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2020/05/26

Dos Monos、台湾のIT担当大臣オードリー・タンとコラボレーション

 Dos Monosが、台湾のIT担当大臣である唐鳳(オードリー・タン|Audrey Tang)とのコラボレーション楽曲「Civil Rap Song ft. Audrey Tang」を、2020年5月26日19時にYouTubeで公開する。

 この楽曲では、COVID-19対策でも注目を集めているオードリー・タンのインタビュー音源をトラックに敷き詰め、彼女が放つ未来に向けたメッセージをヒップホップの言語をもってアンプリファイした。発案は、コンテンツレーベル黒鳥社の若林恵。3月に敢行した彼女のインタビューのなかでもとりわけメッセージ性の強いフレーズを選び抜き、Dos MonosのラッパーTAITANに打診したところ、わずか1週間でパワフルなトラックが出来上がり、さらにメンバー3人がそれぞれラップを乗せて完成。オードリー・タン本人による許諾を得て、公開へとこぎつけた。

 映像は、現代美術家のYuma Kishiが手がけ、敵対型生成ネットワーク(GAN)と呼ばれるAI技術によって人間が知覚できない高次元空間をシミュレートした。


◎Dos Monos 荘子it コメント
サンプリングによって生まれる音楽の魅力に、現代のぼくらの耳は充分に慣れてきたが、このような形で、台湾のIT担当大臣と日本のヒップホップクルーの間に予期せぬマリアージュが、相互の信頼の元に達成されることは空前絶後だろう。

今回のコラボレーションにあたって、オードリー・タンは、自らのインタビュー音声という素材のポテンシャルを自由にAmplify(=増幅)する権利を与えてくれた。

政治家とアーティストの協力といえば、単に声の大きさを増幅する拡声器としての意味しか持てない、ぼくらの国の文化的状況にあって、 これ程自分のトラックメイカーとしての能力を無制限に解放させてくれる機会に恵まれたことに、最大級の感謝と敬意を表したい。

COVID-19対策における大きな成果を生んだオードリー・タンの発話を、その音楽的ポテンシャルにおいて増幅し届けられることは、メッセージの内容それ自体を超えて、ぼくらにとっての文化的エンパワーメントとなるだろう。

隣国の芝生は青いと再確認するためでなく、ぼくら、いや、この世界の我々全員にとっての他山の石として、この「市民の歌」を作った。

◎映像
「Civil Rap Song ft. Audrey Tang 」
2020年5月26日(火)19時公開
・Dos Monos 公式YouTubeチャンネル https://bit.ly/3d4SfD9
・blkswn radio(黒鳥社公式YouTubeチャンネル) https://bit.ly/2XIHdNN

Performed by Dos Monos
Music: Dos Monos
Lyrics: Dos Monos
Sampled Voices: Audrey Tang
Video Production/AI Artist: Yuma Kishi
Produced by Dos Monos/Kei Wakabayashi(blkswn publishers)
Special Thanks to Audrey Tang & Chikako Masuda

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