忘れます(笑)。
--では、ふたりから見たさなさんはどんなメンバー?
萌月ゆりな:さなは、こんなに綺麗で美しいのにめっちゃ面白くて「あ、こんなことするんだ?」って思うことが多い。すぐ私たちのマネをしてきたりする(笑)。エピソードトークも上手で、ちゃんと話にオチがあって面白いんですよね。あとは、すごく気を遣える。まわりを見て行動する子だから、誰かが落ち込んでいたりしたら声をかけてくれたりして優しいんです。

▲美月さな
--では、さなさん。ゆりなさんのマネをしてください。
美月さな:えぇー! どのシチュエーションがいいかな? ……普段のゆりなを知らないと分かりづらいモノマネになるんですけど、ゆりなの衣装は背中側にいっぱい紐があってひとりじゃ着られないんですよ。(立ち上がる)だから、私が手伝うことが多いんですけど、そのときのモノマネをしますね。「さなちゃーん。チャック上げてくーださいっ!」
一同:(笑)

▲左から:美月さな/萌月ゆりな
--ありがとうございます(笑)。では、ちはるさんから見たさなさんの魅力は?
結月ちはる:面白いのもそうなんですけど、いったん何があっても否定しないで受け入れて話を聞いてくれるし、寄り添ってくれる。私がうわぁーってテンパっちゃっているときも、いちばん心地良いというか、ユーモアも絡めた答えを提示してくれるから、それで笑ってラクになれるときがたくさんあるんですよね。そんな感じで、さなは空気を変えてくれる。そういう意味でもグループにとって重要なメンバーだなと思います。
--そんな魅力的な3人から成る兎アイズなんですが、ここからはそれぞれのエピソードゼロ。このグループに3人が集うまでのストーリーを紐解かせてください。では、ゆりなさんから。子供の頃はどんな女の子だったんでしょう?
萌月ゆりな:小学生、中学生、高校生のときでそれぞれ全然違う自分だったんですけど、小学生のときはすごくやんちゃで、ギャルっぽくて。木登りとかして、勝手に果物を採って食べたりしていました。
--木登りして果物を採って食べているギャル?
一同:(笑)

▲萌月ゆりな
萌月ゆりな:人見知りな部分もあったんですけど、野生児っぽいところがあって(笑)。ただ、中学生になったときに部活でイジメられるようになって。バレーボール部だったんですけど、未経験者ながらリベロに選んでもらって。でも、経験者がレギュラーメンバーに選ばれなかったりして、たぶんそれがきっかけでみんなにガン無視されるようになったんです。先輩からも石を投げられたり。それでも私は負けず嫌いだから「絶対に休まないぞ」と決めて。親にも言えなかったから、部活も朝から行って。だから、中学生のときはずっとツラかったんですけど、引退するちょっと前ぐらいに急に仲良くされるようになったんです。もちろん「え?」と思ったんですけど、また無視されるのはイヤだから何とか上手くやって。そしたら高校生のときに自分の感情がなくなっちゃって……。人間関係が怖いから、誰とも深く関わらず、静かに過ごすようになっちゃったんですよね。
--中学時代の体験がトラウマになってしまったんですね。
萌月ゆりな:なので、小中高それぞれ全然違う人間だったなって。どれが本当の自分かも分からなくなってしまった。アイドルをやっている自分も全然違うし。でも、アイドルの自分がいちばん楽しくてキラキラしているから、今はこれが本当の自分だと思って活動しています。
- 頑張って堪えてくれたから兎アイズは終わらずに済んだ
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リリース情報
アルバム『第兎感』
2026/5/13 RELEASE
[TYPE A / ¥ 3,300(tax incl.)]
[TYPE B / ¥ 3,300(tax incl.)]
[TYPE EYE / ¥ 6,666(tax incl.)]
https://orcd.co/eyes_daitokan
公演情報
【兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE【第兎感】】
2026年5月28日(木)東京・代官山SPACE ODD
関連リンク
頑張って堪えてくれたから兎アイズは終わらずに済んだ
--なんでアイドルになろうと思ったんですか?
萌月ゆりな:小学5年生ぐらいのときにAKB48の渡辺麻友さんを観て「可愛いな」と思って、CDを買ったり、DVDを観たりしていたんです。それがアイドルを好きになったきっかけなんですけど、イジメられていた中学生のときにYouTubeを観てて……(涙を溢れさせる)GEMというアイドルグループを見つけて、デビュー曲のミュージックビデオを観たときに「あー、すごく良いなぁ」と思って、それで「私もアイドルをやろう」と決めたんです。

▲左から:美月さな/萌月ゆりな/結月ちはる
--そうだったんですね。GEMは解散まで取材していたので、彼女たちの活動が兎アイズという後続のアイドルグループ誕生に繋がっていたのかと感激しています。
萌月ゆりな:そこからGEMのことをいろいろ調べたりして。まだ中学生だったし、ライブとかあることもよく分からなかったんですけど、それでも「私はこんな風にアイドルをやりたい」と思って。ただ、しばらくそれを誰にも言えなかったんです。それこそ学校の子に言ったらバカにされるだろうし……、その時期に高校受験があったりしたから、家族にも言えなくて。でも、高校生になって今なら大丈夫かなと思ったタイミングで「アイドルになりたい」とお姉ちゃんに伝えたら、親に話してくれたんです。それで、とあるアイドルグループで研修生から5年半ぐらい活動していたんですけど、どんなに頑張っても停滞したままだったから卒業して。縁があって兎アイズのオープニングメンバーになりました。
--今の3人体制になる前の兎アイズですよね。
萌月ゆりな:そうですね。その当時の兎アイズは5人組だったんですけど、イチからつくるグループだったし、私はリーダーだったから「自分たちで何事も行動していかなきゃ」と思っていて。SNSも配信もライブのやり方も。それで頑張っていたんですけど、他のメンバーと足並みが揃わなくなっちゃって。そうなると、私も今までのことがあったからいろいろ言いづらくなっちゃって。私の言動ひとつでグループがバラバラになってしまうのは怖かったし。それでどんどん私とみんなの気持ちが離れていって、このままだと何もできないし、自分を抑えて活動するのも悔しいし、だから話し合いの場をつくってもらったんです。そしたら、その翌日から最低限の会話以外はなくなって、私の生誕の日のライブは、ひとりでライブをすることになったんです。
--全員に辞退されてしまったと。
萌月ゆりな:それで、去年の2月に開催したラストライブは全員でやって、第1章は終わりました。結果的に私が悪く映る形になったんですけど、それでしかもう終わらせられないなら、次に進む為に受け入れることにしたんです。

▲左から:美月さな/萌月ゆりな/結月ちはる
--その結果、今の理想的な形での兎アイズが新生するわけですけど、よくそこまで堪えましたね。
結月ちはる:ゆりなが5年半在籍していた前のグループで、私も2年半ぐらい一緒に活動していたんですけど、ゆりなが卒業して兎アイズに入ったあとも連絡は取り合っていたんですよ。で、ゆりなって否定的な言葉やネガティブな言葉を吐かないし、結構ほわほわしている性格だけど、向上心の塊みたいな人でもあるんですよ。だから、私はずっと尊敬していたんですけど、そのゆりなから「どうしよう?」という弱音を聞くようになって。これは本当にキツいんだなと思ったんです。それで第1章のラストライブを観に行ったんですけど、愕然として。それでも、ゆりなが頑張って堪えてくれたから兎アイズは終わらずに済んだし、今、私もここにいることができているので、尊敬も感謝もたくさんしています。

▲結月ちはる
--では、ちはるさんの兎アイズに入るまでのストーリーも聞かせてください。
結月ちはる:私は「アイドルになりたい」というよりは、当時流行っていた『ピチレモン』とか読んで、漠然とキラキラした可愛い世界に憧れていたんです。あと、小学生の子供ながらに「モテたいなぁ」と本能的に思っていて(笑)。それまでお兄ちゃんのお下がりの服を着て、髪型もオールバックのポニーテールで腰ぐらいまで伸ばしているような子供でクラスの中でも浮いていたんですけど、髪を切って女の子らしい格好で中学デビューしたら成功しちゃって! それまで親にやらされていた剣道の部活がない学校を選んでバドミントン部に入ったら、そっちのほうが向いていたらしくメダルとかいっぱい獲れたこともあって、めちゃくちゃモテちゃって! だから、中学3年間、めっちゃエンジョイ。それで「もっとキラキラしたい」と思って制服の可愛い高校に進学したら、そこにダンス部があって。「これはモテるんちゃう?」と思って!
--ぜんぶ、モテる為にやってる(笑)。
結月ちはる:ただ、いざダンス部に入ったらモテなかったんですよ(笑)。全国に出ていくような強いダンス部で、部員の子たちも「ダンス、命!」みたいな感じで、卒業後もダンスの道に進もうとしている感じだったんです。でも、私も負けず嫌いだったから全力でやっていたんですけど、その中で「私にはダンスの素質がない」と気付いてしまって。だから、誰より早く部活に行って雑巾がけを懸命にやったりとか、向いていないなりにダンスも頑張っていたら、憧れの部長が「ちはる、アイドルに向いているんじゃない?」と言ってくれたんです。ロッキンとかジャズとかどのダンスにも向いていなかったんですけど、その時期に欅坂46が「サイレントマジョリティー」でブレイクしていて、それを踊ったときに「絶対にアイドルのほうが向いてる」って言われて「やっちゃおうかな!」って。

▲左から:美月さな/萌月ゆりな/結月ちはる
--それが大きなターニングポイントになったわけですね。
結月ちはる:ただ、女性アイドルに対して無知識だったんですよ。でも、男性アイドルは好きでジャニオタだったんです。で、ジャニオタの友達がアイドルを目指していたから、地下アイドルグループのオーディションに誘ってもらったんですよね。結果、そのグループからデビューすることはできなかったんですけど、その時期に初めて鹿鳴館でシブヤDOMINIONとかのライブを観て「女の子のアイドルってここから始まって、AKB48とか乃木坂46みたいな存在になっていくんだ」と知ったんです。その後、ようやくとあるアイドルグループに入って活動することになるんですけど、そこで頑張っていたら先輩メンバーに人気が追いついちゃって、めっちゃケンカするようになっちゃったから、遠まわしに「おまえはいらん。辞めろ」と言われて(笑)。
--守ってもらえなかったパターン(笑)。
結月ちはる:そうなんですよ! それで、さっき話したゆりなと同じグループに加入することになるんです。ただ、そこでも2年半いろいろ経験していく中で方向性が噛み合わなくて「ここにいるべきじゃないな」と。で、3つ目のアイドルグループに入って、そこではSNSの数字の伸ばし方とかキャラの作り方とか学びながら「グループの為に頑張りたい」と思って活動してたんです。ただ、そのグループにも限界を感じてしまって、私も一緒に頑張っていた子たちも辞めることになって。結果、他のメンバーはしっかり売れているんですけど(笑)。そして、4つ目に「こんなに泥臭くライブを頑張っているアイドルがいるんだ!」と思って入ったグループも結局解散して辞めることになったんですけど、偶然そのタイミングで兎アイズの第1章も終了したんですよ!
--兎アイズに辿り着くまで長かったですね(笑)。
結月ちはる:話が長くなっちゃってごめんなさい(笑)。私、兎アイズの楽曲がすごく好きだったんですよ。加入する前から泣きながらよく聴いていて「こんなに楽曲は良いのに」と思って……(突然、泣き始める)。

▲左から:萌月ゆりな/結月ちはる
--ちょっと待って! 情緒不安定すぎません?
一同:(笑)
結月ちはる:ゆりなから相談を受けていたから……でも、こんなに楽曲は良くって。「なんで売れないんだろう?」と思って。ただ、いろいろ事情を聞いたら「そりゃしんどいよな」って。そんな中で兎アイズの第1章が終了すると知って、新生・兎アイズのオーディションがあると聞いたから受けさせてもらったんです! そして、兎アイズのメンバーになりました!
--続いて、さなさんのアイドルになるまでのストーリーを聞かせてください。
美月さな:小学生の頃は男子とばっかり遊んでいて、自転車を乗り回しているような女の子で、ずっとリーダー気質だったんですよ。自他共に認めるリーダー。勉強もそこそこ出来ていたし、学級委員とかにもなっていたし、まとめたがりで。ただ、高学年になったぐらいから「リーダーぶっているのがムカつく」みたいな感じでイジメられるようになったんです。それは中学生になっても続くんですけど、クラスの派手だった女の子が好きだった男の子がいて、その彼が私のことを好きで……みたいなこともあって「あいつ、マジきもい」みたいな。そこから自分を出すのをやめて、群れるのも好きじゃなかったから友達はいないっていう。で、高校に上がるときも、私は楽しんで受験勉強するタイプだったから、余計にムカつかれちゃって。

▲左から:美月さな/萌月ゆりな
--さなさんもツラい学生生活を送っていたんですね。
美月さな:でも、ちっちゃいときから人前に立つ仕事はしたくて。歌って踊ることも好きだったし、その頃はAKB48が好きだったこともあって、アイドルになりたかったんです。ただ、まだ幼かったこともあって「アイドルは絶対ダメ。その幼さでおじさんと話すのはダメ」と親から言われていて(笑)。だったらモデルになりたいと思って、原宿とかいっぱい歩いてスカウト待ちしていたんですけど、良い出逢いはなくて。じゃあ、やっぱり歌って踊る仕事をしたいという気持ちはありながら、勉強はしたくなかったし、一般企業に就職するつもりもなかったから、高校でダンスとかもやって、習い事もいっぱいやって。そんな中で親に劇団四季に連れていってもらったんですよ。そこで初めて『リトル・マーメイド』のミュージカルを観て。女優さんがソロで歌っていたんですけど、無音になる瞬間があって。そのときに「こんなに大勢の人がこの瞬間に心を動かされている」とすごく感動しちゃって。
リリース情報
アルバム『第兎感』
2026/5/13 RELEASE
[TYPE A / ¥ 3,300(tax incl.)]
[TYPE B / ¥ 3,300(tax incl.)]
[TYPE EYE / ¥ 6,666(tax incl.)]
https://orcd.co/eyes_daitokan
公演情報
【兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE【第兎感】】
2026年5月28日(木)東京・代官山SPACE ODD
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アイドル史上最大級のライブをすることが夢です!
--よりステージに立つ仕事に憧れるようになったと。
美月さな:それでミュージカルの専門学校に進んで、事務所とかも何個か入って。エキストラをやったり、映画やドラマや舞台にもちょい役で出たりしていたんですけど、現在もアイドルや女優として芸能の第一線で活動している同世代の子たちと一緒にお芝居をやっていたんですよ。それで1年やって、本所属になるか、もう1回研修生になるか決めるときに、事務所の人から「3つ大事な点がある。努力できるか。実力があるか。お金を稼げるか。1つでも無理だったら厳しい」と聞かされて。私は「努力はできる。実力もある」と言われてたんですけど、お金を稼ぐことはできていなくて。それは経歴がないから。だから、私だけ「もう1回研修生をやろう」と言われたんですけど、そのタイミングで辞めて別の道を探すことにしたんです。

▲左から:美月さな/萌月ゆりな
--実際、どんな道へ歩みだすんですか?
美月さな:私はスタイルをよく褒められるんですけど、私のスタイルをいちばん良く見せられるのは下着か水着だなと思って。そのタイミングでバーレスク東京のオーディションを見つけて、そこに入ったんですよ。で、歌をメインでやっていたんですけど、1年ぐらい続けていた中で脳に障害が見つかっちゃって。それで音が上手く聴き取れなくなっちゃったんですよね。だから、最後のほうは照明の動きとか、ダンサーさんの動きを見ながら歌っていたんです。そんな状態だったから辞めたんですけど、ガールズバーとかでバイトしながら知り合いの先輩と趣味で踊ったり、ショーケースに出たりはしていて。そんな中、インスタで中村里砂さんという大人気モデルの子が「アイドルプロデュースをします」と。それでオーディションを受けたときにガールズバーで働いていることも、タトゥーが入っていることも、脳の障害のことも全部包み隠さずしゃべっちゃって!
--結果は?
美月さな: 案の定、落ちました(笑)。そんな時期に先輩から「兎アイズというアイドルグループがオーディションやっているんだけど、どう?」って言われて。兎アイズの動画を観てみたら、曲がすごく格好良いなと思ったんです。でも、自信もないし、覚悟が決まらなくてすぐ申し込まなかったんですよね。そしたら〆切直前に先輩が背中を押してくれて、その結果として兎アイズのメンバーになれました!

▲左から:美月さな/萌月ゆりな/結月ちはる
--そんな三者三様の波乱万丈すぎる生い立ちストーリーを経て、兎アイズのメンバーになった3人。ゆりなさんとちはるさんは元々面識はあったわけですが、さなさんはこのふたりと初めて会ったときにどんな印象を持たれましたか?
美月さな:ふたりとは最終オーディションで会ったんですけど、「やっぱり私が年上かぁ」と思いました(笑)。そのときのちはるは髪がすごく長くて、サイドポニーにして『クレヨンしんちゃん』のTシャツを着ていたんですよ。で、ゆりなもこういう見た目で全然しゃべらないから、ふたりとも子供っぽく見えたんですよね。最終的に年齢を聞いて、そこまで離れていなかったから安心したんですけど(笑)。

▲左から:結月ちはる/美月さな/萌月ゆりな
--そして、今から約1年前に3人での初ステージがあったと思うんですけど、どんな心境だったか憶えていますか?
結月ちはる:憶えています。初めて3人で表に立つことになって、ひとりはアイドル未経験。ふたりもブランクがある。しかも平日で集客も厳しいだろうなと思っていたから、すごく不安だったんです。そんな中で本番を迎えたら、さなの衣装が壊れて! 途中、ふたりになっちゃったんですよ! デビューライブから「ど、どうしよう? 次の曲の歌い出し、さなのパートだよね?」ってふたりで目を合わせながら歌って(笑)。結果的に戻ってきてくれたからよかったんですけど。
萌月ゆりな:1章の解散したときと、3人のデビューライブ=2章のはじまりのライブの会場が同じだったんです。それ以外のことは正直あんまり記憶にないんですけど、この3人でライブをできることが、また兎アイズとしてステージに立てたことがただただ嬉しくて。正直、前に応援してくれていた人たちは離れちゃったかなと思っていたんですけど、ちゃんと来てくれて応援してくれている人たちがそこにいて。それも嬉しかったし、これからやっと新しくスタートできるなという気持ちでいっぱいでした。
--それから1年が経って、この仲間たちはゆりなさんにとってどんな存在になっていますか?
萌月ゆりな:家族より一緒にいる大切な存在。1年前の時点で「ふたりとなら、この3人ならどこまででも行ける。一緒にやっていける」という実感はあって、今もそれは変わらないし、さらに「もっとこうしたい、ああしたい」という気持ちが出てきている。なので、いちばん信頼している仲間です。
結月ちはる:……泣いちゃいそう(涙を溢れさせる)。
美月さな:もう泣いてるじゃん(笑)。
--では、そんな3人の1年間の集大成とも言えるワンマンライブ【兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE【第兎感】】(2026年5月28日(木)代官山SPACE ODD)への意気込みを聞かせてください。
美月さな:去年の5月28日にデビューして、ちょうど1年後の同じ日に1周年記念ワンマンライブをやるんですけど、日が経てば経つほど兎アイズはすごい進化していって、特にこの1,2ヶ月で環境もすごく変わって、どんどんどんどん可能性が広がっている。その可能性を観に来てくれた人たちにも感じてもらえるようなライブにしたいです。ここから兎アイズがでっかくなっていくそのスタートを皆さんと一緒に体感できたら嬉しいです!
結月ちはる:今日もなんですけど、私はいつも感情のアップダウンが激しくて。3か月ぐらい前に諦めモードになっていたんですよ。アイドルとしても、人生としても。でも、そこからまたバァーン!と上がってきたので、自分の意識を切り替えて、自信を持たなきゃいけない時期なんです。そんな中で1stアルバム『第兎感』を引っ提げてワンマンライブをやらせてもらえるから、1曲1曲にちゃんと入り込んでファンの方たちに届けられるもの、通じ合えるライブができる基盤を作らなきゃいけない。なので、今は忙しない気持ちでこんな感じなんですけど、5月28日は全部が変わっていくスタートだから、自分も変わらないといけない。私は兎アイズの一員だし、私に何かあったら2人にも迷惑かけちゃうから「1人じゃなく3人だと思って生きなきゃ!」と切り替える為に日記も毎日書いていて。なので、楽しみと不安と葛藤もぜんぶあって……(涙を溢れさせる)何を話せばいいですか?

▲結月ちはる
--いや、めっちゃ良い話をしていましたよ。ただ、なんで諦めモードになったのか気になりました。
結月ちはる:なんか……兎アイズの曲が良すぎて、全部持っていかれちゃうんですよ。で、曲を聴いて練習するときに……
--あー、気持ちが重なり過ぎて苦しくなっちゃうんですね。
結月ちはる:人生について考えさせられる曲が多くて。ちょうど1stアルバム『第兎感』のレコーディングをしていた時期だったので、心を全部持っていかれちゃって。で、パフォーマンスの練習とかも一通りやり終わった瞬間に「やり切った!」ってなっちゃって……「もういっかなぁ」みたいな。まだリリースしていないのに(笑)。
--大変だと思うけど、それって表現者としてめちゃくちゃ恵まれた才能だから、ネガティブに捉えないほうがいいと思いますよ。それだけ感受性や没頭する力を持っている=それだけ人の心を動かせる表現ができるってことだから。
結月ちはる:ありがとうございます! それぐらい『第兎感』は必死に表現したアルバムだし、どの楽曲もめっちゃ良いからたくさんの人に聴いてほしいです。1周年ワンマンも頑張ります!
--では、最後に、兎アイズの夢を聞かせてください。
萌月ゆりな:兎アイズの夢……
結月ちはる&美月さな:言っちゃえ、言っちゃえ!
萌月ゆりな:えーっと、私たちは、ラスベガスのスフィア(世界最大級の球体型エンターテイメント施設)でライブがしたくて。あの球体をお月様にしたりして、いつかアイドル史上最大級のライブをすることが夢です!

Interviewer:平賀哲雄|Photo:仙波祐斗
リリース情報
アルバム『第兎感』
2026/5/13 RELEASE
[TYPE A / ¥ 3,300(tax incl.)]
[TYPE B / ¥ 3,300(tax incl.)]
[TYPE EYE / ¥ 6,666(tax incl.)]
https://orcd.co/eyes_daitokan
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2026年5月28日(木)東京・代官山SPACE ODD
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