Billboard JAPAN


NEWS

2019/01/15

【米ビルボード・ソング・チャート】ポスト・マローン&スウェイ・リーが首位、『スパイダーマン』シリーズのサントラ収録曲として初の快挙

 ポスト・マローン&スウェイ・リーの「サンフラワー」が新たなNo.1に輝いた、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 全世界の興行成績が3億ドルを突破した大ヒット映画『スパイダーマン:スパイダーバース』のサウンドトラックから、リード曲としてリリースされた同曲は、2018年11月3日付チャートで9位にデビューし、一旦TOP10から姿を消したが、12月14日の映画公開を受け、12月22日付チャートで7位に復帰。前週では3位まで上昇し、今週、登場12週目で首位に到達した。

 ポスト・マローンにとっては、「ロックスターfeat. 21サヴェージ」(2017年)、「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」(2018年)に続く3曲目、スウェイ・リーは、レイ・シュリマーとしてリリースした「ブラック・ビートルズfeat.グッチ・メイン」(2016年)が同年1位を獲得しているが、ソロとしては初の首位獲得となる。

 週間4,760万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでも同1位を獲得。また、先週No.1を記録したデジタル・ソング・セールス・チャートでも、週間48,000ダウンロードを獲得して2週目の首位をキープしている。エアプレイ・チャートでは、週間6,080万回を記録し、前週の14位から10位に上昇。エアプレイ・チャートでのTOP10入りは、ポスト・マローンにとって4曲目、スウェイ・リーにとっては、フィーチャリング・アーティストとして参加したフレンチ・モンタナの「アンフォゲッタブル」(2017年)に続く2曲目。

 サントラ盤からリリースされたシングルのNo.1獲得は、2016年のアニメーション映画『トロールズ』から大ヒットした、ジャスティン・ティンバーレイクの「キャント・ストップ・ザ・フィーリング」以来、およそ3年ぶり。また、『スパイダーマン』シリーズでの首位獲得は初の快挙で、2002年に公開された同名映画からは、ニッケルバックのチャド・クルーガーがリリースした「ヒーローfeat.ジョジー・スコット」が最高3位を記録している。

 男性ソロ・シンガーによるデュエット曲が首位を獲得するのは、故ジョージ・マイケルとエルトン・ジョンによる「ドント・ レット・ザ・サン・ゴー・ダウン・オン・ミー」(1992年)以来、27年ぶり。その前に1位を獲得したのは、ポール・マッカートニーとマイケル・ジャクソンがコラボした「セイ・セイ・セイ」(1984年)で、男性同士のデュエット曲は意外にも首位獲得が少ない。なお、この記録には、フィーチャリング・アーティスト扱いの楽曲や、昨年カーディ・Bがリリースした「アイ・ライク・イットfeatt. J.バルヴィン&バッド・バニー」のように、他アーティストが含まれている楽曲などはカウントしていない。

 R&B/ヒップホップ・チャート、ラップ・チャートでも2週目の首位をキープした「サンフラワー」。ミュージック・ビデオが公開されたことや、日本時間1月7日に発表された【第76回 ゴールデングローブ賞】の<アニメ作品賞>受賞もヒットを後押し、今後も上位をキープすることが予想される。 日本では2019年3月8日に公開予定。

 「サンフラワー」の浮上により、先週、リード・シングルとしては自身初の首位獲得を果たしたホールジーの「ウィズアウト・ミー」は2位にダウンしたが、ベニー・ブランコ&カリードとコラボした 「イーストサイド」が前週の11位から9位に浮上し、2曲をTOP10に同時ランクインさせている。ホールジーは「ウィズアウト・ミー」に続く4曲目、カリードは3曲目、ベニー・ブランコは、プロデューサーとして数多くのヒットを輩出しているが、リード・アーティストとしての楽曲では初のTOP10入りとなる。この曲には、ソングライターとしてエド・シーランの名前もクレジットされていて、間接的ではあるが彼も9曲目のTOP10入りを果たした。

 「イーストサイド」は、週間7,160万回を記録してエアプレイ・チャートで7位、12,000ダウンロードを獲得し、デジタル・ソング・セールス・チャートで14位、ストリーミング・チャートでは前週の24位から19位に上昇(週間1,770万視聴)と、主要チャートでのポイントも好調。また、2位にダウンした「ウィズアウト・ミー」も、ジュース・ワールドをフィーチャーしたリミックスを1月9日にリリースしたため、セールス、ストリーミングの上昇により、再び首位に復帰する可能性もある。なお、「ウィズアウト・ミー」と「サンフラワー」のプロデューサーはいずれもルイス・ベルで、彼にとっては初の2曲連続首位獲得となった。

 通算7週のNo.1をマークした、アリアナ・グランデの「サンキュー、ネクスト」が3位にダウンし、以下、トラヴィス・スコットの「シッコ・モード」、パニック!アット・ザ・ディスコの「ハイ・ホープス」、マシュメロ&バスティルの「ハピアー」、マルーン5の「ガールズ・ライク・ユーfeat.カーディ・B」、リル・ベイビー&ガンナの「ドリップ・トゥー・ハード」がそれぞれ同位に停滞している。

 TOP10以下からは、クリスマス・イブにリリースしたポスト・マローンの新曲「Wow.」が11位に上昇中。「サンフラワー」の首位獲得を受けて、次週はTOP10入りする可能性が高い。また、「イーストサイド」に参加したカリードの新曲「ベター」も、前週の30位から24位にランクアップしている。35位には、今年新作をリリースする予定のクリス・ブラウンの新曲「アンディサイディッド」が初登場した。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、1月18日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「サンフラワー」ポスト・マローン&スウェイ・リー
2位「ウィズアウト・ミー」ホールジー
3位「サンキュー、ネクスト」アリアナ・グランデ
4位「シッコ・モード」トラヴィス・スコット
5位「ハイ・ホープス」パニック!アット・ザ・ディスコ
6位「ハピアー」マシュメロ&バスティル
7位「ガールズ・ライク・ユー」マルーン5 feat.カーディ・B
8位「ドリップ・トゥー・ハード」リル・ベイビー&ガンナ
9位「イーストサイド」ベニー・ブランコ、ホールジー&カリード
10位「ZEZE」コダック・ブラックfeat.オフセット&トラヴィス・スコット

ポスト・マローン その他の画像・最新情報へ