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2020/10/12 11:50

ジャック・ホワイト、『SNL』でエディ・ヴァン・ヘイレン・モデルのギターを使い故人を偲ぶ

 2020年10月10日、米人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』(SNL)に急遽代役の音楽ゲストとして出演したジャック・ホワイトが、先週亡くなった故エディ・ヴァン・ヘイレンへのトリビュートとしてシグネイチャー・モデルのギターを使ってパフォーマンスを披露した。

 番組放送前に青いエレキギターの写真を数枚インスタグラムでシェアした彼は、「今夜の“SNL”の1曲の時に、この青いエディ・ヴァン・ヘイレン・モデルのギターを使うことが粋な計らいになるかなと思って」とキャプションに添え、「このギターはエディがデザインした(僕が足したいくつかのカスタム要素もあり)。エディはとても親切に、このギターが僕のスペックどおりに作られるよう取り計らってくれた」と説明している。

 本番でホワイトはヴァン・ヘイレンの曲は演奏しなかった。このことについて彼は、「今夜(エディの)楽曲を演奏しようとして、彼の才能を侮辱することはしない。このギターをありがとう、エディ。安らかに眠ってください」と綴っている。

 ホワイトは、番組中2回目のパフォーマンスで「Lazaretto」を披露する際に、このEVH Wolfgangモデルのギターを使った。「Lazaretto」は彼の2ndソロ・アルバムのタイトル・ソングで、ベースにドミニク・デイヴィス、ドラムにダル・ジョーンズのスリーピース編成で披露された。

 1回目のパフォーマンスは、まずビヨンセとのコラボ曲「Don't Hurt Yourself」のリフから始まり、ザ・ホワイト・ストライプスの『エレファント』収録曲「ボール・アンド・ビスケット」につなげ、メドレーの最後をブラインド・ウィリー・ジョンソンの「Jesus Is Coming Soon」のカヴァーで締めくくった。「Jesus Is Coming Soon」は、1918年のインフルエンザによるパンデミックがテーマで、「貴族たちが市民に伝えた/“公立学校を閉めた方がいい”/“死の事象が終わるまで、教会も閉めた方がいい”」などと、現在の新型コロナウイルスによるパンデミックに通じる内容の歌詞がタイムリーな楽曲だ。

 10月10日の音楽ゲストは当初、27歳のカントリー・ミュージシャンであるモーガン・ウォレンが予定されていたが、新型コロナの感染予防に関するプロトコルから逸脱したとして、生放送の72時間前に出演がキャンセルされた。ウォレンは、米南部にあるアラバマ大学で10月3日に行われたフットボールの試合を観戦した際、参加者のほとんどがマスクを付けずに密集していた空間で、自身もマスクを付けずにファンとハグしたりキスをするなどして交流していた。

 『SNL』では、出演者が全員集合する番組の最後でも、司会を努めたスタンドアップ・コメディアンのビル・バー(Bill Burr)がヴァン・ヘイレンのTシャツ姿で登場し、「安らかに眠ってください、エディ・ヴァン・ヘイレン」と述べて追悼した。

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