2016/11/12 13:00
ピコ太郎がついに首位を獲得してしまった今週のHot100。上位10位は混戦模様で、星野源、RADWIMPS、イエモンといったロングセラーに混じって、KinKi Kidsや℃-uteなどの新曲も続々と登場している。
そんなカオスなチャートの中から、今週は地味ながら興味深いチャートアクションの楽曲をピックアップしてみたい。ひとつ目は13位にチャートインしたサカナクションの「多分、風。」(【表1】)。10/19にリリースされたこの曲は、10/31付で最高位の6位。その後11/7付で14位に落ちたが、今週は少しだけ順位が上がっている。セールスのポイント(紫のグラフ)やラジオのオンエア回数(緑のグラフ)が徐々に右下がりなのはよくあるパターンだが、動画の閲覧数がグイッと伸びている(赤のグラフ)。いつも彼らのミュージックビデオは独特の世界観があるので、じわじわとスルメのように噛み締められて広がっていくのだろう。このあたりがサカナクションらしい動きだといえる。
もう一曲注目したいのは、今週19位にランクインした清水翔太の「My Boo」(【表2】)。この曲は10/5にリリースされ、10/10付に10位を記録したのが今のところ最高位。しかし、大幅に落ちることなく横ばいで推移してきている。ラジオのオンエア回数(緑のグラフ)や動画の閲覧数(赤のグラフ)はかなり落ちてしまっているので、メディアでの露出はそれほど高くないはず。それに対し、セールスのポイントはほぼ横ばい(紫のグラフ)。そして、ルックアップ(PCでのCD読み取り数)が徐々に上がってきている(オレンジのグラフ)。ここから読み取れるのは、彼の楽曲は一過性のブームでは終わらずに、根強く実売やレンタルでしっかりと聴かれているということ。こういう売れ方をすると、スタンダードになる可能性が高いのだ。text by 栗本斉
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
【ビルボード 2025年 年間Artist 100】Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成(コメントあり)
3
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
4
【ビルボード 2025年 年間Top Singles Sales】初週120万枚突破の快挙、INI『THE WINTER MAGIC』が自身初の年間首位(コメントあり)
5
<年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”
インタビュー・タイムマシン







注目の画像





【ビルボード】ピコ太郎急伸、星野源とKinKi Kidsを押さえ、とうとうJAPAN HOT100総合首位獲得
ピコ太郎が『Mステ』出演、PPAP「ロング」バージョン披露にタモリも思わず替え歌で応戦
ロックの大忘年会【FM802 RADIO CRAZY】サカナクション、キュウソネコカミ、SHISHAMOなど、第2弾出演者13組&出演日発表!
サカナクションのマニアを大募集! 超難問クイズを出題「サカナクション カルトクイズ」第2回の開催決定
清水翔太、台湾で開催された音楽アワードで現地アーティストとコラボ 










