2014/04/11 20:24
数度のメンバー・チェンジを経ながらも、社会への変わらぬ闘争心をむき出しにするデジタル・ハードコア・グループ、アタリ・ティーンエイジ・ライオットの来日公演が4月10日、代官山UNITで開催された。
ソールド・アウトとなった会場には既に「暴動(ライオット)」をやる気マンマンの闘志に満ち溢れた輩が集合。異様な空気、いまにも爆発しそうな緊迫感が会場を包んでいる。
イントロから、3月にリリースした新曲「リセット」を投下するとともにニック・エンドウと新たなMC、ラウディ・スーパースターが登場、激しく体を揺らしながら会場を煽る。フロアもそれに応える、というか、始まった瞬間から一気にエンジン全開で凄絶なモッシュ・ピットが形成される。
高速ビートと荒れ狂うノイズ、アレック・エンパイアの力強く破壊的なシャウト、脳に突き刺さるようなニック・エンドウのボーカル、そして日本初見参となる新加入MC、ラウディ・スーパースターの荒く、猛々しい煽りに全身の血肉が沸き立つ感覚を覚える。アレック・エンパイアとニック・エンドウの変わらぬ容姿にも驚かされる。
中盤に差し掛かると「ATARI TEENAGE RIOT」からニックの雄叫びとともに叩きつけられる「REVOLUTION ACTION」。待ってましたと言わんばかりのステージと会場が一体となった暴れっぷり。モッシュ・ダイブが繰り返される代官山UNITもなかなか珍しい。本編ラストの「ACTIVATE」ではウォール・オブ・デス(サークル)も出来、会場はまさに暴動状態に。その時点で思考や感情はすべて吹き飛び、ただただATRが繰り出す爆音とメッセージに体が動かされ、暴れ狂う。
アンコールの時に、アレックはこう言った。「『リセット』を発売してから初めてのライブを日本でやることにした。」「このクソみたいな世界に叫ぼう!そしてお前らのリアル・メッセージを伝えろ!」と。デビュー当時と比べると、インターネットが発達し、我々の暮らす環境はガラリと変わった。しかし彼らのメッセージは不変である。強烈なメッセージとノイズを浴び続け、アドレナリン出まくりのステージだった。「音楽は世界を変える」アレック・エンパイアの言葉通り、これほどまでにストレートで、感情むき出しのATRの音楽なら、できるかもしれない。
アタリ・ティーンエイジ・ライオットの来日公演は4月12日、大阪公演で締めくくられる。
photo by TEPPEI
◎公演情報
アタリ・ティーンエイジ・ライオット JAPANツアー!
4月9日東京・代官山UNIT(追加公演)
4月10日東京・代官山UNIT
4月11日名古屋・クラブクアトロ
4月12日大阪・FANJ TWICE
アタリ・ティーンエイジ・ライオット JAPANツアー!公式ホームページ
◎リリース情報
『RESET』
アタリ・ティーンエイジ・ライオット
2014/3/26 RELEASE
2,000円(plus tax)
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