生誕5周年！初音ミク THE STORY SO FAR...

Special

初音ミク

生誕5周年!初音ミク THE STORY SO FAR...

8月31日に5周年を迎えるポップでキュートなバーチャル・アイドル歌手、初音ミク。2011年には、米ビルボード誌が選ぶ2011年注目の音楽ニュースに選出、日本代表としてGoogle Chromeのグローバル・キャンペーンに起用されるなど、音楽ソフトの枠を超え国際的に活動する初音ミクの魅力に迫る！

　クリプトン・フューチャー・メディアより2007年8月31日に誕生した初音ミク。ヤマハ株式会社の音声合成システム、ボーカル・アンドロイド＝VOCALOID（ボーカロイド）の技術を使用したPC画面上で歌詞とメロディを入力することによってボーカル・パートを作成することが出来るDTMソフトウェアで、声に女性のバーチャル・アイドル・キャラクターを与えることでよりリアリティを増すことが売りとして販売された。発売後、ニコニコ動画に関連動画が次々と投稿され、発売後約一年間で4万本以上を出荷し、DTMソフトとしては異例の売り上げを記録した。

　未来から初めての音がやって来るという意の「初めての音」から「初音」、そして「未来」から「ミク」と命名された初音ミク。そのキュートなルックスと特有のチャーミングな声質と、伸びやかな高音域、清楚で可憐な中高音域が魅力的なCV(キャラクター・ヴォイス)には、『ときめきメモリアル Only Love』、『WORKING!!』などの藤田咲、キャラクター・デザインはイラストレーターのKEIが起用されている。

　彼女を題材とした、数万曲の楽曲や、イラスト、CG作品ユーザーの手による多彩な創作物からスタートし、現在では、CD、ゲーム、書籍化はもちろん、最先端技術を駆使したライブ・イベントなど様々な形態で活動する日本を代表するヴァーチャル・アイドル歌手となっている。

初音ミク海外

　日本のみならず世界中でその活動が注目されている初音ミクは、2011年1月に、テイラー・スウィフト、アッシャー、シャーデ—などと並び、米ビルボード誌が選ぶ2011年注目の音楽ニュース35位に選ばれている。同年5月には、アメリカにてトヨタ・カローラ2011年モデルのキャンペーンにも起用、7月には、米ロサンゼルスのノキア・シアターにて、【MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES】を開催、熱狂的な海外ファン6000人を前に23曲をパフォーマンスした。公演は、2012年3月に社団法人デジタルメディア協会「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'11／第17回AMDアワード」で、大賞／総務大臣賞を受賞している。

　その後もウェブ上での新しいクリエイティブの形の表現をコンセプトとしたGoogle Chromeのグローバル・キャンペーンに、レディー・ガガやジャスティン・ビーバーなどの世界的アーティストに続き、日本代表として出演し、2012年のカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルのダイレクトマーケティング部門で銅賞に輝いている。

Google Chrome: Hatsune Miku (初音ミク)

初音ミク未来

　常に現代アートの最先端として活躍してきた初音ミクが、次に挑むのはクラッシック！音楽の無限の可能性を探求し、「展覧会の絵」「月の光」「惑星」が、3作品連続ビルボード・クラシカルチャート1位を獲得した冨田勲の「イーハトーヴ」交響曲に初音ミクが参加。総勢300人におよぶ管弦楽、歌手、合唱団を率いる大友直人指揮による劇的な展開、初音ミクの歌声とダンスがシンフォニー空間に躍動する伝統と先端芸術のコラボレーション。全ての聴衆は、偉大な音楽の歴史の証人になるに違いない。